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特別編1:ドゥーム・セントラルコア決戦
崩壊
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衝撃波に追いつかれるので《ディストーションバリア》を張って防ぐ。
「ミナさん…威力が上がっているって分かっていて最大出力で魔法を撃ちましたよね?」
「う…ごめんなさい」
ユキさんに怒られた。
「ミナを怒るユキって初めて見たかも」
そういえばユキさんに怒られた事は無かったね。
「味方がそばに居たら全滅でしたよ?」
「はい…ごめんなさい」
「今度は気をつけてくださいね?」
「うん…」
「しかし今試しておいて正解だったかも知れないぞ。全員が合流していたら大惨事だったんだ」
ハナちゃんは私を擁護してくれた。
「それにあれを見ろ」
ハナちゃんの目線の先には球体の敵マスターコア・エルルードがいたが、あちらの艦隊が衝撃波で互いにぶつかり合って壊れたり、エルルードに衝突してかなりの被害を出していた。
「あっちは酷い状態だね。味方に被害は無いのかな?」
[大丈夫の様です]
ソラちゃんの言った事にアウラさんが答える。
良かったよ。
「ミナさん、トリプルブーストは反動でミナさんが動けなくなってしまうので心配なんです。勿論私がいる限り敵の攻撃は通しませんが」
ユキさんは私の事を心配して叱ってくれたんだね。
「うん…気を付けるね」
反動から回復して動けるようになったからハナちゃんから離してもらう。
「ミナ様!」
「ご無事ですか?」
ウルちゃんとオル君がやって来る。
「うん。ウルちゃん、オル君ありがとう」
「残りのサブコアを破壊しに行くぞ。防衛に来ているマスターコアも撃破して、次はセントラルコアだ」
ハナちゃんは残るサブコアの方に向く。
あちらでも激しい戦闘が繰り広げられているようだ。
「急ごう!サブコアの間にいるマスターコアも撃破してみんなと合流しよう」
「うん!行こう!」
ハナちゃんにくっついてマスターコア・エルルードを目指す。
「サブコアよりも小さいですが、あれもかなりの質量です。率いているドゥームの数からして元々の質量はかなりのものでしょう」
ユキさんの言う通り、エルルードはマスターコアの中でも最も大きな質量を持っている群体だ。
多くの仲間が戦闘に加わっているのにも関わらず苦戦しているのはそのせいだ。
でも逆に言えばここで最大勢力の群体を倒せるチャンスだ。
「敵陣形が崩れているな。これなら本体に容易に近付けるな」
「私達が先に突っ込みます」
「うん、お願い。ウルちゃん、オル君」
2匹が突入して、陣形を立て直し始めた船達を体当たりで破壊していく。
お陰で私達は戦わずにエルルードに近付く事が出来た。
「小癪な下等生物どもめ!我らの糧となれ!」
「おー喋ったー。しかも雑魚っぽいセリフ」
ソラちゃんは呆れたように言っている。
雑魚ではないけど感情を剥き出しにしてある感じが他のマスターコアよりも弱そうに見えてしまうのは確かだ。
「ミナ!さっきのはやったら駄目よ!」
後方からリオさんとネネさんがやって来た。
「わ、分かってますよ。今度はみんなを巻き込んじゃうから加減します」
「我相手に加減だと!?何処までもコケにしおって!!」
マスターコアが球状の体の至る所からエネルギーを発射してくる。
「防ぎます!」
ユキさんが《遮断》で防いでくれる。
「ミナ、オーバーブーストの《レイブラスター》よ。3人で同時に撃つのよ。タイミングは任せるわ」
「分かりました!」
リオさんに返事をして魔法を準備する。既にネネさんは待機状態に入っていた。
ウルト20体、エルルードから射出されて物凄い勢いでこちらに迫ってくる。
「任せろ!」
ハナちゃんが巨大な剣を引き寄せてウルト達を迎撃する。その内2本は両手に持って斬り込んでいく。一太刀でウルトを両断している。
「ハナだけに活躍させないよ」
ソラちゃんもハルバードを振り回しながら突撃してくるウルトをバラバラにしていく。《ベルセルクハウル》を使って圧倒していた。
「いきます!」
詠唱が完了してオーバーブースト《レイブラスター》を発射する。
それに併せてリオさんもネネさんも魔法を発動。3つの光条がマスターコア目掛けて飛んでいき、射線上にいたウルトを粉砕した。
マスターコアに《レイブラスター》が命中してスイングすると3本の光線が球体を溶断していく。
「馬鹿なっ…下等な生き物に…これ程の力が使える訳がない!」
バラバラになりながら叫んでいるエルルード。
「よし、仕上げだ!」
ハナちゃんが巨大な剣を目の前に集結させて、崩壊を始めたエルルードに向けて発射する。
一塊になった巨大な剣はエルルードの中心部に突入して大爆発を起こした。
「くそっ…!こんな事が…あって…たまるかー!!」
断末魔の叫びと共に光に飲み込まれて消えていくエルルード。
やった!
でも周りの艦隊はまだ健在だ。こっちも片付けないといけないよね。
…いや、何だか動きがおかしい。
統制を失ってどうしていいか分からない様だ。
〈それらは放っておいて大丈夫です。サブコアの破壊を頼みます〉
レナトゥスが言うには、統制を取り戻すまでには時間がかかるそうで、その間にこちら側に取り込んでしまうらしい。
「分かったよ。次はサブコアだね!」
すぐさま激戦のサブコアへと向かう。
エルルード旗下のドゥーム達は動きを止めているのでサブコアの攻撃のみだ。
艦隊やウルトと交戦していたみんなもサブコアに突撃をかけている。
「おらぁ!行くぞ!バラバラにしてやる!」
「ダキア、はしゃぎ過ぎるなよ。全員で取り掛かればあっという間だ」
「分かってるぜ!」
ダキアさんとクロウさんが近くにいた。アリソンさんもすぐ後ろを飛んでいる。
みんなでサブコアに取り付くと次々と攻撃を加えて削り取っていく。
中央部にあるコアが剥き出しになった所で全員が突入。コアに全力で攻撃を加えて崩壊させた。
「よし、一丁上がりだ」
「らくしょーです!」
「よゆーです!」
みんなのお陰で全てのサブコアを破壊する事が出来た。
怪我人もいないみたいだし、一度ランディアに戻って状況を確認。再攻撃だ!
「ミナさん…威力が上がっているって分かっていて最大出力で魔法を撃ちましたよね?」
「う…ごめんなさい」
ユキさんに怒られた。
「ミナを怒るユキって初めて見たかも」
そういえばユキさんに怒られた事は無かったね。
「味方がそばに居たら全滅でしたよ?」
「はい…ごめんなさい」
「今度は気をつけてくださいね?」
「うん…」
「しかし今試しておいて正解だったかも知れないぞ。全員が合流していたら大惨事だったんだ」
ハナちゃんは私を擁護してくれた。
「それにあれを見ろ」
ハナちゃんの目線の先には球体の敵マスターコア・エルルードがいたが、あちらの艦隊が衝撃波で互いにぶつかり合って壊れたり、エルルードに衝突してかなりの被害を出していた。
「あっちは酷い状態だね。味方に被害は無いのかな?」
[大丈夫の様です]
ソラちゃんの言った事にアウラさんが答える。
良かったよ。
「ミナさん、トリプルブーストは反動でミナさんが動けなくなってしまうので心配なんです。勿論私がいる限り敵の攻撃は通しませんが」
ユキさんは私の事を心配して叱ってくれたんだね。
「うん…気を付けるね」
反動から回復して動けるようになったからハナちゃんから離してもらう。
「ミナ様!」
「ご無事ですか?」
ウルちゃんとオル君がやって来る。
「うん。ウルちゃん、オル君ありがとう」
「残りのサブコアを破壊しに行くぞ。防衛に来ているマスターコアも撃破して、次はセントラルコアだ」
ハナちゃんは残るサブコアの方に向く。
あちらでも激しい戦闘が繰り広げられているようだ。
「急ごう!サブコアの間にいるマスターコアも撃破してみんなと合流しよう」
「うん!行こう!」
ハナちゃんにくっついてマスターコア・エルルードを目指す。
「サブコアよりも小さいですが、あれもかなりの質量です。率いているドゥームの数からして元々の質量はかなりのものでしょう」
ユキさんの言う通り、エルルードはマスターコアの中でも最も大きな質量を持っている群体だ。
多くの仲間が戦闘に加わっているのにも関わらず苦戦しているのはそのせいだ。
でも逆に言えばここで最大勢力の群体を倒せるチャンスだ。
「敵陣形が崩れているな。これなら本体に容易に近付けるな」
「私達が先に突っ込みます」
「うん、お願い。ウルちゃん、オル君」
2匹が突入して、陣形を立て直し始めた船達を体当たりで破壊していく。
お陰で私達は戦わずにエルルードに近付く事が出来た。
「小癪な下等生物どもめ!我らの糧となれ!」
「おー喋ったー。しかも雑魚っぽいセリフ」
ソラちゃんは呆れたように言っている。
雑魚ではないけど感情を剥き出しにしてある感じが他のマスターコアよりも弱そうに見えてしまうのは確かだ。
「ミナ!さっきのはやったら駄目よ!」
後方からリオさんとネネさんがやって来た。
「わ、分かってますよ。今度はみんなを巻き込んじゃうから加減します」
「我相手に加減だと!?何処までもコケにしおって!!」
マスターコアが球状の体の至る所からエネルギーを発射してくる。
「防ぎます!」
ユキさんが《遮断》で防いでくれる。
「ミナ、オーバーブーストの《レイブラスター》よ。3人で同時に撃つのよ。タイミングは任せるわ」
「分かりました!」
リオさんに返事をして魔法を準備する。既にネネさんは待機状態に入っていた。
ウルト20体、エルルードから射出されて物凄い勢いでこちらに迫ってくる。
「任せろ!」
ハナちゃんが巨大な剣を引き寄せてウルト達を迎撃する。その内2本は両手に持って斬り込んでいく。一太刀でウルトを両断している。
「ハナだけに活躍させないよ」
ソラちゃんもハルバードを振り回しながら突撃してくるウルトをバラバラにしていく。《ベルセルクハウル》を使って圧倒していた。
「いきます!」
詠唱が完了してオーバーブースト《レイブラスター》を発射する。
それに併せてリオさんもネネさんも魔法を発動。3つの光条がマスターコア目掛けて飛んでいき、射線上にいたウルトを粉砕した。
マスターコアに《レイブラスター》が命中してスイングすると3本の光線が球体を溶断していく。
「馬鹿なっ…下等な生き物に…これ程の力が使える訳がない!」
バラバラになりながら叫んでいるエルルード。
「よし、仕上げだ!」
ハナちゃんが巨大な剣を目の前に集結させて、崩壊を始めたエルルードに向けて発射する。
一塊になった巨大な剣はエルルードの中心部に突入して大爆発を起こした。
「くそっ…!こんな事が…あって…たまるかー!!」
断末魔の叫びと共に光に飲み込まれて消えていくエルルード。
やった!
でも周りの艦隊はまだ健在だ。こっちも片付けないといけないよね。
…いや、何だか動きがおかしい。
統制を失ってどうしていいか分からない様だ。
〈それらは放っておいて大丈夫です。サブコアの破壊を頼みます〉
レナトゥスが言うには、統制を取り戻すまでには時間がかかるそうで、その間にこちら側に取り込んでしまうらしい。
「分かったよ。次はサブコアだね!」
すぐさま激戦のサブコアへと向かう。
エルルード旗下のドゥーム達は動きを止めているのでサブコアの攻撃のみだ。
艦隊やウルトと交戦していたみんなもサブコアに突撃をかけている。
「おらぁ!行くぞ!バラバラにしてやる!」
「ダキア、はしゃぎ過ぎるなよ。全員で取り掛かればあっという間だ」
「分かってるぜ!」
ダキアさんとクロウさんが近くにいた。アリソンさんもすぐ後ろを飛んでいる。
みんなでサブコアに取り付くと次々と攻撃を加えて削り取っていく。
中央部にあるコアが剥き出しになった所で全員が突入。コアに全力で攻撃を加えて崩壊させた。
「よし、一丁上がりだ」
「らくしょーです!」
「よゆーです!」
みんなのお陰で全てのサブコアを破壊する事が出来た。
怪我人もいないみたいだし、一度ランディアに戻って状況を確認。再攻撃だ!
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