【完結】異世界行ったら龍認定されました
戦争話ゆえ、痛そうな回には▲、ラブシーン回には★をつけています。
紫輝は次々に魅力的な男性たちと出会っていくが。誰と恋に落ちる?(登場順)
黒い髪と翼の、圧倒的包容力の頼れるお兄さん、眞仲?
青い髪と翼の、快活で、一番初めに紫輝の友達になってくれた親友、千夜?
緑髪の龍鬼、小柄だが、熊のような猛者を従える鬼強剣士、廣伊?
白髪の、龍鬼であることで傷つき切った繊細な心根の、優しく美人なお兄さん、堺?
黒髪の、翼は黒地に白のワンポイント、邪気と無邪気を併せ持つ、俺様総司令官の赤穂?
桃色の髪と翼、きゅるんと可愛い美少女顔だが、頭キレキレの参謀、月光?
それとも、金髪碧眼のハイパーブラコンの弟、天誠?
まさかのラスボス、敵の総帥、手裏基成?
冒頭部はちょっとつらいけど、必ずラブラブになるからついてきてくださいませ。性描写回は、苦手でも、大事なことが書いてあるので、薄目で見てくださると、ありがたいです。
ラスボス王子で視野狭窄で感想を書いた時に、そういえばと思い当たる人物がいたので、こちらに感想を少し書きます。
堺。差別される龍鬼に生まれ、親に疎まれ、将堂軍のトップの金蓮に目の敵され、唯一守ってくれていた兄の藤王が行方不明と不遇に生きる心を閉ざした堺。
誰からも見放されていたと思っていた堺を、実際は赤穂、月光、瀬間、幸直の幼馴染たちは気にかけて、できる範囲で助けてくれていた。でも、視野狭窄になっていた堺は気づけず、ずっと心を守るために閉じこもっていたと。(赤穂たちのオラオラウェイなノリに堺がついていけない部分も多分にあっただろうけど)
紫輝と会ったことで、堺の閉ざしていた心が外に向かい、以前は兄の藤王にしか向いていなかった心が、最初は紫輝に、幼馴染たちに、最後に青桐へと向いていくことになる。
45/159 番外 氷龍、時雨堺 2で紫輝からの手紙で『赤穂は生きている』という紫輝の意図していないメッセージを受け取った時に涙した堺のシーン。
視野狭窄ということで思い当たった堺。その堺が幼馴染の赤穂の生存に涙するシーンは、閉ざされていた堺の心が外に向かったことを見て取れて、とても美しいシーンだなと思ったのです。
北川様、心配しておりました。
少しだけ、感想を追加します。先に書いた性行為の描写に関してです。
60/159 番外 側近、瀬来月光の前後、紫輝と安曇、廣伊と千夜、そして堺と青桐ががっつりやっている。
特に赤穂の弟、青桐、山奥から出てきて堺に一目ぼれして、堺とイチャコラしたい欲満々。
兄の赤穂は月光の身を案じて抱きしめるだけ。
双子のそっくりさん。かたや燃え盛る恋。かたや熾火のようにふんわり温まる愛。
なんていうか、対照的で見事と思った。
性行為の描写があるとね、性行為なしでの表現もあって、表現が広がるんだな、と思ったのです。
そろそろ、本の書影が拝めそうですね。それに伴っての作業もあるので、色々忙しいかと思いますが、無理せず、お体を大事にしてください。
また、本を買ったら、感想を書きます。待っていてください。
先回、文字数の関係で書けませんでしたので、赤穂と月光のことで、少しだけ感想を追加します。
60/159 番外 側近、瀬来月光の一番最後の部分、一年前にいなくなった5歳の紫月が18歳の紫輝として、赤穂と月光の前に現れて、二人とも紫輝が紫月であることの確証を得て、嵐のような1年が終わって、自分たちも将堂軍と縁が切れたある意味一番落ち着いた状況。
状況や諸々のことでうまく向き合えなかった赤穂と月光が息子の安否が確認できて、自分たち自身も将堂軍の柵から抜け出したタイミング。赤穂を慰めようとする月光の手をとめて、赤穂が月光を膝にのせてお互いがキチンと向き合って抱きしめあうって、ものすごく深い愛情描写だな、と思った。
この作品はキチンと性行為の描写があるからこそ、性行為をせずに抱き合ってキスをするだけの描写はそこを超えた愛情の表現に見える。
紫輝と安曇、堺と青桐みたいまだまだ恋愛中の性にギラギラなカップルと違って、赤穂と月光は子どもがいてその子どもは結婚して巣立ってしまいましたみたいな熟年夫婦みたいなカップルだけど、まだまだ20代前半。月光の体のことがあって激しい性行為からは卒業してしまったけど、赤穂の気遣いと月光の赤穂への独占欲の現れみたいな穏やかな愛情表現で、そこへ至る紆余曲折の道のりを歩んで、この二人はここへ行きついたんだ、と感動するすごく好きな場面です。
また、感想を書きます。いつも、ありがとうございます。
46~61/159あたりを読み返しています。
赤穂と月光(+月光に横恋慕する瀬間)の物語。うまくいかない恋に気持ちがギュっとする。月光の父親はやっぱり毒親。子どもの才能に嫉妬して子どもを未来をつぶそうとする親。赤穂が、月光の父親を殺しちゃうのも分かる。
