118 / 237
呪殺師は可愛い男の子が好き
呪殺師ヒョー6
しおりを挟む
ワイシャツに付いたキスマークを見られて恥ずかしくなって逃げ出すとは……優樹キュンますます可愛い。
しかし、私は、あんなところにキスマークなど付けたかな?
あの時、優樹キュンが『僕はどうなってもいい』などと言ったものだから、つい口や頬にはキスしてしまったが、ワイシャツにはやらなかったと思うが……
もしかして……
ちょうどいい。あいつに聞いてみるか。
言っておきたい事もあったし……
私はヒルコに電話をかけた。
『ヒョーか。何かあったか?』
「ヒルコ。私はおまえに、逃走用の車を用意しておくように頼んだが」
『ああ、止めてあっただろ?』
「確かにあったが、おまえどこに止めた?」
『どこって? 権堂屋敷の前の道路に』
「誰が路上駐車しろと言った。近くにコインパーキングがあっただろう」
『あんなところに止めるのか? 駐車料金取られるぞ』
「馬鹿者! おまえが路上駐車したせいで、駐車監視員に黄色い紙(確認標章)を貼られてしまったではないか」
『ゲ! あんな深夜にも、監視員回っているの!?』
「罰金は、おまえが払え」
『ちょっと待ってくれ。俺は、あんたから駐車場に止めろとは言われていないし……』
「良識のあるドライバーなら、駐車場に入れるのが常識だろ」
『いや、人に呪いをかけているあんたに、良識とか言われても……』
「私はこれまでに何度か、路上駐車を繰り返す迷惑なドライバーに呪いをかけてくれという依頼を受けているぞ。おまえにも、かけてやろうか?」
『待ってくれ! それだけは勘弁してくれ。しかし、俺だって最初から駐車場に入れろと指示してくれたらそうしたんだ』
「おまえは、一々人から指示されなければ、交通法規も守れないのか!?」
『悪かった。しかし、今回は勘弁してくれ。あんたに貰った金は借金の返済に当ててしまったので、もう残っていないんだ』
「仕方ない。今回は大目に見よう」
『感謝する』
「それともう一つ、聞きたい事があるのだが」
『なんだ?』
「闇子の事だ。優樹キュンが、危害を加えられそうになったと言っていたが事実か?」
『ああ。坊やが、闇子の地雷に触れてしまったからな。だが、大丈夫だ。闇子は言葉で脅しただけで、本気で危害を加えたりはしない。なんせ、あいつはあんたと同類だからな。キヒヒ』
気味の悪い笑いを……しかし、私と同類という事は……
「闇子も、ショタコンという事か?」
『そういう事。坊やは、あんたに引き渡す事になっていたから、手を出すのは我慢していたのだと思うが、そうでなかったら闇子の奴、あのまま坊やを逆レイプしていたかもな。キヒヒ』
「気味の悪い笑いは止めろ」
『悪かった。それと、闇子の奴、坊やにちょっとだけ悪戯をしたと言っていたぜ』
「その悪戯とは、ワイシャツに付いていたキスマークの事か?」
『そうそう』
やはり、あいつがやったのか。
「闇子に伝えておけ。次にやったら呪うと」
『分かった。伝えておく。呪うなら闇子だけにしてくれよ。俺は勘弁』
電話を切って、私は職員室へ向かった。
しかし、私は、あんなところにキスマークなど付けたかな?
あの時、優樹キュンが『僕はどうなってもいい』などと言ったものだから、つい口や頬にはキスしてしまったが、ワイシャツにはやらなかったと思うが……
もしかして……
ちょうどいい。あいつに聞いてみるか。
言っておきたい事もあったし……
私はヒルコに電話をかけた。
『ヒョーか。何かあったか?』
「ヒルコ。私はおまえに、逃走用の車を用意しておくように頼んだが」
『ああ、止めてあっただろ?』
「確かにあったが、おまえどこに止めた?」
『どこって? 権堂屋敷の前の道路に』
「誰が路上駐車しろと言った。近くにコインパーキングがあっただろう」
『あんなところに止めるのか? 駐車料金取られるぞ』
「馬鹿者! おまえが路上駐車したせいで、駐車監視員に黄色い紙(確認標章)を貼られてしまったではないか」
『ゲ! あんな深夜にも、監視員回っているの!?』
「罰金は、おまえが払え」
『ちょっと待ってくれ。俺は、あんたから駐車場に止めろとは言われていないし……』
「良識のあるドライバーなら、駐車場に入れるのが常識だろ」
『いや、人に呪いをかけているあんたに、良識とか言われても……』
「私はこれまでに何度か、路上駐車を繰り返す迷惑なドライバーに呪いをかけてくれという依頼を受けているぞ。おまえにも、かけてやろうか?」
『待ってくれ! それだけは勘弁してくれ。しかし、俺だって最初から駐車場に入れろと指示してくれたらそうしたんだ』
「おまえは、一々人から指示されなければ、交通法規も守れないのか!?」
『悪かった。しかし、今回は勘弁してくれ。あんたに貰った金は借金の返済に当ててしまったので、もう残っていないんだ』
「仕方ない。今回は大目に見よう」
『感謝する』
「それともう一つ、聞きたい事があるのだが」
『なんだ?』
「闇子の事だ。優樹キュンが、危害を加えられそうになったと言っていたが事実か?」
『ああ。坊やが、闇子の地雷に触れてしまったからな。だが、大丈夫だ。闇子は言葉で脅しただけで、本気で危害を加えたりはしない。なんせ、あいつはあんたと同類だからな。キヒヒ』
気味の悪い笑いを……しかし、私と同類という事は……
「闇子も、ショタコンという事か?」
『そういう事。坊やは、あんたに引き渡す事になっていたから、手を出すのは我慢していたのだと思うが、そうでなかったら闇子の奴、あのまま坊やを逆レイプしていたかもな。キヒヒ』
「気味の悪い笑いは止めろ」
『悪かった。それと、闇子の奴、坊やにちょっとだけ悪戯をしたと言っていたぜ』
「その悪戯とは、ワイシャツに付いていたキスマークの事か?」
『そうそう』
やはり、あいつがやったのか。
「闇子に伝えておけ。次にやったら呪うと」
『分かった。伝えておく。呪うなら闇子だけにしてくれよ。俺は勘弁』
電話を切って、私は職員室へ向かった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
20
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる