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翌日、決意新たに学園に行く支度をしていると、私をアリスが呼びに来た。
「こんな朝早くからお客様?」
「客間でお待ちです。」
そう言われて準備を急いで客間へ向かうとシーラの姿を見つけた。
「シーラ?」
「マーガレット!具合はもういいの?」
振り返ったシーラは私の側まで来て心配そうに顔を覗き込む。
シーラのその綺麗な顔が間近に来てドキリとしてしまう。
「大丈夫だよ。ありがとう。」
「…うん。良かった…。」
心配してくれたシーラの気持ちが嬉しくて、私の手を握ったシーラの手を握り返すと蕩ける様な笑顔を見せたシーラ。
それに私も笑顔で答える。
うん、大丈夫。ちゃんと笑える。
二人で手を取り合っているとコホンと、扉側に立っているケヴィンに気づいた。
「! ケヴィン様…。おはようございます。」
「おはようマーガレット嬢。体調はもういいのか?」
「はい。ありがとうございます。」
心配だと言わんばかりの表情のケヴィンに笑顔で答えると、ケヴィンは目を細めた。
「でも…どうして此処へ?」
「昨日マーガレットが学園を休んだ事を話したから心配で付いてきたのよ。」
「姉さん!」
シーラが笑いながらそう言ってケヴィンを見ると、ケヴィンは頬を赤く染めながらシーラを睨む。
シーラとケヴィンのやりとりを、今日も仲良しだなと微笑ましく思いなら見ていると、シーラが思い出した様に私を見た。
「さあマーガレット!遅刻しちゃうから急ぎましょう!ケヴィン、貴方は途中で降ろしてあげるわ。」
「そう言えばケヴィン様は中等部でしたね。」
「…はい。」
馬車まで歩きながらケヴィンに話しかけると、ケヴィンは拗ねた様な顔をしていた。
どうしたのだろう?と首を傾げると、シーラが笑いながらケヴィンの肩を叩いた。
「マーガレット、ケヴィンは同じ学年で一緒に通えない事を拗ねているのよ。」
「!」
シーラの言葉に私は目を見開く。
「姉さん!余計な事言うのやめてくれ!」
「残念ね~ケヴィン。」
「姉さんっ!!」
そうか、ケヴィンはシーラと一緒に通いたかったのか。仲良しなんだな。
シーラとケヴィンのやり取りを微笑ましく思って見ていた私をケヴィンが見つめてきた。
「…マーガレット嬢、すぐ追いつきますから。」
「えっ?あ…はい。」
急に話を振られて驚く私の横からクスクスとシーラの笑い声が聞こえた。
「ふふっ…!」
「姉さん!」
「ごめんなさい?だって、歳は追いつけないわよ。」
「…たった3つです。」
真剣な顔をしたケヴィンに笑いを含ませながらシーラが言うと、ケヴィンはシーラを睨む。
そんな二人の仲のいいやり取りを見ている間にも中等部へ着く。
「ケヴィン様こちらでお別れですね。行ってらっしゃいませ、頑張って下さいね。」
「…行ってきます。」
そう言って馬車から降りる瞬間、ケヴィンと目が合った。
その目は熱を持っている様で、その熱が移ってしまった様に私の頬は赤くなった。
「マーガレット、顔が赤いわよ?」
「シーラ…揶揄わないで。困るわ…。」
「あら、ケヴィンじゃ駄目かしら。弟ながらいい男になるわよ?」
頬に手を寄せた私に首を傾げながらシーラがケヴィンを推してきた。
「そうね、ケヴィン様は素敵よ?将来素敵な殿方になると思うわ。」
「なら…。」
「シーラ、誰にも言えなかったけれど、私ね…ずっと想っている方がいるの。」
それは決して叶わないけれど。
そう口には出さなかったけれど、両手をギュッと握った私を見てこれ以上シーラが聞いてくる事はなかった。
その代わりにシーラは私をギュッと抱きしめた。
シーラはこんな時妙に敏感で、私が話したくなる時までそっとしてくれる。
この事は決して告げる事はないのだけれど…。
そうか。ケヴィンは中等部なのよね…。
じゃあ〝彼〟は私やシーラと同じ歳なんだわ。
…まあ学園が違う筈だからここで会う事はないだろうけれど。
シーラとの出会いを間近で見ることはないと少しホッとしつつ、近くにいるだろう〝彼〟に会えない。そう思うと少しだけ寂しい気持ちになった。
「こんな朝早くからお客様?」
「客間でお待ちです。」
そう言われて準備を急いで客間へ向かうとシーラの姿を見つけた。
「シーラ?」
「マーガレット!具合はもういいの?」
振り返ったシーラは私の側まで来て心配そうに顔を覗き込む。
シーラのその綺麗な顔が間近に来てドキリとしてしまう。
「大丈夫だよ。ありがとう。」
「…うん。良かった…。」
心配してくれたシーラの気持ちが嬉しくて、私の手を握ったシーラの手を握り返すと蕩ける様な笑顔を見せたシーラ。
それに私も笑顔で答える。
うん、大丈夫。ちゃんと笑える。
二人で手を取り合っているとコホンと、扉側に立っているケヴィンに気づいた。
「! ケヴィン様…。おはようございます。」
「おはようマーガレット嬢。体調はもういいのか?」
「はい。ありがとうございます。」
心配だと言わんばかりの表情のケヴィンに笑顔で答えると、ケヴィンは目を細めた。
「でも…どうして此処へ?」
「昨日マーガレットが学園を休んだ事を話したから心配で付いてきたのよ。」
「姉さん!」
シーラが笑いながらそう言ってケヴィンを見ると、ケヴィンは頬を赤く染めながらシーラを睨む。
シーラとケヴィンのやりとりを、今日も仲良しだなと微笑ましく思いなら見ていると、シーラが思い出した様に私を見た。
「さあマーガレット!遅刻しちゃうから急ぎましょう!ケヴィン、貴方は途中で降ろしてあげるわ。」
「そう言えばケヴィン様は中等部でしたね。」
「…はい。」
馬車まで歩きながらケヴィンに話しかけると、ケヴィンは拗ねた様な顔をしていた。
どうしたのだろう?と首を傾げると、シーラが笑いながらケヴィンの肩を叩いた。
「マーガレット、ケヴィンは同じ学年で一緒に通えない事を拗ねているのよ。」
「!」
シーラの言葉に私は目を見開く。
「姉さん!余計な事言うのやめてくれ!」
「残念ね~ケヴィン。」
「姉さんっ!!」
そうか、ケヴィンはシーラと一緒に通いたかったのか。仲良しなんだな。
シーラとケヴィンのやり取りを微笑ましく思って見ていた私をケヴィンが見つめてきた。
「…マーガレット嬢、すぐ追いつきますから。」
「えっ?あ…はい。」
急に話を振られて驚く私の横からクスクスとシーラの笑い声が聞こえた。
「ふふっ…!」
「姉さん!」
「ごめんなさい?だって、歳は追いつけないわよ。」
「…たった3つです。」
真剣な顔をしたケヴィンに笑いを含ませながらシーラが言うと、ケヴィンはシーラを睨む。
そんな二人の仲のいいやり取りを見ている間にも中等部へ着く。
「ケヴィン様こちらでお別れですね。行ってらっしゃいませ、頑張って下さいね。」
「…行ってきます。」
そう言って馬車から降りる瞬間、ケヴィンと目が合った。
その目は熱を持っている様で、その熱が移ってしまった様に私の頬は赤くなった。
「マーガレット、顔が赤いわよ?」
「シーラ…揶揄わないで。困るわ…。」
「あら、ケヴィンじゃ駄目かしら。弟ながらいい男になるわよ?」
頬に手を寄せた私に首を傾げながらシーラがケヴィンを推してきた。
「そうね、ケヴィン様は素敵よ?将来素敵な殿方になると思うわ。」
「なら…。」
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それは決して叶わないけれど。
そう口には出さなかったけれど、両手をギュッと握った私を見てこれ以上シーラが聞いてくる事はなかった。
その代わりにシーラは私をギュッと抱きしめた。
シーラはこんな時妙に敏感で、私が話したくなる時までそっとしてくれる。
この事は決して告げる事はないのだけれど…。
そうか。ケヴィンは中等部なのよね…。
じゃあ〝彼〟は私やシーラと同じ歳なんだわ。
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