136 / 335
136
しおりを挟む
続々と車が入ってくる音。
夕刻を過ぎたからだろう、利用者が詰めかけているのだ。
ドアが閉まる音に続いて、しめやかな男女の話し声。
が、それはやがて途切れると、
-なにあれ?
という疑問の声に変わり、僕の周りに人だかりができていく。
開け放したリアウィンドウの向こうに黒い影が揺らめき、くすくす笑いが起きる。
-こいつ、全裸じゃない。それに、チンコオッ立ててるよー
-意外にでかいね。躰は女の子みたいに華奢なのにさー
出勤前のキャバ嬢たちなのだろうか。
しゃべっているのは、カップルの女のほうばかりだ。
嬌声を上げるパートナーの横で、苦虫をかみつぶしたような表情をしている男たちの顏が目に浮かぶ。
「アア…」
僕は呻いた。
見られてる。
そう意識し出した途端ー。
得策的な快感が躰の底からこみあげて来たのだ。
バックミラーには、全裸でシートに縛りつけられた青年が映っている。
X字型のシートベルトの間から突き立ち、腹の側に湾曲した肉のバナナが見るからにいやらしい。
半ばまで包皮を剥かれた亀頭が、粘液でテラテラ光っているからだ。
青年は、もちろん、この僕だった。
その顏には、なぜだか恍惚とした表情が浮かんでいる。
「ミナイデ…」
小声でつぶやくと、
その右手が肉バナナに、左手が胸板の上に置かれ…。
やがて僕は、自分の一番感じる部分をいとしげに愛撫し始めた。
夕刻を過ぎたからだろう、利用者が詰めかけているのだ。
ドアが閉まる音に続いて、しめやかな男女の話し声。
が、それはやがて途切れると、
-なにあれ?
という疑問の声に変わり、僕の周りに人だかりができていく。
開け放したリアウィンドウの向こうに黒い影が揺らめき、くすくす笑いが起きる。
-こいつ、全裸じゃない。それに、チンコオッ立ててるよー
-意外にでかいね。躰は女の子みたいに華奢なのにさー
出勤前のキャバ嬢たちなのだろうか。
しゃべっているのは、カップルの女のほうばかりだ。
嬌声を上げるパートナーの横で、苦虫をかみつぶしたような表情をしている男たちの顏が目に浮かぶ。
「アア…」
僕は呻いた。
見られてる。
そう意識し出した途端ー。
得策的な快感が躰の底からこみあげて来たのだ。
バックミラーには、全裸でシートに縛りつけられた青年が映っている。
X字型のシートベルトの間から突き立ち、腹の側に湾曲した肉のバナナが見るからにいやらしい。
半ばまで包皮を剥かれた亀頭が、粘液でテラテラ光っているからだ。
青年は、もちろん、この僕だった。
その顏には、なぜだか恍惚とした表情が浮かんでいる。
「ミナイデ…」
小声でつぶやくと、
その右手が肉バナナに、左手が胸板の上に置かれ…。
やがて僕は、自分の一番感じる部分をいとしげに愛撫し始めた。
1
あなたにおすすめの小説
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる