30 / 43
30 約束は守るためにある
しおりを挟む
「佐々木さん!」
伊佐は後退していく高速艇を横に見ながら、佐々木が立つ前方甲板にやってきた。伊佐の声に驚いて振り向いた佐々木の顔は、まるで鬼のようである。
「伊佐くん! 君はうおたかに救助されたのではなかったのか! なんでここにいる!」
「私はこの船の監理官です。一人だけ上からのうのうと見ていられるわけがないでしょう」
「しかし、この船は」
「あの人造人間には、もうこの方法しかないんですか!」
「分かったふうだね、うちの船長補佐殿は」
「佐々木さんが、この連装機関砲に体を縛り付けていたからですよ! 何が起きてもこれは離さない。最後まで撃つという意味です。そこまでしなければならない理由は、ひとつしかありません。ラミングするつもりですよね」
佐々木は伊佐の言葉を否定も肯定もしなかった。ただ、口を固く結んで前を向いた。整備で黒ずんだ指は、連装機関砲を強く握っている。
ラミング航行とは現代では海上自衛隊が運用している砕氷船しらせくらいだ。
南極の分厚い氷を砕きながら航行するしらせは、船を後退させて全速前進して船体を氷に乗り上げて砕きながら進むのだ。
「我が海上保安庁も領海侵犯を犯し、停船命令に従わない船には使う手段ではありますが……こんな大型巡視船ではなかなかない。いつの時代かの軍艦がする最終手段ですよ。佐々木さんの提案ですか」
伊佐が佐々木にそう言う間に、巡視船かみしまは完全に停止した。そして、エンジンの回転が変わり、徐々に後退していく。
「佐々木さん!」
「この船の構造はよく分かっている。巡視船かみしまは護衛艦と変わらない強さをもっている」
「だからアレに突っ込んで、至近距離で撃ち抜くということですね」
「まったく君は、大人しく下がっていれば良いものを。少しは年寄りに花を持たせてくれんかね。ブリッジに戻りたまえ。船長補佐どの」
「残念ながら、その時間はないようです機関長」
「後始末が面倒なことになるぞ」
「それが私の仕事ですから」
「若者よ、死ぬなよ」
「あなたこそ」
佐々木のインカムに船長の号令が響いた。
―― 全速前進!
「さあ、これで終いだ! 二度と浮上してくるんじゃないぞ!」
巡視船かみしまがもつ、全ての武器が人造人間に向かって最後の攻撃にでた。
ドドドド……ババババッ――
鋭く尖ったかみしまの先端は、目標に向かって真っ直ぐに進む。
ドドーン!
稲妻が海面に向かって落ちた。
―― 総員、衝撃に備えよ! 衝撃に備えよ!
航海長由井の叫び声を最後に、かみしまは波をうねらせながらその黒い塊に向かって突き進んだ。
◇
一方、護衛艦つるみでは再び海上保安庁のヘリコプターの受け入れを完了した。
ひとりの女性はひたすら祈りを捧げているし、他の職員たちの、固く閉ざされた口が全てを物語っているようだった。
(巡視船かみしまは我々が想像する以上のことをやっているのではないか……)
副長の鹿島はそう思った。
護衛艦つるみと巡視船かみしまの役割は似ていてるが、本質は異なる。自衛隊には明らかに攻撃するのに有利なものが備えられているが、海上保安庁が備えるのは主に救助と威嚇である。
もしも、アレと戦っているのならば――
(ダメだ! やはり我々もかみしまと一緒に戦うべきだ! 海保の能力では相討ちどころか、一方的にやられてしまう)
なぜならば、海上自衛隊が世界に誇る潜水艦でも討ち取れなかった相手なのだから。
「艦長!」
「鹿島くん。どうだったかな、うおたかの皆さんは」
「我々は巡視船かみしまを助けに行くべきです。この艦は、ここでじっと待つだけではだめです。アレを葬るために、つるみの砲撃で援護を!」
鹿島は自分の中にある正義が燃えあがって抑えられない。何のために自分は自衛官になったのか。あらゆる脅威から国民を守るためではないのか。それが、海上自衛隊には手に余るかのように、敵をを目の前にしてなにもできていないのはおかしいと。
「鹿島くん。自衛隊は防衛大臣または総理大臣からの発令がないと行動に起こせないのだよ。そして、それ相応の大義名分が必要だ」
「三年前の事案を出せば、十分に大義名分は通ります!」
「巡視船かみしまから預かった、職員たちの安全を脅かしに行くのかね。船長は断腸の思いで我々に、ほとんどの職員の命を預けた。我々のもとなら安全だと、必ず守ってくれると信じて。にも関わらず、我々があの場に行くということは、我々が彼らを信じていないということになる」
「ですがっ」
「我々、護衛艦つるみは巡視船かみしまの職員の命と、その家族の生活を預かったんだ。こんなに地味でも、大事な国民の命を守っているんだよ」
防衛費は、警察や海上保安庁とは比べ物にならないほどの予算を振り当てられている。それだけ人員や装備が大掛かりだからだ。けれど戦争を想像させるといって、好まれた集団ではない。
日本は過去の歴史を繰り返さないと誓ったからだ。
だから自衛隊は、いつも目立たぬように行動をしている。税金を無駄にするなと、平和な日本で税金で生かされていると思われてしまう。
まるで敵は国内にいるかのようだ。
それでも、いつ起こるか分からない不測の事態に備えて訓練をしている。山や草に紛れ、海の蒼に隠れ、空の青に溶け込んで、血と汗を流している。
地味でいい、他国からの脅威から国民を守ることができるなら。地味でいい、自衛隊を信じてもらえるならば。
「彼らは我々を信じてくれている。ならば、我々も彼らを信じなければならない」
艦長の屋島はそのまま固く眼を瞑ってしまった。
本当は屋島も、今すぐにでもつるみを現場に向かわせたいのだ。護衛艦がもつ力をいま使わずにいつ使うのだと。
しかし、約束は違えてはならない。
国との約束。
そして、巡視船かみしまとの約束を。
「くそ……」
鹿島はただ拳を強く握りしめる。
組織の壁、法律の壁、そして日本という大きな壁が悔しくてならなかった。
◇
まもなく、合同訓練が行われる予定時間となった。
あれから巡視船かみしまからの連絡はない。護衛艦つるみは艦長の命令によって、石垣市へ向かうことにした。
巡視船かみしまから預かった、大切な職員たちを帰すために。
「時間だ。錨を上げよ」
「はい」
鹿島は艦内放送でこの場を離れることを伝えた。
『錨を上げよ。総員、準備にかかれ』
準備の合間も、何度も見張員に巡視船かみしまの姿がないか確認をさせた。しかし、準備が整ってもその姿は見えなかった。
「艦長、準備が整いました」
「分かった。巡航速度で石垣に向かう。到着までに、現地と連絡を取るように。この艦は港には着岸できない。こちらに船をつけてもらってお客さんをおろす。補給はなし。すぐに離れる」
「はい」
「私はそれまでに本庁と連絡を取っておく。あとは任せた」
「はい」
鹿島は再びマイクを取った。
『本艦は、予定を変更して石垣に向かう。以上!』
鹿島は悔しさでいっぱいだった。
艦長が言いたいことは分かる。しかし、頭では理解しているのに心が頷かないのだ。
(本当にこれが正解なのか! 俺たちは、これでいいのかっ……くそぅ――)
そのとき、
「副長! あれ!」
「なんだ騒がしい」
「あ、あれは! 海保の船ではないでしょうか!」
艦首を石垣の方向に向けようとした時であった。主任航海士が双眼鏡を覗きながら、大声で叫んだのだ。
「なんだって⁉︎」
鹿島は椅子から飛び降りで主任航海士の双眼鏡を奪い取り、前のめりの体勢で覗き込んだ。
そこに見えたのは、紛れもなく白いボディの海上保安庁の船である。
「艦長! 巡視船かみしまじゃないですか! 船首が歪に凹んでいます! おそらく、かみしまで間違いないかと!」
「なんと……通信開始!」
「おい、通信班! 巡視船かみしまに至急コンタクト」
「了解!」
鹿島は双眼鏡から目が離せなかった。
(ちゃんとみんなにも見えているよな? 幽霊船じゃないよな!)
双眼鏡で見る限り、巡視船かみしまの船首の一部に破損が見られた。側面は明らかに凹んでいる。しかし、自力航行をしており、その姿は堂々としたものだ。
「副長! コンタクト取れました! 巡視船かみしまで間違いありません! 怪我人がいるようです」
「そうか! 艦長!」
「戦速落とせ。本艦は巡視船かみしまとの合流を試みる」
なぜか鹿島の目には涙が溜まっていた。理由はよくわからない。けれど、込み上げるものを抑えられない。
部下に見られてはまずいと、制服の袖でそっと抑えた。横を見ると艦長の屋島が立っている。
巡視船かみしまを目視でも確認したようだ。
「やってくれたな」
屋島は頬を上げ笑みを浮かべていた。それは、屋島なりの心の底からの賛称の現れだ。
「はい。彼らはほぼ、約束の時間にやってきました。自分の考えが、いかに甘かったか思い知らされました」
「いいや。君はよく耐えたよ」
「艦長」
「まあ、いちばん耐えて戦い抜いたのは、彼らだがな」
「はい!」
巡視船かみしまは、人造人間を葬ることはできたのか。例えできなかったとしても、無事に帰ってきたことに意味がある。
海を守る者は死んではならない。絶対に生きて帰るのが約束だ。
もしも人造人間がまだ生きていたとしたら、今度は俺たちがやる。そう、屋島も鹿島も思ったに違いない。
『衛生隊に告ぐ。怪我人がいるもよう。準備に入れ』
つるみの艦内は再び慌ただしく動き始めた。
伊佐は後退していく高速艇を横に見ながら、佐々木が立つ前方甲板にやってきた。伊佐の声に驚いて振り向いた佐々木の顔は、まるで鬼のようである。
「伊佐くん! 君はうおたかに救助されたのではなかったのか! なんでここにいる!」
「私はこの船の監理官です。一人だけ上からのうのうと見ていられるわけがないでしょう」
「しかし、この船は」
「あの人造人間には、もうこの方法しかないんですか!」
「分かったふうだね、うちの船長補佐殿は」
「佐々木さんが、この連装機関砲に体を縛り付けていたからですよ! 何が起きてもこれは離さない。最後まで撃つという意味です。そこまでしなければならない理由は、ひとつしかありません。ラミングするつもりですよね」
佐々木は伊佐の言葉を否定も肯定もしなかった。ただ、口を固く結んで前を向いた。整備で黒ずんだ指は、連装機関砲を強く握っている。
ラミング航行とは現代では海上自衛隊が運用している砕氷船しらせくらいだ。
南極の分厚い氷を砕きながら航行するしらせは、船を後退させて全速前進して船体を氷に乗り上げて砕きながら進むのだ。
「我が海上保安庁も領海侵犯を犯し、停船命令に従わない船には使う手段ではありますが……こんな大型巡視船ではなかなかない。いつの時代かの軍艦がする最終手段ですよ。佐々木さんの提案ですか」
伊佐が佐々木にそう言う間に、巡視船かみしまは完全に停止した。そして、エンジンの回転が変わり、徐々に後退していく。
「佐々木さん!」
「この船の構造はよく分かっている。巡視船かみしまは護衛艦と変わらない強さをもっている」
「だからアレに突っ込んで、至近距離で撃ち抜くということですね」
「まったく君は、大人しく下がっていれば良いものを。少しは年寄りに花を持たせてくれんかね。ブリッジに戻りたまえ。船長補佐どの」
「残念ながら、その時間はないようです機関長」
「後始末が面倒なことになるぞ」
「それが私の仕事ですから」
「若者よ、死ぬなよ」
「あなたこそ」
佐々木のインカムに船長の号令が響いた。
―― 全速前進!
「さあ、これで終いだ! 二度と浮上してくるんじゃないぞ!」
巡視船かみしまがもつ、全ての武器が人造人間に向かって最後の攻撃にでた。
ドドドド……ババババッ――
鋭く尖ったかみしまの先端は、目標に向かって真っ直ぐに進む。
ドドーン!
稲妻が海面に向かって落ちた。
―― 総員、衝撃に備えよ! 衝撃に備えよ!
航海長由井の叫び声を最後に、かみしまは波をうねらせながらその黒い塊に向かって突き進んだ。
◇
一方、護衛艦つるみでは再び海上保安庁のヘリコプターの受け入れを完了した。
ひとりの女性はひたすら祈りを捧げているし、他の職員たちの、固く閉ざされた口が全てを物語っているようだった。
(巡視船かみしまは我々が想像する以上のことをやっているのではないか……)
副長の鹿島はそう思った。
護衛艦つるみと巡視船かみしまの役割は似ていてるが、本質は異なる。自衛隊には明らかに攻撃するのに有利なものが備えられているが、海上保安庁が備えるのは主に救助と威嚇である。
もしも、アレと戦っているのならば――
(ダメだ! やはり我々もかみしまと一緒に戦うべきだ! 海保の能力では相討ちどころか、一方的にやられてしまう)
なぜならば、海上自衛隊が世界に誇る潜水艦でも討ち取れなかった相手なのだから。
「艦長!」
「鹿島くん。どうだったかな、うおたかの皆さんは」
「我々は巡視船かみしまを助けに行くべきです。この艦は、ここでじっと待つだけではだめです。アレを葬るために、つるみの砲撃で援護を!」
鹿島は自分の中にある正義が燃えあがって抑えられない。何のために自分は自衛官になったのか。あらゆる脅威から国民を守るためではないのか。それが、海上自衛隊には手に余るかのように、敵をを目の前にしてなにもできていないのはおかしいと。
「鹿島くん。自衛隊は防衛大臣または総理大臣からの発令がないと行動に起こせないのだよ。そして、それ相応の大義名分が必要だ」
「三年前の事案を出せば、十分に大義名分は通ります!」
「巡視船かみしまから預かった、職員たちの安全を脅かしに行くのかね。船長は断腸の思いで我々に、ほとんどの職員の命を預けた。我々のもとなら安全だと、必ず守ってくれると信じて。にも関わらず、我々があの場に行くということは、我々が彼らを信じていないということになる」
「ですがっ」
「我々、護衛艦つるみは巡視船かみしまの職員の命と、その家族の生活を預かったんだ。こんなに地味でも、大事な国民の命を守っているんだよ」
防衛費は、警察や海上保安庁とは比べ物にならないほどの予算を振り当てられている。それだけ人員や装備が大掛かりだからだ。けれど戦争を想像させるといって、好まれた集団ではない。
日本は過去の歴史を繰り返さないと誓ったからだ。
だから自衛隊は、いつも目立たぬように行動をしている。税金を無駄にするなと、平和な日本で税金で生かされていると思われてしまう。
まるで敵は国内にいるかのようだ。
それでも、いつ起こるか分からない不測の事態に備えて訓練をしている。山や草に紛れ、海の蒼に隠れ、空の青に溶け込んで、血と汗を流している。
地味でいい、他国からの脅威から国民を守ることができるなら。地味でいい、自衛隊を信じてもらえるならば。
「彼らは我々を信じてくれている。ならば、我々も彼らを信じなければならない」
艦長の屋島はそのまま固く眼を瞑ってしまった。
本当は屋島も、今すぐにでもつるみを現場に向かわせたいのだ。護衛艦がもつ力をいま使わずにいつ使うのだと。
しかし、約束は違えてはならない。
国との約束。
そして、巡視船かみしまとの約束を。
「くそ……」
鹿島はただ拳を強く握りしめる。
組織の壁、法律の壁、そして日本という大きな壁が悔しくてならなかった。
◇
まもなく、合同訓練が行われる予定時間となった。
あれから巡視船かみしまからの連絡はない。護衛艦つるみは艦長の命令によって、石垣市へ向かうことにした。
巡視船かみしまから預かった、大切な職員たちを帰すために。
「時間だ。錨を上げよ」
「はい」
鹿島は艦内放送でこの場を離れることを伝えた。
『錨を上げよ。総員、準備にかかれ』
準備の合間も、何度も見張員に巡視船かみしまの姿がないか確認をさせた。しかし、準備が整ってもその姿は見えなかった。
「艦長、準備が整いました」
「分かった。巡航速度で石垣に向かう。到着までに、現地と連絡を取るように。この艦は港には着岸できない。こちらに船をつけてもらってお客さんをおろす。補給はなし。すぐに離れる」
「はい」
「私はそれまでに本庁と連絡を取っておく。あとは任せた」
「はい」
鹿島は再びマイクを取った。
『本艦は、予定を変更して石垣に向かう。以上!』
鹿島は悔しさでいっぱいだった。
艦長が言いたいことは分かる。しかし、頭では理解しているのに心が頷かないのだ。
(本当にこれが正解なのか! 俺たちは、これでいいのかっ……くそぅ――)
そのとき、
「副長! あれ!」
「なんだ騒がしい」
「あ、あれは! 海保の船ではないでしょうか!」
艦首を石垣の方向に向けようとした時であった。主任航海士が双眼鏡を覗きながら、大声で叫んだのだ。
「なんだって⁉︎」
鹿島は椅子から飛び降りで主任航海士の双眼鏡を奪い取り、前のめりの体勢で覗き込んだ。
そこに見えたのは、紛れもなく白いボディの海上保安庁の船である。
「艦長! 巡視船かみしまじゃないですか! 船首が歪に凹んでいます! おそらく、かみしまで間違いないかと!」
「なんと……通信開始!」
「おい、通信班! 巡視船かみしまに至急コンタクト」
「了解!」
鹿島は双眼鏡から目が離せなかった。
(ちゃんとみんなにも見えているよな? 幽霊船じゃないよな!)
