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37 またもや招待されました
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結局、アレンくんの意見が通ったことは、陛下から五大貴族へ通達がいき、すぐに貴族の間で話題になったらしい。
リアに関しては相手は検討中、私に関してはラス様を陛下が指定した、ということで、もし、ラス様に何かあったとしても代わりはいないという事にしてくれたしい。
それを聞いたラス様が「私が死んだほうが二人は幸せになるんですね」なんて冗談でも笑えない事を言ったので、ユウヤくんと二人で真剣に怒った。
今となっては巻き込んでしまった、というより一緒に巻き込まれることになったラス様に対して、申し訳ない気持ちもあるけれど、開き直ろうと決めた。
これで一応、婚約お披露目パーティーもしなくて良くなったんだけど、それよりも気になるのが。
「二股かあ」
「やめて、リア。言わないで」
「二股かけてる気はないんでしょ。というか、選ぶの難しいし、あんたの立場だったら迷う人多いと思うわよ」
「いや、答えは出てるじゃない。ユウヤくんだよ。ただ、ラス様への態度ってどうしたらいいの」
やはり、この話題だけは気になる。
数日後の夜、リアと一緒にを夕食を食べながら、私の優柔不断な気持ちについて彼女に相談していた。
「でもさ、今の状態だと婚約者なんだし、好きでもいいんじゃない?」
「いや、それって二股でしょ?! そういうのはちゃんと人として」
「だから、あんたの場合、二股だったとして何が駄目なの」
「え?」
「気持ちはわかるけどさ、そのうち、私もユーニみたいになるわけでしょ。なら、そういう言い方されると、私も二股にならない?」
リアがデザートのりんごを口に入れて、咀嚼して飲み込んだあと続ける。
「それにさ、結婚してても違う人を好きになる人だっているじゃない? その人みんなが悪いわけ?」
「でも、隠れて付き合ったりとかしなけりゃいいんじゃない?」
「なんなの、あんた、ラス様と隠れて何か・・・・・」
「違うよ!」
疑わしい目で見てくるリアに、素早く否定の言葉を入れた。
今いる部屋の中には私達しかいないから、リアは好き勝手言ってくる。
「浮気じゃないか、って気にしてるの?」
「そうならないかなあ?」
「ユウヤくんが決める事なんだからいいんじゃない、って何回言ったらいいの?」
隣りに座るリアは、一口大に切られたりんごをフォークで刺して、私の口に押し付けてくる。
「食べたらいいの?」
「うん」
言われた通り食べると、私が咀嚼している間にリアが言う。
「私もさ、アレンくんが年上で、私よりも背が高かったらヤバかったかも」
「ふぇ? ふぁうなふぉ?」
「なんて?」
口にリンゴが残ってたから、通じる言葉が話せない私を見て、リアは笑うから、ちゃんと飲み込んでから口を開く。
「アレンくんって、リアのタイプじゃないと思ってた」
「まあ、そうね。私は口の悪い男が好きなのは確か」
「ユウマくん悪いよね」
「アイツに関してはそれだけじゃないけど」
照れているのか、顔を背けながら言うリアが可愛くて、ついつい頭を撫でてしまう。
「可愛いねぇ」
「ありがと。だからさ、なんていうか、やっぱり自分を好きって思ってくれてる人に対しての見る目って違ってくると思うの。自分に好意を寄せてくれてるってわかった時、今までその人の事を意識してなくても、元々嫌いだったりしなければ、気になりはじめてもおかしくないと思うのよね」
「そうかな」
「ユーニはラス様に好きって言われて、その後、何も考えなかった? え? 嘘? ラス様が?! 私を?! ってならなかった?」
「なった!」
リアの言葉に大きく頷くと、
「その時点から意識しちゃってもおかしくないと思うの。たぶん、ユーニの相手がユウヤくんじゃなかったら、あんたはのりかえてるね」
そう言って、にんまりと笑う。
「そ、そうかもしれない・・・・・」
「それに、婚約者騒動がなければ、ラス様との仲だって今みたいに近づいてないでしょ」
「だろうね」
「ユーニ、もう覚悟を決めたら? どのみち、今の状態だと二人を選ばないといけないのは確かなんだから、割り切って本命はユウヤくん、二番手はラス様、アレンくんが諦めたときは、その時に考えたらいいの! どうなっても、私はユーニの味方だから」
「リア・・・・・ありがと!」
座ったままでリアに抱きつく。
「私も何があってもリアの味方だからね!」
「え? 浮気しても?」
「状況によってはユウマくんの味方するかもしれない」
「何それ!」
私を抱きしめ返してくれながら、あはは、とリアが笑う。
なんだろう。
たくさんの人に悪口を言われたとしても、私をこうやって応援してくれる人がいるって思うと楽な気持ちになれる。
毎回ウジウジ悩むくせに、リアが味方だって言ってくれるだけで頑張ろうと思えてしまう、私は本当に単純だ。
「ほんと、頑張る!」
「その意気よ!」
私とリアは身をはなして顔を見合わせると、また笑う。
リアはどんどん色んな意味で強くなっていってる。
心も身体も。
私もそんなリアの友達として恥じないように、すぐに強くはなれなくても、まっすぐに生きていきたい。
そう思った、そんな時だった。
扉がノックされて、部屋の外からエミリーさんの声が聞こえた。
「ユウヤ殿下がいらっしゃっているのですが」
「ユウヤくん一人ですか?」
リアが聞き返すと、扉の向こうから声がする。
「オレもいるぞ」
「それだけじゃ誰かわからないでしょう」
「あ、ユウマくんとラス様ですね、わかります」
リアが答えると私の方を見て聞いてきた。
「どうする、このまま入ってもらう?」
「そうだね。食べてる途中だけど、いいんじゃないかな」
テーブルの上にはまだたくさんのカットされた色々なフルーツが残っている。
男性陣はご飯がまだかもしれないから、ちょうどつまめるしいいかな?
服もまだ寝間着に着替えてるわけでもないし。
そう思ってから、リアに頷いた。
「じゃ、入ってもらって大丈夫です」
リアの返事を聞いて、エミリーさんが身体をよけると、ユウマくんがなぜかイライラした表情で、真っ先に部屋に入ってきた。
「どうかしたの?」
「どうもこうもねぇよ。思ってたよりもマヌグリラの連中がめんどくせぇ」
リアの向かいに座るなり、ユウマくんは彼女の質問に答えた。
「どういう事?」
「奴らの事をちゃんと知らねぇのに、最初から断るなんておかしいんだってよ」
「え、そんなこと言ったら向こうもそうだよね」
ユウマくんがリアに答えた言葉に反応して、私が言うと、
「ワガママなだけです」
ラス様がユウマくんの後ろの壁にもたれかかりながら答えてくれた。
「あそこは兄妹そろっておかしいからな」
十人が食事できるような大きな食卓なので、椅子も十分にあるから座れるはずなのに、なぜかユウヤくんもラス様の隣に立って壁にもたれかかって頷く。
二人共、長居をする気はないのかな。
「で、三人揃ってどうしたの」
取皿にカットフルーツを取り分けたあと、フォークと一緒に身を乗り出してユウマくんに渡しながらリアが聞くと、ユウマくんが皿を受け取るのと交換に、リアに手紙を手渡した。
「手紙って、嫌な予感しかないんだけど」
私の言葉にリアも嫌そうな顔をして頷いたあと、四つ折りにされた紙を一緒に見ようとしてくれたのか、私の方に身体を寄せながら開く。
身を寄せ合って、手紙の内容を確認して、二人で顔を見合わせる。
「また遠出しないといけないの?!」
「マヌグリラってどこにあるの」
「「「そこからか」」」
文句を言うリアと、世界地理が苦手な私が同時に言葉を放つと、男性陣三人は私の言葉に同時に突っ込んだ。
「だ、だって、サナトラと違って隣国じゃないじゃない!」
「隣国以外覚えてないんですか・・・」
ラス様が呆れた目で私を見る。
手紙にはマヌグリラの王家から、とりあえず顔合わせだけしてみたい、というお願いが書かれていた。
だから、マヌグリラってどこだっけ、って思ったんだけど。
バカな頭ですみません!
だから第一王子の婚約者になることを渋ってたんですよ!!
「ユーニちゃん、オレよりもやばいな」
「勉強しなおさないといけませんね」
「ユーニ、今度、ちゃんと教えてやるからな」
うう。
憐れまれている・・・。
「ちょっとやめてよ! ユウヤくんもラス様もユーニにひどい事言うなら、私がもらうからね!」
「リアのもんになるなら、最終的にオレのもんにもなるな。よろしくユーニちゃん」
ユウマくんが笑いながら、ひらひらと片手を振ると、後ろからユウヤくんとラス様に頭を叩かれた。
「いってぇな。なんにしても、オレとユウヤは正式に招待されてるから、一緒に行くから」
「そりゃそうでしょ。ラス様は?」
リアがラス様に聞くと、彼は首を横に振った。
「私は行きませんよ」
「なんで?」
「なんでだよ?」
「逆にどうして私が行かなくちゃいけないんです」
同時に聞き返す私達にラス様が眉間にシワを寄せて聞き返してくる。
「お飾りの夫って、本当に飾るだけの夫なんですね!」
「ユウヤとユーニちゃんの後ろにでも飾るか」
「この似た者夫婦が」
リアとユウマくんがそろって嫌味を言うから、ラス様は絞り出すような声を出して言ったあと、いつもの冷静さを取り戻して言った。
「行けばいいんでしょう、行けば」
「よっ、次期公爵」
茶化すユウマくんの頭をラス様が思い切り殴った。
リアに関しては相手は検討中、私に関してはラス様を陛下が指定した、ということで、もし、ラス様に何かあったとしても代わりはいないという事にしてくれたしい。
それを聞いたラス様が「私が死んだほうが二人は幸せになるんですね」なんて冗談でも笑えない事を言ったので、ユウヤくんと二人で真剣に怒った。
今となっては巻き込んでしまった、というより一緒に巻き込まれることになったラス様に対して、申し訳ない気持ちもあるけれど、開き直ろうと決めた。
これで一応、婚約お披露目パーティーもしなくて良くなったんだけど、それよりも気になるのが。
「二股かあ」
「やめて、リア。言わないで」
「二股かけてる気はないんでしょ。というか、選ぶの難しいし、あんたの立場だったら迷う人多いと思うわよ」
「いや、答えは出てるじゃない。ユウヤくんだよ。ただ、ラス様への態度ってどうしたらいいの」
やはり、この話題だけは気になる。
数日後の夜、リアと一緒にを夕食を食べながら、私の優柔不断な気持ちについて彼女に相談していた。
「でもさ、今の状態だと婚約者なんだし、好きでもいいんじゃない?」
「いや、それって二股でしょ?! そういうのはちゃんと人として」
「だから、あんたの場合、二股だったとして何が駄目なの」
「え?」
「気持ちはわかるけどさ、そのうち、私もユーニみたいになるわけでしょ。なら、そういう言い方されると、私も二股にならない?」
リアがデザートのりんごを口に入れて、咀嚼して飲み込んだあと続ける。
「それにさ、結婚してても違う人を好きになる人だっているじゃない? その人みんなが悪いわけ?」
「でも、隠れて付き合ったりとかしなけりゃいいんじゃない?」
「なんなの、あんた、ラス様と隠れて何か・・・・・」
「違うよ!」
疑わしい目で見てくるリアに、素早く否定の言葉を入れた。
今いる部屋の中には私達しかいないから、リアは好き勝手言ってくる。
「浮気じゃないか、って気にしてるの?」
「そうならないかなあ?」
「ユウヤくんが決める事なんだからいいんじゃない、って何回言ったらいいの?」
隣りに座るリアは、一口大に切られたりんごをフォークで刺して、私の口に押し付けてくる。
「食べたらいいの?」
「うん」
言われた通り食べると、私が咀嚼している間にリアが言う。
「私もさ、アレンくんが年上で、私よりも背が高かったらヤバかったかも」
「ふぇ? ふぁうなふぉ?」
「なんて?」
口にリンゴが残ってたから、通じる言葉が話せない私を見て、リアは笑うから、ちゃんと飲み込んでから口を開く。
「アレンくんって、リアのタイプじゃないと思ってた」
「まあ、そうね。私は口の悪い男が好きなのは確か」
「ユウマくん悪いよね」
「アイツに関してはそれだけじゃないけど」
照れているのか、顔を背けながら言うリアが可愛くて、ついつい頭を撫でてしまう。
「可愛いねぇ」
「ありがと。だからさ、なんていうか、やっぱり自分を好きって思ってくれてる人に対しての見る目って違ってくると思うの。自分に好意を寄せてくれてるってわかった時、今までその人の事を意識してなくても、元々嫌いだったりしなければ、気になりはじめてもおかしくないと思うのよね」
「そうかな」
「ユーニはラス様に好きって言われて、その後、何も考えなかった? え? 嘘? ラス様が?! 私を?! ってならなかった?」
「なった!」
リアの言葉に大きく頷くと、
「その時点から意識しちゃってもおかしくないと思うの。たぶん、ユーニの相手がユウヤくんじゃなかったら、あんたはのりかえてるね」
そう言って、にんまりと笑う。
「そ、そうかもしれない・・・・・」
「それに、婚約者騒動がなければ、ラス様との仲だって今みたいに近づいてないでしょ」
「だろうね」
「ユーニ、もう覚悟を決めたら? どのみち、今の状態だと二人を選ばないといけないのは確かなんだから、割り切って本命はユウヤくん、二番手はラス様、アレンくんが諦めたときは、その時に考えたらいいの! どうなっても、私はユーニの味方だから」
「リア・・・・・ありがと!」
座ったままでリアに抱きつく。
「私も何があってもリアの味方だからね!」
「え? 浮気しても?」
「状況によってはユウマくんの味方するかもしれない」
「何それ!」
私を抱きしめ返してくれながら、あはは、とリアが笑う。
なんだろう。
たくさんの人に悪口を言われたとしても、私をこうやって応援してくれる人がいるって思うと楽な気持ちになれる。
毎回ウジウジ悩むくせに、リアが味方だって言ってくれるだけで頑張ろうと思えてしまう、私は本当に単純だ。
「ほんと、頑張る!」
「その意気よ!」
私とリアは身をはなして顔を見合わせると、また笑う。
リアはどんどん色んな意味で強くなっていってる。
心も身体も。
私もそんなリアの友達として恥じないように、すぐに強くはなれなくても、まっすぐに生きていきたい。
そう思った、そんな時だった。
扉がノックされて、部屋の外からエミリーさんの声が聞こえた。
「ユウヤ殿下がいらっしゃっているのですが」
「ユウヤくん一人ですか?」
リアが聞き返すと、扉の向こうから声がする。
「オレもいるぞ」
「それだけじゃ誰かわからないでしょう」
「あ、ユウマくんとラス様ですね、わかります」
リアが答えると私の方を見て聞いてきた。
「どうする、このまま入ってもらう?」
「そうだね。食べてる途中だけど、いいんじゃないかな」
テーブルの上にはまだたくさんのカットされた色々なフルーツが残っている。
男性陣はご飯がまだかもしれないから、ちょうどつまめるしいいかな?
服もまだ寝間着に着替えてるわけでもないし。
そう思ってから、リアに頷いた。
「じゃ、入ってもらって大丈夫です」
リアの返事を聞いて、エミリーさんが身体をよけると、ユウマくんがなぜかイライラした表情で、真っ先に部屋に入ってきた。
「どうかしたの?」
「どうもこうもねぇよ。思ってたよりもマヌグリラの連中がめんどくせぇ」
リアの向かいに座るなり、ユウマくんは彼女の質問に答えた。
「どういう事?」
「奴らの事をちゃんと知らねぇのに、最初から断るなんておかしいんだってよ」
「え、そんなこと言ったら向こうもそうだよね」
ユウマくんがリアに答えた言葉に反応して、私が言うと、
「ワガママなだけです」
ラス様がユウマくんの後ろの壁にもたれかかりながら答えてくれた。
「あそこは兄妹そろっておかしいからな」
十人が食事できるような大きな食卓なので、椅子も十分にあるから座れるはずなのに、なぜかユウヤくんもラス様の隣に立って壁にもたれかかって頷く。
二人共、長居をする気はないのかな。
「で、三人揃ってどうしたの」
取皿にカットフルーツを取り分けたあと、フォークと一緒に身を乗り出してユウマくんに渡しながらリアが聞くと、ユウマくんが皿を受け取るのと交換に、リアに手紙を手渡した。
「手紙って、嫌な予感しかないんだけど」
私の言葉にリアも嫌そうな顔をして頷いたあと、四つ折りにされた紙を一緒に見ようとしてくれたのか、私の方に身体を寄せながら開く。
身を寄せ合って、手紙の内容を確認して、二人で顔を見合わせる。
「また遠出しないといけないの?!」
「マヌグリラってどこにあるの」
「「「そこからか」」」
文句を言うリアと、世界地理が苦手な私が同時に言葉を放つと、男性陣三人は私の言葉に同時に突っ込んだ。
「だ、だって、サナトラと違って隣国じゃないじゃない!」
「隣国以外覚えてないんですか・・・」
ラス様が呆れた目で私を見る。
手紙にはマヌグリラの王家から、とりあえず顔合わせだけしてみたい、というお願いが書かれていた。
だから、マヌグリラってどこだっけ、って思ったんだけど。
バカな頭ですみません!
だから第一王子の婚約者になることを渋ってたんですよ!!
「ユーニちゃん、オレよりもやばいな」
「勉強しなおさないといけませんね」
「ユーニ、今度、ちゃんと教えてやるからな」
うう。
憐れまれている・・・。
「ちょっとやめてよ! ユウヤくんもラス様もユーニにひどい事言うなら、私がもらうからね!」
「リアのもんになるなら、最終的にオレのもんにもなるな。よろしくユーニちゃん」
ユウマくんが笑いながら、ひらひらと片手を振ると、後ろからユウヤくんとラス様に頭を叩かれた。
「いってぇな。なんにしても、オレとユウヤは正式に招待されてるから、一緒に行くから」
「そりゃそうでしょ。ラス様は?」
リアがラス様に聞くと、彼は首を横に振った。
「私は行きませんよ」
「なんで?」
「なんでだよ?」
「逆にどうして私が行かなくちゃいけないんです」
同時に聞き返す私達にラス様が眉間にシワを寄せて聞き返してくる。
「お飾りの夫って、本当に飾るだけの夫なんですね!」
「ユウヤとユーニちゃんの後ろにでも飾るか」
「この似た者夫婦が」
リアとユウマくんがそろって嫌味を言うから、ラス様は絞り出すような声を出して言ったあと、いつもの冷静さを取り戻して言った。
「行けばいいんでしょう、行けば」
「よっ、次期公爵」
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