9 / 45
8 婚約披露パーティー
しおりを挟む
クレイ様との婚約は、彼がやって来たその日に決まり、次の日には新聞で大々的に発表されました。
ただ、新聞には、婚約者変更の方の話題が大きく書かれておりましたので、公爵家に請求する慰謝料を増やしたくなりました。
大体、息子のワガママも何とか出来ない親ってどうなんですか…。
まあ、後悔してもらいたいので、今の状況で良いんですけどね。
クレイ様は根はとても良い人なので、身だしなみを整えて下さいとお願いしましたところ、次の日には伸び放題になっていた髪の毛を整えてくださり、長髪とまではいきませんが、全体的に髪は長めの清潔感のあるイケメンさんに変わりました。
お飾りとはいえ、夫になる方がカッコ良いというのは幸せな事です。
身なりを整えたクレイ様をお母様達に紹介しましたら、よっぽど悔しかったのか、私を睨んでこられましたが、気にしない様にしました。
そして、それから約2週間後のこと。
「なあ、何で、こんなコソコソしないといけないんだ?」
「お姉様とお母様に見つかりたくないからですよ」
現在、私とクレイ様は私達の婚約お披露目パーティーの会場にいました。
私は胸元がしっかり隠れるワンピースドレス、クレイ様は紺色のタキシードに身を包んだ、正装姿です。
お父様が元気になってくださったおかげで、パーティーの主役である私が、今までの様に、すぐに引っ込むという事はしなくて良くなりましたが、あまり目立ちたくはありません。
目立ってしまうと、お姉様だけではなく、お母様までも不機嫌になり、くだらない意地悪をしてくるからです。
「何かしてきたら、ガツンと言ってやればいいだろ」
「嫌です。そんな事をしたら余計に怒らせるだけです」
「でも、お前が女王になるのは間違いないんだから」
「お母様の事です。私に女王の証が出たと知ったら、皮をはごうとするに決まっています」
「こえーよ、お前の家族…」
「殺されないだけマシです。ですから目立たないようにしてるんです。今はやられたふりをしておいて、油断させてるんです」
私とクレイ様がパーティー会場の隅で話をしていると、元婚約者のオッサムがやって来ました。
「婚約おめでとう、リサ。素敵な婚約者が見つかって良かったね」
「ありがとう、オッサム。あなたとお姉様との結婚が決まる様に応援しますね」
そして、あなたがお姉様と結婚した時に、あなたの夢が叶わない事を教えてあげますね!
「ありがとう。ブランカは俺が好きみたいだから、すぐに決まると思うよ」
「そうなんですか? 本当に婚約破棄できて良かったわ」
「ああ」
オッサムは頷いてから、クレイ様を見て言います。
「あなたのお噂は聞いていますよ。好きな女性にフラレた上に、婚約者にも捨てられたそうですね」
「ちょっと、オッサム!」
「彼はいつか義理の弟になるんだから、これくらい言ってもいいだろう」
「良いわけありません! なんて失礼な事を言うんですか!