でも、59/159 番外 側近瀬来月光を読むと、赤穂と月光がお互いにうまく向き合えない状況で結婚したにもかかわらず、赤穂は金蓮との間に子どもを作ってしまった。赤穂を夫、月光を妻に置き換えると、夫が浮気して相手を妊娠させて、そのせいで浮気相手の仕事が夫にまわってきて、体調の悪い妻とほとんどあってないって状態。その挙句、浮気相手の産んだ子どもを連れて、ほったらかしにしていた妻の家に助けてってなかなか最低なシチュエーション。そんな状況で浮気相手との「龍鬼」の子を受け入れた月光は神かと思った。
その子ども「紫月」を挟んで赤穂と月光が再びキチンと向き合えるようになったというのは、すごくいい。赤穂と月光が婚姻という関係がなくとも切れない愛と情を互いに確信して、紫月のために月光は赤穂から離れるって、うまくいかない恋の答えだったのだろうな、と。うまくいかなかった恋を婚姻という形で無理やり縛り付けても、結局、うまくいかず。赤穂と月光は紫月を挟んで、キチンと向き合って、愛情を確信する形に落ち着いたのかなと思った。
紫月を赤穂と育てている5年の間が月光にとっては一番幸福な時間だったから、月光が必死で消えた紫月を探していたかと思うと、物語の頭の方で月光が紫輝に結構強引に接触してカマかけたりしていたんだなぁ、と改めて思った。
そして、横恋慕男瀬間はいい奴だな。最後まで月光に自分の気持ちを悟らせなかった。
いつも、コメントというか裏話をありがとうございます。金蓮と銀杏姉妹は面食いか・・・でも赤穂と青桐もはかなげ美人が好き、紫輝と夏藤も天誠が好きだったから、双子は好きになる相手の傾向が似るんだ。
また、感想を書きます。
考えてみると、赤穂の幼馴染4人は全員右軍。ということは、赤穂組は全員腕力ツヨツヨ。そのうち、3人は将堂家の分家と名家の跡取り候補。残る堺も名家の次男。月光も大けがをするまでは鬼猛者。赤穂が腕力ツヨツヨの脳筋坊ちゃんたちを〆ていることになる。
金蓮よりも周りをそれなりの家の人間で固めているのは、赤穂の方。金蓮にはいわゆるいいお家のお付きは時雨家の長男の藤王しかいない。その藤王は龍鬼のハンデ持ち。
なんとなくだが、金蓮は暴力マンの赤穂だけが苦手ではなくて、赤穂の幼馴染腕力ツヨツヨの脳筋坊ちゃん3人も苦手だったのではと思った。(堺は単純に藤王との恋のライバル)金蓮と赤穂は1歳違いということは、赤穂の幼馴染たちともそれほど年齢差がない。幸直か瀬間は自分の手元に置いてもよかったはずがそうしなかった。
だから、将堂軍、赤穂が金蓮に従っている時はうまく回るようになっているが、赤穂が反旗を翻した時には金蓮の手元の左軍では、腕力的にも、旗頭となる家の格も足りず、赤穂とゆかいな仲間たちの右軍に圧倒されてしまう結果となった。
コレ、怖い考え方をすると夏藤って赤穂に対する人質でもあるのでは?お前の息子はこっちで預かっているって、メッセージ。金蓮はともかく、金蓮周りの燎源とか赤穂と金蓮と夏藤の関係性を知っている人は考えていそうだな、と思った。
赤穂が最終盤で金蓮を追い落として将堂家の当主になれたのは、男子継承ルールによる正統性と、赤穂の幼馴染の支持と最後に右軍という左軍よりも強い武力の支配をしていたから。金蓮よりも赤穂側に分家と名家の支持が集まっていたのはデカいかな、と。
後から見ると、赤穂を当主へと押し上げる条件はすでにそろっていて、ただ一つ赤穂に足りないのが、当主になるという気持ち。将堂家、金蓮への弟としての敬愛と忠誠というハートの欠片が砕けるまでは赤穂には無理で、最後に赤穂を後押ししたのは月光と紫月への愛情。
愛に狂って当主としてどうしようもなくなってしまった金蓮から、伴侶と息子の愛情のために赤穂が当主の座を奪う。155・156/159 終わらない物語で語られるのは、紫輝の両親の物語でもあるのだなと思いました。
また、長々とすみませんでした。また、感想を書きます。
また、少しだけ小ネタな感想を書きます。
天誠が300年後の世界にきて、本名ではなく、芸名の「安曇眞仲」を名乗って、その名が「賢龍 安曇眞仲」として世に知れ渡ってしまった。
けど、本名「間宮天誠」を名乗らなくて結果的に正解だったんですね。おかげで、紫輝は「間宮紫輝」と名乗って将堂軍に入っても怪しまれずにすんだ。天誠が本名のままだったら、「間宮?手裏の龍鬼と同姓だ。怪しい奴め」みたいなことになっていたはず。
天誠が不破を警戒して本名を名乗らなかったのが、7年後の紫輝を守ることになっているのは、細かいことだけどすごい。(不破も本名「時雨藤王」を名乗ってないからお互い様だけど)
天誠は最終的には公式名「手裏基成」になってしまったけど。文字通り、名よりも実(紫輝の安全)をとった結果だろうけど、きっと天誠は自分の本当の名は紫輝とライラだけが知っていればいいと思っていそうだなと思いました。
このサイトでよくある恋人同士が互いの愛称を呼ぶのに、その愛称がほかの人と違う自分だけのもの的なものの変形版で、この世界で紫輝だけが天誠と呼ぶみたいなのが嬉しい的な。
いつも、コメントありがとうございます。また、感想を書きます。
また、少しだけ感想を書きます。赤穂のことを書こうと思います。
何度も読み返すと青桐や基成(巴)と生き様の違いが見えてきて、面白いというか。
基成(巴)は赤穂と違って、自分の家には思い入れはなく、手裏軍での実績も人望も期待もなく、最終的には手裏基成としての自分を捨ててしまっている。
山奥から連れてこられた青桐自身は当然将堂家やその周りとのしがらみが何もない。青桐はほぼ話中では実力は不明で、金蓮や銀杏と比べると余計なことをしないという部分では優秀。やったことと言えば堺にほれて、堺を・・・
その二人と比べると、赤穂は伴侶と子どもという大切なものがあって、幼馴染たちがいて、将堂軍では実績があって、それなりに人望があってとたくさんのものを持っていた。赤穂は一度死ぬことで将堂家や金蓮と心理的なつながり切れて、自身にとって大切なものを守るというスタンスになる。
155・156/159 終わらない物語で、赤穂が生きてきた道で手に入れた捨てられない多くのものを、もう一度自分のものにするために、最後に見える形で自分の大切なもの(月光と紫輝)を守るために今まで大切であったもの(金蓮)を追い落とす。あの場面は紫輝の大舞台ではあるが、赤穂にとっても自分の人生を賭けた大舞台だったのだなと。(自分には、赤穂が一番いいところをかっさらったように見えたが)
赤穂は最初のころや金蓮、手裏軍での人物評が結構悪くてどうなのだろうと思っていたが、読み終わると恐れられてはいるが人望もあって、情もあって、紫輝にとってはちょっと子どもっぽい乱暴で不器用だが良い父なのだなと思うようになった。
月光とのうまくいかなかった過去の部分も読むと、もどかしいようなせつないような。でも、藤王とうまくいかなかった金蓮(身勝手マンの恋)と月光とうまくいかなかった赤穂(状況が許してくれない恋)がそろわないと紫月と夏藤が生まれない(姉弟の子どもの名前を見ると名づけの傾向がそっくり。自分の思い人の文字を入れている)
天誠は一周するとイメージが変わるけど、赤穂も一周以上回ると悪い前評判イメージが消えるんですよね。
またも長々と書いてしまいました。いつもコメントというか裏話ありがとうございます。また、感想を書きます。
少しだけ感想を書きます。
北川様からいただいたコメントを読むと、44/159番外 氷龍、時雨堺あたりが、この話のベースになる部分になりますよね。(話の初期メンバーがそろっている)
ちょっと思ったのは、その場面、巴以外は全員脳筋。赤穂の幼馴染の4人は月光以外は赤穂を含めて脳筋。全員将堂軍のトップのお家の人間なのにお家の権力を使わず、いざとなったら力で解決みたいな。
燎源は脳筋3人組に青桐を丸投げして、その結果、脳筋らしい結論、なんとかするのは無理=赤穂に似た別人のまま堺がフォロー。フォロー役の堺に青桐が惚れてしまうという、丸投げした金蓮と燎源の思いもよらない結果になってしまったみたいな話。
イセ龍は読むたびに銀杏と金蓮をとっ捕まえてからの怒涛の流れがすごいと思う。それまでは紫輝を中心とした何組もの人間関係の群像劇を描いていたのが、急激に折りたたまれて、金蓮と銀杏の人質交換の場へとつながる流れが見事だと思う。特に安曇と不破が起こした手裏家壊滅の時に登場した銀杏と基成(巴)が最後の手前で登場して話にこうつながるのかって思いもよらなかった。
155・156/159 終わらない物語で、赤穂、一番いいところをかっさらったと自分は思ったのですが。
安曇と藤王が金蓮の心を折っておいて、そこへ銀杏という爆弾をぶち込んで金蓮の秘密を暴露という場を温めてからの登場。
あの場面、金蓮様が女?→赤穂様が二人?→赤穂様と金蓮様にそれぞれ双子の弟妹が?!→赤穂様が将堂家の当主に!→赤穂様に龍鬼の子ども?!→その子どもが手裏基成と結婚している?!→その子どもが王?!と何に驚いたらいいのかさっぱりわからない未曾有の大混乱状態。よく考えてみると紫輝を赤穂の子と認めた将堂軍の幹部は赤穂の弟と堺と不破=藤王の時雨兄弟。完全仕込み要員。
脳筋の脳筋らしからぬ行動というか、演出は月光と安曇だよなぁと思いました。多分、月光は赤穂のかっこいい登場とか狙ったよなぁ(紫輝の初回接触の時、赤穂が勝手なことして失敗したし)。
他の方の感想も読みましたが、結構、皆様感想が長い。それだけこの話が皆様の心に引っ掛かることが多いよい物語なのです。(自分も含め)今回も少しではなくなった。
いつも丁寧なコメントありがとうございます。また感想を書きます。
赤穂と基成について書こうかと思います。
先に銀杏のことを書いたのは、もともとは青桐って赤穂になれたのかなって読み返していて、44/159番外 氷龍、時雨堺あたりで青桐を赤穂にできるかを赤穂の幼馴染たち堺、幸直、瀬間が検討するけど、3人の結論は「無理っ」てなっていて、赤穂に似た別人のままで武力面は堺がフォローするって方向性でまとまったんですよね。
「手裏基成」はどうだったのかと思って読み返したら、本物の基成と偽「手裏基成」はもはや別人。堂々としていて、武力的に強くて、頭もよくて、内政もできて、しかも、手裏軍の幹部、誰もあいつは基成様じゃないと言わないで、従っている。明らかに偽基成の方が真基成よりもできる子になっている。なりすましに成功じゃなくて、不破と安曇の腕力で抑え込んで、偽基成でも手裏がうまくいっていれば問題ない状態だったのではと思った。これがうまくいったのは赤穂と違って基成はある意味堺状態(監禁されてはいないが大切にされていない)で、誰も本当の基成を支持する人がいなかったのかなと思った。堺と違って基成は手裏家全滅時に逃げ出すが、それは基成を手裏に縛り付けるものがなかったことの裏返しにもなるのかと思った。10/159 賢龍 安曇眞仲1で安曇が基成に親も弟も倒されたのに刀も抜けないのかとののしるけど、仇を討ちたいと思えない家族関係だったのだろうなと。不破と安曇には兄弟が目の前で殺されても何もできない兄という存在はありえないのだろうけど。
赤穂は将堂軍で実績もあって、幼馴染たちと信頼関係もあって、何よりも将堂家と当主に忠誠心があった。苦楽をともにし、生死をともにするように育った幼馴染たちには姿かたちがいくら似ていても青桐を赤穂として受け入れるには拒否感が強かっただろうし、燎源が連れてこれる程度の剣の腕ではとても武力的に赤穂の代わりが務まると思えないのは当然だろうと思った。
自分がこのシーンがすごいと思うのは、巴(基成)がこれを見ていること。いくら捨てたとはいえ赤の他人に己の立場を成りすまされている巴がこのシーンにいる。巴の胸中はものすごく複雑だっただろう。
赤穂のことを書こうかと思ったけど、先にパパとラスボスの方へ下敷きにする感想を書きます。いつも、コメントありがとうございます。
少しあまり感想書かなかった人物について感想を書きます。
手裏家お家乗っ取り3人衆のうち、当初の残留予定の銀杏について思ったことがあったので書きます。
乗っ取り3人衆のうち、不破と安曇が手裏基成の行動と手裏軍の方針を主導していて、銀杏はその二人の方針に従って行動していただけ。両方ともタイプの違う美形だが、不破はいなくなる予定(自重期間の8年開け)かつ龍鬼。安曇はいなくなることもなく、龍鬼ではない。
76/159『安曇眞仲、最後の日』。恋心もあっただろうけど、銀杏としては必死だったのでは?巴(手裏基成)と銀杏の会話からでも分かるように、銀杏は姉の金蓮と違って当主の座に座る度胸と器がない。銀杏にとって不幸だったのが、姉金蓮の側仕えの藤王と天才安曇が相方だったこと。藤王は6年も一緒にやってきて姉の金蓮は男当主としてできたのだから妹もできるやろ的な感覚だっただろうし、天誠は悪い意味で何でもできるからできない人間の感覚は分からなかっただろう。巴は銀杏の言動をうーんと思ったみたいだけど、一人で手裏基成として手裏家の当主として立つよりも、龍鬼ではない安曇を基成として固定して自分がその妻に収まる方が、手裏家として問題ないという計算はしている。
舵取りしていた二人がいつかはいなくなって、自分一人でその立場に立つのに能力や度胸がない。銀杏としては恐ろしかったのだろうと思った。なら、なんとしてでも、片方だけでも引き留める、みたいな。それに恋心が合わさってグチャグチャの行動。
結局、金蓮、銀杏の恋は、相手の気持ちそっちのけで自分の心の押し付けて、恋に狂って破滅していくのが姉妹そっくり。全く別々に育ったはずの双子の姉妹がそっくり同じ運命をたどったのを間近で見て、藤王は女嫌いになるのは仕方がないかと思った。(その藤王と子を成した牙織は偉大だ)
堺は鶴と白鳥の二候補あったのですか。嫁にしたいタイプのおしとやかな美人なら鶴ですよね。でも、堺も藤王もハゲ設定なくてよかった。美人乙女兄弟ですもの。丹頂設定が血塗れ設定でよかった。
お忙しい中、いつもコメントありがとうございます。
いつも長々と書いてすみません。コメントを書いていただけるのが、すごく嬉しくて。コメントを読むと本当にイセ龍の世界が広がるようで、裏話だったり、作者の方はこう考えているのだというのが分かって、ありがたいです。自分は昨年からこのアルファポリスの小説を読み始めて、おそらくは初めて感想を書いたのが、ビコ尻。その時、北川様からコメントが返ってきて、すごく感動しました。本当にありがとうございます(それで、アチコチの話にへたくそな感想を書くようになった)
本当のちょびっとした鳥ネタ感想です。
先回、堺=丹頂鶴の小ネタ感想を書きましたが(そういえば、初回の堺は髪に血をべったりつけて赤穂も注意するある意味丹頂鶴状態。堺の話も希望です)、血脈で意外だったのが、廣伊。廣伊は小さくて緑色って言ったら、血脈は可愛らしいメジロかと思っていたら、まさかの怪鳥ケツァール、カギ爪持ちのメタルカラー。日本の緑色の鳥の有名どころがメジロとウグイスのくすみカラーで、そのどちらかを想定していたので、おぅって感じでした。
手裏軍、カラス集団だから、朝皆で戦場にご出勤して、日が沈むころに皆でカラスのねぐらに退勤みたいな集団行動をしていそう。
そうそう、藤王の理想は純粋可憐な堺でしたね。時雨兄弟は兄離れ、弟離れできたので、それぞれに子どもがいるエンド。二人とも龍鬼だと伴侶なんてできないと思っていたことを考えると、時雨家の血脈が途絶えることなく続くハッピーエンドですよね。藤王の子はどっちに似ても気が強そう。堺の子のうち、堺似の女の子はやはり清楚で純粋可憐ちゃんになりそう。
赤穂と青桐とか、赤穂と基成のことを書きたいのですが、今回はこの辺りで。
いつも、ありがとうござます。
紫輝と堺、藤王と安曇で気づいたことを書きます。
紫輝が元の世界に戻ってから、この二組の兄弟、兄と弟が交換状態だったんですね。
どちらのお兄ちゃんもお兄ちゃん属性持ちで弟属性持ちに弱い。藤王は安曇を助けて以来、ずっと目をかけ世話をしていて、紫輝は堺にあってから堺の気持ちに寄り添って堺に分かりやすい形で堺をかばっていた。どちらの弟も弟属性持ちで兄依存気味で、生き別れしたお兄ちゃんを探して8年間。
紫輝と堺はそれぞれの兄弟に会えないと泣いているけど、藤王と安曇は兄弟に会えない世界はダメだ壊してやるみたいに、交換兄弟の性格がそろってしまっている。
個人的に好きなシーンの一つ「126/159 84 褒められている気がしない」を読むと、じんわりとくる。紫輝と違って、友達のあまりできなかった天誠。それを良しとして紫輝以外に目を向けなかった天誠。紫輝のいない8年の間に、不破(藤王)と七年間ずっと一緒に悪いこともよいことも一緒に話し合ったり行動してきたという積み重ねをしてきたことに紫輝が思い当たって、最後に藤王に「藤王、弟と友達なってくれて、ありがとう」っていうところが好きで、紫輝、年齢が逆転していてもお兄ちゃんだなと。
不破と安曇、本当に最後まで互いにそれぞれが抱える諸事情をさらけ出さなかったが、7年間生死のかかった苦楽を共にした仲。最後の金蓮を拘束する時に金蓮の心を折る時の小芝居で恋人の振りをしていたけど、二人とも内心こいつとはナイナイと一致しているのは笑った。BLワールドで、二人とも美形だけど、確かに友情エンドになっている。紫輝は分かっているなと思った。
小ネタ感想です。
藤王は最後、牙織とくっついている。背が高くて男性的でもあるって、金蓮と牙織ってタイプが似ている気がする。(金蓮は容姿的には好みから外れてはいなかった?)最終的には龍鬼の藤王を心から受け入れられるかが大きな違いであったのだろうと思う。
時雨家=タンチョウヅル=丹頂鶴=丹(赤)頂(いただき)鶴(大きな鳥)=背が高くて白い髪が血染め=堺。タンチョウヅルが怖い。それでも、堺の言動を見るとすっごくかわいい。山奥から出てきた木こりを一撃で倒せるくらいの強ヒロイン力。堺の娘はメチャクチャかわいいだろうな。
今回もこの辺りで字数が・・・また、感想などを書きます。
先代の不破と藤王と安曇のことで気づいたことを書きます。
先代の不破は虐げられた龍鬼や子どもを助けていたが、助けたはずの龍鬼や子どもがそれでキチンと助かったわけではなかった。金蓮(まともに人を愛することができないまま成長。権力をもっていた為に不幸をまき散らすことに)、堺(その金蓮のせいで不遇)、廣伊(監禁する親はいなくなったが周りの人に将堂軍に売られる)、藤王(弟と接触を禁じられて、その間、弟や目をかけていた廣伊が不遇となる)
藤王は助けたのは安曇と銀杏だけだと思うけど、先代の不破と違ってそのあとずっと安曇と銀杏をある意味、世話というかフォローをしていた。
安曇は孤児たちを利用するために助けて援助し、四季の村の村人や隠密として育てた。
不破と藤王と安曇の行動を比べると、助け方がだいぶ変化しているなと思いました。
多分、先代の不破は藤王と違ってがっつり差別された龍鬼で、年齢的に自分の先が見えてきて最後に虐待されている龍鬼や子どもを助けるということをやろうと思ったのだろうし、それしかできなかったのだろう。不破が最後に助けた藤王は恵まれた環境にいた龍鬼だった上に廣伊を見ていたから、単純に虐待状態から解放してもそれだけでは立ちいかないことをわかっていたと思う。藤王が助けた安曇は300年前の児童相談所や養護施設などの仕組みが知識としてあり、孤児を育てて利用した。それにプラスして、それで助かった多くの子どもに龍鬼に対する差別意識をなくしていった。
助け方が上手にリレーされているなと思いました。
なんやかんや言って、紫輝や天誠は300年前に普通にあった、戦をしない、差別をしないという考え方をもっていて、それを行動の指針としておけるのが大きなアドバンテージで、赤穂や月光、不破や藤王の行動への指針と大きな違いになっているなと思いました。異世界ものでこういう部分を上手に反映することは難しくて、そういう意味では難しいテーマを上手に描いていると思いました。
それが天誠が紫輝一人のために捧げる平和と差別根絶であっても、天誠が助けた孤児、紫輝の親、紫輝が得た友人と巻き込まれた多くの人が享受できるもので、1000年の未来へ続くものというのが、すごく上手な話の締め方だと思いました。
今回はここで文字数が超過しそうなので終わります。
少し小ネタの感想を書きます。
将堂軍の幹部。結構、互いに名前呼びで、フレンドリー。同じ家の人間が親兄弟でいるからということだろうが、将堂家の金蓮、赤穂以外は割と呼び捨て状態。特に廣伊先生のマナー教室の生徒さんたちは、幼馴染で、生死を共にする仲間だからか、44/159番外 氷龍、時雨堺のあたりで赤穂が死んで月光が赤穂の棺に伴って将堂軍を去るという状況で、いきなり青桐をどうにかせいと言われた残された幸直、堺、瀬間3人が懊悩しながらも状況打開を考えるというシーン本当に仲がいいんだと思った。あと、よく読むと堺が幸直をからかったりパシッたりしている。堺、金蓮、赤穂以外には割と怖いもの知らずになっているような気がする。もしくは、幸直は何やかや言っていまだに初恋の堺に弱い。
燎源。すみません。自分はうっかり、単語にある燎「原」と思い込んでいたので、燎原の意味である「火をつけて野原を焼くこと」を名に持つってと思っていたが、「源」の字になると「火をつけて源を焼くこと」とさらに状況が悪化。まさに藤王と安曇と赤穂に金蓮の立場を完全に焼き尽くされた状況。しかし、炎龍や燎源、天誠って本当に偶然なのですね。最後まで読むとどう見ても伏線としか言いようがない。本当にすごいです。
赤穂と青桐の両方にオオワシ系の龍鬼の子ができているということは、赤穂と青桐の遺伝子が龍鬼が生まれるようになっていたのかなと思った。名家の時雨家の龍鬼兄弟の能力が秀でている。その名家よりも上の将堂家の龍鬼、紫輝はさらに上をいく。ということは、いいおうち出の龍鬼は龍鬼としての能力が高い。なんとなくだが、先代の不破は手裏家とかそっちのいいおうち出の龍鬼だったのではと思った。正体を隠した藤王と安曇が暮らしていくには困らない程度のものを残せる=それなりのおうちの出なのかなと思いました。青桐の息子、黒猫4号の紫月も紫輝並みに強い龍鬼なのではと思った。(それを証明する機会はなくなったが)
藤王と安曇とか、不破のこととか、巴がらみのこととか、書こうかと思いましたが、字数が足りなくなりそうなので、次に回します。
いつも、コメントありがとうございます。しっかり読んでます。
この物語の悪役の金蓮絡みの男性について思ったことを書こうかと思いました。
金蓮の父親、山吹。金蓮の立場が複雑化したり、まともな愛情関係を結べなかったのは、すべて歪んだ愛情を持つ父親のせいですよね。
初恋の人、藤王。藤王は金蓮を理想の当主を育てる感覚で接していたが、結局、金蓮に歪んだ愛情を向けられて憎む=マイナス愛情を持つようになった。
弟であり、情を交わした相手、赤穂。情はあったが、金蓮をかばって死んだことで、その情を諦めた。
息子の一人、紫月(紫輝)。母親と知っても、情がわかず、無関心方向に。(夏藤は記述が少ないから何とも言えないですが)
金蓮の側近、燎原。最後に何もなくなった金蓮の手を取った男。
赤穂、紫月(紫輝)に因んだことを検索しても金蓮との関連性を思い浮かぶものがないということが、赤穂と紫輝は、愛の反対は無関心という言葉を地でいくように最後には金蓮への愛情も憎しみもなくなっていることを、反対に山吹と藤王は検索すると金蓮との関連性と結びつくものが出てくるということから、最後まで歪んだ愛情とマイナスの愛情があることを名前の中に含みを持たせているのかなと思ったわけです。
先のコメントでは、偶然の産物とのことですが、偶然にしては上手に名前をつけていると思いました。
金蓮の側近が藤王=炎龍と火をつけて焼野原にする名を持つ男。最後まで読むとどう考えても、炎龍、燎原って終盤への伏線ですよね。
恋の炎に焼き尽くされて何もかもをなくした金蓮の手を燎原がとるというのはよかった。燎原にとって金蓮は手塩にかけて育てた理想の当主であり、自分の隣に立つ藤王しか見てくれないどうにもならない主であり、捨てられないお姫様だったのだろう。
