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◇54 ギルドホームを買いました1
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私たちは、ギルドを作った。
名前は、継ぎ接ぎの絆。
確かに個性の塊で、凸凹な感じだった。
「それで、この後は如何するの?」
「決まっているだろ。ギルドホームを買うんだ」
「どういうこと?」
「そうだよ。ギルドホームって、家のことだよね? だってホームだよ」
「それだけじゃない。この場合のホームは、拠点と言う意味だ」
Nightはそう口にした。
しかし、アキラたちは、そのギルドホームのことがよくわからなかった。
けれどNightはある程度の目星を先に付けていたらしい。その結果、何故か一人カタログを持っていた。
「なに、そのカタログ?」
「うわぁ、色んなハウスがあるね」
「これがギルドホームの専門カタログだ。ソニためにオロチコンダを討伐したんだからな。かなりの資金が集まった」
「でも、家具がないものもあるよ」
「それは仕方ない。側だからな」
Nightは皮肉を吐いた。
そんなNightを見ていたアキラたちは、ペラペラとカタログを見てみる。
どれだけ資金があるのかはわからないが、そんなに多くない気がしたので、自然と安めを狙う。庶民らしく、お金の無駄遣いはしない。
「うーん、この辺かな」
「この辺? 確かに、最近は要塞型などもあるが、まさかコテージ型を選ぶのか」
「コテージ型は駄目なの?」
「駄目ではないが、腐るぞ。カビも目立つ」
「そういうとこもリアルなんだ。無駄に凝ってるねー」
「無駄とか言ったら失礼でしょ」
アキラは怒っておいた。
すると平謝りをするフェルノだったが、ページをめくるNightはあるページを見た。
そこには白い砂浜に、そびえる巨大な木製と煉瓦のギルドハウスが大々的に映っていた。
「これなに!?」
「凄い、めちゃ特集じゃんかー」
「これは噂になっていた島だな。確か先着と打っていたが、誰が立てたものかわからず、おまけにここに行くためには一度ゲートをくぐる必要があるからと、誰も買わなかったと噂の。価格割れも甚だしいな」
Nightはそんなことを言いだした。
確かにとんでもない値引きがされている。
しかし誰が建てたのかわからないってだけだよね。しかし、この島は如何するんだろう。
「でも、この島はどうなるの?」
「この島も当然ギルド所有になる」
「じゃあゲートって?」
「登録した人間だけが、自由に行き来できる設定のことだ。地続きで行けないからこそ、そういうシステムを組まれてはいるが、面倒だということで、誰も買い手がないらしいな。まさかここまでとは」
「でもいいよね。南の島」
「いや、ここは東の海だぞ」
「はい、そういうこと言わない。せっかく西洋風なんだから、そこには目を瞑るの」
「いや、ヨーロッパでも、東の海はあるだろ。日本から見て、東なだけで」
「そういう空気壊すこと、言ったら駄目だよ。ごたごたしてて、頭パニックだよ」
などと口走る。
しかし、そんなこんなしているうちにNightは決めたらしい。
「よし、この島を買うぞ」
「「マジで!」」
「マジだ」
「お金あるの? だって島だよ」
「問題はない。それぐらい余裕でオロチコンダで稼いだ」
それを聞いて安心した。
しかし、ここで一つ疑問が生まれる。それはオロチコンダの討伐報酬の金額が、一体いくらになっているのか、アキラとフェルノは知らないことだった。でも、よかった。だって、二人もこの島に興味があって、ゲートって言うシステムを見てみたいと思ったから。それはどうやらNightも同じらしくて、そうこうしていると当日のうちに、契約して代金を支払った。お金も余ったみたいだ。
名前は、継ぎ接ぎの絆。
確かに個性の塊で、凸凹な感じだった。
「それで、この後は如何するの?」
「決まっているだろ。ギルドホームを買うんだ」
「どういうこと?」
「そうだよ。ギルドホームって、家のことだよね? だってホームだよ」
「それだけじゃない。この場合のホームは、拠点と言う意味だ」
Nightはそう口にした。
しかし、アキラたちは、そのギルドホームのことがよくわからなかった。
けれどNightはある程度の目星を先に付けていたらしい。その結果、何故か一人カタログを持っていた。
「なに、そのカタログ?」
「うわぁ、色んなハウスがあるね」
「これがギルドホームの専門カタログだ。ソニためにオロチコンダを討伐したんだからな。かなりの資金が集まった」
「でも、家具がないものもあるよ」
「それは仕方ない。側だからな」
Nightは皮肉を吐いた。
そんなNightを見ていたアキラたちは、ペラペラとカタログを見てみる。
どれだけ資金があるのかはわからないが、そんなに多くない気がしたので、自然と安めを狙う。庶民らしく、お金の無駄遣いはしない。
「うーん、この辺かな」
「この辺? 確かに、最近は要塞型などもあるが、まさかコテージ型を選ぶのか」
「コテージ型は駄目なの?」
「駄目ではないが、腐るぞ。カビも目立つ」
「そういうとこもリアルなんだ。無駄に凝ってるねー」
「無駄とか言ったら失礼でしょ」
アキラは怒っておいた。
すると平謝りをするフェルノだったが、ページをめくるNightはあるページを見た。
そこには白い砂浜に、そびえる巨大な木製と煉瓦のギルドハウスが大々的に映っていた。
「これなに!?」
「凄い、めちゃ特集じゃんかー」
「これは噂になっていた島だな。確か先着と打っていたが、誰が立てたものかわからず、おまけにここに行くためには一度ゲートをくぐる必要があるからと、誰も買わなかったと噂の。価格割れも甚だしいな」
Nightはそんなことを言いだした。
確かにとんでもない値引きがされている。
しかし誰が建てたのかわからないってだけだよね。しかし、この島は如何するんだろう。
「でも、この島はどうなるの?」
「この島も当然ギルド所有になる」
「じゃあゲートって?」
「登録した人間だけが、自由に行き来できる設定のことだ。地続きで行けないからこそ、そういうシステムを組まれてはいるが、面倒だということで、誰も買い手がないらしいな。まさかここまでとは」
「でもいいよね。南の島」
「いや、ここは東の海だぞ」
「はい、そういうこと言わない。せっかく西洋風なんだから、そこには目を瞑るの」
「いや、ヨーロッパでも、東の海はあるだろ。日本から見て、東なだけで」
「そういう空気壊すこと、言ったら駄目だよ。ごたごたしてて、頭パニックだよ」
などと口走る。
しかし、そんなこんなしているうちにNightは決めたらしい。
「よし、この島を買うぞ」
「「マジで!」」
「マジだ」
「お金あるの? だって島だよ」
「問題はない。それぐらい余裕でオロチコンダで稼いだ」
それを聞いて安心した。
しかし、ここで一つ疑問が生まれる。それはオロチコンダの討伐報酬の金額が、一体いくらになっているのか、アキラとフェルノは知らないことだった。でも、よかった。だって、二人もこの島に興味があって、ゲートって言うシステムを見てみたいと思ったから。それはどうやらNightも同じらしくて、そうこうしていると当日のうちに、契約して代金を支払った。お金も余ったみたいだ。
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