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颯の回想:01
しおりを挟む「……大学1年の春。
入学してすぐゼミの歓迎会があったんです。
そこで、一つ上の先輩に会いました」
夜風と酒の熱気が混ざる居酒屋。
長テーブルには笑い声と
グラスの音が飛び交っている。
颯は端でビールを口にしていたが
その視界の端に、先輩の姿が近づいてきた。
「もう、その時点でわかりました。
僕の顔じゃなくて……
首筋とか胸元とか脚を見てるんですよ」
空いたグラスを片手に腰を屈め
先輩は微笑む。
『颯くん、だよね?』
軽く肩に置かれた指は、冗談にしては長く
じわじわと太ももに膝が押し寄せてくる。
「袖口つままれたり
耳元に息かけられたり……
まあ、下心だだ漏れでした」
飲み会終盤になると
先輩はさらに近づき
耳元で低く囁く。
『……颯くんって
可愛くて──エロいね』
颯は笑わずに視線を返す。
「解散後、人混みから外れ
“どういう意味ですか”って聞きました」
『いや、褒め言葉だよ。
そんなに真剣に──』
『じゃあ、試してみます?』
夜風と酒の熱を纏い
颯は先輩と肩を並べて歩く。
居酒屋の笑い声が遠ざかるにつれ
先輩の指が肩から腰へと下りてくる。
『颯くん、やっぱ可愛いね。
楽しみだな。颯くんとエッチするの
大丈夫。優しくするから。』
挑発と期待が混ざる声。
颯はわずかに口元を緩めただけだった。
アパートの鍵が回る音。
扉が閉まると同時に
先輩は軽く顎を上げる。
『安心してね?俺、上手いから』
「そうですか」
颯はそのままキスをされた。
⸻
唇が触れた瞬間、舌が絡み合う。
『ん……っ、お……
可愛いのに積極的……だね』
軽く押し返すような先輩の動きを
颯は首筋へ指を滑らせて制す。
鎖骨からゆっくりと下
そして下腹部へと、迷いなく手を進める。
⸻
ベルトを緩めると
先輩は口角を上げた。
『もう、ちんこ欲しいの?』
『エロすぎでしょ、颯くん』
布越しに指で輪郭をなぞると
腰を押し出してくる。
『……へぇ、なかなか上手いじゃん』
颯は下着をずらし
熱を帯びた先端に唇を寄せる。
舌で縁をなぞり
湿った音を立てながらゆっくり含む。
ちゅ、ぴちゃ、と
唾液の音が静かな部屋に広がる。
先輩は笑みを崩さず、
『……ふ、は…颯くんフェラ上手いね……
初めて……?もっと強く……そう』
腰を前後に揺らし
自分から押し込んでくる。
そこに、颯の手が加わる。
片手で根元を締め上げ
もう片方で玉を包み
指でゆっくり転がす。
『……っ、あ……』
眉がわずかに動き
腰のリズムが微妙に揺らぐ。
「気持ちいいんですか?」
舌で裏筋をなぞりながら深く吸い上げ
ちゅ、じゅる、と音を立てて離す。
押し出す腰が少しずつ震え
声が掠れ始める。
『……くっ……や、ちょっと……』
玉を揉みながら
舌先で先端を刺激し続けると、
呼吸が深くなり
余裕の笑みが薄れていった。
⸻
股間への愛撫の合間に
空いた手が腰の奥へ忍び込む。
服の隙間から蕾の周囲を撫でると
先輩の体がびくりと跳ねる。
『……おい……そこは……』
「力、抜いてください」
指でゆっくり解し
円を描くように広げていく。
股間と蕾、二方向からの
刺激に先輩は唇を噛む。
『……これ……まさか……』
理解と動揺が同時に滲む声。
⸻
快楽と屈辱の混ざり
まだ完全には崩れない。
『……えっ?まじで?』
言葉に反して、腰は小さく揺れてしまう。
「感じてますよね、先輩」
片手で根元を扱きながら舌で先端を舐め、
もう片方の指で奥をさらに押し広げる。
強がる瞳が揺れ、頬が赤く染まる。
⸻
先輩の蕾に颯は淫部を当てがうと
『……颯くん、ちょっと待──』
「黙っててください」
そのまま一気に奥まで押し込む。
『っ……は……っ』
「逃げないでください」
深く突くたびに
先輩の視線が泳ぎ、声が掠れる。
⸻
半分快楽・半分屈辱だった表情が、
長い一突きとともに崩れ落ちる。
『……っ……あ、……や……』
声はもう抵抗ではなく
耐えるだけの音。
腰は力を失い
脚がシーツに投げ出される。
目を閉じ、汗を滲ませ、荒い息を繰り返す。
⸻
颯は動きを緩めず耳元に口を寄せる。
「……先輩も、こうやって
やってるんですよね?」
わずかに開いた瞳が揺れる。
「今まで、やってきた男の子たちと──」
一拍置き、唇が皮肉に歪む。
「同じ気持ち、味わえて嬉しいですか?」
先輩は視線を逸らし
唇を噛み、何も返せなかった。
⸻
事が終わると
颯はゆっくりと引き抜き、服を整える。
「有名ですよ。先輩。ゼミの年下の
男の子たち食べまくってるって
ヤリモクで性欲すごいって。」
「安心してください。僕も同じですから」
笑みを残し、ドアを閉める。
部屋には、先輩の乱れた息だけが残った。
「そのまま帰りました。
二度と連絡はしてません」
ワインを口にしながら
颯は淡々と話し終えた。
その何でもない言い方に
柊は無意識に拳を握っていた。
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