双眼鏡で見る限り、巡視船かみしまの船首の一部に破損が見られた。側面は明らかに凹んでいる。しかし、自力航行をしており、その姿は堂々としたものだ。
「副長! コンタクト取れました! 巡視船かみしまで間違いありません! 怪我人がいるようです」
「そうか! 艦長!」
「戦速落とせ。本艦は巡視船かみしまとの合流を試みる」
なぜか鹿島の目には涙が溜まっていた。理由はよくわからない。けれど、込み上げるものを抑えられない。
部下に見られてはまずいと、制服の袖でそっと抑えた。横を見ると艦長の屋島が立っている。
巡視船かみしまを目視でも確認したようだ。
「やってくれたな」
屋島は頬を上げ笑みを浮かべていた。それは、屋島なりの心の底からの賛称の現れだ。
「はい。彼らはほぼ、約束の時間にやってきました。自分の考えが、いかに甘かったか思い知らされました」
「いいや。君はよく耐えたよ」
「艦長」
「まあ、いちばん耐えて戦い抜いたのは、彼らだがな」
「はい!」
巡視船かみしまは、人造人間を葬ることはできたのか。例えできなかったとしても、無事に帰ってきたことに意味がある。
海を守る者は死んではならない。絶対に生きて帰るのが約束だ。
もしも人造人間がまだ生きていたとしたら、今度は俺たちがやる。そう、屋島も鹿島も思ったに違いない。
『衛生隊に告ぐ。怪我人がいるもよう。準備に入れ』
つるみの艦内は再び慌ただしく動き始めた。
10
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
トキネさんは修行しすぎて無敵になりました<連続活劇編>
十三岡繁
キャラ文芸
※毎日 07:30と17:30に更新予定です。
嘉永三年、西暦で言えば1850年の江戸の世に彼女は生まれた。
気付けばなぜか20代から歳をとらなくなっていた彼女は、暇つぶしというわけでもないが水が合ったのか、数々の武道の修練に励む。しかし歳をとらない彼女は修行する時間が長すぎた。その結果通じた全ての武道で達人ともいえる力を身に着けてしまう。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
【完結】イケメンが邪魔して本命に告白できません
竹柏凪紗
青春
高校の入学式、芸能コースに通うアイドルでイケメンの如月風磨が普通科で目立たない最上碧衣の教室にやってきた。女子たちがキャーキャー騒ぐなか、風磨は碧衣の肩を抱き寄せ「お前、今日から俺の女な」と宣言する。その真意とウソつきたちによって複雑になっていく2人の結末とは──
しがない電気屋のおっさん、異世界で家電召喚ライフしてたら民から神格化され魔王から狙われる
長月 鳥
ファンタジー
町の電気屋として細々と暮らしていた俺、轟電次郎(とどろき でんじろう)。
ある日、感電事故であっけなく人生終了──のはずが、目を覚ましたら異世界だった。
そこは魔法がすべての世界。
スマホも、ドライヤーも、炊飯器も、どこにもない。
でもなぜか俺だけは、“電力を生み出し家電を召喚できる”という特異体質を持っていて──
「ちょっと暮らしやすくなればそれでいい」
そんなつもりで始めた異世界ライフだったのに……
家電の便利さがバレて、王族に囲まれ、魔導士に拉致され、気が付けば──
「この男こそ、我らの神(インフラ)である!」
えぇ……なんでそうなるの!?
電気と生活の知恵で異世界を変える、
元・電気屋おっさんのドタバタ英雄(?)譚!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる