9 / 53
9 熱で倒れる
しおりを挟む
あのあと、落ち着いて確認すると、お祝いのパーティを開くから日取りはこちらが決めてほしい、という内容が外務を統括しているラス様のところにも来ていたため、移動時間も含めて約一ヶ月後はどうか、と打診してもらった。
ラス様は私達と一緒に行くのを嫌がっているけれど、政治的なものに関しては、ユウヤくん達はラス様に任せきりらしいので、たぶん、いや絶対に付いてきてもらう事になるだろうし心強い。
そこまではまだいいものの、パーティにはつきもののダンスが、私はどうもステップが苦手でうまくいかない。
一度くらいは踊らないといけないだろうからと、昼には先生に教えてもらい、夜はユウヤくんと練習する事になったのだけど。
「ラスが嫌がったのがわかる気がする」
ある日の夜、城内にあるダンスホールでユウヤくんの足を踏んだ20回目くらいに、彼がぽつりと呟いた。
ラス様にも練習相手をお願いしたのだけど、断られてしまったから、そのことを言ってるんだと思う。
「ご、ごめん」
「いや、ユーニらしいけどよ、それに」
一度言葉を止めて、ユウヤくんが私にキスをしてから、額を合わせて笑顔で続ける。
「オレ的には得だし」
「もう!」
照れくさくなって、ユウヤくんの足を蹴る。
練習前にユウヤくんに言われたのが、足を踏んだら、その回数分キスをしていい、という条件だった。
足を踏まないように気を付ければ気を付けるほど、踏んでしまってうまくいかない。
で、さっきから練習をしてるのか、何してるのかわからない状態になってきたので、ユウヤくんに言う。
「やっぱり、ラス様にお願いする」
「なんでだよ」
「ラス様は踏むたびキスしないもん」
「そうかもしんねぇけど」
曲は魔法で勝手に流れるようにしているから、私とユウヤくんが踊らなくても流れたまま。
二人っきりだからか、ユウヤくんはやりたい放題の様で、私をぎゅうと抱きしめた。
「な、何?!」
「いや、せっかくの二人きりの時間なのによ」
ブツブツ言うユウヤくんの背中を、しょうがないので優しく撫でる。
変なとこ、甘えん坊になるんだから。
それにしても、キスしない、という選択肢は彼には思い浮かばないのだろうか???
そうすれば、ラス様に頼まなくていいんだけど。
次の日、早速、ラス様にお願いに行き、昼間になんとか時間を作ってもらうことにした。
ユウマくんでも良いけど、ユウマくんはリアのお相手をしなきゃだしね。
ユウヤくんもその時間は空いてるから、なぜか練習を見に来ると言っていた。
それにしても、なんだか今日は体調が良くない。
ここ何日かちゃんと眠れてないからか、やけに身体がダルいけど、あまり本番まで時間もないし、時間を割いてくれたラス様にも悪いので頑張ることにして、ダンスホールに向かったのだけど。
「ユウヤ殿下とラス様よ」
「今日も素敵ね。目の保養だわ」
扉が開け放たれたダンスホール前の廊下に、お城に勤めるメイドさん達が4、5人ほど職務を放棄して話をしていた。
会話の内容を聞いてみると、
「ユウヤ殿下はどこか冷たい雰囲気を醸し出してるけど、実際は寡黙なだけでお優しいし」
寡黙?!
「ラス様は、どの方にも態度を変える事なく真摯だし」
真摯?!
「あんな素敵な方たちのお相手が、ねぇ」
あなた達が気づいてないだけで、ここにいますよー。
「媚薬か惚れ薬とかを飲まされたんじゃないかしら」
「きっとそうに違いないわ」
皆でうんうん頷き合っている。
まあ、私は地味で気配がないときがあるのはわかるけど、そろそろ気づいてくれないかな。
一応、練習用だけど華やかなドレスを着て目立つはず。
まあ、彼女達がそう思うのもしょうがないか。
私は大して美人でも可愛くもないしね。
ですが、そういう事を言う人を好きになる人達でもないと思いますよ。
扉にへばりついている彼女達の斜め後ろに立っていたら、中から私の姿が見えたらしく、ユウヤくんが声をかけてくれた。
「何してんだ?」
「別に」
メイドさん達は私に気付くと、かなり驚いたようで飛び上がって、その場から走り去っていく。
「どうした?」
「えっとね」
ユウヤくんが手を広げてくれたので、彼の所へ行こうとしたのだけど。
あれ、おかしいな。
目の前がふらつく。
「目の前でいちゃつかないでください」
ラス様はそう言うと私の腕を引っ張り、自分の方に引き寄せた。
う、うきゃああ。
今の私はラス様に肩を抱かれて密着している状態。
やっとユウヤくんに慣れてきたのに、ラス様からこういう事をされるのは反則だ。
「ラス、オマエ」
「遠慮しないって言ったでしょう」
「オレのだから返せ」
「彼女はモノではありません」
「モノじゃねぇけどオレのなんだよ! つーか手は出さねぇって言ってたろ!」
「というか、ユーニさん、身体熱くないですか?」
だ、駄目だ。
やばい。
何がやばいって心臓がやばい。
ラス様、香水なのかわからないけど、やわらかくて甘い良い匂いがしてて、ユウヤくんの言葉にも頭がクラクラする。
ん?
身体が熱い?
もしかして、体調悪いと思ってたけど熱がある?
「ちょ、ユーニ」
「ユーニさん?!」
「だめ。のぼせた」
「「は?!」」
結局、私は刺激に耐えられなかったのか、熱が出たのか、考える余裕もなく、ラス様の腕の中で意識を失ってしまった。
「お、目ぇ覚めたか?」
目を開けると、ユウマくんが私の額に濡れたタオルを置いてくれている所だった。
「ユウマくん?」
「おう」
ぼんやりしている頭で、なんとか状況を把握する。
どうやら私は自分の部屋のベッドに寝ていて、着替えも寝間着に着替えさせてもらっていた。
「わ、私」
「熱があんだよ。よく、あそこまで動けたな。まあ、リアがユーニちゃんは熱に強いから気付かなかったんだろ、って言ってたけどよ」
「えと、リアは?」
ユウマくんが看病してくれているのが不思議で聞くと、
「リアの部屋でユウヤとラスを説教してる」
笑いながら答えてくれた。
「二人は悪くないのに」
「ユーニちゃんがぶっ倒れるまで気付かないのも駄目だろ」
「ちょっと頑張りすぎたかなあ」
「まあ、日にちがあんまないもんな。気持ちはわかる。でも、無理はすんな」
ポンポンとユウマくんは私の頭を優しくなでたあと、話題を変えた。
「腹は?」
「減ってない」
「そうか。でも熱があるし、果実水くらい飲んどくか?」
「もう下がったと思う」
確信はないけど、たぶん、あのときは恥ずかしくて熱が上がっただけのような気がする。
「どれ」
言って、ユウマくんが私のおでこからタオルを取り、代わりに彼の手を当てた。
「熱いじゃねぇか」
「そうかな」
「ほら」
そう言って、ユウマくんが私の首すじに手を当てる。
ひんやり冷たくて、気持ち良い。
その時、ノックの音が聞こえた。
「いいぞ。人の部屋だけど」
ユウマくんが返事をしてくれて、リアが扉を開けた、が、すぐに閉めようとする。
「おい!」
「どうした、リアちゃん」
「リアさん?」
男性陣三人は困惑。
けれど、私はリアが扉を閉めようとした理由がわかった。
「ユウマくん、手」
「あ」
私の首すじにユウマくんの手が当てられたままだった。
「まさか、ユウマくんまで」
リアが扉の向こうでブツブツ言っているのを聞いて、ユウマくんが慌てて、三人を中に招き入れた。
「誤解だよ、リア」
「なんもねぇから」
私とユウマくんは焦るけれど、リアは違う事を考えていたようで、
「これ、婚約破棄案件?」
「やめろ!」
「いいの、ユーニのためなら身を引くわ」
あ、これ、別に誤解してないな。
「なんの話だ?」
「さあ?」
先程の様子を見ていない、ユウヤくんとラス様は不思議そう。
「うう。今までありがとう! 幸せにね!」
「そうか。そっちがその気なら、オマエがオレから逃げられないって、身体で覚えさせた方が良さそうだなあ」
ふざけるリアにユウマくんはそう言うと、彼女を肩に抱き上げた。
「ぎゃー!!」
「ユーニちゃん、騒がしくしてごめんな。ゆっくり休めよ」
「ごめんなさい! もう言いませんからー!! というか待って! ユーニの看病を誰がするの!」
「侍女にやらせたらいいだろ」
「ユーニがいつ目を覚ますかわからないから帰ってもらったの!」
喧嘩している二人を横目で見てから、ラス様がベッド脇に跪くと、寝ている私の額に手を当てた。
「まだ熱があるようですね。無理をさせてしまい、申し訳ありませんでした」
「い、いえ、こちらこそ驚かせてすみません」
「ちょうど支えていた時で良かったですよ」
私の額にかかった髪に優しく触れながら言う、ラス様の顔を見て、また体温が上がるのを感じる。
「悪かったな。でも、オマエもちゃんと言ってくれよ」
「ありがとう。気を付ける」
ユウヤくんはラス様の反対側で、私の手を優しく握ってくれ、手の甲に口づけた。
鼓動がどんどん早くなる。
「リ、リア、やばい」
このまま両手に花だと心臓がもたない。
ユウマくんと喧嘩中のリアだったけど、私の様子に気付いて叫んでくれた。
「はい! 今からユーニの身体を拭くから、男共は出ていって下さい!」
ラス様は私達と一緒に行くのを嫌がっているけれど、政治的なものに関しては、ユウヤくん達はラス様に任せきりらしいので、たぶん、いや絶対に付いてきてもらう事になるだろうし心強い。
そこまではまだいいものの、パーティにはつきもののダンスが、私はどうもステップが苦手でうまくいかない。
一度くらいは踊らないといけないだろうからと、昼には先生に教えてもらい、夜はユウヤくんと練習する事になったのだけど。
「ラスが嫌がったのがわかる気がする」
ある日の夜、城内にあるダンスホールでユウヤくんの足を踏んだ20回目くらいに、彼がぽつりと呟いた。
ラス様にも練習相手をお願いしたのだけど、断られてしまったから、そのことを言ってるんだと思う。
「ご、ごめん」
「いや、ユーニらしいけどよ、それに」
一度言葉を止めて、ユウヤくんが私にキスをしてから、額を合わせて笑顔で続ける。
「オレ的には得だし」
「もう!」
照れくさくなって、ユウヤくんの足を蹴る。
練習前にユウヤくんに言われたのが、足を踏んだら、その回数分キスをしていい、という条件だった。
足を踏まないように気を付ければ気を付けるほど、踏んでしまってうまくいかない。
で、さっきから練習をしてるのか、何してるのかわからない状態になってきたので、ユウヤくんに言う。
「やっぱり、ラス様にお願いする」
「なんでだよ」
「ラス様は踏むたびキスしないもん」
「そうかもしんねぇけど」
曲は魔法で勝手に流れるようにしているから、私とユウヤくんが踊らなくても流れたまま。
二人っきりだからか、ユウヤくんはやりたい放題の様で、私をぎゅうと抱きしめた。
「な、何?!」
「いや、せっかくの二人きりの時間なのによ」
ブツブツ言うユウヤくんの背中を、しょうがないので優しく撫でる。
変なとこ、甘えん坊になるんだから。
それにしても、キスしない、という選択肢は彼には思い浮かばないのだろうか???
そうすれば、ラス様に頼まなくていいんだけど。
次の日、早速、ラス様にお願いに行き、昼間になんとか時間を作ってもらうことにした。
ユウマくんでも良いけど、ユウマくんはリアのお相手をしなきゃだしね。
ユウヤくんもその時間は空いてるから、なぜか練習を見に来ると言っていた。
それにしても、なんだか今日は体調が良くない。
ここ何日かちゃんと眠れてないからか、やけに身体がダルいけど、あまり本番まで時間もないし、時間を割いてくれたラス様にも悪いので頑張ることにして、ダンスホールに向かったのだけど。
「ユウヤ殿下とラス様よ」
「今日も素敵ね。目の保養だわ」
扉が開け放たれたダンスホール前の廊下に、お城に勤めるメイドさん達が4、5人ほど職務を放棄して話をしていた。
会話の内容を聞いてみると、
「ユウヤ殿下はどこか冷たい雰囲気を醸し出してるけど、実際は寡黙なだけでお優しいし」
寡黙?!
「ラス様は、どの方にも態度を変える事なく真摯だし」
真摯?!
「あんな素敵な方たちのお相手が、ねぇ」
あなた達が気づいてないだけで、ここにいますよー。
「媚薬か惚れ薬とかを飲まされたんじゃないかしら」
「きっとそうに違いないわ」
皆でうんうん頷き合っている。
まあ、私は地味で気配がないときがあるのはわかるけど、そろそろ気づいてくれないかな。
一応、練習用だけど華やかなドレスを着て目立つはず。
まあ、彼女達がそう思うのもしょうがないか。
私は大して美人でも可愛くもないしね。
ですが、そういう事を言う人を好きになる人達でもないと思いますよ。
扉にへばりついている彼女達の斜め後ろに立っていたら、中から私の姿が見えたらしく、ユウヤくんが声をかけてくれた。
「何してんだ?」
「別に」
メイドさん達は私に気付くと、かなり驚いたようで飛び上がって、その場から走り去っていく。
「どうした?」
「えっとね」
ユウヤくんが手を広げてくれたので、彼の所へ行こうとしたのだけど。
あれ、おかしいな。
目の前がふらつく。
「目の前でいちゃつかないでください」
ラス様はそう言うと私の腕を引っ張り、自分の方に引き寄せた。
う、うきゃああ。
今の私はラス様に肩を抱かれて密着している状態。
やっとユウヤくんに慣れてきたのに、ラス様からこういう事をされるのは反則だ。
「ラス、オマエ」
「遠慮しないって言ったでしょう」
「オレのだから返せ」
「彼女はモノではありません」
「モノじゃねぇけどオレのなんだよ! つーか手は出さねぇって言ってたろ!」
「というか、ユーニさん、身体熱くないですか?」
だ、駄目だ。
やばい。
何がやばいって心臓がやばい。
ラス様、香水なのかわからないけど、やわらかくて甘い良い匂いがしてて、ユウヤくんの言葉にも頭がクラクラする。
ん?
身体が熱い?
もしかして、体調悪いと思ってたけど熱がある?
「ちょ、ユーニ」
「ユーニさん?!」
「だめ。のぼせた」
「「は?!」」
結局、私は刺激に耐えられなかったのか、熱が出たのか、考える余裕もなく、ラス様の腕の中で意識を失ってしまった。
「お、目ぇ覚めたか?」
目を開けると、ユウマくんが私の額に濡れたタオルを置いてくれている所だった。
「ユウマくん?」
「おう」
ぼんやりしている頭で、なんとか状況を把握する。
どうやら私は自分の部屋のベッドに寝ていて、着替えも寝間着に着替えさせてもらっていた。
「わ、私」
「熱があんだよ。よく、あそこまで動けたな。まあ、リアがユーニちゃんは熱に強いから気付かなかったんだろ、って言ってたけどよ」
「えと、リアは?」
ユウマくんが看病してくれているのが不思議で聞くと、
「リアの部屋でユウヤとラスを説教してる」
笑いながら答えてくれた。
「二人は悪くないのに」
「ユーニちゃんがぶっ倒れるまで気付かないのも駄目だろ」
「ちょっと頑張りすぎたかなあ」
「まあ、日にちがあんまないもんな。気持ちはわかる。でも、無理はすんな」
ポンポンとユウマくんは私の頭を優しくなでたあと、話題を変えた。
「腹は?」
「減ってない」
「そうか。でも熱があるし、果実水くらい飲んどくか?」
「もう下がったと思う」
確信はないけど、たぶん、あのときは恥ずかしくて熱が上がっただけのような気がする。
「どれ」
言って、ユウマくんが私のおでこからタオルを取り、代わりに彼の手を当てた。
「熱いじゃねぇか」
「そうかな」
「ほら」
そう言って、ユウマくんが私の首すじに手を当てる。
ひんやり冷たくて、気持ち良い。
その時、ノックの音が聞こえた。
「いいぞ。人の部屋だけど」
ユウマくんが返事をしてくれて、リアが扉を開けた、が、すぐに閉めようとする。
「おい!」
「どうした、リアちゃん」
「リアさん?」
男性陣三人は困惑。
けれど、私はリアが扉を閉めようとした理由がわかった。
「ユウマくん、手」
「あ」
私の首すじにユウマくんの手が当てられたままだった。
「まさか、ユウマくんまで」
リアが扉の向こうでブツブツ言っているのを聞いて、ユウマくんが慌てて、三人を中に招き入れた。
「誤解だよ、リア」
「なんもねぇから」
私とユウマくんは焦るけれど、リアは違う事を考えていたようで、
「これ、婚約破棄案件?」
「やめろ!」
「いいの、ユーニのためなら身を引くわ」
あ、これ、別に誤解してないな。
「なんの話だ?」
「さあ?」
先程の様子を見ていない、ユウヤくんとラス様は不思議そう。
「うう。今までありがとう! 幸せにね!」
「そうか。そっちがその気なら、オマエがオレから逃げられないって、身体で覚えさせた方が良さそうだなあ」
ふざけるリアにユウマくんはそう言うと、彼女を肩に抱き上げた。
「ぎゃー!!」
「ユーニちゃん、騒がしくしてごめんな。ゆっくり休めよ」
「ごめんなさい! もう言いませんからー!! というか待って! ユーニの看病を誰がするの!」
「侍女にやらせたらいいだろ」
「ユーニがいつ目を覚ますかわからないから帰ってもらったの!」
喧嘩している二人を横目で見てから、ラス様がベッド脇に跪くと、寝ている私の額に手を当てた。
「まだ熱があるようですね。無理をさせてしまい、申し訳ありませんでした」
「い、いえ、こちらこそ驚かせてすみません」
「ちょうど支えていた時で良かったですよ」
私の額にかかった髪に優しく触れながら言う、ラス様の顔を見て、また体温が上がるのを感じる。
「悪かったな。でも、オマエもちゃんと言ってくれよ」
「ありがとう。気を付ける」
ユウヤくんはラス様の反対側で、私の手を優しく握ってくれ、手の甲に口づけた。
鼓動がどんどん早くなる。
「リ、リア、やばい」
このまま両手に花だと心臓がもたない。
ユウマくんと喧嘩中のリアだったけど、私の様子に気付いて叫んでくれた。
「はい! 今からユーニの身体を拭くから、男共は出ていって下さい!」
13
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~
藤原ライラ
恋愛
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――
子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。
彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。
「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」
四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。
そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。
文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!?
じれじれ両片思いです。
※他サイトでも掲載しています。
イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)
【完結】アッシュフォード男爵夫人-愛されなかった令嬢は妹の代わりに辺境へ嫁ぐ-
七瀬菜々
恋愛
ブランチェット伯爵家はずっと昔から、体の弱い末の娘ベアトリーチェを中心に回っている。
両親も使用人も、ベアトリーチェを何よりも優先する。そしてその次は跡取りの兄。中間子のアイシャは両親に気遣われることなく生きてきた。
もちろん、冷遇されていたわけではない。衣食住に困ることはなかったし、必要な教育も受けさせてもらえた。
ただずっと、両親の1番にはなれなかったというだけ。
---愛されていないわけじゃない。
アイシャはずっと、自分にそう言い聞かせながら真面目に生きてきた。
しかし、その願いが届くことはなかった。
アイシャはある日突然、病弱なベアトリーチェの代わりに、『戦場の悪魔』の異名を持つ男爵の元へ嫁ぐことを命じられたのだ。
かの男は血も涙もない冷酷な男と噂の人物。
アイシャだってそんな男の元に嫁ぎたくないのに、両親は『ベアトリーチェがかわいそうだから』という理由だけでこの縁談をアイシャに押し付けてきた。
ーーーああ。やはり私は一番にはなれないのね。
アイシャはとうとう絶望した。どれだけ願っても、両親の一番は手に入ることなどないのだと、思い知ったから。
結局、アイシャは傷心のまま辺境へと向かった。
望まれないし、望まない結婚。アイシャはこのまま、誰かの一番になることもなく一生を終えるのだと思っていたのだが………?
※全部で3部です。話の進みはゆっくりとしていますが、最後までお付き合いくださると嬉しいです。
※色々と、設定はふわっとしてますのでお気をつけください。
※作者はザマァを描くのが苦手なので、ザマァ要素は薄いです。
一途な皇帝は心を閉ざした令嬢を望む
浅海 景
恋愛
幼い頃からの婚約者であった王太子より婚約解消を告げられたシャーロット。傷心の最中に心無い言葉を聞き、信じていたものが全て偽りだったと思い込み、絶望のあまり心を閉ざしてしまう。そんな中、帝国から皇帝との縁談がもたらされ、侯爵令嬢としての責任を果たすべく承諾する。
「もう誰も信じない。私はただ責務を果たすだけ」
一方、皇帝はシャーロットを愛していると告げると、言葉通りに溺愛してきてシャーロットの心を揺らす。
傷つくことに怯えて心を閉ざす令嬢と一途に想い続ける青年皇帝の物語
婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました
春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。
名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。
姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。
――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。
相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。
40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。
(……なぜ私が?)
けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
完 独身貴族を謳歌したい男爵令嬢は、女嫌い公爵さまと結婚する。
水鳥楓椛
恋愛
男爵令嬢オードリー・アイリーンはある日父が負った借金により、大好きな宝石だけでは食べていけなくなってしまった。そんな時、オードリーの前に現れたのは女嫌いと有名な公爵エドワード・アーデルハイトだった。愛する家族を借金苦から逃すため、オードリーは悪魔に嫁ぐ。結婚の先に待ち受けるのは不幸か幸せか。少なくとも、オードリーは自己中心的なエドワードが大嫌いだった………。
イラストは友人のしーなさんに描いていただきました!!
駆け落ちした姉に代わって、悪辣公爵のもとへ嫁ぎましたところ 〜えっ?姉が帰ってきた?こっちは幸せに暮らしているので、お構いなく!〜
あーもんど
恋愛
『私は恋に生きるから、探さないでそっとしておいてほしい』
という置き手紙を残して、駆け落ちした姉のクラリス。
それにより、主人公のレイチェルは姉の婚約者────“悪辣公爵”と呼ばれるヘレスと結婚することに。
そうして、始まった新婚生活はやはり前途多難で……。
まず、夫が会いに来ない。
次に、使用人が仕事をしてくれない。
なので、レイチェル自ら家事などをしないといけず……とても大変。
でも────自由気ままに一人で過ごせる生活は、案外悪くなく……?
そんな時、夫が現れて使用人達の職務放棄を知る。
すると、まさかの大激怒!?
あっという間に使用人達を懲らしめ、それからはレイチェルとの時間も持つように。
────もっと残忍で冷酷な方かと思ったけど、結構優しいわね。
と夫を見直すようになった頃、姉が帰ってきて……?
善意の押し付けとでも言うべきか、「あんな男とは、離婚しなさい!」と迫ってきた。
────いやいや!こっちは幸せに暮らしているので、放っておいてください!
◆小説家になろう様でも、公開中◆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる