137 / 335
137
しおりを挟む
見られてる…。
それだけで、発火材としては、十分だった。
僕を見捨てたKがどこへ姿をくらませたのか、そんなことはもうどうでもよかった。
僕は自分を弄りながら、己の裸体を見下ろした。
シートベルトが、少女のように白い肌にきつく食い込んでいる。
それが、SMプレイで使う拘束バンドそっくりで、僕はますます昂った。
シートベルトが食い込んだところが赤くなっているのもいい。
X字型のベルトの間から突き出た桜色の乳首はふたつともビンビンにオッ立ち、今にも血を噴き出しそうだ。
僕の右手の中で亀頭が膨れ上がる。
竿の表面には太い静脈が浮き上がってしまっていた。
手のひらの中の熱さと弾力が、たまらなく愛おしい。
これが、本当の、僕。
僕の躰の中の、唯一、本物の部分。
ペニス。
陰茎。
男根。
生殖器官。
ああ、なんとでも、呼ぶがいい。
少し扱いただけで、快感が走った。
チュプ。
新たな液がもれてしまう。
精子の混じりかけた先走り汁だ。
たまらず、もう一回。
-アンッ!-
鳴き声が止まらない。
視線が、快感だった。
好奇の視線たちが裸の肌を舐め回し、なんともえず、むず痒いのだ。
うれしいことに、集まる人影は、確実に増えているようだった。
更に二三度擦り上げ、
指先で乳首をこね回しながら、
-アッー
小声で啼くと、
「やだ、こいつ、ひとりで扱いてひとりで感じてるよ」
興味津々といった感じで窓から中を覗き込んでいた派手目の女性が、馬鹿にしたような声でケラケラ笑い出した。
それだけで、発火材としては、十分だった。
僕を見捨てたKがどこへ姿をくらませたのか、そんなことはもうどうでもよかった。
僕は自分を弄りながら、己の裸体を見下ろした。
シートベルトが、少女のように白い肌にきつく食い込んでいる。
それが、SMプレイで使う拘束バンドそっくりで、僕はますます昂った。
シートベルトが食い込んだところが赤くなっているのもいい。
X字型のベルトの間から突き出た桜色の乳首はふたつともビンビンにオッ立ち、今にも血を噴き出しそうだ。
僕の右手の中で亀頭が膨れ上がる。
竿の表面には太い静脈が浮き上がってしまっていた。
手のひらの中の熱さと弾力が、たまらなく愛おしい。
これが、本当の、僕。
僕の躰の中の、唯一、本物の部分。
ペニス。
陰茎。
男根。
生殖器官。
ああ、なんとでも、呼ぶがいい。
少し扱いただけで、快感が走った。
チュプ。
新たな液がもれてしまう。
精子の混じりかけた先走り汁だ。
たまらず、もう一回。
-アンッ!-
鳴き声が止まらない。
視線が、快感だった。
好奇の視線たちが裸の肌を舐め回し、なんともえず、むず痒いのだ。
うれしいことに、集まる人影は、確実に増えているようだった。
更に二三度擦り上げ、
指先で乳首をこね回しながら、
-アッー
小声で啼くと、
「やだ、こいつ、ひとりで扱いてひとりで感じてるよ」
興味津々といった感じで窓から中を覗き込んでいた派手目の女性が、馬鹿にしたような声でケラケラ笑い出した。
1
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる