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グレース様のお屋敷から戻ってすっかり体調の戻った私は変わらない学園での生活を過ごしていた。
「マーガレット、今日はケイト達が中庭で昼食を食べましょうって言っていたわよ。」
「わかったわ。」
あれからまだユーリやケイト達に会っていなかった私は素直に頷いた。
心配かけたお詫びとお見舞いに手紙や花など色々してくれた三人にちゃんと顔を見てお礼が言いたかったのだ。
授業を終え、シーラと中庭に向かうと中等部の三人は既に来ていた。
「あ!マーガレット様!」
「久しぶりだな!」
私とシーラを見つけた、ケイトとユーリが声を掛けてくれる。
早足で私達の所にケヴィンは駆け寄って来た。
「大丈夫か?その荷物預かる。」
「ありがとう。ケヴィン様」
そう言って私の荷物を持ってくれた。
重くは無いのだけれど、ケヴィンはエスコートが上手い。
隣で「私のは?」とそう言ってシーラはケヴィンに半ば強制的に荷物を預けた。
「ユーリ様ケイト様、お手紙やお見舞いの贈り物ありがとうございました。」
「本当はお顔を拝見したかったのだけど。」
「公爵家じゃ無理だろ。」
「確かに。」
お礼を言う私に、ケイトとユーリは元気になって良かったと言ってくれる。
「ケヴィン様も本当にありがとうございます。」
「朝も聞いた。でも元気な顔が見れて安心した。」
そう言ってケヴィンは目を細めて私を見た。ケヴィンはシーラと共に登校が一緒だから朝もお礼を伝えたのだか、改めてケヴィンに伝えると少し照れた様な笑みを見せた。
「ケヴィンったらずっと元気が無かったんですよ!」
「ケイト!」
「そうなのですか?ケヴィン様も体調が?大丈夫ですか?」
ケイトが私に耳打ちすると、少し慌てるケヴィンを見て私は素直に心配してしまう。
ケヴィンも何処か悪いのだろうか。
「マーガレット嬢…。いや大丈夫だ…。」
複雑な顔をしたケヴィンの後ろでくの字になったユーリが笑いを堪えている。
横にいたケイトとシーラとも顔を逸らしているが、肩が揺れていた。
「…っくくっ!!ケヴィン…大変だな~。」
「?」
「…まあ、相手はマーガレットですから。」
ケヴィンの肩を叩いて言うユーリとシーラを見ながら首を傾げていると、何でもないとケヴィンは眉を寄せそう言って昼食を広げ始めた。
何なんだろう…。
誰も答えてくれなさそうなので、諦めて私も皆の側に座った。
食べ始めて暫くした頃、ケイトがそういえばと何かを思い出したようだ。
「ねえ、ユーリ。最近ケヴィンと何処へ行っているの?」
「「!!」」
突然ケイトから言われた二人は顔を見合わせいる。
「そういえばケヴィン、貴方も最近帰りが遅いわよね?」
「「!!!」」
「何してるのかしら?」
「白状しなさい!」
シーラにも言われたケヴィンとユーリは、悪戯がバレた時の様な顔をしている。
二人は何とかケイトとシーラを誤魔化していたが、私は何となく気付いてしまった。
ユーリとケヴィンは今、アニメのストーリー通りに動いているのだろう。恐らく今、クラウスやヘクターと共に依頼を受ける為の特訓をしているのだ。
あのアニメの主人公ユーリは才能を認められて、ケヴィンやクラウス、ヘクター達と絆を深めていく。
多分この時期に、この国の〝とある人物〟に二人はスカウトされたはずだ。
ただこうして二人が話せない理由はそれが〝極秘任務〟になるからだった。
そうか、始まったんだ…。
私はストーリーがちゃんと進んでいる事に安堵していた。少し予想外の出来事があってもちゃんとクラウスや皆の幸せに向かってる事に。
そう、だから胸の奥がギュッと痛んだのは、私の勘違いだ。
「もう!仕方ないわね。でも無茶な事しちゃダメよ?」
これ以上問い詰めても教えないだろうと、ケイトは溜息を吐きながら話を終わらせた。
シーラとケイトが追求するのを諦めてあからさまにホッとする二人に、私は思わず笑みが溢れた。
「あ、なあケイト。そう言えばお前のクラスに転校生が来たって言ってなかったか?」
「ああ、それは俺も聞いた。どんな奴だ?」
ふと思い出した様にユーリとケヴィンがケイトに尋ねると、ケイトは少し考える様な仕草をした。
「ん~?無口な男の子。」
「無口なの?」
「シーラさん、そうなんですよ。無表情で笑わないんです。誰が話しかけても黙っているんですよ。」
ケイトは思い出したのか頬を膨らませている。
その話を昼食を食べながら、何だか誰かに似ているなと思っているとケイトが私の後ろを指差した。
「あ、あの子ですよ!私のクラスに来た転校生!あれ?一人じゃない…?」
「へぇ、あの子が。あら?隣の彼は何処かで見たような…。」
「おい、こっちに来るぞ?ジロジロ見過ぎだろ…ってー。」
「…おいユーリ。」
「やだ…どうしよう。怒っちゃったかな?」
ケイトとシーラがその子を見ていると、ユーリが小声で二人を諭す。
すると、近づいて来たその人達を見てユーリとケヴィンが顔を見合わせた。
私はそのやり取りを見ていて、そんなに怒っているのだろうか?と気になり後ろを振り向いた。
「!?」
「マーガレット!?大丈夫?」
私はその人達を見て驚いて、持っていた昼食を落としてしまった。
シーラが私を気遣っていたけどそれどころではない。
何で…。
何で二人が此処にいるの!?
私の前に現れたのは、此処にいる筈の無いクラウスとヘクターの二人だった。
「マーガレット、今日はケイト達が中庭で昼食を食べましょうって言っていたわよ。」
「わかったわ。」
あれからまだユーリやケイト達に会っていなかった私は素直に頷いた。
心配かけたお詫びとお見舞いに手紙や花など色々してくれた三人にちゃんと顔を見てお礼が言いたかったのだ。
授業を終え、シーラと中庭に向かうと中等部の三人は既に来ていた。
「あ!マーガレット様!」
「久しぶりだな!」
私とシーラを見つけた、ケイトとユーリが声を掛けてくれる。
早足で私達の所にケヴィンは駆け寄って来た。
「大丈夫か?その荷物預かる。」
「ありがとう。ケヴィン様」
そう言って私の荷物を持ってくれた。
重くは無いのだけれど、ケヴィンはエスコートが上手い。
隣で「私のは?」とそう言ってシーラはケヴィンに半ば強制的に荷物を預けた。
「ユーリ様ケイト様、お手紙やお見舞いの贈り物ありがとうございました。」
「本当はお顔を拝見したかったのだけど。」
「公爵家じゃ無理だろ。」
「確かに。」
お礼を言う私に、ケイトとユーリは元気になって良かったと言ってくれる。
「ケヴィン様も本当にありがとうございます。」
「朝も聞いた。でも元気な顔が見れて安心した。」
そう言ってケヴィンは目を細めて私を見た。ケヴィンはシーラと共に登校が一緒だから朝もお礼を伝えたのだか、改めてケヴィンに伝えると少し照れた様な笑みを見せた。
「ケヴィンったらずっと元気が無かったんですよ!」
「ケイト!」
「そうなのですか?ケヴィン様も体調が?大丈夫ですか?」
ケイトが私に耳打ちすると、少し慌てるケヴィンを見て私は素直に心配してしまう。
ケヴィンも何処か悪いのだろうか。
「マーガレット嬢…。いや大丈夫だ…。」
複雑な顔をしたケヴィンの後ろでくの字になったユーリが笑いを堪えている。
横にいたケイトとシーラとも顔を逸らしているが、肩が揺れていた。
「…っくくっ!!ケヴィン…大変だな~。」
「?」
「…まあ、相手はマーガレットですから。」
ケヴィンの肩を叩いて言うユーリとシーラを見ながら首を傾げていると、何でもないとケヴィンは眉を寄せそう言って昼食を広げ始めた。
何なんだろう…。
誰も答えてくれなさそうなので、諦めて私も皆の側に座った。
食べ始めて暫くした頃、ケイトがそういえばと何かを思い出したようだ。
「ねえ、ユーリ。最近ケヴィンと何処へ行っているの?」
「「!!」」
突然ケイトから言われた二人は顔を見合わせいる。
「そういえばケヴィン、貴方も最近帰りが遅いわよね?」
「「!!!」」
「何してるのかしら?」
「白状しなさい!」
シーラにも言われたケヴィンとユーリは、悪戯がバレた時の様な顔をしている。
二人は何とかケイトとシーラを誤魔化していたが、私は何となく気付いてしまった。
ユーリとケヴィンは今、アニメのストーリー通りに動いているのだろう。恐らく今、クラウスやヘクターと共に依頼を受ける為の特訓をしているのだ。
あのアニメの主人公ユーリは才能を認められて、ケヴィンやクラウス、ヘクター達と絆を深めていく。
多分この時期に、この国の〝とある人物〟に二人はスカウトされたはずだ。
ただこうして二人が話せない理由はそれが〝極秘任務〟になるからだった。
そうか、始まったんだ…。
私はストーリーがちゃんと進んでいる事に安堵していた。少し予想外の出来事があってもちゃんとクラウスや皆の幸せに向かってる事に。
そう、だから胸の奥がギュッと痛んだのは、私の勘違いだ。
「もう!仕方ないわね。でも無茶な事しちゃダメよ?」
これ以上問い詰めても教えないだろうと、ケイトは溜息を吐きながら話を終わらせた。
シーラとケイトが追求するのを諦めてあからさまにホッとする二人に、私は思わず笑みが溢れた。
「あ、なあケイト。そう言えばお前のクラスに転校生が来たって言ってなかったか?」
「ああ、それは俺も聞いた。どんな奴だ?」
ふと思い出した様にユーリとケヴィンがケイトに尋ねると、ケイトは少し考える様な仕草をした。
「ん~?無口な男の子。」
「無口なの?」
「シーラさん、そうなんですよ。無表情で笑わないんです。誰が話しかけても黙っているんですよ。」
ケイトは思い出したのか頬を膨らませている。
その話を昼食を食べながら、何だか誰かに似ているなと思っているとケイトが私の後ろを指差した。
「あ、あの子ですよ!私のクラスに来た転校生!あれ?一人じゃない…?」
「へぇ、あの子が。あら?隣の彼は何処かで見たような…。」
「おい、こっちに来るぞ?ジロジロ見過ぎだろ…ってー。」
「…おいユーリ。」
「やだ…どうしよう。怒っちゃったかな?」
ケイトとシーラがその子を見ていると、ユーリが小声で二人を諭す。
すると、近づいて来たその人達を見てユーリとケヴィンが顔を見合わせた。
私はそのやり取りを見ていて、そんなに怒っているのだろうか?と気になり後ろを振り向いた。
「!?」
「マーガレット!?大丈夫?」
私はその人達を見て驚いて、持っていた昼食を落としてしまった。
シーラが私を気遣っていたけどそれどころではない。
何で…。
何で二人が此処にいるの!?
私の前に現れたのは、此処にいる筈の無いクラウスとヘクターの二人だった。
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