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自ら咥える 夜のオフィス:02
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そう思えば思うほど、
颯が立ち上がるたびに
視線は別の場所へと引き寄せられていく。
腰から足元にかけての
細く美しいライン。
その奥にある──自分の中に
何度も突き入れられた、あの“熱”。
ぬるく湿って、鼓動に合わせて
硬く脈打っていた颯のものが、
記憶の中でリアルに蘇る。
口の奥が疼いた。
尻の奥もまた勝手に思い出してしまう。
─中に何も入っていないことが不安になった。
──空っぽだと落ち着かなくなる。
今では、少しでも
“何か”を感じていないと、
まともでいられない気さえする。
多少の痛み。
きゅうっと締めつけられるような感覚。
そういうものが、俺の理性を
保つ唯一の手段になっていた。
(俺、どうしちゃったんだろ……)
指先が震える。
画面をスクロールしながらも、
どこか違う世界に足を
踏み入れてしまったような感覚が離れない。
そして、その原因を知っているのは──
自分と、もうひとりだけ。
「おわったぁぁぁ……っ」
颯が椅子にもたれかかりながら
両腕を大きく伸ばす。
その姿は、まるで子猫のように
無防備で、柔らかくて──
ふっと笑ってしまうほど
愛らしかった。
「お疲れさま。助かった、ほんとに」
椅子から立ち上がり
柊はデスク越しに軽く目を細める。
言葉に嘘はない。本当に助かったのだ。
「じゃあ、先輩...ご褒美に──」
その一言で
時間が止まった気がした。
脳が先に反応する。
“ご褒美”──その言葉の響きが
あの夜を呼び起こす。
甘く耳元に囁かれた声。
ゾワゾワさせる支配の言葉。
奥まで満たされて
震えながら受け止めた“あの瞬間”。
(……違う、今はそういう意味じゃない……)
そう分かっていても
身体が先に緊張する。
「……スイーツ、奢ってください!」
「コンビニのでいいですから~っ」
颯は、無邪気に笑った。
ああ、やっぱり“ただのご褒美”。
そう理解したのに
身体の奥はまだざわついている。
それに気づいたのか
颯が不意に顔を覗き込んできた。
「……先輩?」
「……え?」
「もしかして、具合……悪いですか?」
「顔、赤い気がします……熱とか……」
心配そうな瞳が、すぐそこにある。
至近距離で見つめられたその瞬間──
理性の壁が、また小さく揺らいだ。
(……違う。違うって、分かってるのに……)
視線を逸らすのが、やっとだった。
だけど
気づいたときには──
もう膝をついていた。
颯が立ち上がるたびに
視線は別の場所へと引き寄せられていく。
腰から足元にかけての
細く美しいライン。
その奥にある──自分の中に
何度も突き入れられた、あの“熱”。
ぬるく湿って、鼓動に合わせて
硬く脈打っていた颯のものが、
記憶の中でリアルに蘇る。
口の奥が疼いた。
尻の奥もまた勝手に思い出してしまう。
─中に何も入っていないことが不安になった。
──空っぽだと落ち着かなくなる。
今では、少しでも
“何か”を感じていないと、
まともでいられない気さえする。
多少の痛み。
きゅうっと締めつけられるような感覚。
そういうものが、俺の理性を
保つ唯一の手段になっていた。
(俺、どうしちゃったんだろ……)
指先が震える。
画面をスクロールしながらも、
どこか違う世界に足を
踏み入れてしまったような感覚が離れない。
そして、その原因を知っているのは──
自分と、もうひとりだけ。
「おわったぁぁぁ……っ」
颯が椅子にもたれかかりながら
両腕を大きく伸ばす。
その姿は、まるで子猫のように
無防備で、柔らかくて──
ふっと笑ってしまうほど
愛らしかった。
「お疲れさま。助かった、ほんとに」
椅子から立ち上がり
柊はデスク越しに軽く目を細める。
言葉に嘘はない。本当に助かったのだ。
「じゃあ、先輩...ご褒美に──」
その一言で
時間が止まった気がした。
脳が先に反応する。
“ご褒美”──その言葉の響きが
あの夜を呼び起こす。
甘く耳元に囁かれた声。
ゾワゾワさせる支配の言葉。
奥まで満たされて
震えながら受け止めた“あの瞬間”。
(……違う、今はそういう意味じゃない……)
そう分かっていても
身体が先に緊張する。
「……スイーツ、奢ってください!」
「コンビニのでいいですから~っ」
颯は、無邪気に笑った。
ああ、やっぱり“ただのご褒美”。
そう理解したのに
身体の奥はまだざわついている。
それに気づいたのか
颯が不意に顔を覗き込んできた。
「……先輩?」
「……え?」
「もしかして、具合……悪いですか?」
「顔、赤い気がします……熱とか……」
心配そうな瞳が、すぐそこにある。
至近距離で見つめられたその瞬間──
理性の壁が、また小さく揺らいだ。
(……違う。違うって、分かってるのに……)
視線を逸らすのが、やっとだった。
だけど
気づいたときには──
もう膝をついていた。
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