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3ー1:メダルハンターへの道
◇97 謎の石柱は謎だらけ
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私達は砂浜から移動した。
とりあえず東に向かうことになったから、砂浜を通って東に向かう。
その道中で手に入るメダルは一枚一枚丁寧に回収。
だけどそこまでメダルは落ちていなくて、私達の探索は非常に難航していた。
「全然落ちて無いね」
「そんな物だろ」
「そんな物って、フェルノは……楽しそうだね」
「そうだな」
私とNightとは違って、フェルノはとっても楽しそう。
波打ち際に立ち、パシャパシャ波を蹴り上げる。
白波を立たせながら子供みたいに遊んでいると、視線が奥の方で止まる。
「二人共見てよー。この先、砂浜が終わってる」
「砂浜が終わって、今度は岩場か」
砂浜はもう終わりみたい。代わりに現れたのは、ゴロゴロとした大きな岩が転がる岩場。
海の荒々しい潮の香りが漂うと、なんだか海って感じがする。
また違う姿を見せてくれて面白くなるけれど、歩き辛そうで仕方が無い。
「なんだか歩き辛そうだね」
「そうだな。二人共気を付けろよ、滑るからな」
「分かってるよー。それじゃあ行ってみよ―」
「ちょっと、押さないでよ」
「そうだぞ。滑りやすい岩場ではしゃぐな」
私とNightはフェルノに背中を押される。
足が滑ってしまいそうで怖い。
けれどフェルノは悪魔の笑いで誤魔化すと、私達は岩場に辿り着く。
バッシャーン!
砂浜とは違って、海の様子がおかしい。
メダルを探し砂浜を歩いていた時は、波がまだ緩やかだった。
優しく水遊びをさせれくれていたけれど、今は全然違う。
荒々しく私達を飲み込もうとする。
近付くだけでも恐ろしくて、ライフジャケットも着ていないから不安になる。
それほど波の暴虐さが垣間見えると、潮風を浴びながら、私達は岩場を進む。
「流石にメダルは落ちていないな」
「あはは、落ちてたらもう無いでしょー」
「うん。波に攫われちゃうよね」
メダルの姿は一枚も無い。影も形も見当たらない。
首を傾け、キョロキョロ下を見て回る。
危ないのは分かっているけれど、岩の隙間を捜索。けれどメダルは確認できない。
「やっぱり海の中かな?」
「可能性は充分考えられるな」
あり得ない話じゃない。実際、波って私が思う以上に強力。
今でも起きるけど、海釣りに行った人が帰ってこないことはたくさんある。
その原因は波に攫われてしまうから。ライフジャケットを着ていても、沖に持っていかれたら最後だって、お母さんが言ってた。それを思い出す度に海って優しくて怖い。そんな気持ちが強まると、今日のこの場所の海は大きな口を開けて待っている。
「海って、凄いよね」
「あはは、適当―」
「もっと中身のある感想を言え」
「感想って誇張しないものでしょ? でも、流石に海の中を探検は……」
「「やりたいー」やらない」
私は突飛なことを口にした。
流石に乗って来ないと思ったけれど、まさかのフェルノは乗り掛かる。
Nightはと言えば現実的で、不可能な事実を知っている。だからこそ、バチンと衝突した。
「えー、潜ろうよー」
「無理だ。この波だぞ、潜れる訳が無い」
「でも凄い人は潜るよ?」
「それは並の人間じゃない。いいか、ここはゲームの中とはいえ、死の感覚はリアルだ。お前は死ぬ、潜ったら終わり。いいな、絶対に無理だぞ」
「って言ってー」
「バカか。第一お前は<ファイアドレイク>、炎の竜が水に入ったらその時点でアウトだろ」
「た、確かに?」
なんでそこで納得するんだろう。
私はポカンとしてしまい、Nightが勝利したのを見守る。
ムスッとした顔をするかと思えば、フェルノは愉快に笑ってる。最初から冗談半分だったと分かると、視線が遠くを覗き込む。
「あーあ、なんか面白いもの無いかなー?」
「そう簡単に面白いものが現れる訳ないだろ」
「うん。自分で見つけないとね」
「哲学だなー。ん?」
私とNightの“当たり前”を突き付けられ、フェルノはつまらなそうにする。
けれど視線を遠くに遠くに伸ばしていると、何か見つけた。
一点を見つめたまま眉根が寄ると、私とNightに口ずさむ。
「ねぇ、アキラ、Night-」
「なんだ」
「アレ、なにかな? 変なものが岩場に立ってるよー?」
「「変なもの?」」
私もNightも視線を飛ばして目を凝らす。
一体何が立っているのか、遠くに遠くに視線を伸ばす。
すると確かに地面から何か生えていた。生えていたって言うのかな? 黒っぽい棒が見える。
「アレ、なにかな?」
「石柱みたいだな」
「「石柱?」-」
Nightは双眼鏡を片手に正体を見破る。
如何やら岩場に立っているのは、黒い石柱らしい。
なんでこんな所に石柱? 謎だけを残すと、私もフェルノも顔を見合わせた。
「なんであんなの建ってるの?」
「そうそう、っていうか双眼鏡いいなー」
「双眼鏡の話はどうでもいいだろ。とりあえず、見てみないと分からない」
Nightでも分からないことはたくさんある。
とりあえず近付いてみることにした。
私達は岩場を滑らないように慎重に進み、荒々しい波が迫り来る、岩の端っこの方に向かった。そこに建っていたのは黒い石柱で、絶妙に存在感が無い。
「うわぁ、地味だなー」
「地味って言うか、目立ってない?」
「当然だ。この辺りの岩は黒いからな。それより、これは一体なんだ?」
石柱を見つけた私達はソッと近付く。荒々しい波が上がると、私達を飲み込みうと必死になる。
とは言え波は勝手に襲ってこない、石柱も別に噛み付いて来ないけれど、一応モンスターを警戒。
加えてプレイヤーの気配も……無いみたいで、私達は石柱に集中する。
「Night、これなにかな?」
「石柱だな」
「それは分かっているよ。もっとこう」
「謎解きだな」
「そうそれだよ! でも、これって謎解きなの?」
「なーんかさ、暗号みたいだよねー。宇宙人の」
フェルノの言う通り、謎解きの中でも暗号。しかも解読不能の宇宙人の持ち込んだもの。
そんな見た目をしていた石柱は私達の前に堂々と建っている。
誰が何のために建てて設置したのか……は、運営だとして。一体誰が解けるんだろうと思う。それもその筈、石柱にはヒントらしきものは無い。ましてや四角い石柱の天面には、右上部と左下部、それぞれの端っこに四角いマスがあるだけ、右上部の部分は球体に押し潰されている仕様。明らかに何かありそうで、だけど何にも分からない。私達はここに来て、謎だらけの石柱に囚われてしまった。
とりあえず東に向かうことになったから、砂浜を通って東に向かう。
その道中で手に入るメダルは一枚一枚丁寧に回収。
だけどそこまでメダルは落ちていなくて、私達の探索は非常に難航していた。
「全然落ちて無いね」
「そんな物だろ」
「そんな物って、フェルノは……楽しそうだね」
「そうだな」
私とNightとは違って、フェルノはとっても楽しそう。
波打ち際に立ち、パシャパシャ波を蹴り上げる。
白波を立たせながら子供みたいに遊んでいると、視線が奥の方で止まる。
「二人共見てよー。この先、砂浜が終わってる」
「砂浜が終わって、今度は岩場か」
砂浜はもう終わりみたい。代わりに現れたのは、ゴロゴロとした大きな岩が転がる岩場。
海の荒々しい潮の香りが漂うと、なんだか海って感じがする。
また違う姿を見せてくれて面白くなるけれど、歩き辛そうで仕方が無い。
「なんだか歩き辛そうだね」
「そうだな。二人共気を付けろよ、滑るからな」
「分かってるよー。それじゃあ行ってみよ―」
「ちょっと、押さないでよ」
「そうだぞ。滑りやすい岩場ではしゃぐな」
私とNightはフェルノに背中を押される。
足が滑ってしまいそうで怖い。
けれどフェルノは悪魔の笑いで誤魔化すと、私達は岩場に辿り着く。
バッシャーン!
砂浜とは違って、海の様子がおかしい。
メダルを探し砂浜を歩いていた時は、波がまだ緩やかだった。
優しく水遊びをさせれくれていたけれど、今は全然違う。
荒々しく私達を飲み込もうとする。
近付くだけでも恐ろしくて、ライフジャケットも着ていないから不安になる。
それほど波の暴虐さが垣間見えると、潮風を浴びながら、私達は岩場を進む。
「流石にメダルは落ちていないな」
「あはは、落ちてたらもう無いでしょー」
「うん。波に攫われちゃうよね」
メダルの姿は一枚も無い。影も形も見当たらない。
首を傾け、キョロキョロ下を見て回る。
危ないのは分かっているけれど、岩の隙間を捜索。けれどメダルは確認できない。
「やっぱり海の中かな?」
「可能性は充分考えられるな」
あり得ない話じゃない。実際、波って私が思う以上に強力。
今でも起きるけど、海釣りに行った人が帰ってこないことはたくさんある。
その原因は波に攫われてしまうから。ライフジャケットを着ていても、沖に持っていかれたら最後だって、お母さんが言ってた。それを思い出す度に海って優しくて怖い。そんな気持ちが強まると、今日のこの場所の海は大きな口を開けて待っている。
「海って、凄いよね」
「あはは、適当―」
「もっと中身のある感想を言え」
「感想って誇張しないものでしょ? でも、流石に海の中を探検は……」
「「やりたいー」やらない」
私は突飛なことを口にした。
流石に乗って来ないと思ったけれど、まさかのフェルノは乗り掛かる。
Nightはと言えば現実的で、不可能な事実を知っている。だからこそ、バチンと衝突した。
「えー、潜ろうよー」
「無理だ。この波だぞ、潜れる訳が無い」
「でも凄い人は潜るよ?」
「それは並の人間じゃない。いいか、ここはゲームの中とはいえ、死の感覚はリアルだ。お前は死ぬ、潜ったら終わり。いいな、絶対に無理だぞ」
「って言ってー」
「バカか。第一お前は<ファイアドレイク>、炎の竜が水に入ったらその時点でアウトだろ」
「た、確かに?」
なんでそこで納得するんだろう。
私はポカンとしてしまい、Nightが勝利したのを見守る。
ムスッとした顔をするかと思えば、フェルノは愉快に笑ってる。最初から冗談半分だったと分かると、視線が遠くを覗き込む。
「あーあ、なんか面白いもの無いかなー?」
「そう簡単に面白いものが現れる訳ないだろ」
「うん。自分で見つけないとね」
「哲学だなー。ん?」
私とNightの“当たり前”を突き付けられ、フェルノはつまらなそうにする。
けれど視線を遠くに遠くに伸ばしていると、何か見つけた。
一点を見つめたまま眉根が寄ると、私とNightに口ずさむ。
「ねぇ、アキラ、Night-」
「なんだ」
「アレ、なにかな? 変なものが岩場に立ってるよー?」
「「変なもの?」」
私もNightも視線を飛ばして目を凝らす。
一体何が立っているのか、遠くに遠くに視線を伸ばす。
すると確かに地面から何か生えていた。生えていたって言うのかな? 黒っぽい棒が見える。
「アレ、なにかな?」
「石柱みたいだな」
「「石柱?」-」
Nightは双眼鏡を片手に正体を見破る。
如何やら岩場に立っているのは、黒い石柱らしい。
なんでこんな所に石柱? 謎だけを残すと、私もフェルノも顔を見合わせた。
「なんであんなの建ってるの?」
「そうそう、っていうか双眼鏡いいなー」
「双眼鏡の話はどうでもいいだろ。とりあえず、見てみないと分からない」
Nightでも分からないことはたくさんある。
とりあえず近付いてみることにした。
私達は岩場を滑らないように慎重に進み、荒々しい波が迫り来る、岩の端っこの方に向かった。そこに建っていたのは黒い石柱で、絶妙に存在感が無い。
「うわぁ、地味だなー」
「地味って言うか、目立ってない?」
「当然だ。この辺りの岩は黒いからな。それより、これは一体なんだ?」
石柱を見つけた私達はソッと近付く。荒々しい波が上がると、私達を飲み込みうと必死になる。
とは言え波は勝手に襲ってこない、石柱も別に噛み付いて来ないけれど、一応モンスターを警戒。
加えてプレイヤーの気配も……無いみたいで、私達は石柱に集中する。
「Night、これなにかな?」
「石柱だな」
「それは分かっているよ。もっとこう」
「謎解きだな」
「そうそれだよ! でも、これって謎解きなの?」
「なーんかさ、暗号みたいだよねー。宇宙人の」
フェルノの言う通り、謎解きの中でも暗号。しかも解読不能の宇宙人の持ち込んだもの。
そんな見た目をしていた石柱は私達の前に堂々と建っている。
誰が何のために建てて設置したのか……は、運営だとして。一体誰が解けるんだろうと思う。それもその筈、石柱にはヒントらしきものは無い。ましてや四角い石柱の天面には、右上部と左下部、それぞれの端っこに四角いマスがあるだけ、右上部の部分は球体に押し潰されている仕様。明らかに何かありそうで、だけど何にも分からない。私達はここに来て、謎だらけの石柱に囚われてしまった。
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