モブのモブ!? 気付いたら、大好きなアニメの世界だった!?

SORA

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結局放課後になっても言葉を濁して誰も教えてはくれなかった。
訪ねようとしてもその話題に入ろうとすると、避けるようにどこかへ行ってしまう。

モヤモヤの残る中、少し遅くなると言うシーラを待つ為に本でも読もうと図書室へ来ていた。

本の世界はやっぱり楽しくて、読んでいる内にいつの間にかその世界へと入り込む。

ふと我に帰り辺りを見回すと、いつの間にか人が居なくなっていた。それに気付かないほど本に夢中になってしまい日も傾き始めている。

シーラはそろそろ終わったかな?

私は声をかけに行こうと本を片付ける為、本棚に手を伸ばすが…届かない。

「っ…あと少し…っ!」

精一杯背伸びをしても届きそうで届かない距離に諦めようとした時、私の後ろが陰る。
私の持っていた本は手から離れて、本棚へと仕舞われた。

「此処に直せばいいかな?」

振り向いてお礼を告げようと少し上にあるその人の顔を見た。

「…ありがとうございま…っ!?」

「どういたしまして。」

私が呆然としているのを気にする事もなく、その人はその場を去って行った。

「…なん…っ!」

立ち去るその人の後ろ姿を見ながら、私は足に力が入らなくなってその場にヘタリ込む。

この時、頬を伝う涙に私は気づかなかった。
それどころではなかったから。


嘘…。何で?どうして?

どうして〝彼〟が此処にいるの!?

私の心の中は酷く混乱していた。

そう、私の本を元に戻してくれたその人は〝彼〟だった。

他人の空似?

いや、そんな筈ない。
見間違う筈はない。

だって…ずっと好きだったんだから。
ずっと、ずっと…っ!!

会いたかった!
貴方に…ずっと会いたかった!!

この世界に生まれ変わって何度夢に見ただろう。
そう、何度も何度も…っ!

ずっと貴方に会いたかったの…。

凄く。凄く会いたかった。

けれど会いたくもなかった。

だって…私は隣に居られないのだから…。
貴方の運命の人は私じゃないから…。

彼を見た瞬間今までの想いは溢れて、まだ彼を好きなのだと自分の気持ちに気づいてしまった。

そんなの…ダメ…なのに……。

そんな声に出せない想いは止め処なく涙になって流れてくる。

声を殺して泣き続けて、少しだけ落ち着きを取り戻すとふと気付いた。

彼は此処の学園じゃない筈なのだ。
隣の王都にある街の学園にいる筈なのに…。

「どうして…。」

愕然と呟く私の声を拾うものは無く虚しく響いていた。



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