先輩は、僕のもの

ゆおや@BL文庫

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33:柊と颯の3連休-1日目-(01〜15)

とある休日の2人:07

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家に着くと
颯は当たり前のように
キッチンへ向かった。

手際よく軽いつまみを作り
買ってきたハーフボトルのワインと
一緒にテーブルへ並べる。

「先輩、運転お疲れさまでした。
 乾杯しましょう」

グラスを合わせ、軽く一杯。
ほんのりとアルコールが回る中
柊の視線はどうしても
ベッドに置かれた紙袋へと向かってしまう。

「……」
落ち着かない様子で
ソワソワしている柊。

それに気づいた颯は
わざとらしくくすりと笑った。

「……先輩。早くおもちゃ使いたくて
 ウズウズしてますか?」

耳元に落ちたその囁きに
柊の肩がびくりと揺れる。

さっきまでの車内の出来事が蘇り
顔が一気に熱を帯びていった。

「そういえば洋服に精子ついちゃってますから……
 洗っておきますね。脱いでください」

そう言って颯は
自然な仕草で柊の服に手をかける。

拒む間もなくシャツを脱がされ
露わになった身体。

視線が吸い寄せられたのは
首に刻まれた飼い犬の烙印だった。

颯は指先でその痕をなぞり
満足げに目を細める。

「……僕にしかわからない場所に
 こうやって痕がついてるのって……
 やっぱり、ゾクゾクしますね」

声には嬉しさと
独占欲が滲んでいた。

「……っ……」
恥ずかしさに柊は顔を背ける。

だが颯はさらに屈託なく笑い
今度は下着に視線を落とす。

「あっ……パンツも染みちゃってますね。
 これも洗いますから、脱いでください」

そう言って取り出したのは――
ピタリとした
鮮やかなタイトパンツ。

「はい、代わりにどうぞ」

にこにこと差し出されるそれに
柊は息を呑み、思わず赤くなった。



「……これ、競パン?」
柊が戸惑い混じりに尋ねると
颯は嬉しそうに頷いた。

「はい。先輩に似合うかと思って
 買っておいてあげました」

にこにこと笑いながら差し出す
その目は、期待に満ちている。

「先輩、いい体してますし。
 絶対似合うし……えっちです」

「な、何言って……」

顔を赤くする柊に
颯は少し声を落とし
恥じらいもなく続けた。

「僕、実はスリムで
 筋肉質な人……タイプというか……」

「先輩って……体育会系って感じじゃないのに
 可愛らしくてかっこいい顔なのに……
 身体はちゃんと筋肉質じゃないですか」

そう言って、柊の二の腕から胸へ
そして腹筋へと指を滑らせる。

指先が筋肉を確かめるように撫で
颯の目が熱を帯びていく。

「……なんか、えっちで。
 僕、すごく興奮しちゃいます」

柊は視線を逸らし
苦笑いを浮かべながらも
触れられる感覚に身体が反応してしまっていた。



柊は、颯の言葉を思い返していた。
――「スリムで筋肉質な人がタイプ」

自分の体が、颯の好みに
少しでも重なっていることが
不覚にも嬉しかった。

「……わかったよ」

小さく息を吐き観念したように
競泳パンツを手に取る。

脱ぎ捨てた下着の代わりに
それを履くと、タイトな布地が
ぴたりと肌に密着した。

太ももの筋肉のラインが
くっきりと浮かび
腰の締まりを際立たせる。

伸縮の少ない生地が隆起を
押さえ込むたびに、逆に
そこに集まる熱が
もっこりと強調されていた。

「……」

鏡越しに見える自分の姿に
柊は思わず顔を赤らめる。

その背後に
颯がするりと回り込んだ。

ぴたりと背中を預けるように
寄り添いながら、両手が肩から胸
そして腹筋へといやらしく這う。

「……やっぱり似合います。かっこいい」

囁きと共に
指先が筋肉を弄ぶように撫で上げる。

柊の喉から
小さく抑えきれない吐息が漏れた。
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