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第2章 従騎士誕生
第15話 ウォール、騎士になる
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バルタザールは、ミハス村の少年が成長して化け物になったことを試合で実感する。ウォールの攻撃を受けるだけで反撃が全くできなかった。
さらに無詠唱魔法を使うという。ウォールには期待していたが規格外の化け物である。彼一人で戦局を変えてしまうだろう。
アストラ王国の王女が欲しがるわけだ。だが、他国に渡すことはできない。厄介なことにダミアン王はウォールの価値に気づいていない。
何とか説得して、騎士に叙任してもらわなければならない。バルタザールはエッケハルト宰相に話を通すことにする。
「ダミアン王は、まだお怒りか。」「ええ、機嫌は良くありません。」
「私は試合で手を抜いたわけではない。」「そうでしょう。バルタザール様なら、そのようなしないでしょう。あれはいったい何なのですか。」
「規格外の化け物です。」「化け物?」
「そうです。剣は世界一かもしれません。それに無詠唱魔法を使います。」「無詠唱ですか、ミリア様もそうでしたな。」
「彼らは幼馴染です。」「魔法を教えた者が誰か気になりますね。」
「今は、ウォーレンを他国に引き渡すことを避けたい。何とか騎士に叙任させたいのです。」「分かりました。私が動きましょう。」
バルタザールはエッケハルト宰相が協力することになってホッとする。エッケハルトはダミアン王に話しかける。
「殿下、まだ、先ほどの試合をお怒りですか。」「当たり前だ。私に前でバルタザールは手を抜いたのだぞ。」
「騎士団長は試合で手を抜くような人物ではありません。」「では、あれはなんだ。たかが農夫風情が相手だぞ。」
「あの者の情報を掴みました。」「お前は、暇なのか。」
「この件は国家の一大事です。あれは化け物です。剣の腕は世界で最強でしょう。さらに無詠唱魔法を使います。」「信じられん。」
「アストラ王国の王女が彼を欲しがっているのですよ。」「くれてやるつもりだったが、確かめる必要があるな。」
「どうなさる、おつもりですか。」「もちろん、剣で腕を見てやる。」
エッケハルトは、やれやれと首を振る。ダミアン王は指示を出すと闘技場に向かう。ウォールは木剣を持たされ闘技場に連れ出される。
ラースがウォールに言い含める「ダミアン王にケガをさせるなよ」。ウォールはダミアン王はあまり気に入らないがケガはさせないようにすることにする。
ダミアン王がウォールに言う。
「そこの農夫、王直々に相手をしてやる。感謝しろ。」「ありがとうございます。」
ウォールは心のこもっていない声で礼を言う。ウォールとダミアン王は礼をすると木剣を構える。ダミアン王は圧倒されるウォールはただ構えているだけだがどこにも撃ち込むところがない。
バルタザールと試合をしたときもそうだったが、ウォールのそれはバルタザールを越えている。
ウォールはさっさと済ますためにダミアン王の木剣を折ることにする。俊足で間合いに入るとダミアン王の木剣を木剣で切るように打ち下ろす。
するとダミアン王の木剣は切られたような断面を残して折れてしまう。ウォールは再び木剣を構える。ダミアン王は全く動けなかった。審判がやや遅れて判定を下す。
「勝者、ウォール。」
ダミアン王は汗まみれになる。この農夫は、どこで剣術を覚えたのか、リーム王国最強と言われるバルタザールを越える腕前を持っている。
彼の本能が、絶対に敵に回してはいけないと判断する。
「ウォールと言ったな。」「はい、ウォール・ヤーンと申します。」
「そちを騎士と認める。叙任はまだだが騎士として恥じない働きを期待する。」「ありがとうございます。」
ダミアン王は闘技場を後にしながらウォールの処遇をどうするか考える。もう、アストラ王国へやる選択肢は無くなった。三日後、ウォールは騎士に叙任される。
さらに無詠唱魔法を使うという。ウォールには期待していたが規格外の化け物である。彼一人で戦局を変えてしまうだろう。
アストラ王国の王女が欲しがるわけだ。だが、他国に渡すことはできない。厄介なことにダミアン王はウォールの価値に気づいていない。
何とか説得して、騎士に叙任してもらわなければならない。バルタザールはエッケハルト宰相に話を通すことにする。
「ダミアン王は、まだお怒りか。」「ええ、機嫌は良くありません。」
「私は試合で手を抜いたわけではない。」「そうでしょう。バルタザール様なら、そのようなしないでしょう。あれはいったい何なのですか。」
「規格外の化け物です。」「化け物?」
「そうです。剣は世界一かもしれません。それに無詠唱魔法を使います。」「無詠唱ですか、ミリア様もそうでしたな。」
「彼らは幼馴染です。」「魔法を教えた者が誰か気になりますね。」
「今は、ウォーレンを他国に引き渡すことを避けたい。何とか騎士に叙任させたいのです。」「分かりました。私が動きましょう。」
バルタザールはエッケハルト宰相が協力することになってホッとする。エッケハルトはダミアン王に話しかける。
「殿下、まだ、先ほどの試合をお怒りですか。」「当たり前だ。私に前でバルタザールは手を抜いたのだぞ。」
「騎士団長は試合で手を抜くような人物ではありません。」「では、あれはなんだ。たかが農夫風情が相手だぞ。」
「あの者の情報を掴みました。」「お前は、暇なのか。」
「この件は国家の一大事です。あれは化け物です。剣の腕は世界で最強でしょう。さらに無詠唱魔法を使います。」「信じられん。」
「アストラ王国の王女が彼を欲しがっているのですよ。」「くれてやるつもりだったが、確かめる必要があるな。」
「どうなさる、おつもりですか。」「もちろん、剣で腕を見てやる。」
エッケハルトは、やれやれと首を振る。ダミアン王は指示を出すと闘技場に向かう。ウォールは木剣を持たされ闘技場に連れ出される。
ラースがウォールに言い含める「ダミアン王にケガをさせるなよ」。ウォールはダミアン王はあまり気に入らないがケガはさせないようにすることにする。
ダミアン王がウォールに言う。
「そこの農夫、王直々に相手をしてやる。感謝しろ。」「ありがとうございます。」
ウォールは心のこもっていない声で礼を言う。ウォールとダミアン王は礼をすると木剣を構える。ダミアン王は圧倒されるウォールはただ構えているだけだがどこにも撃ち込むところがない。
バルタザールと試合をしたときもそうだったが、ウォールのそれはバルタザールを越えている。
ウォールはさっさと済ますためにダミアン王の木剣を折ることにする。俊足で間合いに入るとダミアン王の木剣を木剣で切るように打ち下ろす。
するとダミアン王の木剣は切られたような断面を残して折れてしまう。ウォールは再び木剣を構える。ダミアン王は全く動けなかった。審判がやや遅れて判定を下す。
「勝者、ウォール。」
ダミアン王は汗まみれになる。この農夫は、どこで剣術を覚えたのか、リーム王国最強と言われるバルタザールを越える腕前を持っている。
彼の本能が、絶対に敵に回してはいけないと判断する。
「ウォールと言ったな。」「はい、ウォール・ヤーンと申します。」
「そちを騎士と認める。叙任はまだだが騎士として恥じない働きを期待する。」「ありがとうございます。」
ダミアン王は闘技場を後にしながらウォールの処遇をどうするか考える。もう、アストラ王国へやる選択肢は無くなった。三日後、ウォールは騎士に叙任される。
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