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15 シャーロットからの手紙
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シャーロット様が働き始めた2日後に速達で手紙が届いた。
まずは定型文の挨拶と、職場での話が書かれていた。
イボンヌさんにメイクをしてもらい、髪型なども変えて出勤すると、シャーロット様のことを知っている人とすれ違っても全く気付かれないとのことだった。
いつも俯いて顔を隠していたことが、今回は良い結果に出たらしい。
声についても、普段はあまり発してなかったので知られていないとも書かれていた。
驚いたことに、オズックはシャーロット様に近づいただけでなく、彼女を気に入ったようだった。
これについてはイボンヌさんがオズック好みの化粧にしたからだ。
イボンヌさんには色々なタイプのお客様がいたから、相手の好みを把握して、その都度メイクの仕方を変えていた。
『どうせならオズックをオトしてフッてやれば良くないですか』
3人で集まったあの日、イボンヌさんは面白がってわたしに言ってきた。
『気に入られたら婚約破棄なんて余計にしづらくなるわ』と応えたら、驚くことにそれを聞いていたシャーロット様が立候補した。
こんなことを言うと失礼かもしれないけれど、シャーロット様がまたオズックにのめり込んでしまわないか心配だった。
だから、リアド辺境伯に相談したところ、こんな目に遭って、それでもまた好きだと言い出すのなら、辺境伯家から除籍される覚悟でいるようにとシャーロット様に伝えていた。
そして、シャーロット様もそのことに納得している。
イボンヌさんがリアド辺境伯邸に住んで見張ってくれると言っていたから、おかしなことがあれば連絡が来るので、そんなことになる前にわたしが何とかするつもりでいる。
問題は、イボンヌさんは文字が読めても書くのが苦手だった。
だから、きっと手紙はシャーロット様に書いてもらうと思われる。
シャーロット様にしてみれば、自分のことを客観的に見た意見を自分で文字にしなければならないから苦痛でしょうね。
イボンヌさんがわざとそうするように仕向けている可能性もある。
イボンヌさんは長女で下に弟妹が4人もいるらしい。
だから、お金が必要だと言っていた。
自分だけのために働いているわけじゃないとわかってからは、彼女への見方が変わってしまったのは、わたしが単純だからかしら。
騙されやすいと言われているのだから気を引き締めないといけない。
でも、今のところ調べた結果、彼女の言う通りの事実が確認できている。
気になるのがオズックの家族の動きだった。
セルロッテ様が婚約の解消を認めたことは、エルモード伯爵家にしてみれば誤算だったらしい。
オズックにはわたしの機嫌を取るように命令していると聞いた。
だけど、当の本人は焦りはなく、自分が婚約破棄を認めなければなんとかなると思っている。
このことを教えてくれたのはセルロッテ様なのだから何とも言えない。
彼女なりに孫を助けようとしているのかもしれない。
でも、肝心のオズックはセルロッテ様の厚意を無下にする行動を取っていた。
シャーロット様からの手紙に本題として書かれていたのは、オズックから食事に誘われたということだった。
日時、場所が書かれていたので、この日時にその場に乗り込むために仕事の調整をすることにした。
そうだわ。
その前にセルロッテ様にお手紙を書かなければいけない。
一緒に来ていただいて自分の目で確かめていただきましょう。
まずは定型文の挨拶と、職場での話が書かれていた。
イボンヌさんにメイクをしてもらい、髪型なども変えて出勤すると、シャーロット様のことを知っている人とすれ違っても全く気付かれないとのことだった。
いつも俯いて顔を隠していたことが、今回は良い結果に出たらしい。
声についても、普段はあまり発してなかったので知られていないとも書かれていた。
驚いたことに、オズックはシャーロット様に近づいただけでなく、彼女を気に入ったようだった。
これについてはイボンヌさんがオズック好みの化粧にしたからだ。
イボンヌさんには色々なタイプのお客様がいたから、相手の好みを把握して、その都度メイクの仕方を変えていた。
『どうせならオズックをオトしてフッてやれば良くないですか』
3人で集まったあの日、イボンヌさんは面白がってわたしに言ってきた。
『気に入られたら婚約破棄なんて余計にしづらくなるわ』と応えたら、驚くことにそれを聞いていたシャーロット様が立候補した。
こんなことを言うと失礼かもしれないけれど、シャーロット様がまたオズックにのめり込んでしまわないか心配だった。
だから、リアド辺境伯に相談したところ、こんな目に遭って、それでもまた好きだと言い出すのなら、辺境伯家から除籍される覚悟でいるようにとシャーロット様に伝えていた。
そして、シャーロット様もそのことに納得している。
イボンヌさんがリアド辺境伯邸に住んで見張ってくれると言っていたから、おかしなことがあれば連絡が来るので、そんなことになる前にわたしが何とかするつもりでいる。
問題は、イボンヌさんは文字が読めても書くのが苦手だった。
だから、きっと手紙はシャーロット様に書いてもらうと思われる。
シャーロット様にしてみれば、自分のことを客観的に見た意見を自分で文字にしなければならないから苦痛でしょうね。
イボンヌさんがわざとそうするように仕向けている可能性もある。
イボンヌさんは長女で下に弟妹が4人もいるらしい。
だから、お金が必要だと言っていた。
自分だけのために働いているわけじゃないとわかってからは、彼女への見方が変わってしまったのは、わたしが単純だからかしら。
騙されやすいと言われているのだから気を引き締めないといけない。
でも、今のところ調べた結果、彼女の言う通りの事実が確認できている。
気になるのがオズックの家族の動きだった。
セルロッテ様が婚約の解消を認めたことは、エルモード伯爵家にしてみれば誤算だったらしい。
オズックにはわたしの機嫌を取るように命令していると聞いた。
だけど、当の本人は焦りはなく、自分が婚約破棄を認めなければなんとかなると思っている。
このことを教えてくれたのはセルロッテ様なのだから何とも言えない。
彼女なりに孫を助けようとしているのかもしれない。
でも、肝心のオズックはセルロッテ様の厚意を無下にする行動を取っていた。
シャーロット様からの手紙に本題として書かれていたのは、オズックから食事に誘われたということだった。
日時、場所が書かれていたので、この日時にその場に乗り込むために仕事の調整をすることにした。
そうだわ。
その前にセルロッテ様にお手紙を書かなければいけない。
一緒に来ていただいて自分の目で確かめていただきましょう。
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