目が合うたび、恋が始まっていた
片想いが実るとき、思春期のときめきはひときわ甘く、そしてぎこちなく輝く。
俊介にとってそれは、ただひとつの想い――「好きだ」という気持ちにすぎなかった。
劣等感も、ふたりの間にある距離も、彼は決して乗り越えられるとは思っていなかった。
けれど、誰かを想う瞳は隠しきれるものではない。
不意を突かれたように、航平はその視線に溺れ込んでしまったのだ。
ひとりの少年が、もうひとりの少年を密かに想い、やがてふたりが真剣に恋を育んでいく――そんな物語である。
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