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6 第二王子の初恋の人
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私がすぐに答えを返さなかったため、両陛下は私が嫌がっていると感じたらしく、再婚についての話は一度、白紙に戻し、新たな条件を考えると言われた。でも、私はそれに待ったをかけ、リドリー殿下と話をさせてもらうことにした。リドリー殿下は城内にいたので、すぐに話ができることになり、謁見の間から応接室に案内され、リドリー殿下がやって来るのを待った。
リドリー殿下は第二王子だから、王太子殿下が国王陛下になれば、このまま王族として残るか、爵位を授かって貴族になるという、2つの選択肢が与えられる。リドリー殿下が貴族の道を選べば爵位が授けられるので、彼と結婚すれば、私は貴族のままでいられるというわけだ。
しばらくして、リドリー殿下が応接室に入ってくると、遅くなったことを詫びたあと、早速、本題に入った。
「昔、君の両親と僕の両親は僕と君を結婚させようと考えていたんだよ」
「ええっ!?」
初めて聞いた話だったため、思わず大きな声で聞き返すと、リドリー殿下は微笑して答える。
「君が恋人を連れてきたから無しになったんだ」
「そ、そんな……! 申し訳ございませんと謝れば良いのか、私と結婚せずに良くなって良かったですと言えば良いのか」
「うーん。でも、君、僕と結婚させられそうになってるんだろ」
「そ、そうなんですが、リドリー殿下が嫌なら断ってもらって結構です」
タオズクとの婚約は、私のワガママで決まった婚約だ。子どもの頃とはいえ、男性を見る目がなさすぎた。多くの人に迷惑をかけて、婚約したのに後悔するはめになるなんて最悪だわ。
お兄様はそのこともあって、我慢して結婚しろと言ったのかもしれないけど、幼い頃の話なので、大目に見てほしいし、勝手なことを言わせてもらうと、両親にはどうにかして止めてほしかった。
「嫌じゃないよ。幼い頃の僕が君をお嫁さんにするって言って出た話だったから」
「ええっ!?」
「君からタオズク氏を彼氏だと紹介された時はショックだったよ」
ちょ、えっ、どういうこと!?
動揺していると、リドリー殿下はさらりと話題を変える。
「で、どうやって処理するの」
「はい。まず、タオズクとの離婚の件ですが、浮気を疑っての離婚でしたら、タオズクたちから証拠がないと言われることは間違いありません。タオズクは辺境伯という爵位が必要なんです。ですから、爵位を継がせない限り離婚を認めないと思います」
「……爵位は継がせるけど、その後は……ってやつ」
リドリー殿下は納得したように頷くと、質問を続ける。
「自分の夫に爵位を譲渡する許可を父上からもらって、譲渡後に離婚はわかる。ただ、そうなると、エヴァンス家の名前はどうするの」
「新たに姓を国王陛下に授けてもらうようにお願いしました。先に言い忘れましたが、私にではなく、タオズクに、です」
「話をまとめると、離婚前に辺境伯の爵位をタオズク氏に継がせる。そして、離婚後にはエヴァンス家という名前だけ返してもらい、タオズク氏には新たな姓を父上につけてもらう。そして、君はエヴァンスという旧姓を名乗る」
「そうです」
「……で、僕と結婚するなら、僕を婿養子という形にして、僕に渡すはずだった爵位をエヴァンス家に授けるという話か」
実際はここまでは考えていなかった。タオズクに爵位を譲る許可をもらって財政難で破綻する前に、他の貴族に領民のことだけでも見てもらえるように、国王陛下にお願いするつもりだった。
リドリー殿下は思案顔で頷いてから尋ねてくる。
「君の目的は離婚だけ?」
「一番の目的はそうですが、どうせなら、後悔してもらおうと思っています」
「何に対して? 浮気したこと?」
「浮気したことも許せません。ですが、私が一番腹が立っているのは、証拠がないからといって平気で嘘をつき、私を騙せていると思っていることです」
「爵位を乗っ取ろうおとしていることは良いの?」
「よくありませんが、乗っ取らせたと思わせておくことは、最後に天国から地獄に叩き落とされた気持ちに繋がると思っています。お兄様には好きなように生きろと言われていますから、本当に好きなようにさせていただこうと思いまして」
リドリー殿下は私の話を聞いて笑い出す。
「笑っちゃ駄目なんだろうけど、やることが豪快だね」
「ご先祖様には誠に申し訳なく思っています」
「でも、エヴァンス家の名がなくなるわけではないし、君が子供を生めばエヴァンス家の血は繋がる」
タオズクとの子どもではなく、リドリー殿下との子どもなら、とても良い血筋になる。私にとってのメリットだらけで、王家には何のメリットもないのでは?
今、私が一つだけ考えられるとしたら、リドリー殿下に結婚相手ができるということくらいだ。
「そういえば、リドリー殿下は婚約者がいらっしゃいませんが、何か理由でもあったのですか?」
「僕からこの令嬢という希望がなくて、父上たちは婚約者を募集したんだけど、子爵家以下の令嬢しか来なかったんだ。子爵家は身分の差がありすぎるということで却下されてね。第二王子の立場なんてそんなもんだよ」
シレスファン王国の貴族は第二王子以下の王子をどこか軽視しているように思える。王太子のスペアに自分の娘を嫁がせたくないというのが本音のようだ。そして、そんなことを思わない高位貴族の娘となると、早い内に婚約者が決まっていたりする。
「どうしても、僕と結婚がしたくないなら断ればいい。だからといって、父上たちもあとは知らないなんて冷たいことを言わないだろうし。僕もサポートにまわるよ」
「結婚したくないわけではなく、こんなに物事が上手く運ぶものなのかと不安になってしまいまして」
浮気男との離婚前から、良い相手が見つかるなんて、普通はありえないことだもの。
◇◆◇◆◇◆
(タオズク視点)
僕はソアを追いかけて王都に行くのはやめた。考えてみたら、その間にナターシャと会えばいいんだもんな。
エヴァンス辺境伯領と王都を往復するには、10日以上かかる。だから、ナターシャとどれだけ会っていてもバレる心配はない。そして、その間にソアの仕事を僕がやってあげていれば、少しは彼女も僕を仕事ができる人間として認めてくれるだろう。
ナターシャと約束している時間までに余裕があったので、僕はソアの執務室に向かった。すると、執務室の前の廊下に二人の屈強な兵士が立っているのが見えたので、近づいて話しかける。
「部屋の中に入りたいんだけど」
「何か御用でしょうか」
「あ、いや、僕がソアの代わりに仕事をしようと思って」
「申し訳ございませんが、現在、部屋を片付けている最中でございます。本日はご遠慮ください」
「……わかったよ」
普段はソアがここに入り浸っているから、掃除がしにくいのか。で、ソアがいない間に大掃除ってとこかな。
そう思った僕はすぐに納得して、自室に戻り大人しくナターシャを待ち、彼女が来ると応接室に案内した。メイドがお茶を淹れて部屋を出ていくと、僕たちは言葉もなく抱き合った。
ソアのことはまだ多少気になるが、それ以外は上手くいっている。ここの使用人たちもみんな、僕の味方だ。ソアに告げ口をすれば、お喋りなメイドとして二度と貴族の屋敷には雇ってもらえないと脅したら、簡単に折れてくれた。
僕は幸せな気持ちで、ナターシャとの久しぶりの逢瀬を楽しむことにした。
リドリー殿下は第二王子だから、王太子殿下が国王陛下になれば、このまま王族として残るか、爵位を授かって貴族になるという、2つの選択肢が与えられる。リドリー殿下が貴族の道を選べば爵位が授けられるので、彼と結婚すれば、私は貴族のままでいられるというわけだ。
しばらくして、リドリー殿下が応接室に入ってくると、遅くなったことを詫びたあと、早速、本題に入った。
「昔、君の両親と僕の両親は僕と君を結婚させようと考えていたんだよ」
「ええっ!?」
初めて聞いた話だったため、思わず大きな声で聞き返すと、リドリー殿下は微笑して答える。
「君が恋人を連れてきたから無しになったんだ」
「そ、そんな……! 申し訳ございませんと謝れば良いのか、私と結婚せずに良くなって良かったですと言えば良いのか」
「うーん。でも、君、僕と結婚させられそうになってるんだろ」
「そ、そうなんですが、リドリー殿下が嫌なら断ってもらって結構です」
タオズクとの婚約は、私のワガママで決まった婚約だ。子どもの頃とはいえ、男性を見る目がなさすぎた。多くの人に迷惑をかけて、婚約したのに後悔するはめになるなんて最悪だわ。
お兄様はそのこともあって、我慢して結婚しろと言ったのかもしれないけど、幼い頃の話なので、大目に見てほしいし、勝手なことを言わせてもらうと、両親にはどうにかして止めてほしかった。
「嫌じゃないよ。幼い頃の僕が君をお嫁さんにするって言って出た話だったから」
「ええっ!?」
「君からタオズク氏を彼氏だと紹介された時はショックだったよ」
ちょ、えっ、どういうこと!?
動揺していると、リドリー殿下はさらりと話題を変える。
「で、どうやって処理するの」
「はい。まず、タオズクとの離婚の件ですが、浮気を疑っての離婚でしたら、タオズクたちから証拠がないと言われることは間違いありません。タオズクは辺境伯という爵位が必要なんです。ですから、爵位を継がせない限り離婚を認めないと思います」
「……爵位は継がせるけど、その後は……ってやつ」
リドリー殿下は納得したように頷くと、質問を続ける。
「自分の夫に爵位を譲渡する許可を父上からもらって、譲渡後に離婚はわかる。ただ、そうなると、エヴァンス家の名前はどうするの」
「新たに姓を国王陛下に授けてもらうようにお願いしました。先に言い忘れましたが、私にではなく、タオズクに、です」
「話をまとめると、離婚前に辺境伯の爵位をタオズク氏に継がせる。そして、離婚後にはエヴァンス家という名前だけ返してもらい、タオズク氏には新たな姓を父上につけてもらう。そして、君はエヴァンスという旧姓を名乗る」
「そうです」
「……で、僕と結婚するなら、僕を婿養子という形にして、僕に渡すはずだった爵位をエヴァンス家に授けるという話か」
実際はここまでは考えていなかった。タオズクに爵位を譲る許可をもらって財政難で破綻する前に、他の貴族に領民のことだけでも見てもらえるように、国王陛下にお願いするつもりだった。
リドリー殿下は思案顔で頷いてから尋ねてくる。
「君の目的は離婚だけ?」
「一番の目的はそうですが、どうせなら、後悔してもらおうと思っています」
「何に対して? 浮気したこと?」
「浮気したことも許せません。ですが、私が一番腹が立っているのは、証拠がないからといって平気で嘘をつき、私を騙せていると思っていることです」
「爵位を乗っ取ろうおとしていることは良いの?」
「よくありませんが、乗っ取らせたと思わせておくことは、最後に天国から地獄に叩き落とされた気持ちに繋がると思っています。お兄様には好きなように生きろと言われていますから、本当に好きなようにさせていただこうと思いまして」
リドリー殿下は私の話を聞いて笑い出す。
「笑っちゃ駄目なんだろうけど、やることが豪快だね」
「ご先祖様には誠に申し訳なく思っています」
「でも、エヴァンス家の名がなくなるわけではないし、君が子供を生めばエヴァンス家の血は繋がる」
タオズクとの子どもではなく、リドリー殿下との子どもなら、とても良い血筋になる。私にとってのメリットだらけで、王家には何のメリットもないのでは?
今、私が一つだけ考えられるとしたら、リドリー殿下に結婚相手ができるということくらいだ。
「そういえば、リドリー殿下は婚約者がいらっしゃいませんが、何か理由でもあったのですか?」
「僕からこの令嬢という希望がなくて、父上たちは婚約者を募集したんだけど、子爵家以下の令嬢しか来なかったんだ。子爵家は身分の差がありすぎるということで却下されてね。第二王子の立場なんてそんなもんだよ」
シレスファン王国の貴族は第二王子以下の王子をどこか軽視しているように思える。王太子のスペアに自分の娘を嫁がせたくないというのが本音のようだ。そして、そんなことを思わない高位貴族の娘となると、早い内に婚約者が決まっていたりする。
「どうしても、僕と結婚がしたくないなら断ればいい。だからといって、父上たちもあとは知らないなんて冷たいことを言わないだろうし。僕もサポートにまわるよ」
「結婚したくないわけではなく、こんなに物事が上手く運ぶものなのかと不安になってしまいまして」
浮気男との離婚前から、良い相手が見つかるなんて、普通はありえないことだもの。
◇◆◇◆◇◆
(タオズク視点)
僕はソアを追いかけて王都に行くのはやめた。考えてみたら、その間にナターシャと会えばいいんだもんな。
エヴァンス辺境伯領と王都を往復するには、10日以上かかる。だから、ナターシャとどれだけ会っていてもバレる心配はない。そして、その間にソアの仕事を僕がやってあげていれば、少しは彼女も僕を仕事ができる人間として認めてくれるだろう。
ナターシャと約束している時間までに余裕があったので、僕はソアの執務室に向かった。すると、執務室の前の廊下に二人の屈強な兵士が立っているのが見えたので、近づいて話しかける。
「部屋の中に入りたいんだけど」
「何か御用でしょうか」
「あ、いや、僕がソアの代わりに仕事をしようと思って」
「申し訳ございませんが、現在、部屋を片付けている最中でございます。本日はご遠慮ください」
「……わかったよ」
普段はソアがここに入り浸っているから、掃除がしにくいのか。で、ソアがいない間に大掃除ってとこかな。
そう思った僕はすぐに納得して、自室に戻り大人しくナターシャを待ち、彼女が来ると応接室に案内した。メイドがお茶を淹れて部屋を出ていくと、僕たちは言葉もなく抱き合った。
ソアのことはまだ多少気になるが、それ以外は上手くいっている。ここの使用人たちもみんな、僕の味方だ。ソアに告げ口をすれば、お喋りなメイドとして二度と貴族の屋敷には雇ってもらえないと脅したら、簡単に折れてくれた。
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