僕は肉便器 ~皮をめくってなかをさわって~ 【童貞新入社員はこうして開発されました】

ヤミイ

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 -アア…-

 僕は切なく喘いで手を止めた。

 もっと弄りたいという未練はあった。

 でも、それより、愉しみたかった。

 この、またとない現状を。

 衆人環視の中、恥ずかしい姿を晒される…。

 それは、思ってもみないほどの愉悦を僕にもたらしていた。

 色つやを増した薔薇色の乳首。

 収穫直前のフィリピンバナナのように反り返った、肉色のペニス。

 少女のような肌理の細かい肌。

 見てほしい。

 もっと、隅々まで。

 社会人になって一年間ー。

 僕は”彼”の手で、会社の肉便器、公衆便所に仕立てられ、”彼”の所属する”裏人事課”によって、支社から支社へと派遣され、全社員の慰み物になってきた。

 ある時は深夜本部に呼ばれ、役員室の机の上に全裸で横たえられて、精を放つまで老人たちに全身を弄られー。

 でも、こんなふうにじっくり見られるのは、初めての気がした。

 両手を脇に垂らし、シートベルトに締めつけられた裸体を晒す。

 垂直に勃った陰茎が、鼻先で物欲しげに揺れている。

 と、突然、観客の若い女が言った。

「ねえ、こいつに、アレ打ってみよっか。予備なら持ってるし」

「馬鹿、もったいないだろ。一本いくらすると思ってるんだ」

 不機嫌そうな男の声。

「いいじゃん、どうせ余るんだし。打ったらこの変態がどうなるか、見てみたいじゃん」

「いいねー、それ!」

「わー、おもしろそー!」

 同じ店の従業員なのか、他の女たちが騒ぎ出すと、

「ちぇっ、勝手にしろ」

 吐き捨てるように、男が言った。

「じゃ、やっちゃうよ」

 女がポーチを開ける。

 取り出したのはシガレットケースみたいな小さな箱だ。

 パチリ。

 ふたを開け、中から小さな円筒をつまみ出す。

 注射器である。

 まさか。

 さすがに顏から血の気が引いた。

 でも、もう遅かった。

 別の誰かが窓から手を突っ込んでドアを開けると、女が僕の上に身を乗り出し、やにわにペニスをつかんだのだ。

 

 
 
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