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足の匂いに侵されて:05
しおりを挟む柊の指が、そっと動いた。
震えながらも、確かに意思を持った動き。
ゆっくりと
颯のボクサーの縁に触れる。
熱を孕んだ生地の感触に
指先がビクリと跳ねる。
それでも――柊は
目を伏せて呟くように口を開いた。
「……ください」
か細い声。けれど、確かなおねだり。
羞恥に頬を染めながらも
熱くなった唇は震えながら開かれ、
ただ、颯を求めていた。
そして、そっと指に力をこめて
生地を下げようとしたそのとき――
颯の腰が、ふいに遠ざかった。
「……っ」
柊の唇が宙を彷徨う。
もう少しで届くはずだった熱が
あまりにも無情に引かれていく。
悲しげに目を上げる。
頬を染め、唇を開いたまま
柊はゆっくりと視線を持ち上げた。
そこにいたのは――薄く微笑んだままの颯。
「だめですよ、そんなに簡単に届いちゃ」
その声は優しい。
けれど、どこまでも意地悪だ。
目に浮かぶのは、愛おしさに似た独占欲。
「ご褒美っていうのは……
ちゃんと我慢できた子にしか
あげられませんから」
柊の胸が軋む。
足りない。欲しい。
なのに、与えられない。
その苦しささえ
颯の掌の上にあるようだった。
「えっちな顔……もっと見せて。
まだ足りない」
じっと見下ろすその視線に
柊はまたひとつ、羞恥と欲望を煽られていく。
息が詰まりそうな熱が
ふたりのあいだに濃く降りていた。
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