30 / 59
25 両親からの連絡②
しおりを挟む
「リネが会いたくないと思うなら会わなくても良い。あの家を出ていく時に、リネを私に預けると承諾しているのだから、彼らに会う義務はない」
お義父様が言っているのは、私とエディ様の婚約が決まった時の書類の話をしてくれているのだとわかった。
「ありがとうございます」
「リネ、どうせ嫌な思いをするだけだから会わなくてもいいと思うよ」
お義父様にお礼を言うと、エディ様が心配げな表情で話し掛けてきた。
「それはわかっているのですが、断ってもきっと、私に会うまでは何か言ってくるでしょう」
エディ様の気遣いはとても嬉しい。
だけど、いつまでも避けて通れる道でもない。
私の言葉を聞いても、まだ心配そうにしているエディ様に微笑んでみせる。
「夜会に行くようになれば、顔を合わせないといけないこともあるでしょうし、いつかは話をしなければなりません。でしたら、嫌なことは後回しにせずに済ませてしまいたいんです」
今までは夜会で会うことがあっても、両親は私のことなど気にしないと思っていた。
だけど、話し掛けてくるのなら、大勢の前で話し掛けられるよりも、個人的に話をして関係を断ち切ってしまっていたほうがマシな気がした。
両親の異常さを多くの人に知られたくないというのもある。
あんな両親の娘である私をエディ様が婚約者にしただなんて、嫌な噂が流れたら嫌だもの。
「夜会で思い出したけれど、リネとエディの婚約が決まったというお披露目パーティーはどうしようかしら?」
お義母様が立ったままのお義父様を見上げて尋ねた。
「しなければならないと思っている。世間に広めるには良い機会だからな。だが、もう少し状況が落ち着いてからにしたい」
「そうですね。一度に色々なことをすると、リネが疲れてしまったら嫌です」
お義父様の答えにエディ様は頷くと、私に笑顔を向けてくる。
「婚約披露パーティーは君のお姉さんが羨ましがるようなものにしようね」
「エディ様と婚約すると言うだけで、お姉様はすでに羨ましいでしょうし、悔しがっていると思います」
「そうかな?」
「絶対にそうです」
手を握っていたままだったので、ぎゅっと強く握ると、エディ様の顔がだらしのないものに変わる。
「そっか。そうかな。リネがそう言うんならそうだろうね。うん、今日のリネも可愛い。可愛いが毎秒更新される」
「エディ、他人の前でその顔になるなよ」
「……気を付けます。さすがに気の置けない人以外の前でこんな顔になったら、なめられるとわかってますし、リネに危険が及んでも嫌ですから」
どうして私に危険が及ぶのかしら?
私の疑問が顔に出ていたのか、テッド様が教えてくれる。
「リネ様はエディ様の大切なお方です。そして、エディ様は公爵家の嫡男です。リネ様がエディ様の弱点と知られてしまうと、リネ様が危険な目に遭う可能性が高くなります」
「でも、結婚してしまってもそうなのではないですか?」
「結婚された場合は、学校のように不特定多数の人間が集まるような場所には護衛付きで行きます。ですが、学校では護衛はいませんよね?」
「そう言われてみればそうですね」
私たちが通っている学校は外部からの侵入に対してのセキュリティをしっかりしているから、護衛を学校内に入れることを禁止している。
もし、護衛を学校内にまで付けないといけないほど危険な状態とまでなると、学校に来ること自体を禁じられていた。
納得した様子の私を見て、お義父様が口を開く。
「話がズレてしまったが、リネが両親に会う際には私も同席する」
「私も同席したいわ」
「僕もです!」
お義母様とエディ様が勢いよく挙手した。
「困ったもんだな」
お義父様は胸の前で腕を組み、呆れた顔をしたあとに尋ねてくる。
「リネはそれで良いか?」
「もちろん構いませんと言いたいところなのですが、まずは一人で話をしてみても良いでしょうか?」
私のお願いを聞いたお義父様だけじゃなく、エディ様達までもが難しい顔になった。
きっと、私一人だと心配なのよね。
それはわかってる。
だけど、まずは自分一人で話をしてみなくちゃ。
そうじゃないと、お姉様に「自分一人では何も出来ないのね」とバカにされてしまいそうな気がする。
「お姉様と違って、私の両親は下手に出てくると思うんです。何を話したいのか聞いてみて、それが謝罪であるのならば考えてみたいと思います。もちろん、謝罪であったとしても、心からの謝罪ではないと感じた場合は受け入れるつもりはありません」
「……わかった。リネが自分から立ち向かおうと思う気持ちは悪いことじゃない。もちろん、命の危険がある場合は許すことは出来ないが」
「ありがとうございます」
頭を下げると、エディ様が手を離して、また私を抱きしめてくる。
「心配だけどリネを信じるよ」
「エディ、私もリネを抱きしめたいわ!」
お義母様に言われて、エディ様は渋々といった感じで私から離れた。
そして、すぐにお義母様は私の横まで来て抱きついてきた。
「リネなら大丈夫よ。きっと立ち向かえるわ。でも、耐えられない時は助けを求めることを忘れないで。あまりにも酷いことを言われたりしたら、私たちには隠さずに言ってね? 社会的に痛い目に遭わせてあげるわ」
「マナも言っているが、酷いことや脅されるようなことがあれば絶対に私たちに言うように。たまに迷惑をかけたくなくて言わないという人間もいるが、それは気持ちだけで良い。何も知らないことによって迷惑を掛けられないかもしれないが、リネが悲しい思いや嫌な思いをするのなら意味がないし、そっちのほうが嫌な気持ちになる」
「……ありがとうございます」
お義父様の言葉が嬉しくて、まだ涙腺が弱い私は目に涙が浮かんでしまう。
「リネ様、もし、閣下やエディ様に言いにくいことでしたら、ぜひ私にはお伝えください! 女性にしか言いにくいことやわからないこともあるかもしれません!」
「そうね、エレインの言うとおりだわ。絶対に一人で抱え込まないでね」
エレインの言葉に頷いてから、お義母様が私を抱きしめる腕を強くして言った。
「ありがとうございます、エレイン、お義母様」
「リネ! 僕もいるからね」
「お役に立てるかどうかわかりませんが、僕もいます」
エディ様のあとに、テッド様も嬉しい言葉をくれた。
世の中には悪い人や嫌な人がたくさんいる。
でも、良い人のほうがもっと多いのだと実感した瞬間だった。
*****
フールー伯爵令嬢は次の日から学校に来なくなった。
新しい担任の先生が言うには、彼女のお父様の方から学校を辞めるという連絡があったそうだ。
そして、それから数日後の学校が休みの日の昼過ぎ、私はニーソン公爵邸で私の両親と久しぶりに顔を合わせることになった。
応接室に通されていた二人は私が部屋に入るなり、引きつった笑みを浮かべて立ち上がり、声を掛けてくる。
「久しぶりだな、リネ」
「出ていってから一度も連絡をして来ないだなんて酷いじゃないの。恩知らずな子ね」
お母様が驚くようなことを言ってきたので、思わず尋ねてしまう。
「お父様がこの家には二度と入れないと言ってらっしゃいましたので、連絡も必要ないのかと」
「そ、それとこれは別だ。あの時はイライラしていたんだ」
お父様は呆れた表情の私のことなど気にもせずに、言葉を続ける。
「悪かったよ。言い過ぎたと思っている。だから、家に戻ってこないか? トワナが寂しがっているんだ」
お父様の言葉を聞いてわかった。
お父様たちは反省なんてしていない。
謝罪してもらえるかもしれないだなんて考えが甘かった。
お父様たちは、お姉様が私を連れ帰れとお願いしたから、ここまで来たんだわ。
※
いつもお読みいただき、ありがとうございます!
次の話はトワナ視点になります。
お義父様が言っているのは、私とエディ様の婚約が決まった時の書類の話をしてくれているのだとわかった。
「ありがとうございます」
「リネ、どうせ嫌な思いをするだけだから会わなくてもいいと思うよ」
お義父様にお礼を言うと、エディ様が心配げな表情で話し掛けてきた。
「それはわかっているのですが、断ってもきっと、私に会うまでは何か言ってくるでしょう」
エディ様の気遣いはとても嬉しい。
だけど、いつまでも避けて通れる道でもない。
私の言葉を聞いても、まだ心配そうにしているエディ様に微笑んでみせる。
「夜会に行くようになれば、顔を合わせないといけないこともあるでしょうし、いつかは話をしなければなりません。でしたら、嫌なことは後回しにせずに済ませてしまいたいんです」
今までは夜会で会うことがあっても、両親は私のことなど気にしないと思っていた。
だけど、話し掛けてくるのなら、大勢の前で話し掛けられるよりも、個人的に話をして関係を断ち切ってしまっていたほうがマシな気がした。
両親の異常さを多くの人に知られたくないというのもある。
あんな両親の娘である私をエディ様が婚約者にしただなんて、嫌な噂が流れたら嫌だもの。
「夜会で思い出したけれど、リネとエディの婚約が決まったというお披露目パーティーはどうしようかしら?」
お義母様が立ったままのお義父様を見上げて尋ねた。
「しなければならないと思っている。世間に広めるには良い機会だからな。だが、もう少し状況が落ち着いてからにしたい」
「そうですね。一度に色々なことをすると、リネが疲れてしまったら嫌です」
お義父様の答えにエディ様は頷くと、私に笑顔を向けてくる。
「婚約披露パーティーは君のお姉さんが羨ましがるようなものにしようね」
「エディ様と婚約すると言うだけで、お姉様はすでに羨ましいでしょうし、悔しがっていると思います」
「そうかな?」
「絶対にそうです」
手を握っていたままだったので、ぎゅっと強く握ると、エディ様の顔がだらしのないものに変わる。
「そっか。そうかな。リネがそう言うんならそうだろうね。うん、今日のリネも可愛い。可愛いが毎秒更新される」
「エディ、他人の前でその顔になるなよ」
「……気を付けます。さすがに気の置けない人以外の前でこんな顔になったら、なめられるとわかってますし、リネに危険が及んでも嫌ですから」
どうして私に危険が及ぶのかしら?
私の疑問が顔に出ていたのか、テッド様が教えてくれる。
「リネ様はエディ様の大切なお方です。そして、エディ様は公爵家の嫡男です。リネ様がエディ様の弱点と知られてしまうと、リネ様が危険な目に遭う可能性が高くなります」
「でも、結婚してしまってもそうなのではないですか?」
「結婚された場合は、学校のように不特定多数の人間が集まるような場所には護衛付きで行きます。ですが、学校では護衛はいませんよね?」
「そう言われてみればそうですね」
私たちが通っている学校は外部からの侵入に対してのセキュリティをしっかりしているから、護衛を学校内に入れることを禁止している。
もし、護衛を学校内にまで付けないといけないほど危険な状態とまでなると、学校に来ること自体を禁じられていた。
納得した様子の私を見て、お義父様が口を開く。
「話がズレてしまったが、リネが両親に会う際には私も同席する」
「私も同席したいわ」
「僕もです!」
お義母様とエディ様が勢いよく挙手した。
「困ったもんだな」
お義父様は胸の前で腕を組み、呆れた顔をしたあとに尋ねてくる。
「リネはそれで良いか?」
「もちろん構いませんと言いたいところなのですが、まずは一人で話をしてみても良いでしょうか?」
私のお願いを聞いたお義父様だけじゃなく、エディ様達までもが難しい顔になった。
きっと、私一人だと心配なのよね。
それはわかってる。
だけど、まずは自分一人で話をしてみなくちゃ。
そうじゃないと、お姉様に「自分一人では何も出来ないのね」とバカにされてしまいそうな気がする。
「お姉様と違って、私の両親は下手に出てくると思うんです。何を話したいのか聞いてみて、それが謝罪であるのならば考えてみたいと思います。もちろん、謝罪であったとしても、心からの謝罪ではないと感じた場合は受け入れるつもりはありません」
「……わかった。リネが自分から立ち向かおうと思う気持ちは悪いことじゃない。もちろん、命の危険がある場合は許すことは出来ないが」
「ありがとうございます」
頭を下げると、エディ様が手を離して、また私を抱きしめてくる。
「心配だけどリネを信じるよ」
「エディ、私もリネを抱きしめたいわ!」
お義母様に言われて、エディ様は渋々といった感じで私から離れた。
そして、すぐにお義母様は私の横まで来て抱きついてきた。
「リネなら大丈夫よ。きっと立ち向かえるわ。でも、耐えられない時は助けを求めることを忘れないで。あまりにも酷いことを言われたりしたら、私たちには隠さずに言ってね? 社会的に痛い目に遭わせてあげるわ」
「マナも言っているが、酷いことや脅されるようなことがあれば絶対に私たちに言うように。たまに迷惑をかけたくなくて言わないという人間もいるが、それは気持ちだけで良い。何も知らないことによって迷惑を掛けられないかもしれないが、リネが悲しい思いや嫌な思いをするのなら意味がないし、そっちのほうが嫌な気持ちになる」
「……ありがとうございます」
お義父様の言葉が嬉しくて、まだ涙腺が弱い私は目に涙が浮かんでしまう。
「リネ様、もし、閣下やエディ様に言いにくいことでしたら、ぜひ私にはお伝えください! 女性にしか言いにくいことやわからないこともあるかもしれません!」
「そうね、エレインの言うとおりだわ。絶対に一人で抱え込まないでね」
エレインの言葉に頷いてから、お義母様が私を抱きしめる腕を強くして言った。
「ありがとうございます、エレイン、お義母様」
「リネ! 僕もいるからね」
「お役に立てるかどうかわかりませんが、僕もいます」
エディ様のあとに、テッド様も嬉しい言葉をくれた。
世の中には悪い人や嫌な人がたくさんいる。
でも、良い人のほうがもっと多いのだと実感した瞬間だった。
*****
フールー伯爵令嬢は次の日から学校に来なくなった。
新しい担任の先生が言うには、彼女のお父様の方から学校を辞めるという連絡があったそうだ。
そして、それから数日後の学校が休みの日の昼過ぎ、私はニーソン公爵邸で私の両親と久しぶりに顔を合わせることになった。
応接室に通されていた二人は私が部屋に入るなり、引きつった笑みを浮かべて立ち上がり、声を掛けてくる。
「久しぶりだな、リネ」
「出ていってから一度も連絡をして来ないだなんて酷いじゃないの。恩知らずな子ね」
お母様が驚くようなことを言ってきたので、思わず尋ねてしまう。
「お父様がこの家には二度と入れないと言ってらっしゃいましたので、連絡も必要ないのかと」
「そ、それとこれは別だ。あの時はイライラしていたんだ」
お父様は呆れた表情の私のことなど気にもせずに、言葉を続ける。
「悪かったよ。言い過ぎたと思っている。だから、家に戻ってこないか? トワナが寂しがっているんだ」
お父様の言葉を聞いてわかった。
お父様たちは反省なんてしていない。
謝罪してもらえるかもしれないだなんて考えが甘かった。
お父様たちは、お姉様が私を連れ帰れとお願いしたから、ここまで来たんだわ。
※
いつもお読みいただき、ありがとうございます!
次の話はトワナ視点になります。
217
あなたにおすすめの小説
幼馴染と仲良くし過ぎている婚約者とは婚約破棄したい!
ルイス
恋愛
ダイダロス王国の侯爵令嬢であるエレナは、リグリット公爵令息と婚約をしていた。
同じ18歳ということで話も合い、仲睦まじいカップルだったが……。
そこに現れたリグリットの幼馴染の伯爵令嬢の存在。リグリットは幼馴染を優先し始める。
あまりにも度が過ぎるので、エレナは不満を口にするが……リグリットは今までの優しい彼からは豹変し、権力にものを言わせ、エレナを束縛し始めた。
「婚約破棄なんてしたら、どうなるか分かっているな?」
その時、エレナは分かってしまったのだ。リグリットは自分の侯爵令嬢の地位だけにしか興味がないことを……。
そんな彼女の前に現れたのは、幼馴染のヨハン王子殿下だった。エレナの状況を理解し、ヨハンは動いてくれることを約束してくれる。
正式な婚約破棄の申し出をするエレナに対し、激怒するリグリットだったが……。
【完結済】次こそは愛されるかもしれないと、期待した私が愚かでした。
こゆき
恋愛
リーゼッヒ王国、王太子アレン。
彼の婚約者として、清く正しく生きてきたヴィオラ・ライラック。
皆に祝福されたその婚約は、とてもとても幸せなものだった。
だが、学園にとあるご令嬢が転入してきたことにより、彼女の生活は一変してしまう。
何もしていないのに、『ヴィオラがそのご令嬢をいじめている』とみんなが言うのだ。
どれだけ違うと訴えても、誰も信じてはくれなかった。
絶望と悲しみにくれるヴィオラは、そのまま隣国の王太子──ハイル帝国の王太子、レオへと『同盟の証』という名の厄介払いとして嫁がされてしまう。
聡明な王子としてリーゼッヒ王国でも有名だったレオならば、己の無罪を信じてくれるかと期待したヴィオラだったが──……
※在り来りなご都合主義設定です
※『悪役令嬢は自分磨きに忙しい!』の合間の息抜き小説です
※つまりは行き当たりばったり
※不定期掲載な上に雰囲気小説です。ご了承ください
4/1 HOT女性向け2位に入りました。ありがとうございます!
殿下、幼馴染の令嬢を大事にしたい貴方の恋愛ごっこにはもう愛想が尽きました。
和泉鷹央
恋愛
雪国の祖国を冬の猛威から守るために、聖女カトリーナは病床にふせっていた。
女神様の結界を張り、国を温暖な気候にするためには何か犠牲がいる。
聖女の健康が、その犠牲となっていた。
そんな生活をして十年近く。
カトリーナの許嫁にして幼馴染の王太子ルディは婚約破棄をしたいと言い出した。
その理由はカトリーナを救うためだという。
だが本当はもう一人の幼馴染、フレンヌを王妃に迎えるために、彼らが仕組んだ計略だった――。
他の投稿サイトでも投稿しています。
これ以上私の心をかき乱さないで下さい
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のユーリは、幼馴染のアレックスの事が、子供の頃から大好きだった。アレックスに振り向いてもらえるよう、日々努力を重ねているが、中々うまく行かない。
そんな中、アレックスが伯爵令嬢のセレナと、楽しそうにお茶をしている姿を目撃したユーリ。既に5度も婚約の申し込みを断られているユーリは、もう一度真剣にアレックスに気持ちを伝え、断られたら諦めよう。
そう決意し、アレックスに気持ちを伝えるが、いつも通りはぐらかされてしまった。それでも諦めきれないユーリは、アレックスに詰め寄るが
“君を令嬢として受け入れられない、この気持ちは一生変わらない”
そうはっきりと言われてしまう。アレックスの本心を聞き、酷く傷ついたユーリは、半期休みを利用し、兄夫婦が暮らす領地に向かう事にしたのだが。
そこでユーリを待っていたのは…
私が、良いと言ってくれるので結婚します
あべ鈴峰
恋愛
幼馴染のクリスと比較されて悲しい思いをしていたロアンヌだったが、突然現れたレグール様のプロポーズに 初対面なのに結婚を決意する。
しかし、その事を良く思わないクリスが・・。
【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
クリスティーヌの本当の幸せ
宝月 蓮
恋愛
ニサップ王国での王太子誕生祭にて、前代未聞の事件が起こった。王太子が婚約者である公爵令嬢に婚約破棄を突き付けたのだ。そして新たに男爵令嬢と婚約する目論見だ。しかし、そう上手くはいかなかった。
この事件はナルフェック王国でも話題になった。ナルフェック王国の男爵令嬢クリスティーヌはこの事件を知り、自分は絶対に身分不相応の相手との結婚を夢見たりしないと決心する。タルド家の為、領民の為に行動するクリスティーヌ。そんな彼女が、自分にとっての本当の幸せを見つける物語。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる