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呪殺師は可愛い男の子が好き
触れてはならない芙蓉さんの地雷
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話し合った結果、権堂氏には屋敷の奥の部屋に簡単な結界を張って、その中で寝てもらう事になった。その部屋の右側の部屋に芙蓉さん、左の部屋に樒、その裏側の部屋にミクちゃんが寝ることに。
そして、僕はと言うと……
「男女差別だよ、これ……」
権堂氏の部屋の前の広い通路に、シュラフが置かれていた。
いいんだ。僕なんか……
「優樹。夜這いに来ちゃだめよ」
誰が樒なんかに夜這いするか!
「ええ!? 優樹君、夜這いするの! えっち!」
ミクちゃん。そんな事はしないから、そんな変態を見るような目で見ないでくれ!
「大丈夫です。優樹君は、夜這いなんかするような子じゃありません」
芙蓉さんだけは、僕を信じてくれるのですね。
「だいだい、こんなか細い腕の優樹君に、樒さんを襲えるわけがないでしょ」
弱くてすみません。
「それもそうですね。じゃあ、優樹。あんたが、夜這いされないように気を付けなさいよ」
「あのなあ、誰が僕に夜這いするというんだよ?」
「芙蓉さん。なんのかんの言っても、芙蓉さんって、槿さんとは姉妹だし……いだだだ」
アホな事を言った途端、樒は芙蓉さんにヘッドロックをかけられた。
「樒さん。一つだけ言っておきます。私には、絶対に触れてはならない地雷があります」
地雷? 芙蓉さんみたいな聡明な人にも地雷?
「私は、姉のことを心底嫌っています。その姉と同類視されたら、私だって切れるかもしれませんので、ご注意下さい」
そこまで、言ってから芙蓉さんは樒を離した。
「き……肝に銘じておきます」
よっぽど怖かったのか、樒は心底怯えた視線を芙蓉さんに向ける。
「よろしい。私を姉と同類視する事は地雷も地雷。核地雷ですからね。絶対にやらないように」
か……核地雷……
いったい、芙蓉さんと槿さんの間に何があったんだ?
聞きたいけど……聞くのが怖い。
そして、僕はと言うと……
「男女差別だよ、これ……」
権堂氏の部屋の前の広い通路に、シュラフが置かれていた。
いいんだ。僕なんか……
「優樹。夜這いに来ちゃだめよ」
誰が樒なんかに夜這いするか!
「ええ!? 優樹君、夜這いするの! えっち!」
ミクちゃん。そんな事はしないから、そんな変態を見るような目で見ないでくれ!
「大丈夫です。優樹君は、夜這いなんかするような子じゃありません」
芙蓉さんだけは、僕を信じてくれるのですね。
「だいだい、こんなか細い腕の優樹君に、樒さんを襲えるわけがないでしょ」
弱くてすみません。
「それもそうですね。じゃあ、優樹。あんたが、夜這いされないように気を付けなさいよ」
「あのなあ、誰が僕に夜這いするというんだよ?」
「芙蓉さん。なんのかんの言っても、芙蓉さんって、槿さんとは姉妹だし……いだだだ」
アホな事を言った途端、樒は芙蓉さんにヘッドロックをかけられた。
「樒さん。一つだけ言っておきます。私には、絶対に触れてはならない地雷があります」
地雷? 芙蓉さんみたいな聡明な人にも地雷?
「私は、姉のことを心底嫌っています。その姉と同類視されたら、私だって切れるかもしれませんので、ご注意下さい」
そこまで、言ってから芙蓉さんは樒を離した。
「き……肝に銘じておきます」
よっぽど怖かったのか、樒は心底怯えた視線を芙蓉さんに向ける。
「よろしい。私を姉と同類視する事は地雷も地雷。核地雷ですからね。絶対にやらないように」
か……核地雷……
いったい、芙蓉さんと槿さんの間に何があったんだ?
聞きたいけど……聞くのが怖い。
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