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私は足元から暗闇に飲み込まれて行く様な感覚に囚われていた。
「…ト!……レット!…マーガレットッ!!」
「!?」
「マーガレット嬢、大丈夫か?」
「! え、はい…大丈夫です。」
シーラとケヴィンに声をかけられて我に返った私は慌てて笑顔を作った。
それを聞いたケヴィンもホッとしたのか表情を和らげた。
「けど顔色が悪いな。」
「ケヴィン様…。」
心配して私の顔を覗き込むケヴィンの近さに困り眉を下げた。
「…ケヴィン、マーガレット嬢に近過ぎるんじゃないか?」
「「 ! ! 」」
「あら。」
トーンの低くなったクラウスの声に、私とケヴィンは顔を見合わせると慌てて離れた。
ケヴィンは除き込む様に見ていた為鼻先がくっつきそうな体勢になっていたのだ。
「す、すまない!」
「いえ…。」
頬が少し熱を持った見たいに熱いのがわかる。それはケヴィンも同じだった様で、ケヴィンの頬も赤くなっていたのだ。
眉を顰めながら私達を見るクラウスの視線が痛い。
どうしてそんな目で見るの?
戸惑いながらもクラウスから目を離せずにいると、それを揶揄う様な顔をしながら楽しそうに見ているシーラに気付いた。
「わ、私、用事を思い出しましたわ!」
「マーガレット嬢!」
「ちょ、マーガレット!?」
シーラを見て居た堪れなくなった私は、この場から立ち去ろうと図書室の入り口に急ぐ。
後ろでケヴィンとシーラが引き止めようとしていたが、私はそれを聞かないフリをした。
早く此処から出たい!此処にいたくないっ!
今はそれしか考えられなくなっていた。
だって…。
とうとうシーラとクラウスが出会ってしまった。
此処にいて、シーラとクラウスが仲良くなっていくのを見たくない…。
考えただけでも胸が痛い…。
幸せになって欲しい。けれど…目の前で二人を見るのは辛い。
逃げる様に扉まで来て開けようと手を伸ばすと、後ろから手が伸びて来た。
振り向くとクラウスが扉を押し開けてくれていた。
何故ー?
「…ありがとうございます。」
「……。」
近過ぎる距離に戸惑いつつクラウスにお礼を言うと、私の手を取るとその手の甲に唇を落とした。
「!?」
「なっ…!?」
「あらあら。」
何が起きたか判らずに固まる私の手を握ったままのクラウスは、真っ赤に染まったままの私の左肩にその顔を近づけた。
「…マーガレット…また図書室(ここ)で会おう。」
私の左耳元でクラウスはそう囁くと、私より先に図書室を出て行ってしまった。
扉が閉まるのとほぼ同時に、私は左耳を抑えたままその場に座り込んでしまった。
「マーガレット!?」
「マーガレット嬢!大丈夫か!?」
慌てて駆け寄る二人は、茹でタコの様に真っ赤になった私を見て顔を見合わせていた。
み、耳元で…っ!
しかも、あんな甘い声で呼び捨て…っ!!
何度も言わせてもらう。
私はクラウスが好きなのだ!
こんな事をされてドキドキしない訳がない!!
しかも、クラウスの運命の人はシーラだ。
なのに。それなのに!!
こんな事をされてしまったら、私の気持ちは…。
クラウスを諦められなくなってしまうじゃない……。
俯く私の頬に伝うそれを拭い、クラウスが出て行った扉を見つめながら私はグッと苦しい胸の痛みを堪えた。
そうだ…離れなくては…。
そして私は翌日から学園の図書室に行かなくなった。
「…ト!……レット!…マーガレットッ!!」
「!?」
「マーガレット嬢、大丈夫か?」
「! え、はい…大丈夫です。」
シーラとケヴィンに声をかけられて我に返った私は慌てて笑顔を作った。
それを聞いたケヴィンもホッとしたのか表情を和らげた。
「けど顔色が悪いな。」
「ケヴィン様…。」
心配して私の顔を覗き込むケヴィンの近さに困り眉を下げた。
「…ケヴィン、マーガレット嬢に近過ぎるんじゃないか?」
「「 ! ! 」」
「あら。」
トーンの低くなったクラウスの声に、私とケヴィンは顔を見合わせると慌てて離れた。
ケヴィンは除き込む様に見ていた為鼻先がくっつきそうな体勢になっていたのだ。
「す、すまない!」
「いえ…。」
頬が少し熱を持った見たいに熱いのがわかる。それはケヴィンも同じだった様で、ケヴィンの頬も赤くなっていたのだ。
眉を顰めながら私達を見るクラウスの視線が痛い。
どうしてそんな目で見るの?
戸惑いながらもクラウスから目を離せずにいると、それを揶揄う様な顔をしながら楽しそうに見ているシーラに気付いた。
「わ、私、用事を思い出しましたわ!」
「マーガレット嬢!」
「ちょ、マーガレット!?」
シーラを見て居た堪れなくなった私は、この場から立ち去ろうと図書室の入り口に急ぐ。
後ろでケヴィンとシーラが引き止めようとしていたが、私はそれを聞かないフリをした。
早く此処から出たい!此処にいたくないっ!
今はそれしか考えられなくなっていた。
だって…。
とうとうシーラとクラウスが出会ってしまった。
此処にいて、シーラとクラウスが仲良くなっていくのを見たくない…。
考えただけでも胸が痛い…。
幸せになって欲しい。けれど…目の前で二人を見るのは辛い。
逃げる様に扉まで来て開けようと手を伸ばすと、後ろから手が伸びて来た。
振り向くとクラウスが扉を押し開けてくれていた。
何故ー?
「…ありがとうございます。」
「……。」
近過ぎる距離に戸惑いつつクラウスにお礼を言うと、私の手を取るとその手の甲に唇を落とした。
「!?」
「なっ…!?」
「あらあら。」
何が起きたか判らずに固まる私の手を握ったままのクラウスは、真っ赤に染まったままの私の左肩にその顔を近づけた。
「…マーガレット…また図書室(ここ)で会おう。」
私の左耳元でクラウスはそう囁くと、私より先に図書室を出て行ってしまった。
扉が閉まるのとほぼ同時に、私は左耳を抑えたままその場に座り込んでしまった。
「マーガレット!?」
「マーガレット嬢!大丈夫か!?」
慌てて駆け寄る二人は、茹でタコの様に真っ赤になった私を見て顔を見合わせていた。
み、耳元で…っ!
しかも、あんな甘い声で呼び捨て…っ!!
何度も言わせてもらう。
私はクラウスが好きなのだ!
こんな事をされてドキドキしない訳がない!!
しかも、クラウスの運命の人はシーラだ。
なのに。それなのに!!
こんな事をされてしまったら、私の気持ちは…。
クラウスを諦められなくなってしまうじゃない……。
俯く私の頬に伝うそれを拭い、クラウスが出て行った扉を見つめながら私はグッと苦しい胸の痛みを堪えた。
そうだ…離れなくては…。
そして私は翌日から学園の図書室に行かなくなった。
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