クレイ様、行きましょう!」
私はクレイ様の腕をつかんで、その場を離れます。
「リサ、本当の事だから俺は気にしてないぞ」
「私が気にします!」
「何で気にするんだよ」
「あんな無神経な発言をする人を見ると、こう、なんといいますか、鼻にパンチを入れてやりたくなるといいますか…」
「逆にお前が怪我をしそうで心配だよ」
クレイ様は吹き出すようにして笑ったあと、私よりも頭一つ分くらい背の高い彼は、シニヨンにしている私の髪を乱さない様に気を付けながら、頭を撫でてくれながら言います。
「ありがとな。俺もあの印象を払拭できるように頑張るわ」
「無理はなさらず! 私がお守りしますから!」
「頼りないけどな」
「そんな事はありませんよ!」
と言いつつも、お母様の姿が見えたので、クレイ様を連れて柱の陰に隠れます。
「どうしたんだよ」
「お母様がいます」
今日は一段と派手な格好をしていらして、黒の鳥の羽根を贅沢に使い、そこにスパンコールがいっぱいついていて、とてもキラキラされておられます。
「ん? お前の母さん、鳥に何か恨みでもあんのか?」
クレイ様の言葉を聞いて、ぶはっと吹き出してしまいました。
「ファッションだとは思いますが、恨みがあるかどうかはわかりません」
「あんな格好して動きにくくないのか?」
「基本、ドレスは動きにくいですよ」
クレイ様と一緒にお母様から少しずつ離れていきましたが、今度はお姉様の婚約者のアール様につかまってしまいます。
「おい、リサ。君が婚約破棄を認めるから面倒な事になったじゃないか」
「アール様が早いうちに、お姉様と結婚なさらないからでは?」
「開き直るなよ。今までは上手くいってたんだ」
「オッサムが出てきたからといって、うまくいかなくなるのでしたら、オッサムの事がなくても、近い内に駄目になっていたと思いますよ」
きっぱりと答えると、アール様は眉間にシワを寄せて、目にかかった前髪をかきあげながら言います。
「リサ、君がここまで生意気な事を言うとは思ってなかったよ。ブランカの言う事は嘘じゃなかった! 不細工で性格の悪いお前と、女にフラれてばかりの駄目な王子の組み合わせだっていうのは本当だったよ!」
「アール様、口を慎んで下さいませ。敵意を向けてくる方に優しくできる程、私は大人じゃありませんよ? これでも、私は第2王女なんですから!」
「馬鹿な女と駄目な王子でお似合いだよ!」
強い口調で言い返すと、アール様は怯んだのか後退りすると、捨て台詞を吐いて去っていきました。
「公爵家の兄弟そろって、ろくな人間がいません!」
「そういえば、リサの元婚約者は公爵家だったな。たしか兄弟だっけ?」
「ええ。公爵の爵位は長男が継がれますが、今、逃げていったのが次男のアール様でお姉様の前からの婚約者です。そして、さっき話をしていたのが私の元婚約者のオッサムです」
「ふぅん。こんな事を言っちゃなんだが、二人共頭が悪そうだな」
「一応、二人共、公爵家の令息なんですが…」
「オッサムとブランカは復讐リストに入ってるが、リサの母上とアールも追加で、後悔させるのは、この四人か?」
「今のところはそうなりますね」
クレイ様の言葉に、私は真剣な表情で頷いた。
ただ、新聞には、婚約者変更の方の話題が大きく書かれておりましたので、公爵家に請求する慰謝料を増やしたくなりました。
大体、息子のワガママも何とか出来ない親ってどうなんですか…。
まあ、後悔してもらいたいので、今の状況で良いんですけどね。
クレイ様は根はとても良い人なので、身だしなみを整えて下さいとお願いしましたところ、次の日には伸び放題になっていた髪の毛を整えてくださり、長髪とまではいきませんが、全体的に髪は長めの清潔感のあるイケメンさんに変わりました。
お飾りとはいえ、夫になる方がカッコ良いというのは幸せな事です。
身なりを整えたクレイ様をお母様達に紹介しましたら、よっぽど悔しかったのか、私を睨んでこられましたが、気にしない様にしました。
そして、それから約2週間後のこと。
「なあ、何で、こんなコソコソしないといけないんだ?」
「お姉様とお母様に見つかりたくないからですよ」
現在、私とクレイ様は私達の婚約お披露目パーティーの会場にいました。
私は胸元がしっかり隠れるワンピースドレス、クレイ様は紺色のタキシードに身を包んだ、正装姿です。
お父様が元気になってくださったおかげで、パーティーの主役である私が、今までの様に、すぐに引っ込むという事はしなくて良くなりましたが、あまり目立ちたくはありません。
目立ってしまうと、お姉様だけではなく、お母様までも不機嫌になり、くだらない意地悪をしてくるからです。
「何かしてきたら、ガツンと言ってやればいいだろ」
「嫌です。そんな事をしたら余計に怒らせるだけです」
「でも、お前が女王になるのは間違いないんだから」
「お母様の事です。私に女王の証が出たと知ったら、皮をはごうとするに決まっています」
「こえーよ、お前の家族…」
「殺されないだけマシです。ですから目立たないようにしてるんです。今はやられたふりをしておいて、油断させてるんです」
私とクレイ様がパーティー会場の隅で話をしていると、元婚約者のオッサムがやって来ました。
「婚約おめでとう、リサ。素敵な婚約者が見つかって良かったね」
「ありがとう、オッサム。あなたとお姉様との結婚が決まる様に応援しますね」
そして、あなたがお姉様と結婚した時に、あなたの夢が叶わない事を教えてあげますね!
「ありがとう。ブランカは俺が好きみたいだから、すぐに決まると思うよ」
「そうなんですか? 本当に婚約破棄できて良かったわ」
「ああ」
オッサムは頷いてから、クレイ様を見て言います。
「あなたのお噂は聞いていますよ。好きな女性にフラレた上に、婚約者にも捨てられたそうですね」
「ちょっと、オッサム!」
「彼はいつか義理の弟になるんだから、これくらい言ってもいいだろう」
「良いわけありません! なんて失礼な事を言うんですか!
クレイ様、行きましょう!」
私はクレイ様の腕をつかんで、その場を離れます。
「リサ、本当の事だから俺は気にしてないぞ」
「私が気にします!」
「何で気にするんだよ」
「あんな無神経な発言をする人を見ると、こう、なんといいますか、鼻にパンチを入れてやりたくなるといいますか…」
「逆にお前が怪我をしそうで心配だよ」
クレイ様は吹き出すようにして笑ったあと、私よりも頭一つ分くらい背の高い彼は、シニヨンにしている私の髪を乱さない様に気を付けながら、頭を撫でてくれながら言います。
「ありがとな。俺もあの印象を払拭できるように頑張るわ」
「無理はなさらず! 私がお守りしますから!」
「頼りないけどな」
「そんな事はありませんよ!」
と言いつつも、お母様の姿が見えたので、クレイ様を連れて柱の陰に隠れます。
「どうしたんだよ」
「お母様がいます」
今日は一段と派手な格好をしていらして、黒の鳥の羽根を贅沢に使い、そこにスパンコールがいっぱいついていて、とてもキラキラされておられます。
「ん? お前の母さん、鳥に何か恨みでもあんのか?」
クレイ様の言葉を聞いて、ぶはっと吹き出してしまいました。
「ファッションだとは思いますが、恨みがあるかどうかはわかりません」
「あんな格好して動きにくくないのか?」
「基本、ドレスは動きにくいですよ」
クレイ様と一緒にお母様から少しずつ離れていきましたが、今度はお姉様の婚約者のアール様につかまってしまいます。
「おい、リサ。君が婚約破棄を認めるから面倒な事になったじゃないか」
「アール様が早いうちに、お姉様と結婚なさらないからでは?」
「開き直るなよ。今までは上手くいってたんだ」
「オッサムが出てきたからといって、うまくいかなくなるのでしたら、オッサムの事がなくても、近い内に駄目になっていたと思いますよ」
きっぱりと答えると、アール様は眉間にシワを寄せて、目にかかった前髪をかきあげながら言います。
「リサ、君がここまで生意気な事を言うとは思ってなかったよ。ブランカの言う事は嘘じゃなかった! 不細工で性格の悪いお前と、女にフラれてばかりの駄目な王子の組み合わせだっていうのは本当だったよ!」
「アール様、口を慎んで下さいませ。敵意を向けてくる方に優しくできる程、私は大人じゃありませんよ? これでも、私は第2王女なんですから!」
「馬鹿な女と駄目な王子でお似合いだよ!」
強い口調で言い返すと、アール様は怯んだのか後退りすると、捨て台詞を吐いて去っていきました。
「公爵家の兄弟そろって、ろくな人間がいません!」
「そういえば、リサの元婚約者は公爵家だったな。たしか兄弟だっけ?」
「ええ。公爵の爵位は長男が継がれますが、今、逃げていったのが次男のアール様でお姉様の前からの婚約者です。そして、さっき話をしていたのが私の元婚約者のオッサムです」
「ふぅん。こんな事を言っちゃなんだが、二人共頭が悪そうだな」
「一応、二人共、公爵家の令息なんですが…」
「オッサムとブランカは復讐リストに入ってるが、リサの母上とアールも追加で、後悔させるのは、この四人か?」
「今のところはそうなりますね」
クレイ様の言葉に、私は真剣な表情で頷いた。
48
あなたにおすすめの小説
ついで姫の本気
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
国の間で二組の婚約が結ばれた。
一方は王太子と王女の婚約。
もう一方は王太子の親友の高位貴族と王女と仲の良い下位貴族の娘のもので……。
綺麗な話を書いていた反動でできたお話なので救いなし。
ハッピーな終わり方ではありません(多分)。
※4/7 完結しました。
ざまぁのみの暗い話の予定でしたが、読者様に励まされ闇精神が復活。
救いのあるラストになっております。
短いです。全三話くらいの予定です。
↑3/31 見通しが甘くてすみません。ちょっとだけのびます。
4/6 9話目 わかりにくいと思われる部分に少し文を加えました。
悪女と呼ばれた王妃
アズやっこ
恋愛
私はこの国の王妃だった。悪女と呼ばれ処刑される。
処刑台へ向かうと先に処刑された私の幼馴染み、私の護衛騎士、私の従者達、胴体と頭が離れた状態で捨て置かれている。
まるで屑物のように足で蹴られぞんざいな扱いをされている。
私一人処刑すれば済む話なのに。
それでも仕方がないわね。私は心がない悪女、今までの行いの結果よね。
目の前には私の夫、この国の国王陛下が座っている。
私はただ、
貴方を愛して、貴方を護りたかっただけだったの。
貴方のこの国を、貴方の地位を、貴方の政務を…、
ただ護りたかっただけ…。
だから私は泣かない。悪女らしく最後は笑ってこの世を去るわ。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ ゆるい設定です。
❈ 処刑エンドなのでバットエンドです。
カナリア姫の婚約破棄
里見知美
恋愛
「レニー・フローレスとの婚約をここに破棄する!」
登場するや否や、拡声魔道具を使用して第三王子のフランシス・コロネルが婚約破棄の意思を声明した。
レニー・フローレスは『カナリア姫』との二つ名を持つ音楽家で有名なフローレス侯爵家の長女で、彼女自身も歌にバイオリン、ヴィオラ、ピアノにハープとさまざまな楽器を使いこなす歌姫だ。少々ふくよかではあるが、カナリア色の巻毛にけぶるような長いまつ毛、瑞々しい唇が独身男性を虜にした。鳩胸にたわわな二つの山も視線を集め、清楚な中にも女性らしさを身につけ背筋を伸ばして佇むその姿は、まさに王子妃として相応しいと誰もが思っていたのだが。
どうやら婚約者である第三王子は違ったらしい。
この婚約破棄から、国は存亡の危機に陥っていくのだが。
※他サイトでも投稿しています。
婚約者様への逆襲です。
有栖川灯里
恋愛
王太子との婚約を、一方的な断罪と共に破棄された令嬢・アンネリーゼ=フォン=アイゼナッハ。
理由は“聖女を妬んだ悪役”という、ありふれた台本。
だが彼女は涙ひとつ見せずに微笑み、ただ静かに言い残した。
――「さようなら、婚約者様。二度と戻りませんわ」
すべてを捨て、王宮を去った“悪役令嬢”が辿り着いたのは、沈黙と再生の修道院。
そこで出会ったのは、聖女の奇跡に疑問を抱く神官、情報を操る傭兵、そしてかつて見逃された“真実”。
これは、少女が嘘を暴き、誇りを取り戻し、自らの手で未来を選び取る物語。
断罪は終わりではなく、始まりだった。
“信仰”に支配された王国を、静かに揺るがす――悪役令嬢の逆襲。
【完結】優雅に踊ってくださいまし
きつね
恋愛
とある国のとある夜会で起きた事件。
この国の王子ジルベルトは、大切な夜会で長年の婚約者クリスティーナに婚約の破棄を叫んだ。傍らに愛らしい少女シエナを置いて…。
完璧令嬢として多くの子息と令嬢に慕われてきたクリスティーナ。周囲はクリスティーナが泣き崩れるのでは無いかと心配した。
が、そんな心配はどこ吹く風。クリスティーナは淑女の仮面を脱ぎ捨て、全力の反撃をする事にした。
-ーさぁ、わたくしを楽しませて下さいな。
#よくある婚約破棄のよくある話。ただし御令嬢はめっちゃ喋ります。言いたい放題です。1話目はほぼ説明回。
#鬱展開が無いため、過激さはありません。
#ひたすら主人公(と周囲)が楽しみながら仕返しするお話です。きっつーいのをお求めの方には合わないかも知れません。
私を愛すると言った婚約者は、私の全てを奪えると思い込んでいる
迷い人
恋愛
お爺様は何時も私に言っていた。
「女侯爵としての人生は大変なものだ。 だから愛する人と人生を共にしなさい」
そう語っていた祖父が亡くなって半年が経過した頃……。
祖父が定めた婚約者だと言う男がやってきた。
シラキス公爵家の三男カール。
外交官としての実績も積み、背も高く、細身の男性。
シラキス公爵家を守護する神により、社交性の加護を与えられている。
そんなカールとの婚約は、渡りに船……と言う者は多いだろう。
でも、私に愛を語る彼は私を知らない。
でも、彼を拒絶する私は彼を知っている。
だからその婚約を受け入れるつもりはなかった。
なのに気が付けば、婚約を??
婚約者なのだからと屋敷に入り込み。
婚約者なのだからと、恩人(隣国の姫)を連れ込む。
そして……私を脅した。
私の全てを奪えると思い込んでいるなんて甘いのよ!!
【長編版】この戦いが終わったら一緒になろうと約束していた勇者は、私の目の前で皇女様との結婚を選んだ
・めぐめぐ・
恋愛
神官アウラは、勇者で幼馴染であるダグと将来を誓い合った仲だったが、彼は魔王討伐の褒美としてイリス皇女との結婚を打診され、それをアウラの目の前で快諾する。
アウラと交わした結婚の約束は、神聖魔法の使い手である彼女を魔王討伐パーティーに引き入れるためにダグがついた嘘だったのだ。
『お前みたいな、ヤれば魔法を使えなくなる女となんて、誰が結婚するんだよ。神聖魔法を使うことしか取り柄のない役立たずのくせに』
そう書かれた手紙によって捨てらたアウラ。
傷心する彼女に、同じパーティー仲間の盾役マーヴィが、自分の故郷にやってこないかと声をかける。
アウラは心の傷を癒すため、マーヴィとともに彼の故郷へと向かうのだった。
捨てられた主人公がパーティー仲間の盾役と幸せになる、ちょいざまぁありの恋愛ファンタジー長編版。
--注意--
こちらは、以前アップした同タイトル短編作品の長編版です。
一部設定が変更になっていますが、短編版の文章を流用してる部分が多分にあります。
二人の関わりを短編版よりも増しましたので(当社比)、ご興味あれば是非♪
※色々とガバガバです。頭空っぽにしてお読みください。
※力があれば平民が皇帝になれるような世界観です。
謹んで、婚約破棄をお受けいたします。
パリパリかぷちーの
恋愛
きつい目つきと素直でない性格から『悪役令嬢』と噂される公爵令嬢マーブル。彼女は、王太子ジュリアンの婚約者であったが、王子の新たな恋人である男爵令嬢クララの策略により、夜会の場で大勢の貴族たちの前で婚約を破棄されてしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる