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4.5 『無償の愛』を捧げると誓う公爵令嬢(サウザン王国の王家側の話)
「本当に大丈夫なんだろうな?」
サウザン王国の国王は、萎縮してソファに座っている息子、フォークスに尋ねた。彼は顔を上げると何度も頷く。
「大丈夫です。ウェンディは私のことを本当に愛していると誓ってくれています」
「誓っただけでは意味がない。無償の愛だぞ? そこに邪な気持ちなどが含まれていては駄目なのだ」
国王は息子の隣に座るウェンディに目を向ける。すると、彼女は笑顔で頷く。
「もちろんです。私は心からフォークス様を愛しています。フォークス様が人間の姿でいるのがその証拠です」
「まだ、ララティアがフォークスを愛しているのかもしれん」
「その可能性もありますが、それなら余計に心配はいりませんわ。運命の人である私以外にも無償の愛を捧げる人がいるということでしょう?」
軽い口調で話すウェンディに、呪いが発動したことがある国王はいら立ちを覚えながらも問いかける。
「どうしてお前がフォークスの運命の人だとわかるのだ?」
「知り合いに魔法使いがいるのです。その方に魔法で確認してもらいました」
「魔法使いだと?」
自分の先祖が厄介なことをしたせいで、魔女に呪いをかけられた国王にとっては、男性であっても魔法を使える人間に良い印象はない。そのため、サウザン王国では魔法使いを排斥しようとする動きが出ていた。
「サウザン王国内に魔法使いはいないと言われていますが、独自のルートで見つけることができたのです」
父親からは秘密だと言われていたが、国王が相手ならいいだろうと、勝手に判断したウェンディは、さも自分の成果のように話をした。
国王はウェンディを睨みつけながら尋ねる。
「二人の婚約を公爵は知っているのか?」
「困惑している様子でしたが、フォークス様や陛下が認めてくださるなら構わないとのことでした」
「責任は取れるのだろうな?」
「もちろんです。ララティアさんが無償の愛を捧げなくなっても、必ず私が無償の愛でフォークス様を救ってみせます」
この時のウェンディは、自分のフォークスへの愛がララティアに対抗するためのものであることに気づいていなかった。ララティアが心変わりをするなんてありえないとも思っていた。
そのため、ララティアの愛が他の者に向けられた時、自分の気持ちがどのように変化するかなど考えもしていなかった。
サウザン王国の国王は、萎縮してソファに座っている息子、フォークスに尋ねた。彼は顔を上げると何度も頷く。
「大丈夫です。ウェンディは私のことを本当に愛していると誓ってくれています」
「誓っただけでは意味がない。無償の愛だぞ? そこに邪な気持ちなどが含まれていては駄目なのだ」
国王は息子の隣に座るウェンディに目を向ける。すると、彼女は笑顔で頷く。
「もちろんです。私は心からフォークス様を愛しています。フォークス様が人間の姿でいるのがその証拠です」
「まだ、ララティアがフォークスを愛しているのかもしれん」
「その可能性もありますが、それなら余計に心配はいりませんわ。運命の人である私以外にも無償の愛を捧げる人がいるということでしょう?」
軽い口調で話すウェンディに、呪いが発動したことがある国王はいら立ちを覚えながらも問いかける。
「どうしてお前がフォークスの運命の人だとわかるのだ?」
「知り合いに魔法使いがいるのです。その方に魔法で確認してもらいました」
「魔法使いだと?」
自分の先祖が厄介なことをしたせいで、魔女に呪いをかけられた国王にとっては、男性であっても魔法を使える人間に良い印象はない。そのため、サウザン王国では魔法使いを排斥しようとする動きが出ていた。
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国王はウェンディを睨みつけながら尋ねる。
「二人の婚約を公爵は知っているのか?」
「困惑している様子でしたが、フォークス様や陛下が認めてくださるなら構わないとのことでした」
「責任は取れるのだろうな?」
「もちろんです。ララティアさんが無償の愛を捧げなくなっても、必ず私が無償の愛でフォークス様を救ってみせます」
この時のウェンディは、自分のフォークスへの愛がララティアに対抗するためのものであることに気づいていなかった。ララティアが心変わりをするなんてありえないとも思っていた。
そのため、ララティアの愛が他の者に向けられた時、自分の気持ちがどのように変化するかなど考えもしていなかった。
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