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5話:出発地点
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「はっはっはっは!成程、確かにこれは中々面白い話だ。相手が侯爵家とあっては、君の父上が弱気になるのも仕方がない。しかし、その貴族の坊やも愚かだね。いや、馬鹿中の馬鹿と言っても差し支えないだろう」
黙って私の説明に耳を傾けてくれたグルテンさんは、話が終わると途端に笑い出した。
「確かに馬鹿なことをしてきたとは思いますが、そんなにですか?」
「ああ、大馬鹿だね。仮に、私が彼の立場なら、いくらでも穏便に婚約破棄を行える。例えば、花嫁資格のテストなんかいいんじゃないか。侯爵家という高貴な立場だ。妻としての教養や素養、その他備えておくべきものはいくらでもある。無茶なテストでも出して、数字を見せたうえで婚約を破棄すればいい」
「テストって……仮にも婚約した後ですよ。そんなもの無効です」
「さっきも言っただろう。侯爵家とはそれほどまでにかけ離れた存在なのだよ。これが慣例だと言い張れば、たとえ嘘でも立証は難しい。立場を利用すればいくらでも逃げ道はあるというのに、愚かだねー。自ら攻められそうな状況を作るとは」
……攻められそうな状況?と、いう事は。
「グルテンさん!勝ち目があるという事ですか?」
「勝ち目、というのは何を指すかだがね。慰謝料の請求だろ?」
「いいえ。それは分かりません」
私の言葉に、グルテンさんは僅かに眉を潜めた。
「分からない?……ああ、土地の権利書とかそういう方面も考えているという事か。どちらにせよ財産目的だろ?」
「違います。姉は、本当に彼を愛していたんです。なら、今回の婚約破棄を無効にするという事も可能性としてあると思うんです」
天を仰ぐように両手を掲げたグルテンさんは、右手をビシッと私に向けると、凄い勢いでその手を前後させてきた。
「君はバカか!?婚約破棄を申し出たという事は、その時点で男女の仲の修復は不可能なんだよ!婚約破棄を撤回させたところで、また別の理由で破棄されるに決まっている。この状況で出来ることは、侯爵家から如何に多くの金を巻き上げるかだ。よもや、御伽話のお姫様の様に、王子様に掛けられていた呪いが解けて心変わりするなどと思ってはいないだろうなあ」
「そんなの、分からないじゃないですか」
「分かるわ!そもそも、侯爵家を相手取るという意味を理解しているのか?」
「勿論、分かっていますよ。さっきだって怖い思いをしたばかりですから」
「いいや、分かっていないね。いいか……過去のデータを見ても、侯爵家を相手取って伯爵家以下の人間が揉めた末路は悲惨なものだ。君の父上は“不利益“なんて言葉で説明しているが具体的に言ってやろう。その家の者や領民が、自ら首を吊ることも珍しくない。おまけに裁判で侯爵家にとって不利になる発言をした人間も含めてだ」
「く、首を吊るって。自殺という事ですか?」
「そうだ。奴らが本当にするかどうかは置いておいて、死んだ方がマシだという状況まで追い込むことも可能という事だ……友人も恋人も職も失い、やがて希望まで摘み取られる。それはそれは悲惨な末路が待っている事だろう」
彼の言葉。それが嘘ではないという事を理解した。父が、あそこまで戦う事を渋る理由。それを、今はっきりと口に出して貰ったことで合点がいった。経済的制裁、そんな言葉で片づけるには余りにも生温い現実が待っている事を。
「もしかしたら、昔の優しい彼に戻ってくれるかもぉ、ルンルン♪などという、お花畑製造機の様な思考回路では、あっという間に食い殺されるぞ!これは戦争なのだよ。相手を呪い殺す位の執念が無ければ、そもそもリングに立つことすら適わない。おまけに金だって掛かる。負けたらダブルパンチが飛んでくるわけだ。怖いなら、諸手を上げて白旗を振る事をお勧めする。最も、それは賢い選択だとも言えるだろう」
「……この件、お受け下さらないという事ですか?怖いから」
「馬鹿を言うな!この僕が、侯爵家如きを怖がるわけないだろう?逆に死地に追いこんでやるとも。僕が言いたいのは、君が一体いくら支払えるかという事だ。これは金が掛かる案件だぞ」
そうよね。確かに無料で受けてくれるわけがない。
「え、えっと。私の貯金でよければ……」
「いくらだ?」
「に、20万くらいですかね?」
「桁が2つ足りない!!2000万!それが今回の依頼を受ける最低料金だ!ほら、貧乏貴族は帰った帰った!若しくは、パパに頼んでお小遣いを前払いして貰うんだな!」
「ですから!父はそもそも反対なんですよ。私だって、その、先ほどのお話を聞いて争っていいのか悩んでいるんですから。もし負けたら。いえ、勝っても今まで同様の生活が送れるのかと」
フウッ。そんな風にグルテンさんは小さな溜息を吐いた。まるで物覚えの悪い子供の教育に疲れた大人の表情というか。
「だったら帰りなさい。悩むくらいなら止めて別の道を探すんだ。最もいざ戦う覚悟を決めたところで、私以外に勝てる人間はいないだろうがな」
「それは、絶対に勝てるという事ですか?」
「はあ?絶対などこの世にあるわけがない。仮に失敗しても責任は取らない。僕は僕の身を守るだけだ」
そんな事を言った彼の態度は、悪びれも卑屈さも微塵も無い。本当にこの人は……状況は好転などしていない。なのに何故だろうか?思わず笑いが込み上げてきたんだ。
「……フフ、アハハハハハ!そうですよね、グルテンさんはそう言うと思っていましたよ。ええ、確かにそうですね。この世に絶対は無い。だからこそ、侯爵家に没落貴族が勝つことも出来るかもしれない」
口角を上げて、にやりと彼は微笑んだ。
「ふむ。少しはマシな表情になったようだ……時に、君の姉上は美人なのか?」
「は?……ああ、はい。すごい美人ですよ。私と違って、その、胸も大きいです」
「そうか、ならば仕方がない!気は進まないが、困っている人間を放っておくのは忍びないからな。決して傷心中の美人を口説こうなどと思っているわけではないぞ」
「それでは受けて下さるんですね!?」
「それは別の話だ。君の父上が金を払うというのならばやぶさかではないがね。その辺りも含めて、今から君の家に行くことにしよう」
バッと、勢いよく椅子から立ち上がるとグルテンさんはコートを手に取る。
「さあ行こう。美人が私を呼んでいる!」
黙って私の説明に耳を傾けてくれたグルテンさんは、話が終わると途端に笑い出した。
「確かに馬鹿なことをしてきたとは思いますが、そんなにですか?」
「ああ、大馬鹿だね。仮に、私が彼の立場なら、いくらでも穏便に婚約破棄を行える。例えば、花嫁資格のテストなんかいいんじゃないか。侯爵家という高貴な立場だ。妻としての教養や素養、その他備えておくべきものはいくらでもある。無茶なテストでも出して、数字を見せたうえで婚約を破棄すればいい」
「テストって……仮にも婚約した後ですよ。そんなもの無効です」
「さっきも言っただろう。侯爵家とはそれほどまでにかけ離れた存在なのだよ。これが慣例だと言い張れば、たとえ嘘でも立証は難しい。立場を利用すればいくらでも逃げ道はあるというのに、愚かだねー。自ら攻められそうな状況を作るとは」
……攻められそうな状況?と、いう事は。
「グルテンさん!勝ち目があるという事ですか?」
「勝ち目、というのは何を指すかだがね。慰謝料の請求だろ?」
「いいえ。それは分かりません」
私の言葉に、グルテンさんは僅かに眉を潜めた。
「分からない?……ああ、土地の権利書とかそういう方面も考えているという事か。どちらにせよ財産目的だろ?」
「違います。姉は、本当に彼を愛していたんです。なら、今回の婚約破棄を無効にするという事も可能性としてあると思うんです」
天を仰ぐように両手を掲げたグルテンさんは、右手をビシッと私に向けると、凄い勢いでその手を前後させてきた。
「君はバカか!?婚約破棄を申し出たという事は、その時点で男女の仲の修復は不可能なんだよ!婚約破棄を撤回させたところで、また別の理由で破棄されるに決まっている。この状況で出来ることは、侯爵家から如何に多くの金を巻き上げるかだ。よもや、御伽話のお姫様の様に、王子様に掛けられていた呪いが解けて心変わりするなどと思ってはいないだろうなあ」
「そんなの、分からないじゃないですか」
「分かるわ!そもそも、侯爵家を相手取るという意味を理解しているのか?」
「勿論、分かっていますよ。さっきだって怖い思いをしたばかりですから」
「いいや、分かっていないね。いいか……過去のデータを見ても、侯爵家を相手取って伯爵家以下の人間が揉めた末路は悲惨なものだ。君の父上は“不利益“なんて言葉で説明しているが具体的に言ってやろう。その家の者や領民が、自ら首を吊ることも珍しくない。おまけに裁判で侯爵家にとって不利になる発言をした人間も含めてだ」
「く、首を吊るって。自殺という事ですか?」
「そうだ。奴らが本当にするかどうかは置いておいて、死んだ方がマシだという状況まで追い込むことも可能という事だ……友人も恋人も職も失い、やがて希望まで摘み取られる。それはそれは悲惨な末路が待っている事だろう」
彼の言葉。それが嘘ではないという事を理解した。父が、あそこまで戦う事を渋る理由。それを、今はっきりと口に出して貰ったことで合点がいった。経済的制裁、そんな言葉で片づけるには余りにも生温い現実が待っている事を。
「もしかしたら、昔の優しい彼に戻ってくれるかもぉ、ルンルン♪などという、お花畑製造機の様な思考回路では、あっという間に食い殺されるぞ!これは戦争なのだよ。相手を呪い殺す位の執念が無ければ、そもそもリングに立つことすら適わない。おまけに金だって掛かる。負けたらダブルパンチが飛んでくるわけだ。怖いなら、諸手を上げて白旗を振る事をお勧めする。最も、それは賢い選択だとも言えるだろう」
「……この件、お受け下さらないという事ですか?怖いから」
「馬鹿を言うな!この僕が、侯爵家如きを怖がるわけないだろう?逆に死地に追いこんでやるとも。僕が言いたいのは、君が一体いくら支払えるかという事だ。これは金が掛かる案件だぞ」
そうよね。確かに無料で受けてくれるわけがない。
「え、えっと。私の貯金でよければ……」
「いくらだ?」
「に、20万くらいですかね?」
「桁が2つ足りない!!2000万!それが今回の依頼を受ける最低料金だ!ほら、貧乏貴族は帰った帰った!若しくは、パパに頼んでお小遣いを前払いして貰うんだな!」
「ですから!父はそもそも反対なんですよ。私だって、その、先ほどのお話を聞いて争っていいのか悩んでいるんですから。もし負けたら。いえ、勝っても今まで同様の生活が送れるのかと」
フウッ。そんな風にグルテンさんは小さな溜息を吐いた。まるで物覚えの悪い子供の教育に疲れた大人の表情というか。
「だったら帰りなさい。悩むくらいなら止めて別の道を探すんだ。最もいざ戦う覚悟を決めたところで、私以外に勝てる人間はいないだろうがな」
「それは、絶対に勝てるという事ですか?」
「はあ?絶対などこの世にあるわけがない。仮に失敗しても責任は取らない。僕は僕の身を守るだけだ」
そんな事を言った彼の態度は、悪びれも卑屈さも微塵も無い。本当にこの人は……状況は好転などしていない。なのに何故だろうか?思わず笑いが込み上げてきたんだ。
「……フフ、アハハハハハ!そうですよね、グルテンさんはそう言うと思っていましたよ。ええ、確かにそうですね。この世に絶対は無い。だからこそ、侯爵家に没落貴族が勝つことも出来るかもしれない」
口角を上げて、にやりと彼は微笑んだ。
「ふむ。少しはマシな表情になったようだ……時に、君の姉上は美人なのか?」
「は?……ああ、はい。すごい美人ですよ。私と違って、その、胸も大きいです」
「そうか、ならば仕方がない!気は進まないが、困っている人間を放っておくのは忍びないからな。決して傷心中の美人を口説こうなどと思っているわけではないぞ」
「それでは受けて下さるんですね!?」
「それは別の話だ。君の父上が金を払うというのならばやぶさかではないがね。その辺りも含めて、今から君の家に行くことにしよう」
バッと、勢いよく椅子から立ち上がるとグルテンさんはコートを手に取る。
「さあ行こう。美人が私を呼んでいる!」
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