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彼らは冒険者。
冒険者とは名の通り、冒険を生業とするもの。
民間企業である冒険者ギルドに所属し、さまざまな依頼をこなしたり、新天地を開拓するのがお仕事の人たちだ。
騎士団よりも自由に活動できるから、組織が苦手な人には向いている。
実は私も、もし宮廷や屋敷を追い出されたら、の候補の一つに冒険者を入れていた。
私に戦う力はないけど、錬金術でサポートはできると思って。
「冒険者の方も呼ばれているんですね」
「おう、こっちも驚いたけどな。ギルド経由で近くの街を拠点にしてる奴が対象になってんだ」
「俺らにとっても嬉しいニュースだったぜ。国境付近はいろいろ面倒だったからな!」
「いずれはここを拠点にするのもありかって話してたとこだ。その時に備えての下見かな」
「そうだったんですね」
この辺りは自然も多い。
狩りに適した場所はたくさんあるだろう。
各国から様々な産業が出店し、いろんな人が集まる場所なら、困りごとも必然的に増える。
彼らの必要性は出てきそうだ。
招待されているってことは、殿下や騎士の方々にとっても望ましいことなのだろう。
何より私にとっても朗報だ。
「ん? こっちの安いのはなんだ? 色違いだな」
「それは栄養ドリンクです」
「栄養ドリンク?」
「はい。疲労回復に効果があります。ここで働く騎士の方や、建設に携わっている方にも好評なんですよ」
「へぇ、そんなもんまであんのか」
「試しに飲んでみますか?」
「え? いいのか?」
「はい」
お店の宣伝のためだ。
まずは興味を持ってもらい、この店を印象に残す。
栄養ドリンクは安価で量産できる商品だ。
数本宣伝に使っても問題ない。
「どうぞ」
「そんじゃお言葉に甘えて」
三人はごくりと栄養ドリンクを飲み干す。
この後の反応は期待通り――
「おお、身体が軽く」
「強化系の魔法の感覚に近いな。だけじゃなくて温かくなってきたぞ」
「血行促進効果もありますから」
「いいなこれ! 冒険で疲れた時にあったら便利だぜ。何本か貰えるか?」
「はい」
やった!
初めてのお客さんの、初めてのご購入だ。
まさか先に栄養ドリンクが売れるとは思わなかったけど、純粋に嬉しい。
「ついでだし、回復系のポーションも貰っとくかな」
「そうするか。高いけど、前に雑貨屋で見た時より全然安いしよ。あそこやたらたけーんだよな」
「安さはこの街だからです。素材を集めるのも簡単ですから」
「なるほどな。なぁ、例えばだけどよ? 俺らで素材持ってきたら、それをポーションにしてもらったりできねーのか? もちろん金は払うからよ」
「可能ですよ!」
「お! じゃあ今度持ってくるぜ」
「はい!」
お客さんからの提案に、そういう方法もあったのかと感心した。
自分たちで素材を集めることができる冒険者ならではの考え方だ。
素材さえあれば、あとは合成するだけ。
そういうサービスも展開していこう。
価格については、またアルマさんに相談だ。
「お買い上げありがとうございます!」
「おう! いい買い物で来たぜ!」
「じゃあな嬢ちゃん。ここが一般開放されたら常連になると思うぜ!」
「ありがとうございます! お待ちしております!」
嬉しい言葉を最後にもらって、初めてのお客さんたちは店を出て行った。
栄養ドリンク十本に、回復系ポーションが五本。
本数よりも、売れてくれたこと、お客さんがきてくれたことに嬉しさがこみ上げる。
改めて実感した。
「私……お店をやってるんだ」
自分が今、夢の一つに立っていることに。
冒険者とは名の通り、冒険を生業とするもの。
民間企業である冒険者ギルドに所属し、さまざまな依頼をこなしたり、新天地を開拓するのがお仕事の人たちだ。
騎士団よりも自由に活動できるから、組織が苦手な人には向いている。
実は私も、もし宮廷や屋敷を追い出されたら、の候補の一つに冒険者を入れていた。
私に戦う力はないけど、錬金術でサポートはできると思って。
「冒険者の方も呼ばれているんですね」
「おう、こっちも驚いたけどな。ギルド経由で近くの街を拠点にしてる奴が対象になってんだ」
「俺らにとっても嬉しいニュースだったぜ。国境付近はいろいろ面倒だったからな!」
「いずれはここを拠点にするのもありかって話してたとこだ。その時に備えての下見かな」
「そうだったんですね」
この辺りは自然も多い。
狩りに適した場所はたくさんあるだろう。
各国から様々な産業が出店し、いろんな人が集まる場所なら、困りごとも必然的に増える。
彼らの必要性は出てきそうだ。
招待されているってことは、殿下や騎士の方々にとっても望ましいことなのだろう。
何より私にとっても朗報だ。
「ん? こっちの安いのはなんだ? 色違いだな」
「それは栄養ドリンクです」
「栄養ドリンク?」
「はい。疲労回復に効果があります。ここで働く騎士の方や、建設に携わっている方にも好評なんですよ」
「へぇ、そんなもんまであんのか」
「試しに飲んでみますか?」
「え? いいのか?」
「はい」
お店の宣伝のためだ。
まずは興味を持ってもらい、この店を印象に残す。
栄養ドリンクは安価で量産できる商品だ。
数本宣伝に使っても問題ない。
「どうぞ」
「そんじゃお言葉に甘えて」
三人はごくりと栄養ドリンクを飲み干す。
この後の反応は期待通り――
「おお、身体が軽く」
「強化系の魔法の感覚に近いな。だけじゃなくて温かくなってきたぞ」
「血行促進効果もありますから」
「いいなこれ! 冒険で疲れた時にあったら便利だぜ。何本か貰えるか?」
「はい」
やった!
初めてのお客さんの、初めてのご購入だ。
まさか先に栄養ドリンクが売れるとは思わなかったけど、純粋に嬉しい。
「ついでだし、回復系のポーションも貰っとくかな」
「そうするか。高いけど、前に雑貨屋で見た時より全然安いしよ。あそこやたらたけーんだよな」
「安さはこの街だからです。素材を集めるのも簡単ですから」
「なるほどな。なぁ、例えばだけどよ? 俺らで素材持ってきたら、それをポーションにしてもらったりできねーのか? もちろん金は払うからよ」
「可能ですよ!」
「お! じゃあ今度持ってくるぜ」
「はい!」
お客さんからの提案に、そういう方法もあったのかと感心した。
自分たちで素材を集めることができる冒険者ならではの考え方だ。
素材さえあれば、あとは合成するだけ。
そういうサービスも展開していこう。
価格については、またアルマさんに相談だ。
「お買い上げありがとうございます!」
「おう! いい買い物で来たぜ!」
「じゃあな嬢ちゃん。ここが一般開放されたら常連になると思うぜ!」
「ありがとうございます! お待ちしております!」
嬉しい言葉を最後にもらって、初めてのお客さんたちは店を出て行った。
栄養ドリンク十本に、回復系ポーションが五本。
本数よりも、売れてくれたこと、お客さんがきてくれたことに嬉しさがこみ上げる。
改めて実感した。
「私……お店をやってるんだ」
自分が今、夢の一つに立っていることに。
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