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第六話.イチリルの町5 希望
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もしかしたら、イケルかもしれない。
旅人の剣を拾い、アイテムボックスへ収納する。
今度は、2m位の高さ、距離も2m位場所にイメージして取り出そうとする。
ジャンっと、音がして空中に現れた剣が落下して地面に刺さる。
「きたーーーっ」
思わずガッツポーズをする。
これでウサギが狩れるかもしれない。ヤバイ、メチャメチャうれしい。
そして俺のボキャブラもヤバイ、本当に、ヤバイしか、言ってない。
「ヤバいよ、ヤバいよー」と連発しながら剣を拾う。
沸き上がる感情を抑えられずに、スキップしながらしばらく踊っていたのだが、今のところ何の成果もあげていないので、今度は3m位のイメージで剣を取り出そうとした。
だが残念ながら、3mでは遠すぎるのか、せいぜい2.5m位の高さと距離から、取り出すのが限界だった。
しかし、十分だ。2.5m位なら、なんとかウサギに近づけるかもしれない。
上からいきなり剣を落とせば、ウサギくらい倒せるかもしれない。これで行こう。
希望が見えてきたので、ウサギを探してみる。
いたいた。
木陰で、ウサギがもぐもぐと口を動かしている。
後ろからそっと忍び寄る。あわてないように息をしのばせる。
もうすぐで、射程内だ。
1歩、1歩と忍び寄る。
今だっ、と剣をだそうとした瞬間、ウサギに気づかれて逃げられてしまった。ジャンっと音がして、空中に飛び出た剣は、地面に突き刺さった。
「惜しいなー」
剣を拾ってため息をつく、刺さった場所もウサギがいた場所からズレていた。
練習も必要だな。
それから地面に×印を書き、確実にそこに落とせるように練習した。あまり剣を落とすと傷がつくかもしれないので、適当な枝を拾って剣代わりにした。
2時間くらいして、確実に落とせるようになってきた。
なぜか、頭の中に、UFOキャッチャーで、景品をとるイメージが浮かんだのだ。その映像が浮かんだあと、劇的に上手くいくようになった。
以前の記憶だろうな。
UFOキャッチャーが何なのか、は分からないが、俺はきっとそれの達人だったのではないだろうか。もしかしたら、UFOキャッチャーで生活していたのかもしれない・・
さて、とそろそろ昼になったので、休憩するかと木陰を探す。すると、その木陰にウサギがいた!。
おぉっと、テンションがあがる。
慌てずに、急いで忍び寄り、射程圏内までにじり寄る。慎重に、慎重に。
自分の息が聞こえる気がした。
射程圏内に入ったところで、剣を取り出す。
ジャンっと音がして、空中から剣が表れる。ウサギがピクッと、耳を立てて、体を起こし、周りの気配を探る。
その瞬間。
ザクっと、音がして、旅人の剣が、ウサギの体を貫いた。
「やったーー」
とウサギに駆け寄り、解体用のナイフでとどめを刺す。
初めての獲物だ。
「やべーっめっちゃうれしーーっ!」
アドレナリンがあふれ出す。
解体の仕方は分からないので、とりあえずアイテムボックスへ収納する。
「よっしゃーっ」
うれしさがとまらない……。
「やったーやったよ」
苦節30年……と3日しかたっていないのに頭に浮かぶ。
冒険者ガイドブックによると、ウサギは毛皮と肉が取れるので大銅貨3枚が相場らしい。
1日1羽でもウサギが取れれば、とりあえずは生きていけるな。と情けないことを考えながら、木陰で昼食を取った。
黒パン1つに水を飲む。にやにやと、顔がにやける。ようやくめどがたったのだ。
グーっと腹が鳴る。
しかし、足りないな。もともと量が少ないので、おやつ程度の分量だ。
あと、どれだけ狩れるかで、今日の晩御飯も決まるな。
水分も補給したし、ウサギをさがすか。
俺は上機嫌で立ち上がった。
旅人の剣を拾い、アイテムボックスへ収納する。
今度は、2m位の高さ、距離も2m位場所にイメージして取り出そうとする。
ジャンっと、音がして空中に現れた剣が落下して地面に刺さる。
「きたーーーっ」
思わずガッツポーズをする。
これでウサギが狩れるかもしれない。ヤバイ、メチャメチャうれしい。
そして俺のボキャブラもヤバイ、本当に、ヤバイしか、言ってない。
「ヤバいよ、ヤバいよー」と連発しながら剣を拾う。
沸き上がる感情を抑えられずに、スキップしながらしばらく踊っていたのだが、今のところ何の成果もあげていないので、今度は3m位のイメージで剣を取り出そうとした。
だが残念ながら、3mでは遠すぎるのか、せいぜい2.5m位の高さと距離から、取り出すのが限界だった。
しかし、十分だ。2.5m位なら、なんとかウサギに近づけるかもしれない。
上からいきなり剣を落とせば、ウサギくらい倒せるかもしれない。これで行こう。
希望が見えてきたので、ウサギを探してみる。
いたいた。
木陰で、ウサギがもぐもぐと口を動かしている。
後ろからそっと忍び寄る。あわてないように息をしのばせる。
もうすぐで、射程内だ。
1歩、1歩と忍び寄る。
今だっ、と剣をだそうとした瞬間、ウサギに気づかれて逃げられてしまった。ジャンっと音がして、空中に飛び出た剣は、地面に突き刺さった。
「惜しいなー」
剣を拾ってため息をつく、刺さった場所もウサギがいた場所からズレていた。
練習も必要だな。
それから地面に×印を書き、確実にそこに落とせるように練習した。あまり剣を落とすと傷がつくかもしれないので、適当な枝を拾って剣代わりにした。
2時間くらいして、確実に落とせるようになってきた。
なぜか、頭の中に、UFOキャッチャーで、景品をとるイメージが浮かんだのだ。その映像が浮かんだあと、劇的に上手くいくようになった。
以前の記憶だろうな。
UFOキャッチャーが何なのか、は分からないが、俺はきっとそれの達人だったのではないだろうか。もしかしたら、UFOキャッチャーで生活していたのかもしれない・・
さて、とそろそろ昼になったので、休憩するかと木陰を探す。すると、その木陰にウサギがいた!。
おぉっと、テンションがあがる。
慌てずに、急いで忍び寄り、射程圏内までにじり寄る。慎重に、慎重に。
自分の息が聞こえる気がした。
射程圏内に入ったところで、剣を取り出す。
ジャンっと音がして、空中から剣が表れる。ウサギがピクッと、耳を立てて、体を起こし、周りの気配を探る。
その瞬間。
ザクっと、音がして、旅人の剣が、ウサギの体を貫いた。
「やったーー」
とウサギに駆け寄り、解体用のナイフでとどめを刺す。
初めての獲物だ。
「やべーっめっちゃうれしーーっ!」
アドレナリンがあふれ出す。
解体の仕方は分からないので、とりあえずアイテムボックスへ収納する。
「よっしゃーっ」
うれしさがとまらない……。
「やったーやったよ」
苦節30年……と3日しかたっていないのに頭に浮かぶ。
冒険者ガイドブックによると、ウサギは毛皮と肉が取れるので大銅貨3枚が相場らしい。
1日1羽でもウサギが取れれば、とりあえずは生きていけるな。と情けないことを考えながら、木陰で昼食を取った。
黒パン1つに水を飲む。にやにやと、顔がにやける。ようやくめどがたったのだ。
グーっと腹が鳴る。
しかし、足りないな。もともと量が少ないので、おやつ程度の分量だ。
あと、どれだけ狩れるかで、今日の晩御飯も決まるな。
水分も補給したし、ウサギをさがすか。
俺は上機嫌で立ち上がった。
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