文字の大きさ
大
中
小
14 / 126
幼少編
第13話 婚約者
貴族と言うのは横の繋がりが大事である。何をするにも柵だらけな貴族界隈、どいつもこいつも王族に取り入って甘い蜜を啜ろうとする自分本位な奴らしかいないそこは正に欲望と思惑が入り乱れる魔境だ。そんなところで己が信念を貫き通して成功するというのは至難の業であり、一人で立ち回るには分が悪すぎる。
その為の繋がり、お互いの利害が一致し、よりその絆、関係性を深くするためには両家の子孫が契りを結び夫婦になるのが一番手っ取り早い。
侯爵家であるブラッドレイ家はこのクロノスタリア王国で最高位の家柄と権力の持ち主であり、そんな我が家と繋がりを作ろうとする上位貴族たちからの様々な縁談の話は絶えない。それは嫡男である俺は勿論のこと、妹であるアリスも同様だ。跡継ぎが生まれた時点で様々な策略と願望によってまだ意識もままならない幼少期の頃に気が付けば婚約者がいるなんて話も不思議ではなく。
例にもれず俺にも婚約者がいた。
しかもお相手方は侯爵家であるブラッドレイ家よりも格上の公爵家――—―グレイフロストの御令嬢である。フリージア・グレイフロスト、それが俺の婚約者の名前だった。
「会いたくねぇ……」
そんな重鎮の御令嬢がいきなり我が家に来ると言われても心の準備が必要なわけで、しかも彼女との最後の思い出が処刑前なのですごくトラウマを刺激されて吐きそうである。気分は急転直下、どんな顔をして彼女と会えばいいのか全く分からない。
「なんだ、久ぶりに会うからって恥ずかしがってんのか?レイもまだまだガキだな!!」
「そんなんじゃねえよ……」
けらけらと笑って煽ってくるクソジジイにまともに反応する気も起きない。それほどに俺は彼女に会うのが億劫であった。
一度目の人生ではもちろん良好な関係を築けるはずもなく、超が付くほどの不仲。「本当に婚約者なのか?」と周りに疑われるくらい俺も彼女もお互いを毛嫌いしていたし、そんな恨みつらみが積み重なって俺を死刑へと追いやった一人でもある。
今は彼女になんの嫌悪感も俺は抱いていないが、逆に彼女の怨念はこの頃から凄まじかった覚えがあるし、恐怖心は尋常ではない。
――――一度目の俺はどんな酷いことをしてきたというんだ?
昔のこと過ぎて当時の細かいことを覚えていないのが更に質が悪い。一度目の最後の頃と比べれば今回はまだそれほど嫌われてはいないだろうが、それでも全く彼女の中に嫌悪感がないわけではない。俺の方は心を入れ替えているがフリージアの方は嫌悪感マシマシだ。
やはりどう考えたって会いたくない。しかし、残酷かな彼女との再会はすぐに訪れる。
・
・
・
「はあ……」
「さっきからため息ばかりついて……そんなに緊張しているのか?」
「まあ、色々と……」
グレイフロストの御令嬢が我が家に訪問する当日。今日の朝の鍛錬は流石に中止であり、久方ぶりに穏やかな気分で目覚められたわけだが……すぐにそんな気分もどん底へと沈んだ。
朝の鍛錬はなくとも早起きが習慣づいて起きる時間は変わらず早朝。普段ならばまだ穏やかな時間帯なのだが今日は違った。朝から使用人たちは慌ただしく屋敷内を右往左往して走り回って、公爵家の御令嬢の出迎え準備をしていた。
「レイ様も準備をしますよ!!」
「あ、はい」
例に漏れず、俺も彼女を出迎えるために朝から普段は絶対にしない服などを着せられてそれ相応の身だしなみを整える。これをする為に今日の鍛錬は泣く泣く中止なのだが、正直こんな慣れない恰好をするくらいならいつも通り鍛錬をしていたかった。しかし、そういうわけにもいかないのが現実だ。
気が付けば件の御令嬢様が訪問なされる時間であり、屋敷の門前で家族総出で公爵家御令嬢様の出迎えをするわけだが正直いますぐ帰りたい……いや、既に我が家なのだから自分の部屋に籠ってしまいたい。それがだめなら無心で鍛錬をしたい。
――――あれほど頭を悩ませていた鍛錬が今はこれほど恋しいなんて、俺はどれだけ自分本位で愚かな人間なのだろうか。
「ははは……」
自嘲的な笑みを浮かべているとその馬車はやってきた。
「来ました!!」
アリスがいち早く目線の先にうっすらと見えた馬車を指さしてはしゃぐ。婚約者同士の仲は最悪であったが、アリスとフリージアの仲はとても良かった。一度目の人生では本当の姉妹のように仲睦まじく、俺は何者でもないかのような扱いだった。
「よくぞお越しくださいました――――」
門前で馬車が止まり馬が嘶く、豪奢な荷台から一人の少女と従者二人が降りてきた。それに合わせて父が頭を恭しく下げる。俺もそれに倣った。
「────フリージア様」
「ッ────!!」
視界の端に一人の少女が映る。瞬間、息が止まった。
まるで純白の天使が降り立ったのかと思うくらいその少女は白く、そして美しかった。しかし、別に俺は彼女のその美貌に絶句したわけではない。むしろその逆、俺は彼女を見て全身の毛が逆立ち、恐怖すら覚えた。
────分かっていたこととは言え、実際に目にするとヤバい。
なんか寒気がするし、身震いが止まらない。心なしかこちらを見る目が冷たいような気が……いや、気の所為なんかじゃなくて実際に彼女は俺のことを嫌悪しているのでこの感覚は正しい。恨まれて仕方がないのだ。それほどのことをこの時点で俺はしてきたし、自覚はあった。
────それでも、破滅の未来を回避するためには彼女との仲を修繕する必要がある。
ここで怖気づいても仕様がない。やるしかないのだ。そう自身を鼓舞して俺は顔を上げてフリージアに挨拶をした。
「お久しぶりです、フリージア様。本日は我が家にお越しくださいまして、大変うれしく思います。どうぞごゆっくりしていってください」
「……」
しかし彼女は何も答えずに俺から目を外してそっぽを向くばかり。まるで俺を真っ向から拒絶するかのように。フリージア・グレイフロストとクレイム・ブラッドレイの間にできた溝、遺恨は根深いのだと俺は再認識する。
────もう本当にムリ……。
ここからまだ関係を修復できる未来って存在するんですか?
そう誰かに問いかけたくなるほどの絶望感を俺は覚えていた。
その為の繋がり、お互いの利害が一致し、よりその絆、関係性を深くするためには両家の子孫が契りを結び夫婦になるのが一番手っ取り早い。
侯爵家であるブラッドレイ家はこのクロノスタリア王国で最高位の家柄と権力の持ち主であり、そんな我が家と繋がりを作ろうとする上位貴族たちからの様々な縁談の話は絶えない。それは嫡男である俺は勿論のこと、妹であるアリスも同様だ。跡継ぎが生まれた時点で様々な策略と願望によってまだ意識もままならない幼少期の頃に気が付けば婚約者がいるなんて話も不思議ではなく。
例にもれず俺にも婚約者がいた。
しかもお相手方は侯爵家であるブラッドレイ家よりも格上の公爵家――—―グレイフロストの御令嬢である。フリージア・グレイフロスト、それが俺の婚約者の名前だった。
「会いたくねぇ……」
そんな重鎮の御令嬢がいきなり我が家に来ると言われても心の準備が必要なわけで、しかも彼女との最後の思い出が処刑前なのですごくトラウマを刺激されて吐きそうである。気分は急転直下、どんな顔をして彼女と会えばいいのか全く分からない。
「なんだ、久ぶりに会うからって恥ずかしがってんのか?レイもまだまだガキだな!!」
「そんなんじゃねえよ……」
けらけらと笑って煽ってくるクソジジイにまともに反応する気も起きない。それほどに俺は彼女に会うのが億劫であった。
一度目の人生ではもちろん良好な関係を築けるはずもなく、超が付くほどの不仲。「本当に婚約者なのか?」と周りに疑われるくらい俺も彼女もお互いを毛嫌いしていたし、そんな恨みつらみが積み重なって俺を死刑へと追いやった一人でもある。
今は彼女になんの嫌悪感も俺は抱いていないが、逆に彼女の怨念はこの頃から凄まじかった覚えがあるし、恐怖心は尋常ではない。
――――一度目の俺はどんな酷いことをしてきたというんだ?
昔のこと過ぎて当時の細かいことを覚えていないのが更に質が悪い。一度目の最後の頃と比べれば今回はまだそれほど嫌われてはいないだろうが、それでも全く彼女の中に嫌悪感がないわけではない。俺の方は心を入れ替えているがフリージアの方は嫌悪感マシマシだ。
やはりどう考えたって会いたくない。しかし、残酷かな彼女との再会はすぐに訪れる。
・
・
・
「はあ……」
「さっきからため息ばかりついて……そんなに緊張しているのか?」
「まあ、色々と……」
グレイフロストの御令嬢が我が家に訪問する当日。今日の朝の鍛錬は流石に中止であり、久方ぶりに穏やかな気分で目覚められたわけだが……すぐにそんな気分もどん底へと沈んだ。
朝の鍛錬はなくとも早起きが習慣づいて起きる時間は変わらず早朝。普段ならばまだ穏やかな時間帯なのだが今日は違った。朝から使用人たちは慌ただしく屋敷内を右往左往して走り回って、公爵家の御令嬢の出迎え準備をしていた。
「レイ様も準備をしますよ!!」
「あ、はい」
例に漏れず、俺も彼女を出迎えるために朝から普段は絶対にしない服などを着せられてそれ相応の身だしなみを整える。これをする為に今日の鍛錬は泣く泣く中止なのだが、正直こんな慣れない恰好をするくらいならいつも通り鍛錬をしていたかった。しかし、そういうわけにもいかないのが現実だ。
気が付けば件の御令嬢様が訪問なされる時間であり、屋敷の門前で家族総出で公爵家御令嬢様の出迎えをするわけだが正直いますぐ帰りたい……いや、既に我が家なのだから自分の部屋に籠ってしまいたい。それがだめなら無心で鍛錬をしたい。
――――あれほど頭を悩ませていた鍛錬が今はこれほど恋しいなんて、俺はどれだけ自分本位で愚かな人間なのだろうか。
「ははは……」
自嘲的な笑みを浮かべているとその馬車はやってきた。
「来ました!!」
アリスがいち早く目線の先にうっすらと見えた馬車を指さしてはしゃぐ。婚約者同士の仲は最悪であったが、アリスとフリージアの仲はとても良かった。一度目の人生では本当の姉妹のように仲睦まじく、俺は何者でもないかのような扱いだった。
「よくぞお越しくださいました――――」
門前で馬車が止まり馬が嘶く、豪奢な荷台から一人の少女と従者二人が降りてきた。それに合わせて父が頭を恭しく下げる。俺もそれに倣った。
「────フリージア様」
「ッ────!!」
視界の端に一人の少女が映る。瞬間、息が止まった。
まるで純白の天使が降り立ったのかと思うくらいその少女は白く、そして美しかった。しかし、別に俺は彼女のその美貌に絶句したわけではない。むしろその逆、俺は彼女を見て全身の毛が逆立ち、恐怖すら覚えた。
────分かっていたこととは言え、実際に目にするとヤバい。
なんか寒気がするし、身震いが止まらない。心なしかこちらを見る目が冷たいような気が……いや、気の所為なんかじゃなくて実際に彼女は俺のことを嫌悪しているのでこの感覚は正しい。恨まれて仕方がないのだ。それほどのことをこの時点で俺はしてきたし、自覚はあった。
────それでも、破滅の未来を回避するためには彼女との仲を修繕する必要がある。
ここで怖気づいても仕様がない。やるしかないのだ。そう自身を鼓舞して俺は顔を上げてフリージアに挨拶をした。
「お久しぶりです、フリージア様。本日は我が家にお越しくださいまして、大変うれしく思います。どうぞごゆっくりしていってください」
「……」
しかし彼女は何も答えずに俺から目を外してそっぽを向くばかり。まるで俺を真っ向から拒絶するかのように。フリージア・グレイフロストとクレイム・ブラッドレイの間にできた溝、遺恨は根深いのだと俺は再認識する。
────もう本当にムリ……。
ここからまだ関係を修復できる未来って存在するんですか?
そう誰かに問いかけたくなるほどの絶望感を俺は覚えていた。
感想 1
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakuraiクラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第五章リード王国編
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
空月そらら「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ※2025年12月に第4巻が発売されました
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさまかつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。