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21 護衛艦つるみ、応答願います
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夜明けが近づく頃、船橋では船長の松平が動いた。
食堂での制圧劇は途切れ途切れではあるが、なんとか無線で拾っている。得体の知れない何者かが暴れ、しかも、かみしま特警隊だけの力では難しいことを察知していた。
「由井くん、海上自衛隊のつるみにコンタクトを。つるみの艦長と話をしたい」
「分かりました。江口さん、お願いします」
「了解です。この時間ならなんとかコンタクト取れると思います」
「よろしく頼む」
通信長の江口はさっそく護衛艦つるみと交信を始めた。船長は海上自衛隊とどんな話をするのだろうか。この水域の危険性と航路の変更を提案するのか、それとも助けを求めるのか。江口にも航海長の由井にも分からなかった。
巡視船かみしまは、今も錨を下ろしエンジンを停止したままである。
「こちら、海上保安庁PLH50かみしまです。DDHつるみ、応答願います」
『こちら海上自衛隊DDHつるみ、かみしまの皆さんおはようございます。こちら、感度良好です。どうぞ』
「返答ありがとうございます。つるみの皆さん、おはようございます。早くから申し訳ございません。当方、少々難解な案件を抱えております。艦長にお取り次ぎ願いたいのですが」
『艦長に、ですか……しばし、お待ち下さい』
交信は一旦中断された。
突然、艦長と話をしたいと言われたのだから仕方がない。順調に航海を続けていた護衛艦つるみの艦長はまだ起床前であろう。
かみしま船橋内は静かに相手からの交信を待っていた。
しばらくして、護衛艦つるみから連絡が入る。
『こちら海上自衛隊DDHつるみ、お待たせしました。感度良好でしょうか』
「こちら海上保安庁かみしま。感度良好です!」
『私、艦長代理の鹿島海戸と申します。先に内容をお伺いしてもよろしいでしょうか。あいにく艦長の屋島はブリッジにはおりません』
確かに、いきなり艦長を出せと言われ就寝中のところを起こすわけがない。緊急事態である証がなければ難しいところだ。
そのやりとりを聞いていた船長の松平は、レシーバーを握った。
「鹿島艦長代理、朝早くから申し訳ありません。わたくし、かみしまの船長を務めております松平祥太郎と申します。わたくしから経緯をご説明いたします」
松平は護衛艦つるみの鹿島に、これまでの経緯を話した。海上自衛隊も周知しているデンジャーゾーンの件、その水域を抜けてから起こったシステム障害、未明の灯火の話をした。
「私自身は未体験な案件で申し訳ないのですが、おそらく三年前の合同訓練の残骸が関係しているのではないかと思います。説明が難しいのですが、わが船の内部にそれが侵入しているようです」
『まさか……』
艦長代理の鹿島は耳を疑った。三年前の合同訓練と称したあの奇怪な事件は、潜水艦ほくとが全て終わらせたと信じていたからだ。
鹿島は当時、佐世保基地から航海長として緊急出動している。ミサイル艇と潜水艦救難艦を引き連れて、例の水域へ出航していた。
「特別警備隊が対処にあたっているのですが、厳しいかもしれない」
『なるほど。それで、我々への要求はなんでしょう』
「かみしまの乗員をそちらの艦に退避させていただきたい。ヘリコプター1機の着艦、救難艇、エアーボート合わせて六艇の接舷許可をいただきたい。我々から向いますので、安全な距離をたもった水域でお待ちいただきたいのです」
『乗務員は何人ですか』
「約100名、船の運行において最低限の管理者を除いた人数です」
鹿島は唾を飲み込んだ。
今でも時々、夢に見る人造人間の軍人の姿が思い出される。忘れるわけがない。もし本当に巡視船かみしまの船内でアレが暴れているとしたら、これは緊急事態以外のなんでもない。下手をすると、またあの時の二の舞となる。
『分かりました。すぐに艦長と話し合います。もう少し、耐えてください!』
「ご理解いただき、感謝します」
ここで一旦、通信は終了した。
このやりとりを聞いた、由井と江口はたまらず口を開いた。
「船長、退避ですか? 捨てるんですか⁉︎ この船を!」
「通信科としては、この船を諦めるのは賢明かもしれないと思います。多くの乗員の命が危険に晒されますから」
「エンジン起動させて振り切ればいいじゃないですか!」
「だけらもう侵入されていて、特警隊の手に負えないと船長は判断されました」
乗務員を護衛艦つるみに退避させる。護衛艦つるみに危険が及ばないよう、自分たちで脱出をするというのだ。日本最大級の巡視船かみしまは、初めての任務で失うかもしれないのである。
「何千億もの税金を注ぎ込んだこの船を、見捨てるんですか。まだこの船は戦える」
「由井くん。多くの乗員には家で待つ家族がいます。彼らも大事な日本国民です。命に替えられません。それにこの船には武器らしい武器は装備していません。対船ならまだしも、敵はもう船内にいます。しかも、死なないらしい人造人間が」
「しかし……」
「とはいえ、この船を空にはしません。申し訳ないが、各科の主任以上の者にはこの船に残ってもらいます。もちろん強要はしません。私はたとえこの船が沈もうとも、最後までここから離れません」
「船長……」
松平の言い方は決して強い口調ではない。しかし、彼の意思は強固たるものだと由井も江口も感じた。乗務員の安全確保、それからこの船をどうするか。まだ、捨てると決まったわけではない。
―― ギリギリまで、勝機を探る
「海の男の執念を舐めてもらっては困るんですよ。由井くん、待機中の特警隊と、航空科を呼んでください」
「はい!」
◇
その頃、艦長代理の鹿島は艦長室に走り、幹部を緊急招集した。
作戦会議室にて、緊急会議を開いた。
三年前のあの事件は海上自衛隊の幹部たちの間で知らない者はいない。例の水域で真っ先に異変を感知したのは潜水艦ほくと。その後、航空自衛隊那覇基地でも異常を感知し、戦闘機の緊急発進が一時的ではあるが、できなくなる騒動に陥った。
「アレは魚雷で撃破したはずだ。まさか、ほくとは外していたのか!」
「いや、そんな嘘をついたりしない。レーダーでそれは確認が取れていた」
「では、海保が嘘をついているのではないか」
「そんな嘘をついてどうする。向こうは船長が出てきたんだぞ」
「だったら、こうだな。撃破したが、死んでいなかった。それしかないだろう」
「死んで、いなかった……」
そこにいた誰もが、その結論を聞いて急に背筋が凍る思いがした。海上コンテナの中に封じ込め、それを我が海上自衛隊の潜水艦が確かに仕留めたのだ。魚雷を受ければ跡形もなく消えるのが正当な結論である。
もしもその爆撃の中、耐えることができたというならばあの体はいったい何から造られているのか。
「魚雷に、耐えられるボディって……」
「鹿島二佐、見たんですよね。ヤツを」
鹿島はうなづいて当時のことを語った。
「まず、海保の特殊部隊の攻撃は通じていなかった。拳銃はおろか、自動小銃もだめで……話によると甲板に弾かれた銃弾が転がっていたそうです。あのとき、我々に海上での攻撃許可はおりていませんでした。巡視船から機関砲が発射されましたが、どれも……」
「機関砲でも、ですか!」
「なぜか突然、活動が停止したんです。だから水銃でコンテナに落とし込んでミサイル艇がひいた。我々の武器使用が認められている海域に向かって」
「移動の途中で逃げ出したのではないですか」
「いや。これもミサイル艇の記録から確認されていますが、コンテナの扉は封じられたままでした」
「そんな……」
「艦長いかがでしょうか」
鹿島は艦長の屋島に巡視船かみしまの乗員受け入れの許可を申し出た。
「不確かではありますが、巡視船かみしまは我々に支援を求めております。ヘリコプターの着艦と小型船艇の接舷許可を求めました。明日、訓練予定でしたから技術的には問題ないかと」
「彼らとどれくらいの距離をたもてば、例の奇怪な事案に巻き込まれずに乗員を受け入れられる」
鹿島は三年前の自身の体験をもとに計算した。
「3マイル、およそ5キロメートルあれば」
「なるほど。では、こうだ。我々はこの航路をとる。そして、この辺りがちょうど巡視船から5キロだ。我々は完全停船はしない。うまく誘導して、退避を補助せよ」
「はい。万が一を考えると停止は安全ではありませんしね。では、海図から測量して算出してください」
「はい」
「総員に周知されたし」
「はい!」
護衛艦つるみは巡視船かみしまの乗員受け入れのため、各科慌ただしく動き始めた。
『総員に告ぐ、作戦 Qを開始する。各科、配置につき指示を仰げ。繰り返す、作戦Qを開始する。各科配置につき、指示を仰げ。これは訓練では、ない! 以上!』
「え? 本当のやつか!」
「おい、起きろ! 急いで着替えろ」
「おい! 三分後整列!」
「マジかっ、了解っ」
水平線を一筋の光が差し始めた頃だった。
食堂での制圧劇は途切れ途切れではあるが、なんとか無線で拾っている。得体の知れない何者かが暴れ、しかも、かみしま特警隊だけの力では難しいことを察知していた。
「由井くん、海上自衛隊のつるみにコンタクトを。つるみの艦長と話をしたい」
「分かりました。江口さん、お願いします」
「了解です。この時間ならなんとかコンタクト取れると思います」
「よろしく頼む」
通信長の江口はさっそく護衛艦つるみと交信を始めた。船長は海上自衛隊とどんな話をするのだろうか。この水域の危険性と航路の変更を提案するのか、それとも助けを求めるのか。江口にも航海長の由井にも分からなかった。
巡視船かみしまは、今も錨を下ろしエンジンを停止したままである。
「こちら、海上保安庁PLH50かみしまです。DDHつるみ、応答願います」
『こちら海上自衛隊DDHつるみ、かみしまの皆さんおはようございます。こちら、感度良好です。どうぞ』
「返答ありがとうございます。つるみの皆さん、おはようございます。早くから申し訳ございません。当方、少々難解な案件を抱えております。艦長にお取り次ぎ願いたいのですが」
『艦長に、ですか……しばし、お待ち下さい』
交信は一旦中断された。
突然、艦長と話をしたいと言われたのだから仕方がない。順調に航海を続けていた護衛艦つるみの艦長はまだ起床前であろう。
かみしま船橋内は静かに相手からの交信を待っていた。
しばらくして、護衛艦つるみから連絡が入る。
『こちら海上自衛隊DDHつるみ、お待たせしました。感度良好でしょうか』
「こちら海上保安庁かみしま。感度良好です!」
『私、艦長代理の鹿島海戸と申します。先に内容をお伺いしてもよろしいでしょうか。あいにく艦長の屋島はブリッジにはおりません』
確かに、いきなり艦長を出せと言われ就寝中のところを起こすわけがない。緊急事態である証がなければ難しいところだ。
そのやりとりを聞いていた船長の松平は、レシーバーを握った。
「鹿島艦長代理、朝早くから申し訳ありません。わたくし、かみしまの船長を務めております松平祥太郎と申します。わたくしから経緯をご説明いたします」
松平は護衛艦つるみの鹿島に、これまでの経緯を話した。海上自衛隊も周知しているデンジャーゾーンの件、その水域を抜けてから起こったシステム障害、未明の灯火の話をした。
「私自身は未体験な案件で申し訳ないのですが、おそらく三年前の合同訓練の残骸が関係しているのではないかと思います。説明が難しいのですが、わが船の内部にそれが侵入しているようです」
『まさか……』
艦長代理の鹿島は耳を疑った。三年前の合同訓練と称したあの奇怪な事件は、潜水艦ほくとが全て終わらせたと信じていたからだ。
鹿島は当時、佐世保基地から航海長として緊急出動している。ミサイル艇と潜水艦救難艦を引き連れて、例の水域へ出航していた。
「特別警備隊が対処にあたっているのですが、厳しいかもしれない」
『なるほど。それで、我々への要求はなんでしょう』
「かみしまの乗員をそちらの艦に退避させていただきたい。ヘリコプター1機の着艦、救難艇、エアーボート合わせて六艇の接舷許可をいただきたい。我々から向いますので、安全な距離をたもった水域でお待ちいただきたいのです」
『乗務員は何人ですか』
「約100名、船の運行において最低限の管理者を除いた人数です」
鹿島は唾を飲み込んだ。
今でも時々、夢に見る人造人間の軍人の姿が思い出される。忘れるわけがない。もし本当に巡視船かみしまの船内でアレが暴れているとしたら、これは緊急事態以外のなんでもない。下手をすると、またあの時の二の舞となる。
『分かりました。すぐに艦長と話し合います。もう少し、耐えてください!』
「ご理解いただき、感謝します」
ここで一旦、通信は終了した。
このやりとりを聞いた、由井と江口はたまらず口を開いた。
「船長、退避ですか? 捨てるんですか⁉︎ この船を!」
「通信科としては、この船を諦めるのは賢明かもしれないと思います。多くの乗員の命が危険に晒されますから」
「エンジン起動させて振り切ればいいじゃないですか!」
「だけらもう侵入されていて、特警隊の手に負えないと船長は判断されました」
乗務員を護衛艦つるみに退避させる。護衛艦つるみに危険が及ばないよう、自分たちで脱出をするというのだ。日本最大級の巡視船かみしまは、初めての任務で失うかもしれないのである。
「何千億もの税金を注ぎ込んだこの船を、見捨てるんですか。まだこの船は戦える」
「由井くん。多くの乗員には家で待つ家族がいます。彼らも大事な日本国民です。命に替えられません。それにこの船には武器らしい武器は装備していません。対船ならまだしも、敵はもう船内にいます。しかも、死なないらしい人造人間が」
「しかし……」
「とはいえ、この船を空にはしません。申し訳ないが、各科の主任以上の者にはこの船に残ってもらいます。もちろん強要はしません。私はたとえこの船が沈もうとも、最後までここから離れません」
「船長……」
松平の言い方は決して強い口調ではない。しかし、彼の意思は強固たるものだと由井も江口も感じた。乗務員の安全確保、それからこの船をどうするか。まだ、捨てると決まったわけではない。
―― ギリギリまで、勝機を探る
「海の男の執念を舐めてもらっては困るんですよ。由井くん、待機中の特警隊と、航空科を呼んでください」
「はい!」
◇
その頃、艦長代理の鹿島は艦長室に走り、幹部を緊急招集した。
作戦会議室にて、緊急会議を開いた。
三年前のあの事件は海上自衛隊の幹部たちの間で知らない者はいない。例の水域で真っ先に異変を感知したのは潜水艦ほくと。その後、航空自衛隊那覇基地でも異常を感知し、戦闘機の緊急発進が一時的ではあるが、できなくなる騒動に陥った。
「アレは魚雷で撃破したはずだ。まさか、ほくとは外していたのか!」
「いや、そんな嘘をついたりしない。レーダーでそれは確認が取れていた」
「では、海保が嘘をついているのではないか」
「そんな嘘をついてどうする。向こうは船長が出てきたんだぞ」
「だったら、こうだな。撃破したが、死んでいなかった。それしかないだろう」
「死んで、いなかった……」
そこにいた誰もが、その結論を聞いて急に背筋が凍る思いがした。海上コンテナの中に封じ込め、それを我が海上自衛隊の潜水艦が確かに仕留めたのだ。魚雷を受ければ跡形もなく消えるのが正当な結論である。
もしもその爆撃の中、耐えることができたというならばあの体はいったい何から造られているのか。
「魚雷に、耐えられるボディって……」
「鹿島二佐、見たんですよね。ヤツを」
鹿島はうなづいて当時のことを語った。
「まず、海保の特殊部隊の攻撃は通じていなかった。拳銃はおろか、自動小銃もだめで……話によると甲板に弾かれた銃弾が転がっていたそうです。あのとき、我々に海上での攻撃許可はおりていませんでした。巡視船から機関砲が発射されましたが、どれも……」
「機関砲でも、ですか!」
「なぜか突然、活動が停止したんです。だから水銃でコンテナに落とし込んでミサイル艇がひいた。我々の武器使用が認められている海域に向かって」
「移動の途中で逃げ出したのではないですか」
「いや。これもミサイル艇の記録から確認されていますが、コンテナの扉は封じられたままでした」
「そんな……」
「艦長いかがでしょうか」
鹿島は艦長の屋島に巡視船かみしまの乗員受け入れの許可を申し出た。
「不確かではありますが、巡視船かみしまは我々に支援を求めております。ヘリコプターの着艦と小型船艇の接舷許可を求めました。明日、訓練予定でしたから技術的には問題ないかと」
「彼らとどれくらいの距離をたもてば、例の奇怪な事案に巻き込まれずに乗員を受け入れられる」
鹿島は三年前の自身の体験をもとに計算した。
「3マイル、およそ5キロメートルあれば」
「なるほど。では、こうだ。我々はこの航路をとる。そして、この辺りがちょうど巡視船から5キロだ。我々は完全停船はしない。うまく誘導して、退避を補助せよ」
「はい。万が一を考えると停止は安全ではありませんしね。では、海図から測量して算出してください」
「はい」
「総員に周知されたし」
「はい!」
護衛艦つるみは巡視船かみしまの乗員受け入れのため、各科慌ただしく動き始めた。
『総員に告ぐ、作戦 Qを開始する。各科、配置につき指示を仰げ。繰り返す、作戦Qを開始する。各科配置につき、指示を仰げ。これは訓練では、ない! 以上!』
「え? 本当のやつか!」
「おい、起きろ! 急いで着替えろ」
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「マジかっ、了解っ」
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