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第二十八章 葉月の偽りの気持ち

富樫と安藤

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富樫は毎日、葉月の元へ足を運んだ。

インターホンを鳴らす。

葉月はお帰り下さいと返す。

ある日、いつものようにインターホンを鳴らすと、理玖が応対してくれた。

「誰ですか」

「理玖か、俺だ、富樫だ、ママはいるか」

「ママは具合が悪くて横になってるよ」

「大丈夫なのか」

「わかんない」

「開けてくれないか」

理玖はオートロックを解錠してくれた。

富樫は部屋に入ると、奥の寝室で、葉月はおでこにタオルを当てて横になっていた。

「ママは熱があるのか」

富樫は葉月のおでこに手をあててみた。

「熱いな」

「僕がタオルをやってあげたの」

「そうか、偉いぞ」

富樫は冷凍庫からアイスノンをもってきて、葉月の頭を冷やした。

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