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第1章

衛兵さんの帰営

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 その時、お城の時計がボーン、ボーン、と鳴って時を知らせた。
(はっ、そうか! 交代の時間!)
 この時間には、ちょうど近衛兵の交代が行われるということを、アイルはすっかり忘れていたのだ。つまりアイルがペニスを咥えている近衛兵の勤務時間が、今ちょうど終わったということである。
 任務を終えた近衛兵たちは、直立不動の姿勢をやめて、兵舎まで行進して帰っていく。アイルがペニスを食べていた近衛兵は、アイルの首を押さえたまま、行進を開始した。
「んぐえええ!」
 行進のスピードはそんなに早くはない。しかしアイルはしゃがんだ姿勢のまま、半ば引きずられるようにがに股で歩いてついていくしかなかった。しかも口の中には近衛兵のペニスがずっぽり嵌まったままだ。
(く、苦しい……!)
 近衛兵たちは黙々と、整然とした行進を続けた。近衛兵が一歩を進めるたびに、アイルの喉奥にまでペニスが突き刺さる。
 ジュッ、ジュプッ、ジュッ
 近衛兵たちの軍靴の音に混ざって、アイルの唾液がかき混ぜられる音が響いていた。
「なにあれ?」
「王子付の奴隷だよ。今日は選抜試験の日だから」
「もしかして、勝手に近衛兵のチンポに食いついたのか?」
「はしたない奴。どの王子の奴隷だ?」
 すれ違う王城の人々の声が聞こえてきて、アイルは涙を浮かべた。僕が考えなしにこんなことをしてしまったせいで、アンソニー様の評判まで落としてしまったらどうしよう……。

 兵舎に着くと、近衛兵はやっとアイルの首を離した。
「ごほっ、うぇっ、うっ」
 何度も何度も喉奥まで突き込まれて、アイルの口の中は唾液と逆流してきた胃液と近衛兵の先走りでぐちゃぐちゃになっていた。
「こっちが動けないのをいいことに、よくも好き勝手してくれたなあ?」
 近衛兵に言われて、アイルはまだ咽せながら必死で謝った。
「ぐぇっ、ご、ごめんなさぃ……、」
「こっちは一生懸命、王城の警備をしているというのに、お前は勝手に俺のチンポ使って不正に球をもらおうとしやがって!」
「ひっ、ひぃ……!」
 怒鳴られて、アイルは縮こまって震えた。
「しかし奴隷にしゃぶられながら、よく耐えたな、こいつ結構しつこくお前にフェラしてたろ」
「任務中だからな」
「すばらしい! さすがだ!」
 アイルにペニスをフェラされていた近衛兵は、仲間に褒め称えられていた。
「だが、勝手にペニスを露出させられて、俺の名誉は著しく傷ついた。なんとか行進中はこいつを使って沿道の人たちに俺のペニスを見られずに済んだが、それでも俺の名誉が傷ついたことには変わりない。こいつには、その落とし前をつけさせねばならん」
「もちろんだ! 王国の兵士の名誉を傷つけた罪は重い」
「来い!」近衛兵はアイルを立たせると、引きずるようにして歩き出した。
「おまえにも動けないまま責められる苦しさを味あわせてやる」
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