揺らぎの交差点

ゆらぎ

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【第二部|青い光の午後】

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山の中の空気は、東京とはまるで違っていた。

藤井尚哉は、合宿先の古びた山荘に降り立った瞬間、
胸の奥に深く入り込むような“青い冷たさ”を感じた。

それは気温でも湿度でもない。
もっと肌理の細かい、言葉にするには少し躊躇いのある温度だった。
空気そのものに“静かな記憶”のようなものが染みついている──尚哉にはそう感じられた。

「……ああ、涼しいな」

誰かが隣で言った。
たぶん同じゼミの仲間。けれど尚哉は返事をせず、荷物を肩に背負い直して歩き出した。

舗装の甘い石畳が続く。
足元には、梅雨の残り香が漂う湿った苔。
小さな川のせせらぎが、遠くでくぐもって聞こえていた。

山荘の入り口は木製の回転扉で、手を添えると音もなく回った。
中に一歩踏み入れた瞬間、ほのかな紙と木の匂いがした。
──この匂い、どこかで──

けれどその記憶はまだ、輪郭を結ばなかった。

居間には数人の学生がすでに集まっていて、思い思いに荷物を広げていた。
尚哉は壁際の部屋をあてがわれ、荷を降ろす。
そして、窓際に立って外を見た。

──青い光だった。

木漏れ日がまだ湿った葉を透かし、青白い光となって彼の部屋に差し込んでいる。
遠くに川の流れが見え、鳥の声がかすかに混ざる。
尚哉は、その光を目にした瞬間、自分の中のどこかが音もなく“鳴った”のを感じた。

それは、記憶ではなく、予兆だった。

尚哉は窓辺に立ったまま、しばらく身じろぎもせずに外の光を見つめていた。
葉を透かすその青白い光は、まるで誰かが遠くから指先で触れてきたような気配を持っていた。
ただの自然光であるはずなのに、その明度と揺らぎが“記憶ではない懐かしさ”を帯びていた。

「ふじいくーん。もうちょっと詰めて使ってー」

背後から、先輩の声がした。
尚哉は軽く振り返り、小さく頷くだけで応えた。
共同生活という空間において、彼はいつも最小限の存在感で過ごしていた。

再び視線を外に戻す。
川の音。蝉の声。湿気を含んだ空気が、網戸越しに肌を撫でる。
静かだった。
それは“誰もいない”という意味の静けさではなく、
“何かが始まる前”のような、あるいは“まだ言葉になっていないもの”が潜んでいるような、そんな沈黙だった。

尚哉はそっとポケットに手を入れた。
触れたのは、小さなメモ帳とシャープペン。
何かを書こうとして、けれどペン先が動かなかった。

──言葉にならない感覚ほど、確かなものはない。

そんなことをふと思い、メモ帳をそのままポケットに戻した。

そのとき、階下から誰かの笑い声が上がった。
柔らかく、よく響く声だった。
女の子のものだとすぐにわかった。けれど、その声にもどこか“揺らぎ”があった。

尚哉は目を細める。

──誰だろう。

まだ名前も顔も知らないその存在に、
彼の中の“ことばにならない何か”が、ふと、かすかに反応した。

笑い声はすぐに消えた。
けれど、尚哉の耳の奥にはまだその響きが残っていた。
まるで、耳の形に記憶として刻みつけられたような──
そんな透明な余韻だった。

彼は窓を閉め、ゆっくりと荷物の整理を始めた。
筆記用具、参考文献、ノート、そして文庫本。
それは彼の旅に欠かせない“気配のセンサー”のようなものだった。
言葉にならないものを、言葉にするための装置。

──本当は、手紙を書いてみたいと思っていた。
けれど、誰に、何を、どこから始めればいいのか分からなかった。
それは、彼の中でずっと続いている“沈黙”のようなものだった。

夕方、オリエンテーションの集会が終わり、尚哉はふらりと外に出た。
山荘の裏手には、小さな川が流れていた。
その向こうに、低いフェンスと、ぽつんと一棟だけ離れた建物があった。

──図書室、らしい。

木造の平屋。窓際には小さな植木鉢。
開け放たれた戸口の奥に、誰かの後ろ姿が見えた。

薄いブルーグレーのワンピースに、腰まで届く黒髪。
その人は一冊の本を手にして、ページをめくる指が静かに動いていた。

尚哉は、その光景に何かを感じた。
言葉にはならなかった。
ただ、胸の奥で何かがそっと──鳴った。

──きっと、あれが“始まり”だった。

名前も知らない。声も交わしていない。
けれど、あの瞬間の“沈黙の温度”を、尚哉は確かに覚えていた。

図書室の扉は、ゆっくりと軋んだ。

午後の陽が低く差し込み、木の床に柔らかな影を落としていた。
部屋の中は静かだった。空気に微かに紙とインクの匂いが混じっている。
そこに入った瞬間、尚哉の肩から余計な力がふっと抜け落ちた。

彼は静かに靴を脱ぎ、本棚の間を歩き始めた。
書棚は低く、整然と並んだ背表紙たちが、まるで呼吸しているようだった。
ジャンルは文学と郷土史が中心。だがその配置にも、どこか温かい偏りがあった。

──きっと、選んでいる人がいる。

そう思わせる棚だった。
そして、その“選んでいる誰か”が、今この部屋のどこかにいる気がした。

尚哉はふと、右端の書棚に引き寄せられるように立ち止まった。
そこには、どこかで見たことのある文庫本があった。
迷いなく手に取る。
それは、彼がこの旅に持ってきた本と“同じタイトル”のものだった。

驚いてページをめくると、栞が一枚、挟まっていた。
手書きの文字があった。

 ──「ひとの声は、届かないときこそ、深く響くことがある」──

尚哉は指先を止めた。
その筆跡は、どこか繊細で、だが迷いがなく、静かにこちらを見ているような力を持っていた。

──これは…誰が?

そのときだった。
視線の端に、何かが揺れた。
尚哉が顔を上げると、書棚の向こう──
ひとりの女性が、背を向けたまま、数冊の本を並べ替えていた。

その動作が、どこか丁寧で、やわらかくて──
それでいて、言葉よりも確かな“なにか”を、彼に投げかけているようだった。

彼女は振り向かなかった。
けれど、その後ろ姿の輪郭に、尚哉の意識が吸い寄せられていた。

長く伸びた黒髪が肩の下でゆるやかに揺れる。
指先は、本の背をそっと撫でるようにして選んでいた。
その仕草には、説明のつかない“親密さ”があった。
まるで、選ばれる本たちが、すでにその指の温度を知っているかのような。

尚哉は、無意識に手にした文庫本を軽く持ち上げる。
そして、再びその栞に目を落とした。
──「ひとの声は、届かないときこそ、深く響くことがある」

それは“言葉”というより、“声の残響”だった。
ページの奥に誰かの気配があり、それが今、彼の心の襞をなぞっている。
ただの書き込み。
けれど、その“ただ”の中に、確かに“誰か”がいた。

尚哉は、本を棚に戻すことができなかった。
その代わりに、ページの端をそっと指でなぞると、ポケットのメモ帳を取り出した。
そこに何か書こうとする。けれど、手が止まる。

──誰に宛てればいい?

この言葉は、まだ宛先を持たない。
だがそれでも、彼はメモの片隅に一行だけ残した。

 ──「もし、これが届くのなら。」

それは、書きかけの手紙のようだった。
差出人も、宛名もない。
けれど確かに、何かがここから始まろうとしていた。

尚哉は書きかけのメモをじっと見つめた。
一行だけの言葉。けれど、それは彼の中では何ページ分もの沈黙を越えて出てきた一文だった。

──「もし、これが届くのなら。」

その余白に、続きの言葉はまだなかった。
だが、“続ける意思”がそこに潜んでいた。

尚哉は、文庫本のページにそっとそのメモを挟んだ。
あくまで自然に──誰にも気づかれないように。
そして、ゆっくりと本を元の棚に戻す。

背表紙が、他の本たちと並んで一つの列に戻った瞬間、
何かが小さく“確定された”気がした。

そのとき、書棚の向こうの女性が、ほんの少しだけ動いた。
顔は見えない。だが、棚の上に彼女の指先が一瞬、現れた。

──見ていた?

尚哉は自問する。
それとも、すべては偶然だったのか。
けれど、彼女がそこにいて、自分がここにいて、そして“あの本”が中間にあった──
その事実だけは、何より確かだった。

扉が静かに開き、別の学生が図書室に入ってきた。
その気配で、尚哉ははっと我に返る。

本棚の陰のその人は、もうそこにはいなかった。

だが、空気にはまだ、あの“視線のようなもの”が残っていた。

──これが、彼と彼女の“最初の交差”だった。
言葉にもならず、目も合わず、名も知らず──
けれど確かに、物語は始まっていた。

翌日の午後、尚哉は静かに図書室に足を運んだ。

昨日の出来事が、現実だったのかどうか──
その確かめのような気持ちが、彼を歩かせていた。

扉を開けると、相変わらず中は静かだった。
木の床は少しきしみ、空気はゆるやかに紙の匂いを含んでいた。
図書室には誰もいない。けれどその静けさが、逆に“誰かがいた痕跡”を際立たせていた。

彼はまっすぐ、昨日の棚へ向かった。
同じ文庫本が、同じ場所にあった。
そしてその中に──挟まれていたのは、彼のメモではなかった。

便箋だった。
淡いクリーム色の、一枚の紙。
丁寧な折り目。文字は、細く、やさしい筆跡。

 ──「届きました。わたしも、“もし”が好きです。」

尚哉は、息をひそめるようにその行を読んだ。
そして、その続きを追った。

 ──「声に出せない言葉たちが、わたしの中にもあります。
    誰に向けているのかわからない、けれど確かに“宛てている”言葉。
    そういうものって、ありますよね。」

その文字を追いながら、尚哉の胸の奥に、
静かで、それでいて確かな温度が灯った。

──これは、手紙だった。
宛名も、差出人もない。
けれど、自分に“届いた”と、はっきりとわかる文だった。

尚哉は、そっと便箋を読み終えると、丁寧に折り直して文庫本に戻した。
その指先は、まるで誰かの秘密を抱えるように、慎重に、やさしかった。

棚の前にしばらく立ち尽くす。
思考はまとまらず、けれど心は妙に澄んでいた。

──返事を書こう。

その決意に名前はなかった。
誰に? なぜ? どこへ?
そういった問いは、いまや瑣末なことだった。
重要なのは、「この言葉は、書かれなければならない」と身体が知っていたこと。

尚哉は図書室の隅に腰を下ろし、ノートを開いた。
ペンを走らせると、驚くほどすらすらと文字が出てきた。

 ──「“宛てのない言葉”は、どこへ行くんでしょうね。」

書きながら、彼は自分の中に“初めて気づいた思い”があることに気づいた。
言葉は、気づかせてくれる。
相手のためではなく、自分のために。
そして、それが誰かに届いたとき、それは“関係”になる。

 ──「でも今、ぼくはそれを、あなたに渡しています。」

その一文で、ペンを止めた。

呼吸を整え、手紙を折り、ページに挟む。
そして、本を棚に戻す。
その一連の動作が、まるで祈りの儀式のようだった。

翌日、再び図書室を訪れると、文庫本の位置がほんの少しずれていた。
そのズレは、まるで“わたしは受け取りました”という静かな応答だった。

尚哉は手に取った本を開く。
そこには、新たな便箋があった。
前と同じ筆跡、けれど少しだけ、文字の間隔が近くなっている気がした。

 ──「“渡されています”、ちゃんと。」

その始まりに、尚哉の唇がごくわずかに緩んだ。

 ──「返事を書くのって、少しだけ怖いですね。
    “返ってくること”を信じるって、少しだけ無防備で。
    でもそれでも、うれしいです。」

手紙は、彼女の“ひとりごとのような本音”で満ちていた。
誰かに話すには脆くて、けれど自分の中にとどめるには美しすぎる想い。

尚哉はまた、返事を書いた。

 ──「ほんとうですね。返事って、すこし怖い。
    でも、あなたが“うれしい”って書いてくれたから、
    ぼくもまた、書けました。」

そんなふうに、数行ずつのやりとりが、数日間続いた。
名前は明かさず、問いも重ねず、ただ“言葉の温度”だけを交換しあった。

誰とも会っていない。
けれど、尚哉の中ではこのやりとりが、“この夏で一番強く息をしている時間”になっていた。

最終日の午後、山荘の空気は少しだけ騒がしかった。
ゼミ生たちが帰り支度を始め、誰がどの電車に乗るか、荷物をどうまとめるか、
そんな話題が交錯していた。

尚哉は一人、図書室の棚の前にいた。
文庫本を手に取る動作は、もう儀式のように自然なものになっていた。

その中に、最後の便箋が挟まれていた。

 ──「明日、わたしはここを離れます。」

その一文だけで、尚哉の胸にひとつ、深く沈むものがあった。
やりとりのどこにも“会おう”という言葉はなかった。
けれど、どこかで、いつかどこかで“名前を名乗る瞬間”が訪れることを、
密かに期待していたのかもしれない。

返事は──書こう。そう思った。

けれど、これが最後の手紙になる。
そう自覚したとき、ペンは驚くほど重く感じられた。

尚哉は、自分の部屋に戻るとノートの端に書いた。

 ──「ありがとう、という言葉では足りないけれど。
    それでも、どうしてもこれを伝えたくて。」

 ──「あなたの言葉が、ぼくの中に静かに残っていきます。」

そして、最後にこう綴った。

 ──「ぼくはきっと、もう一度どこかで、“声を出して”あなたに会いたいと思っています。」

尚哉は手紙を折り、あの文庫本のページにそっと挟んだ。
それが最後の言葉になると知りながら、
“もし”という希望を、一文字も書き込まなかった。

書かなかったことが、彼にとっての“覚悟”だった。

そのあと、図書室を離れた。
夕暮れが差し込む中、彼の影は長く、静かに床を横切った。

──そして、図書室に再び入ってきたのは凜だった。

小田切凜。
あの文通の相手。
彼女は、展示資料の整理という名目で最後の確認に訪れていた。
だが心の中には、それとは違う“確かな動機”があった。

文庫本を見つけたとき、彼女の指先はわずかに震えた。
開くと、尚哉の最後の手紙が挟まれていた。

読む。
その文の一文字ずつが、凜の内側をゆっくりと揺らした。
なぜか涙は出なかった。けれど、胸が締めつけられるようだった。

──返事を書こう。
──でも、もう時間がない。

荷物はすでにまとめられ、バスの発車時刻が近づいていた。
紙もペンも手元になかった。
いや、それ以前に──“言葉が見つからなかった”。

彼女は迷った。
けれど、最後に“ある選択”をする。

凜は、文庫本をそっと閉じた。

指先に残った感触は、まるで誰かの手の温度のようだった。
けれど、その温度はもう消えていくところにあった。

──言葉を返せなかった。

そのことが、今になって胸を締めつけた。
本当は、あの手紙に何かを返したかった。
でも、どんな言葉を書いても、“追いつけない”気がしていた。

代わりに、彼女はページを一枚だけめくった。
文庫本の巻末。
余白のあるページの端に、凜は自分の指でなぞるように、
たった一行だけを書きつけた。

 ──「わたしも、そう思っていました。」

誰に宛てたとも言えない、けれど確かに“誰かにだけ届くための返事”。

そして、そっと本を元の場所に戻した。
その本が、やがて誰かの手に渡るかもしれないことも、
彼にはもう届かないかもしれないことも、すべてを理解したうえで。

扉の外で、バスのクラクションが短く鳴った。

凜は深く息を吸い込み、図書室を後にした。
そのとき、机の上にあった風鈴が、ふっと揺れて、小さな音を鳴らした。

ちりりん。

──それが、最後の音だった。
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