ULTIMATE〜season23 (2108)INHERIT J.D.F

壱暉

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ULTIMATE〜INHERIT J.D.F

ULTIMATE〜INHERIT J.D.F第16話

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主要登場人物一覧
来宮遼介(31)…5代目主人公 警衛庁参謀部所属 2等幹士
笹倉大志(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
片岡優真(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
海藤辰之(31)…警衛庁参謀部所属 2等幹士
中将一郎(44)…警衛庁参謀部主任管理官 将補
梶唯我(44)…警衛庁公安科国際軍事調査部隊主任 将補
滝藤誠弥(60)…警衛隊初代幕僚総監 
…………………………………………………………………
「I'm going there now too. Wait for me」
そう言うと柴崎は無線機をその場に置き防弾チョッキを被った。
「は?マジで言うてんのか?」
甲賀が聞くと柴崎は無線機を渡した。
「何かあれば俺がこの無線を通じて報告をする。それを聞いたらWMIに報告を入れてください。先に言っておきますけど、英語のみです。通じるのは。英語は話せます?」
「語学研修受けたからな。英語ぐらい話せるけど」
「なら、お願いします。」
そう言うと柴崎は降下用ロープを使いそのまま降下していった。
「な、寺島お前英語得意だったよな?」
「まーはい。米軍に研修で1年ほど入隊してましたから」
「なら、お前頼むわ。俺もこのまま降りる」
「いやいや、急にそれは」
「これは日本と天湾との間に起きてる問題だ。今ここにいる日本側のトップは俺だ。柴崎なんかに先越されて黙ってられっかよ」
そう言うと甲賀はそのままヘリから降下していった。
「おい柴崎」
降下を終えるなり甲賀は柴崎に声をかけた。
「こ、甲賀さん。なんで?」
「俺の仲間が人質になってんだ。俺にも助ける権利あるだろ。」
そう言うと甲賀は銃を構えた。
「なぁー柴崎。こいつら殺してもいいだろ?」
甲賀らの目の前には武装した反日戦線のメンバーと天湾兵らがいた。
「待て。まだだ。こちら側からの主導での攻撃は避けたい。」
「しょうがねーな」
そう言うと甲賀は銃をしまいそのまま団員らのもとに駆け寄った。
「お、お疲れ様です」
団員らは甲賀の姿を見るなり一斉に敬礼した。
「今、天湾軍と反日戦線が衝突してる。この隙を狙って一気に突入するぞ」
そう言うと甲賀は来宮達がいるとおもわれる建物の正面ドアに近づいた。
「作業開始だ」
甲賀が言うと団員らはスプレッダー カッターでドアの破壊を始めた。
ドアの破壊作業を行っているあいだWMI隊員らは銃を構えながら団員らを包囲した。
「見た事ある?WMIが後方支援にまわってんの」
1人の団員が小声で隣にいた団員に聞いた。
「ねーな。こりゃすげーぞ」
「破壊完了。これより突入開始します」
そう言うと前方にいた団員から一斉に建物内へと入っていった。
「大丈夫ですか?警衛隊です。」
団員らが突入していく中、1人の男が団員らの前に現れた。
それを見て団員らは一斉に銃を構えた。
「動くな」
「劉だな?貴様」
甲賀が怒鳴った。
「知ってんのかよ。俺の事」
劉がつぶやくと甲賀は静かに銃を構えた。
「その場で手をあげろ。お前は完全に包囲されてる。これが日本国防のレベルだ。舐めんなよ」
甲賀が怒鳴ると劉は持っていた銃を乱射し始めた。
すかさず団員らはすぐに引き金引いた。
劉は乱射をしながら建物の奥へと走っていった。
「待て、」
追いかけようとした甲賀を1人の団員が止めた。
「団長、我々の今回の作戦は劉の身柄拘束ではありません。派遣メンバーの救出です。」
「でも、」
「作戦の遂行を最優先に考えてください」
そう言うと団員は甲賀を強く押さえつけた。
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