16 / 64
第1章 聖女誕生
第16話 ミリア、切れる
しおりを挟む
ダミアンが私を追いつめるつもりか、饒舌に話をする。
「お前の服を少しづつ切り裂いてむいてやる。羞恥に歪む顔が見たいぞ。」
剣の腕は立つのに騎士としては最低のド変態だ。ダミアンが低い姿勢で踏み込む。木剣が地を這うような低いとこるから切りあがって来る。私は木剣で剣筋をずらしてかわすが、服を飾っているフリルが切り裂かれて宙を舞う。
「良く反応したな。ベルトを切り裂いてやろうと思ったのにフリルだけだったよ。」
こいつ完全に遊んでいる。ダミアンの間合いが広いため、私は防戦に回ることになる。早くダミアンの間合いを計らないとまずいことになる。
ダミアンは間合いを詰めて私を袈裟切りにしようとする。私は木剣で受け流し、ダミアンの後ろに回り込む。そして、すかさず上段から打ちこむ。
ダミアンは木剣で受けてつばぜり合いになる。力はダミアンの方が上だ。私を押しのけると右足で蹴りを繰り出し、私の左足を蹴る。キルケが叫ぶ。
「蹴るなんて卑怯よ。」
私は卑怯とは思わない。戦いになれば、全てを使って勝たなくてはならない。負ければ死ぬのだ。私はこちらの方が性に合っている。
ダミアンが私の胸元を狙って突きを繰り出す。私は半歩前に出て半身になりかわすが胸元のボタンが木剣ではじけ飛ぶ。ダミアンが好色そうに笑う。
私はすれ違いざま、ダミアンの横腹に右のこぶしを打ち込む。ダミアンはよろけて左の横腹を手で押さえる。今のは完全に入った。かなり痛いはずだ。
私は、すかさず腹を狙って胴を打ち込む。ダミアンは木剣で剣筋をずらしてかわすと上段から打ちこむ。私は踏み込んで前に出て木剣を右手に持った木剣の柄頭で受け、右ひざをダミアンの無防備な腹に蹴り込む。
ダミアンはうずくまる。私は容赦なく木剣で上段からダミアンの右肩に打ち込む。確実に骨が折れたはずだ。だが、ダミアンは降参するどころか、怒りを爆発させる。
「田舎娘がやったなー、殺してやる。」
怒りで痛みは感じないようだ。ダミアンは、木剣を左手に持って、再び距離を詰めて上段から打ち込んでくる。私は、木剣を打ち払って、左肩を狙って打ち込む。
ダミアンは木剣を横に振って、私の打ち込みを打ち払う。私は木剣を大きく引いて、前に踏み出すとともに突きを繰り出す。狙いは左肩だ。ダミアンは避けずに右手で私の服を握る。
私の木剣は左肩を貫く。ダミアンは後ろに下がって木剣を抜くと共に右手で私の服を引き裂く。
「どうだ。いい格好だ。泣き叫べ。」
私の心の奥で我慢していたものが切れる。私は全力で木剣を上段から打ちこむ。ダミアンは木剣を使おうとするが私の方が早い。木剣はダミアンの額を割る。
私は止まらない。ダミアンの剣より数段早い剣で打ちのめし続ける。ダミアンは倒れることが出来ない。宮廷騎士が数人がかりで私を止める。
ダミアンは打ちのめされながら気を失っていた。ディアナが布を持って来て私にかぶせてくれた。
「ミリア、はしたないですよ。でも、よくできました。」
ディアナが優しく微笑んで言う。ディアナもダミアン王子には手を焼いていたのだろう。キルケが泣きながら抱き着いて来る。
「ミリア、すごいよ。勝ったのね。」「ええ、文句は言わせないわ。」
ダミアンか担架で運ばれていくと騎士団長のバルタザールが声をかけてくる。
「よくやってくれた。宮廷騎士団に欲しいくらいだ。」「ダミアン王子を応援していたのではないですか。」
「副団長のカールを叩きのめしたんだ。応援できると思うかね。」「ダミアン王子が王位を継ぐのではないですか。」
「そうなんだ。頭が痛いよ。」
バルタザールは仕える主に恵まれないようだ。ダミアン王子は十数か所の骨折で寝込むことになる。
試合からキルケや私にダミアンから接触はない。このまま約束を守ってほしい。
「お前の服を少しづつ切り裂いてむいてやる。羞恥に歪む顔が見たいぞ。」
剣の腕は立つのに騎士としては最低のド変態だ。ダミアンが低い姿勢で踏み込む。木剣が地を這うような低いとこるから切りあがって来る。私は木剣で剣筋をずらしてかわすが、服を飾っているフリルが切り裂かれて宙を舞う。
「良く反応したな。ベルトを切り裂いてやろうと思ったのにフリルだけだったよ。」
こいつ完全に遊んでいる。ダミアンの間合いが広いため、私は防戦に回ることになる。早くダミアンの間合いを計らないとまずいことになる。
ダミアンは間合いを詰めて私を袈裟切りにしようとする。私は木剣で受け流し、ダミアンの後ろに回り込む。そして、すかさず上段から打ちこむ。
ダミアンは木剣で受けてつばぜり合いになる。力はダミアンの方が上だ。私を押しのけると右足で蹴りを繰り出し、私の左足を蹴る。キルケが叫ぶ。
「蹴るなんて卑怯よ。」
私は卑怯とは思わない。戦いになれば、全てを使って勝たなくてはならない。負ければ死ぬのだ。私はこちらの方が性に合っている。
ダミアンが私の胸元を狙って突きを繰り出す。私は半歩前に出て半身になりかわすが胸元のボタンが木剣ではじけ飛ぶ。ダミアンが好色そうに笑う。
私はすれ違いざま、ダミアンの横腹に右のこぶしを打ち込む。ダミアンはよろけて左の横腹を手で押さえる。今のは完全に入った。かなり痛いはずだ。
私は、すかさず腹を狙って胴を打ち込む。ダミアンは木剣で剣筋をずらしてかわすと上段から打ちこむ。私は踏み込んで前に出て木剣を右手に持った木剣の柄頭で受け、右ひざをダミアンの無防備な腹に蹴り込む。
ダミアンはうずくまる。私は容赦なく木剣で上段からダミアンの右肩に打ち込む。確実に骨が折れたはずだ。だが、ダミアンは降参するどころか、怒りを爆発させる。
「田舎娘がやったなー、殺してやる。」
怒りで痛みは感じないようだ。ダミアンは、木剣を左手に持って、再び距離を詰めて上段から打ち込んでくる。私は、木剣を打ち払って、左肩を狙って打ち込む。
ダミアンは木剣を横に振って、私の打ち込みを打ち払う。私は木剣を大きく引いて、前に踏み出すとともに突きを繰り出す。狙いは左肩だ。ダミアンは避けずに右手で私の服を握る。
私の木剣は左肩を貫く。ダミアンは後ろに下がって木剣を抜くと共に右手で私の服を引き裂く。
「どうだ。いい格好だ。泣き叫べ。」
私の心の奥で我慢していたものが切れる。私は全力で木剣を上段から打ちこむ。ダミアンは木剣を使おうとするが私の方が早い。木剣はダミアンの額を割る。
私は止まらない。ダミアンの剣より数段早い剣で打ちのめし続ける。ダミアンは倒れることが出来ない。宮廷騎士が数人がかりで私を止める。
ダミアンは打ちのめされながら気を失っていた。ディアナが布を持って来て私にかぶせてくれた。
「ミリア、はしたないですよ。でも、よくできました。」
ディアナが優しく微笑んで言う。ディアナもダミアン王子には手を焼いていたのだろう。キルケが泣きながら抱き着いて来る。
「ミリア、すごいよ。勝ったのね。」「ええ、文句は言わせないわ。」
ダミアンか担架で運ばれていくと騎士団長のバルタザールが声をかけてくる。
「よくやってくれた。宮廷騎士団に欲しいくらいだ。」「ダミアン王子を応援していたのではないですか。」
「副団長のカールを叩きのめしたんだ。応援できると思うかね。」「ダミアン王子が王位を継ぐのではないですか。」
「そうなんだ。頭が痛いよ。」
バルタザールは仕える主に恵まれないようだ。ダミアン王子は十数か所の骨折で寝込むことになる。
試合からキルケや私にダミアンから接触はない。このまま約束を守ってほしい。
0
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として
たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。
だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。
一度目では騙されて振られた。
さらに自分の力不足で全てを失った。
だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。
※他サイト様にも公開しております。
※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる