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本編
恋10
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「…僕と結婚したい?」
声がかすれた。
僕が気づかないうちに、そこまで好きになってくれてたの?
じっと彼女を見つめる。
彼女の顔に、驚き、羞恥、戸惑い、諦め、そして罪悪感が浮んだ。
したいってことで…いいのかな?
唇にキスする。
「結婚しようか」
彼女は大きく目を見開いて、そして何かを振り切るようにきつく目を閉じた。
「…っ…そういう冗談は、よくありません…」
絞り出すような声。
「冗談じゃないよ」
もう一度キスする。
「本気で言ってる」
彼女が困ったように目を開けた。
その目の奥を覗き込む。
瞳の奥が揺れた。
「僕と結婚しよう」
もう一度、キスをする。
揺らいでいる顔も可愛い。
「僕の奥さんになって」
もう一度キスする。
嬉しそうに赤くなって。
でも信じてない顔。
「本気だよ。僕と結婚して」
繰り返す。
信じていいよ。
こんなこと、冗談で言ったりしない。
揺れる目の奥をじっと覗き込む。
反応を見逃さないように。
「…嫌?」
あんまり返事をしないから、少し不安そうな声になってしまった。
彼女はすぐさま首を横に振った。
目の中には、微かな喜びと、それを大きく上回る諦めの色。
でも、彼女も確かにそれを望んでいる。
それを感じ取って、ほっと息を吐いた。
「じゃあ決まりね」
もう一度キスした。
「ですが…」
戸惑う唇は、もう塞いでしまおう。
「決定だよ」
僕が好きなら逃げないで。
声がかすれた。
僕が気づかないうちに、そこまで好きになってくれてたの?
じっと彼女を見つめる。
彼女の顔に、驚き、羞恥、戸惑い、諦め、そして罪悪感が浮んだ。
したいってことで…いいのかな?
唇にキスする。
「結婚しようか」
彼女は大きく目を見開いて、そして何かを振り切るようにきつく目を閉じた。
「…っ…そういう冗談は、よくありません…」
絞り出すような声。
「冗談じゃないよ」
もう一度キスする。
「本気で言ってる」
彼女が困ったように目を開けた。
その目の奥を覗き込む。
瞳の奥が揺れた。
「僕と結婚しよう」
もう一度、キスをする。
揺らいでいる顔も可愛い。
「僕の奥さんになって」
もう一度キスする。
嬉しそうに赤くなって。
でも信じてない顔。
「本気だよ。僕と結婚して」
繰り返す。
信じていいよ。
こんなこと、冗談で言ったりしない。
揺れる目の奥をじっと覗き込む。
反応を見逃さないように。
「…嫌?」
あんまり返事をしないから、少し不安そうな声になってしまった。
彼女はすぐさま首を横に振った。
目の中には、微かな喜びと、それを大きく上回る諦めの色。
でも、彼女も確かにそれを望んでいる。
それを感じ取って、ほっと息を吐いた。
「じゃあ決まりね」
もう一度キスした。
「ですが…」
戸惑う唇は、もう塞いでしまおう。
「決定だよ」
僕が好きなら逃げないで。
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