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2ー3:ユニゾンハートは止まらない
◇69 PvPを挑まれてしまった
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ボレオさん達が降って来た。
しかも空から真っ逆さまに噴水に叩き付けられると、噴水広場に居た、全ての人達が驚愕する。
もちろん私もその一人だった。
一体何が起きたの? さっぱり分からない。
強張った顔付のままジッとしていると、ボレオさん達が口を開く。
「悪かった……だがら、もう」
「ひいっ、な、な、んだよ」
「ごめんなさい、ごめんなさい、もうしねぇから」
ボレオさん達の心が壊れていた。
完全に恐怖心に飲まれている。
もはやあの時の面影は無く、朽ち果てていた。
「どういうこと?」
私は一番聞いていたからか、首を捻ってしまった。
困惑してしまう中、噴水広場の奥で、異様な言葉が聞こえた。
「なんだ、死んでなかったか」
「ゲースゲスゲスゲスゲス。タフな奴等でゲスな」
「んがっ。可哀そうなこと、した?」
「そう思うならそう思っておけよ。まっ、これに懲りたら、下手な真似すんじゃねぇぞ」
現れたのは三人の男性。
しかもボレオさん達がこうなった原因を知っているみたい。
いや、もしかしたらその原因を作ったのは……
「んじゃ、行くぞ」
「待ってください!」
「ん? なんだ、お前」
私は声を出していた。
なんでだろう、なんでかな?
別に助ける必要なんて無い、私はそれなのに声を出していて、モノクロちゃんは驚いていた。
「アキラ様?」
「ごめんね、モノクロちゃん。私、たまに譲れないことがあって」
「それはいいと思いますが、今回は……あっ」
モノクロちゃんは私を止めようとする。
けれど私は前に出ると、噴水広場から立ち去ろうとする男性三人を止めた。
面倒そうな顔をされてしまうが、溜息交じりに言葉を交わす。
「はっ、なんだ、お前?」
「ボレオさん達をやったのは、貴方達ですか?」
「ボレオ? ああ、コイツらな。だとしたら?」
「良くないと思います。街中で喧嘩して、一方的に痛めつけるなんて、ダメだと思います!」
軽くあしらわれそうになってしまうが、私は決して止まらない。
グッと詰め寄ると、男性達に正論をぶつけた。
しかし適当な返し、面倒そうに目を伏せた。
「そうだな。悪かった……でいいんだろ?」
「私じゃなくて、ボレオさん達に謝ってください!」
「面倒だな。お前には関係無いだろ?」
「それはそうですけど、酷いことだと思います」
私は少しだけ気が引ける。
小声になってしまったのは威圧的な態度をされたからではない。
ボレオさん達とは、そこまでいい関係じゃない。むしろ最悪だった。
その隙を突かれたからか。リーダー格の男性は私に言った。
「なんか因縁でもあるみたいだな」
「因縁って言うか、その……」
「どうせお前も、コイツらに悪態を付かれた被害者なんだろ?」
「それは、その……」
確かに悪態を付かれてしまった。
おまけに攻撃までされてしまった。
私はモノクロちゃんと一緒に何とか逃げ延びたけど、あのままだったら大変なことになっていた。きっと、ボレオさん達のせいで、今気絶しているボレオさん達と同じ目に遭っていたに違いない。
「やっぱりか。俺達も吹っ掛けられたんだ。だから返り討ちにしてやった。それだけの話だ」
「それだけの話って……それでもやり過ぎ」
「やり過ぎだと? ソイツらがどれだけこの街で暴れ回っているか、知らないのか?」
「知ってますけど……」
「知ってんのかよ。んじゃ、説明しなくてもいいな。俺達が粛清した。一度叩きのめしておけば、精神的にも改新するだろ。これは粛清なんだよ、粛清。誰かがやんなきゃいけねぇんだ。遅かれ早かれ、こうなっていた。分かるだろ?」
「それでも……暴力に訴えるだけじゃ」
私はできる限り、負けないようにした。
なんとか踏み止まっているが、完全に押されている。
このままじゃ、暴力が正しいみたいになる。
そんなの間違ってる。綺麗ごとだとしても、私はそう信じたい。
「あのな、暴力は手段なんだよ。俺だって、ソイツらがちゃんとPvPを受ければ、こんな真似はしなかった」
「PvP?」
そう言えば、よくその言葉を聞く。
だけどこのゲーム、CUでPvPって、具体的にどんなものか私は知らない。
ボーッと頭の中で意識が巡ると、リーダー格の男性は見兼ねた。
「お前、PvPを知らないのか」
「うん、やったこと無いから」
「……他のプレイヤーに襲われた経験は?」
「えっと、なんやかんやありながら、上手く躱して……」
「んじゃ、知らないみたいだな。ソイツらは、PvPでもなく、ましてやなんのメリットも無い。ただ鬱憤を晴らすためだけに、プレイヤーやNPCを襲っていたんだぜ。悪はどう考えた所で、ソイツらだろ」
確かにそれは一理も二理もあった。
実際に襲われていたプレイヤーは、完全に無抵抗の人。
武装も解除していて、戦う気なんて更々無かった。
「どう考えたって、ソイツらが悪い。どのみち、運営にバレてる時点で、俺達じゃなくても動いていた。ただそれだけだ、なあ、お前ら!」
リーダー格の男性は声を上げた。
すると噴水広場に居た人達の多くが賛同する。
誰が見ても実証は揃っている。私が口を出す方が烏滸がましいのだが、それでも譲れない部分はあった。
「それじゃあ、ボレオさん達の反省を聞いてよ」
「はっ? 反省だと」
男性達は視線を噴水の中に向ける。
優しい通行人達が、ボレオさん達を噴水の中から引っ張り上げる。
すると唸り声を上げながら、「悪かった、悪かったから……」と魘されていた。
「ほら、みんな反省してるでしょ?」
私は男性達に言いつける。
けれどその言葉は響かない。
むしろ溜息を吐きながら、もう一度あしらった。
「んなもんで、反省した訳が無いだろ」
「えっ?」
「そうでゲスよ。心を壊してこそ、本当に反省したことになるでゲスよ」
「心を壊すって……そんなことしちゃ絶対ダメですよね!?」
私は意味の分からない狂気な発言を喰らった。
もちろん反抗的に突き返したが、男性達は腰に手を当てたまま、飢えから目線な態度を取る。
「いいか、CUは人間の在り方を変える。心を破壊することで、変化を生むんだよ」
「変化?」
「ああ。性格を書き換えて、いい奴にしたり悪い奴にしたり……まあ、最悪死んだりな」
「し、死ぬっ!?」
なんだか恐ろしいこと言ってない?
きっと冗談なんだろうけど、流石に恐ろしい。
並の言葉じゃないと悟ると、私は慄いた。
「……そんな驚くんじゃねぇよ。冗談だ」
「ゲースゲスゲスゲスゲス。冗談でゲスから」
「少佐、少し黙っててくれるか?」
「いいでゲスよ。後でラーメン驕るでゲス」
「うっぜ」
もはや私のことなんて眼中に無い。
軽口を叩き合う中、リーダー格の男性は最後に言った。
「いいか、今は俺達の言い分が正しいんだよ。お前みたいな綺麗ごとで、社会が成り立つわけじゃねぇ。こういう輩は制裁を下し、粛清する。それが正しいんだよ」
「……正しさなんて、人それぞれ」
「はっ? なに言ってんだ、面倒くせぇ」
確かにこの場合、私の方が面倒な奴になっている。
それでも私は退いたりしない。
鋭い眼光を剥き出しにすると、逃げることを捨てた。
「仮に貴方達の言うことが正しいとしても、やり過ぎはダメだよ」
「やり過ぎだと? んじゃ、お前が俺達に同じことをしてみるか?」
「ど、どう言うこと?」
するとリーダー格の男性は雰囲気を変えた。
ニヤリと笑みを浮かべると、前ににじり寄る。
威圧感が凄い、私は逃げられなくなると、目の前にウィンドウがポップした。
「な、なにこれ?」
そこにはこう書かれている。
映し出されたのは、謎のワードだ。
——リボルグから大戦の申し込みがされました——
〔PvP:リボルグ YES or NO〕
「PvPの申し込みだ。お前が受けるなら、力の差を見せつけてやってもいいぜ」
「ええっ? どうしてこうなるの」
「お前が始めたんだろ。俺達は受ける用意は出来てる。後はお前次第だ、どうする?」
「どうするって言われても……」
勝っても私にメリットは無い。
ボレオさん達を擁護する必要もない。
だけどこの状況、浮けないとダメな流れな気がする。
「えっと、私が勝ったら?」
「なんだ、お前。賭けでもするのかよ」
「そう言うことじゃないですけど……」
別に賭けをする気は一切無い。
なにせ私に賭けるものは無い。
けれどリーダー格の男性は、何故か耳元に手を当てると、面倒そうな顔をする。
「マジかよ、それ完全に俺が悪役……はぁ、俺達が負けたら、ソイツらに謝ってやるよ」
「あっ、そうですか」
「なんだその態度。お前が勝ったらソイツらに謝ってやる。それがせめてもの譲歩だ」
それって、私にメリットもリターンもなんにもない気がする。
けれど周囲の人達は、プレイヤーもNPCの含め、何故か盛り上がっている。
「マジかよ、PvPなんて久しぶりだな!」
「私、初めて見る」
「どっちが勝つのか見物だな」
「頑張れ、嬢ちゃん!」
これ、受けないといけない奴だ。
流れって嫌だなと思いつつも、私は覚悟を決める。
何故なら隣でずっと心配そうな、モノクロちゃんの顔があるからだ。
「アキラ様」
「モノクロちゃん、ごめんね。面倒なことに巻き込んで」
「いいえ、私はアキラ様の活躍を祈っております」
「ありがとう、モノクロちゃん。それじゃあ、そのPvP? 受けます」
「そう来ないとな」
私はモノクロちゃんの頭を一回撫でると。表示されていた申し込みに、YESで返した。
するとリーダー格の男性=リボルグは右手を払った。
初めてのPvP。どんな感じか分からないけど、観客も多い、期待もされている。変に緊張しながらも、頑張ってみる、というか楽しんでみることにする私だった。
しかも空から真っ逆さまに噴水に叩き付けられると、噴水広場に居た、全ての人達が驚愕する。
もちろん私もその一人だった。
一体何が起きたの? さっぱり分からない。
強張った顔付のままジッとしていると、ボレオさん達が口を開く。
「悪かった……だがら、もう」
「ひいっ、な、な、んだよ」
「ごめんなさい、ごめんなさい、もうしねぇから」
ボレオさん達の心が壊れていた。
完全に恐怖心に飲まれている。
もはやあの時の面影は無く、朽ち果てていた。
「どういうこと?」
私は一番聞いていたからか、首を捻ってしまった。
困惑してしまう中、噴水広場の奥で、異様な言葉が聞こえた。
「なんだ、死んでなかったか」
「ゲースゲスゲスゲスゲス。タフな奴等でゲスな」
「んがっ。可哀そうなこと、した?」
「そう思うならそう思っておけよ。まっ、これに懲りたら、下手な真似すんじゃねぇぞ」
現れたのは三人の男性。
しかもボレオさん達がこうなった原因を知っているみたい。
いや、もしかしたらその原因を作ったのは……
「んじゃ、行くぞ」
「待ってください!」
「ん? なんだ、お前」
私は声を出していた。
なんでだろう、なんでかな?
別に助ける必要なんて無い、私はそれなのに声を出していて、モノクロちゃんは驚いていた。
「アキラ様?」
「ごめんね、モノクロちゃん。私、たまに譲れないことがあって」
「それはいいと思いますが、今回は……あっ」
モノクロちゃんは私を止めようとする。
けれど私は前に出ると、噴水広場から立ち去ろうとする男性三人を止めた。
面倒そうな顔をされてしまうが、溜息交じりに言葉を交わす。
「はっ、なんだ、お前?」
「ボレオさん達をやったのは、貴方達ですか?」
「ボレオ? ああ、コイツらな。だとしたら?」
「良くないと思います。街中で喧嘩して、一方的に痛めつけるなんて、ダメだと思います!」
軽くあしらわれそうになってしまうが、私は決して止まらない。
グッと詰め寄ると、男性達に正論をぶつけた。
しかし適当な返し、面倒そうに目を伏せた。
「そうだな。悪かった……でいいんだろ?」
「私じゃなくて、ボレオさん達に謝ってください!」
「面倒だな。お前には関係無いだろ?」
「それはそうですけど、酷いことだと思います」
私は少しだけ気が引ける。
小声になってしまったのは威圧的な態度をされたからではない。
ボレオさん達とは、そこまでいい関係じゃない。むしろ最悪だった。
その隙を突かれたからか。リーダー格の男性は私に言った。
「なんか因縁でもあるみたいだな」
「因縁って言うか、その……」
「どうせお前も、コイツらに悪態を付かれた被害者なんだろ?」
「それは、その……」
確かに悪態を付かれてしまった。
おまけに攻撃までされてしまった。
私はモノクロちゃんと一緒に何とか逃げ延びたけど、あのままだったら大変なことになっていた。きっと、ボレオさん達のせいで、今気絶しているボレオさん達と同じ目に遭っていたに違いない。
「やっぱりか。俺達も吹っ掛けられたんだ。だから返り討ちにしてやった。それだけの話だ」
「それだけの話って……それでもやり過ぎ」
「やり過ぎだと? ソイツらがどれだけこの街で暴れ回っているか、知らないのか?」
「知ってますけど……」
「知ってんのかよ。んじゃ、説明しなくてもいいな。俺達が粛清した。一度叩きのめしておけば、精神的にも改新するだろ。これは粛清なんだよ、粛清。誰かがやんなきゃいけねぇんだ。遅かれ早かれ、こうなっていた。分かるだろ?」
「それでも……暴力に訴えるだけじゃ」
私はできる限り、負けないようにした。
なんとか踏み止まっているが、完全に押されている。
このままじゃ、暴力が正しいみたいになる。
そんなの間違ってる。綺麗ごとだとしても、私はそう信じたい。
「あのな、暴力は手段なんだよ。俺だって、ソイツらがちゃんとPvPを受ければ、こんな真似はしなかった」
「PvP?」
そう言えば、よくその言葉を聞く。
だけどこのゲーム、CUでPvPって、具体的にどんなものか私は知らない。
ボーッと頭の中で意識が巡ると、リーダー格の男性は見兼ねた。
「お前、PvPを知らないのか」
「うん、やったこと無いから」
「……他のプレイヤーに襲われた経験は?」
「えっと、なんやかんやありながら、上手く躱して……」
「んじゃ、知らないみたいだな。ソイツらは、PvPでもなく、ましてやなんのメリットも無い。ただ鬱憤を晴らすためだけに、プレイヤーやNPCを襲っていたんだぜ。悪はどう考えた所で、ソイツらだろ」
確かにそれは一理も二理もあった。
実際に襲われていたプレイヤーは、完全に無抵抗の人。
武装も解除していて、戦う気なんて更々無かった。
「どう考えたって、ソイツらが悪い。どのみち、運営にバレてる時点で、俺達じゃなくても動いていた。ただそれだけだ、なあ、お前ら!」
リーダー格の男性は声を上げた。
すると噴水広場に居た人達の多くが賛同する。
誰が見ても実証は揃っている。私が口を出す方が烏滸がましいのだが、それでも譲れない部分はあった。
「それじゃあ、ボレオさん達の反省を聞いてよ」
「はっ? 反省だと」
男性達は視線を噴水の中に向ける。
優しい通行人達が、ボレオさん達を噴水の中から引っ張り上げる。
すると唸り声を上げながら、「悪かった、悪かったから……」と魘されていた。
「ほら、みんな反省してるでしょ?」
私は男性達に言いつける。
けれどその言葉は響かない。
むしろ溜息を吐きながら、もう一度あしらった。
「んなもんで、反省した訳が無いだろ」
「えっ?」
「そうでゲスよ。心を壊してこそ、本当に反省したことになるでゲスよ」
「心を壊すって……そんなことしちゃ絶対ダメですよね!?」
私は意味の分からない狂気な発言を喰らった。
もちろん反抗的に突き返したが、男性達は腰に手を当てたまま、飢えから目線な態度を取る。
「いいか、CUは人間の在り方を変える。心を破壊することで、変化を生むんだよ」
「変化?」
「ああ。性格を書き換えて、いい奴にしたり悪い奴にしたり……まあ、最悪死んだりな」
「し、死ぬっ!?」
なんだか恐ろしいこと言ってない?
きっと冗談なんだろうけど、流石に恐ろしい。
並の言葉じゃないと悟ると、私は慄いた。
「……そんな驚くんじゃねぇよ。冗談だ」
「ゲースゲスゲスゲスゲス。冗談でゲスから」
「少佐、少し黙っててくれるか?」
「いいでゲスよ。後でラーメン驕るでゲス」
「うっぜ」
もはや私のことなんて眼中に無い。
軽口を叩き合う中、リーダー格の男性は最後に言った。
「いいか、今は俺達の言い分が正しいんだよ。お前みたいな綺麗ごとで、社会が成り立つわけじゃねぇ。こういう輩は制裁を下し、粛清する。それが正しいんだよ」
「……正しさなんて、人それぞれ」
「はっ? なに言ってんだ、面倒くせぇ」
確かにこの場合、私の方が面倒な奴になっている。
それでも私は退いたりしない。
鋭い眼光を剥き出しにすると、逃げることを捨てた。
「仮に貴方達の言うことが正しいとしても、やり過ぎはダメだよ」
「やり過ぎだと? んじゃ、お前が俺達に同じことをしてみるか?」
「ど、どう言うこと?」
するとリーダー格の男性は雰囲気を変えた。
ニヤリと笑みを浮かべると、前ににじり寄る。
威圧感が凄い、私は逃げられなくなると、目の前にウィンドウがポップした。
「な、なにこれ?」
そこにはこう書かれている。
映し出されたのは、謎のワードだ。
——リボルグから大戦の申し込みがされました——
〔PvP:リボルグ YES or NO〕
「PvPの申し込みだ。お前が受けるなら、力の差を見せつけてやってもいいぜ」
「ええっ? どうしてこうなるの」
「お前が始めたんだろ。俺達は受ける用意は出来てる。後はお前次第だ、どうする?」
「どうするって言われても……」
勝っても私にメリットは無い。
ボレオさん達を擁護する必要もない。
だけどこの状況、浮けないとダメな流れな気がする。
「えっと、私が勝ったら?」
「なんだ、お前。賭けでもするのかよ」
「そう言うことじゃないですけど……」
別に賭けをする気は一切無い。
なにせ私に賭けるものは無い。
けれどリーダー格の男性は、何故か耳元に手を当てると、面倒そうな顔をする。
「マジかよ、それ完全に俺が悪役……はぁ、俺達が負けたら、ソイツらに謝ってやるよ」
「あっ、そうですか」
「なんだその態度。お前が勝ったらソイツらに謝ってやる。それがせめてもの譲歩だ」
それって、私にメリットもリターンもなんにもない気がする。
けれど周囲の人達は、プレイヤーもNPCの含め、何故か盛り上がっている。
「マジかよ、PvPなんて久しぶりだな!」
「私、初めて見る」
「どっちが勝つのか見物だな」
「頑張れ、嬢ちゃん!」
これ、受けないといけない奴だ。
流れって嫌だなと思いつつも、私は覚悟を決める。
何故なら隣でずっと心配そうな、モノクロちゃんの顔があるからだ。
「アキラ様」
「モノクロちゃん、ごめんね。面倒なことに巻き込んで」
「いいえ、私はアキラ様の活躍を祈っております」
「ありがとう、モノクロちゃん。それじゃあ、そのPvP? 受けます」
「そう来ないとな」
私はモノクロちゃんの頭を一回撫でると。表示されていた申し込みに、YESで返した。
するとリーダー格の男性=リボルグは右手を払った。
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