モブのモブ!? 気付いたら、大好きなアニメの世界だった!?

SORA

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あれからユーリとケヴィンは無事助け出されて、クラウスとヘクターが合流した後、無事に彼女を救う事になったのだとビアンカが教えに来てくれた。

彼女はヘクターとグレース様のお邸で暮らす事になったそうだ。兄妹一緒がいいとグレース様がそう言ってくれたのだとか。

ヘクターの妹の名はホリー。
グレース様のお邸を訪ねた際、ヘクターはホリーを私に紹介してくれた。

ヘクターがホリーに耳打ちすると、目を大きく開いてキラキラとした笑顔で私で挨拶してくれた。

「よろしくお願いします。マーガレットお姉様!」

「ええ、よろしくねホリー。」

お姉様ってなんだろう。そう思ったけれど、私が笑顔で返すとホリーは頬を染めながら嬉しそうに微笑んだ。

ホリーは真っ白で透き通る雪の様な肌に、百合の様な笑顔をしてくれる可愛らしい女の子だ。

守ってあげたくなる様な子とはこんな感じなのね。

兄妹のいない私はホリーに〝お姉様〟と呼ばれて、胸が少しムズムズとくすぐったい気持ちになったが、妹が出来たようで嬉しかった。

ホリーとヘクターは会えなかった時間を埋める様に、出来る限り一緒にいた。甲斐甲斐しくお世話をするヘクターが微笑ましくて頬が緩む。

そんな中ふと私は二人を見て思い出した。

実はエリオット達に言ってなかった事が一つだけある。
実はあのアニメのストーリーの中で救出の際、ケヴィンが彼女に一目惚れする。色々ある内に彼女とケヴィンが結ばれてると言うシーンがあったのだ。
けれど、今の所特に変わった様子は無い。

未来が変わって来ているのだろうか。

どちらにせよ、いい方に変わってくれればいいのだけれど…。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

あれから数週間が過ぎようとしていた。

いつも通りの日常を過ごしていると、ふと教室の扉の方を見ると知っている顔を見つけた。ケヴィンだ。

「マーガレット嬢。」

「ケヴィン様。珍しいですね、高等部にいるなんて。」

「ああ姉さんに用があってな。姉さんは?」

私とシーラの教室へやって来たケヴィンは辺りを見回している。
そう言えば、シーラ何処へ行ったのだろう。

「いつもなら声を掛けてくれるのだけど…。急ぎの用でしたか?」

「辞書を渡しに来ただけだ。今日使うと言っていたから。」

「そう、無駄足になってしまいましたね。」

「いや、マーガレット嬢に会えて嬉しい無駄足にはならなかった。」

首を傾げる私にケヴィンはサラリとそう告げた。

ケヴィン。それはホリーに言うべき台詞ではないのかな?

ケヴィンの瞳の熱が私に向けられるのを感じたけれど、心の中で呟きながら冷静を装った。
ケヴィンの好きなのはホリーなのだから。

勘違いしそうになる言動は控えて欲しい。
私だって動揺くらいするのだ。

あの日ヘクターに告白されてから、どうも敏感になり過ぎている気がする。
相手はケヴィンなのに…。
ホリーと言う好きな人がいるのに、私が自意識過剰になってどうするのだ。

シーラの弟のケヴィンは私にとっても大切な、弟の様な存在だ。
私は邪な考えを振り切る様に頭を横に振った。

「マーガレット嬢、これを姉さんに渡してくれるか?」

「ええ、お預りします。」

笑顔でケヴィンから辞書を受け取ると、ケヴィンも笑みを返してくれた。


ところが、預かった辞書を渡そうと待っていたけれど次の授業になってもシーラは戻って来なかった。

何かあったのかな?私みたいに倒れたりする事は無い筈だけれど…。

心配になった私はシーラを探して学園内を探す事にした。

「マーガレット様!」

「マーガレット。」

探し始めて暫くすると中庭辺りでばったりヘクターとケイトに出会った。
二人は次の授業に向けて移動していた様だ。

「ヘクター、ケイト様ご機嫌よう。シーラを見ませんでしたか?」

「いや見ていない。マーガレットには会えたがな。」

「!?」

二人に挨拶をしてそう訊ねると、一瞬ヘクターと目が合って私の頬に熱が集まる。
ヘクターに言われた言葉を思い出し、意識せずにはいられなかったのだ。
それを見たヘクターは少し満足そうだった。

その様子には気付かないケイトは首を捻っている。

「シーラ様?うーん、お見かけーーあっ!マーガレット様!居ましたよ!!」

ケイトの目線を追って振り向くと、空き教室から出て来るシーラの姿だった。

けれど次の瞬間、私は驚いてまるで金縛りに遭ったように体を強張らせた。

空き教室から出て来たのはシーラとーー。


クラウスだった。

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