天才シェフが転生したら異世界でチートスキル持ちの超・天才シェフとして、崇拝されました

狐川 檸檬

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٭❀*レモニカ様へ、ピザの旅

∫3話 フルーティア全書とカーバンクル

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7.〔フルーティア神聖界 食材・魔物全書〕
 なんとか月香桜ムーンライトベリーの種まきを終えた私は、お母様にもらったノートを使って成長日記を付けた。その時お父様に、今がエルフ聖暦1400年であることを教わった。エルフ族を作った精霊様が生まれて、ちょうど1400年という事らしい。 
「ミルフィーユ様、レモンマートル様がお呼びですよ。」
「はい、今行きます!」
お母様、なにかあったのかな?
「お母様、どうかしたんですか?」
「ミルフィーユ、実はね、あなたに渡したいものがあるのよ。この本なんだけど…」
本?〔フルーティア神聖界 食材・魔物全書〕と書いてあるみたいだけど。これって、図鑑みたいなもの?
「これはね、フルーティア神聖界に自生する食材と魔物の情報がすべて書いてあるの。全部で7巻あるけど、全部ほしい?」
「勿論!ありがとうございます、お母様。残りの6巻は、私の部屋の本棚に置いておきます。かばんには、入りきりそうにもないので。」
私がそういうと、お母様がおもむろに赤いリュックサックを取り出して、私の背中にかけてくれた。
「あなたに似合うと思ったんだけど、どうかしら?」
ちょうどその時、ステビアお兄様が来た。
「あ、ミール。そのリュック懐かしいなぁ!それは僕が昔使ってたやつだよ。僕はもう使えないから、使ってあげてよ。」
そうだったんだ。大切にしよう!
「お兄様、お母様、ありがとうございます!」
私は、図鑑とリュックを手に入れた。これで分からないことは直ぐに調べられる!食料についても調べなきゃね。
「ミール、庭に遊びに行こうよ!そろそろ暖かくなるから、動物が来ると思うよ。」
「はい!行きます!」

8.家からの脱出
庭に遊びに行った私達は、ジャムさんに呼び止められた。お母様が、ミールも成長したし、そろそろ家の外に出しても良いと思うと言っていたとの事だった。
「そうしようか。ミール、外には色んな魔物がいるからね。大丈夫、いざとなったら僕が守るよ。」
は~イケメン!かっこいい!!お兄様のその言葉でもう死にそうだよ~。
「ありがとうございます、お兄様。」
「あ、そうそうミール、僕には敬語使わなくていいよ。なんか変じゃない?兄妹なのに敬語なんてさ。」
そう言ってお兄様は笑った。確かに変だ。よし、タメ口にしよう。
「わかりま…えと、わかった!」
お兄様はニコッと笑って私の手を取り、家の外へと進んで行った。
私は、さっき貰った本とトーストをリュックに入れて持って行った。リュックは特殊な魔法を掛けて作られていて、いくらものを入れても重さを感じなかった。
「あ、お兄様、魔物がいるよ!あれって、カーバンクル?」
「ミール、よく知ってるね!さっき本で見たの?凄い記憶力だよ!その通り、あれはカーバンクルだよ。可愛いよね。カーバンクルは人懐こいから、『おいで』って言えば近寄ってくるんだよ。」
そうなんだ。とりあえず、図鑑で確認しよう。

~~~~~~~☆~~~~~~~☆~~~~~~~
《カーバンクル》
種族:上級魔生物グレート・マジカリー
属性:水・火・雷
説明:カーバンクルは、キツネのような姿をした魔物。額につ いている魔石に属性力があり、それを使いこなすことが出来るようになるまで、300年かかると言われている。体毛の色は(赤・黄・青)の三種類があり、それはいちばん強い属性の色と同じである。
~~~~~~~☆~~~~~~~☆~~~~~~~

良かった、記憶が合っていた。って、よく考えたらこの記憶力、もしかして《無限記憶エンドレス・メモリー》の効果?
「あれ?お兄様、あのカーバンクル体毛が青くて尻尾が赤いよ。あんな色のカーバンクル、図鑑には載ってなかった!」
「ほ、ほんとだ。あれ、相当レアだよ!写真撮って、お父様に見せてみよう!」
だよね。あんな色、見たことないわ!
お兄様が写真を撮ったら、カーバンクルが近づいてきた。あのカーバンクル、可愛い。私が座ると、カーバンクルはひざの上に乗り、「コン!」と鳴いた。
「かわいいな~よしよし」
お兄様がなでると嬉しそうに尻尾をぶんぶん振った。そしておもむろに私の膝から降りて、走って行ってしまった。
「行っちゃった…。」
「またいつか会えるさ。今度家の外に出るときは、カーバンクル用のご飯を持ってこようか。」
そうだよね。私はお兄様の言う「いつか」を待つことにした。

9.アルラウネとの戦い
散歩の帰り道、魔生物マジカリーを見つけた。
「お兄様、あれってアルラウネ?」
「そうだよ。ただ…」
あれ?お兄様の顔色がどんどん悪くなっていく。なんだろう、何かあったのかな?とりあえずアルラウネについて調べよう。

~~~~~~~☆~~~~~~~☆~~~~~~~
《アルラウネ》
種族:上級魔生物グレート・マジカリー
属性:草・水
説明:雨が降ったあとに現れる生物。自然の化身とされる。元々は魔草として分類されていたが、研究により意識と思考手段を持っている事が分かり、魔生物マジカリーとして分類されるようになった。アルラウネが乗っている花びらが赤くなっている時は激怒しているため、うかつに近寄ってはならない。
~~~~~~~☆~~~~~~~☆~~~~~~~
え…って事はあのアルラウネは…
「お兄様、あのアルラウネ…」
「…ミール、僕の後ろにいろ。ミールはに手出しはさせない!!」
お、お兄様!?流石のお兄様でも、アルラウネに敵うはずはないわ。理由は簡単。お兄様は水魔法アクア・チャートの使い手、アルラウネは無論草魔法ヘーバ・チャートの使い手。草属性は水属性に対し、ダメージが3倍になることがわかっている(辞書に書いてあった)。だから、敵うわけがないのだ。
「お前、見た所水属性だな?ハッ、なめられたものだ。私に楯突いたこと、後悔させてやる。」
その瞬間、アルラウネがお兄様にスキルを使ってきた。
「くらえ、《枝葉連弾撃リーフ・バーン》」
「うわっ…!!」
「きゃぁっ!」

っ!…て、あれ?攻撃が来てない。それに、体力が回復している…?
「アルラウネ、この娘達に手出しはするな!それに、自然の化身たるお前が、魔術的自然界を守るエルフに手を出すとは、どういう事だ!」
この声…
「「カ、カーバンクル!?」」
「もしかして君、さっきのカーバンクルちゃん?喋れるの!?」
「さっきはありがとうね!僕、1人で寂しかったし、ちょうど良かった。アルラウネは僕が倒す。君たちは逃げるんだ。倒したら君たちに追い付くから。さぁ、早く!」
私達は走り続けふと後ろを振り向くと、カーバンクルが一撃でアルラウネを倒していた。
「おーい、君たち!倒したよー」
カーバンクルは大きな尻尾を振りながら、私の胸に飛び込んできた。
「ありがとう、カーバンクルちゃん!」
「どういたしまして。君たち、名前は?」
うん、可愛い。可愛すぎる!!ふわふわの毛並みが特に…。
「あ、ごめんごめん。私はミルフィーユ。」
「僕はステビアだよ。ミールの兄、兼護衛係。」
そんな役職いつの間に…
「ボクはリカエル=カーバンラ。カーバンクル達を人間ヒューマノイドから守るための組織、『プロテクト・ヒューマノイド』のリーダーをしてる。人間ヒューマノイドは君ら善良なエルフとは違って、ボクらを捕まえて毛皮を剥いで服を作って売る、邪悪な生物。おまけにウイルスなんかも作るからね。ボクらカーバンクルが守らないと。」
そうなんだ…。それは相当深刻だね。リカエルちゃん達が人間のせいで困っているなんて、元人間として見逃せない。
「リカエルちゃん、私がなんとかする!」
「ホントに!?でも、人間ヒューマノイド達は恐ろしい武器を持ってるし…」
はーっはっはっは!こちらには大きな味方がいるのだ!
「リカエルちゃん、こっちには自然がついてる!いくら人間でも、自然が敵なら勝てっこないんじゃないかな?」
「なるほど!その案があった!」
元人間だから解る。人間は自然には敵わない。
「君たちは信頼できるよ!しばらくの間、君について行くことにする。それでも、良いかな?」
「もちろん!」
やったね!これでリカエルちゃんと一緒に暮らせるのかー…
「リカエル、足怪我してるよ。僕達の家で消毒しよう。」
「ありがとう、ステビア。それじゃ、お言葉に甘えて。」
そう言うとリカエルちゃんは私の肩に乗った。
「それじゃミール、帰るか。」
「そうだね。お母様も心配してるし。」
私達は走って家に帰った。
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