ちょっとした、小ネタの感想。
赤穂は紫輝と天誠が祝言上げるまでは天誠に文句垂れ垂れだったが、最終盤まで紫輝の相手に天誠は嫌と言い続けたのは、月光。赤子の時から紫月をずっと育ててきてそう簡単に切り替えが効かないのか?両者とも知略系で同族嫌悪的に嫌いなのか?やはり、かわいい息子の理想のお嫁さんは強くて純粋無垢で美人の堺だからなのか?(強くて頭がよくて心のどす黒い婿はお呼びではない)
いつも、長文の裏話ありがとうございます。少しずつイセ龍の世界が拡張しているようで、それをもってまた、話を読むと面白いです。また、感想を書きます。
感想を書くために下調べをしていたら、結構、面白いことに気が付きました。金蓮絡みの男性6人についてです。
父親の山吹。山吹といえば、一番有名な和歌が「七重八重花は咲けど山吹のみの一つだになきぞ悲しき」→愛や望みは実らないという意味。金蓮の人生を狂わせた男が金蓮に背負わせたもの。
初恋の藤王。藤の花言葉は色々あって、誠実、信頼、優しさ、歓迎、佳客→藤王っぽい。金蓮がらみで意味をもつのは、恋に酔う、陶酔する恋、決して離れない。花言葉がドンピシャ。
赤穂と紫月(紫輝)と夏藤は検索しても対金蓮の関連性ではうまいことあてはまるものは確認できなかった。ただ、赤穂は穂=実り=子だから、赤穂と金蓮の間に子ができるというのを暗示。紫月は月=触れることができないものとも言えるからこれも意味深。夏藤の花言葉は歓迎だから、夏藤を将堂家の跡継ぎとして歓迎ともこじつけ可能か?
最後に燎原。火をつけて野原を焼くこと。最後まで読むと意味深な名前だと確認できた。
金蓮の後ろに炎龍と燎原がいるって、なんとなく金蓮の未来を象徴しているような気がする。赤穂の後ろは月光(触れることのできないもの)と堺(区切り)がいるのも、意味深。
金蓮はド有名人がいる。水滸伝と金瓶梅に出てくる潘金蓮。金蓮とは全然別系統で、今風に言うと女の武器を使う悪女。
ものすごく手が込んでいるネーミングですよね。山吹の和歌、藤の花言葉、燎原の意味はウワッと思いました。もっと早くに調べればよかった。
廣伊のマナー教室。月光、瀬間、幸直はド突かれて、それを見て赤穂はマナーは大切と学習したのですね。(堺は内心ビビり散らかして涙目だと思うと萌える)ありがとうございます。
あと、紫月が時間の彼方に逃げこむ時、300年後の天誠の目の前から、300年前の天誠の目の前に移動って、気が付いてちょともえた。
先回のコメント欄見て、性描写の年齢規定の話、納得というか本当に裏話。なかなか、難しい話ですね。高校生くらいの体も心も子どもから大人に変わる時という微妙な時期を描きたい人は多いと思うのですが、色々な兼ね合いがあるのですね。
いつも、コメントありがとうございます。また、感想を書きます。
これは、感想とは違うのですが、確認のために書きます。(廣伊先生のマナー教室の話も聞きたい)
300年後に来たばかりの天誠が監禁されていた家に、その後、月光が紫月と隠れ住んだということですよね。その家の位置が300年前の間宮家があった場所ということですよね。だから、紫月は金蓮に剣を振り下ろされた時に300年前の同位置に時間移動をしたということになるのですよね。
そうなると、300年後の天誠の目の前から、300年前の天誠の目の前に移動ということになりますよね。
前に書いたのだが、戦の世の人の親を持つ紫月が過去に戻ることなく成長したら、親は龍鬼というハンデをものともしない実績と実力を得るために早いうちから戦場に出す方がいいと考えるだろうから、7歳で戦場に出ることになるだろうと思った。だから、本来の紫月の年齢7歳の時に戦が終わったのは、紫月の未来がより良い方へ改変されたと思ったのです。
先回の感想の最後、紫輝の母親と母に似た弟の夏藤の運命、当主や王になった年齢がどちらも16歳で、好きな人に告白して振られるという過程がシンクロしているなぁと思った。この話は、ある意味、金蓮の生きざまの物語でもあるよなぁと思っていたから、夏藤がこの物語の先を紡ぐ役となる終わり方だと思ったのです。
一周目に読み終わったときに書いた天誠=転生も最後の伏線ですよね。
北川様がどこまで意識して書かれていたかは分からないが、自分はこういう細かいところがキチンとあってくる物語が好きで、何度も読み返してこれはここにつながる的な感動を覚える。あと、これだけ細かく設定されている物語を読むと、これはこういうことだろうか?と勝手解釈してしまう。考察とか解釈とか考える余地のある物語も大好き。改めて、面白い物語をありがとうございます。
自分の感想、金蓮がらみが多いのは、ある意味主人公の対となる敵役に厚みと魅力がないと物語が面白くないと思っているので。金蓮の人物造形が複雑で魅力的で、ものすごい力を持っている。悪役の人物造形こそが物語の命でもあるから、この物語は面白い。
また、下手な感想を書きます。いつも、コメントありがとうございます。
少し気づいたことをかきます。
廣伊先生のマナー教室の生徒さん、赤穂と堺を除いて、ほか3人は次期当主。龍鬼で次男の堺を除いて、ほか4名は、なんで、廣伊先生のマナー教室に参加しているやら。多分、本来はキチンとしたマナー講師がいたが、大人をなめ腐って手に負えないので、最終手段として、廣伊先生の体罰式マナー教室に強制入会になったのだと思うと、廣伊先生のご苦労がしのばれる。
話を読み返して気が付いたのは、紫月は龍鬼でなくても、捨てられる子の運命だったのだな、と。
将堂の本家はイヌワシの血脈だから、茶色の翼。紫月に羽があっても赤穂とおそろいのオオワシの黒い翼。弟の夏藤はイヌワシの血が出ている。どっちを将堂に残すかは明白。龍鬼でなければ、金蓮に追い掛け回されることはないけど、銀杏や青桐のように将堂から追い出される運命だったのかな。
この話、双子やよく似た二人がよく出てきますが、それを上手に使っているなぁと思いました。
堺が藤王と並び立った姿を見たことで、堺が藤王に似ていることを堺自身が実感のシーンも好きだが、最終盤で金蓮と女性の銀杏が並び立つことで金蓮が女性であることを証明、さらに赤穂と青桐が並び立つことで別人の証明するシーンは圧巻。そこから、ラストの最後の天誠への夏藤の告白。天誠からすると双子であっても夏藤は紫輝とは別人。双子属性を上手に使っていると思った。
夏藤が紫輝の跡を継いだのは16歳。母親の金蓮が将堂の当主になった年だ。金蓮は藤王に告白して玉砕、夏藤も天誠に告白して玉砕。そして、金蓮は恋に狂い、赤穂は情に流され、紫月と夏藤がうまれて、紫月(紫輝)の物語が始まった。
最後の部分が1000年向こうの未来つながる新たな物語の始まりでもあるのは見事だと思った。
まとまった感想にならない小ネタの感想を書きます。
赤穂や紫輝の黒髪と比べて、手裏の烏系の巴とか牙織(確か)は黒髪がツヤツヤなのだろうな。ワシ系って羽毛がぶわっとしていて、烏みたいにツヤ感やストレート感がなさそう。紫輝は比較的短髪で髪が跳ねて黒猫耳。赤穂は三つ編みお下げで青桐はボブ(ということはワカメか?)もハネハネ防止の長さなのだろうか。
2周目以降だと赤穂は金蓮との絡みを見ると流され男感が強い。乙女の藤王は涙を心の中で流していたが、赤穂は情と状況に流されて、ご子息誕生の流れ。万一金蓮が女性であることが発覚した場合を考えると金蓮(表向き当主)と赤穂(本来の当主資格持ち)の子どもでないと将堂家のお家騒動になっただろうから、黙認なのだろう(と、思ったので赤穂種馬説。ただ、選択肢って赤穂か幸直しかないような気がする。幸直姉が金蓮と表向き結婚しているということは、幸直が相手予定だったかも・・・)
なんとなくだが、主要カップルは受け側が強い気がする。天誠×紫輝は圧倒的に紫輝(天誠は紫輝がいないとダメ)。青桐×堺、千夜×廣伊も、武力的に堺や廣伊の方がツヨツヨ。赤穂×月光は、頭脳やメンタルは月光の方が強い。
廣伊先生のマナー教室。生徒が赤穂、幸直、月光、瀬間、堺(将堂、美濃、名家三家そろい踏み)全員くそ生意気系ならいいけど、堺だけメッソリ系。結構、やりにくかったと思う。廣伊は13歳まで監禁生活でわずか2年でマナー教室ができるほどにコミュニケーション能力を発達させるって結構すごいなと思った。でも、生徒のメンツだけ見ると、藤王(名家の長男)が廣伊にコネを作るためにマナー教室の講師をさせたのだろうな、と。
先回のコメントの裏話中の裏話。なんか、すごいものを読ませてもらったなぁと思いました。ありがとうございます。
先回感想の最後、間違いました。金の鳥は金鳥。キンチョウはニワトリ。ニワトリはサリエル。サリエルは兄が好き。だから天誠は兄が好きと続けるべきだった。しまった。
赤穂と月光の違いは、赤穂は将堂家の人間だから現当主の金蓮には逆らえないが、月光は将堂家につかえる立場だから、当主が変わっても将堂家に仕えていることには変わりない。だから、赤穂はともかく、月光なら当主が金蓮でなくて赤穂でもいいと思っていると思った。
紫輝と安曇、赤穂と月光の違いは、前者は戦のない世で育って、後者は戦の世の人間。
赤穂と月光はどこまで行っても戦の世の人間だから、紫月を守るには紫月本人が武勲を立てて己の立場を確立する方向性しか思いつかないと思う。それが「7歳から始まる血染めルート」。清楚で心優しいおかっぱちゃんも数年もすれば能面かぶって敵をザクザク切り殺すツヨツヨ剣士大変身(モデルケース、一番身近にいた龍鬼の堺)
紫輝と天誠は平和を享受し、差別のあまりない世界で育っているから、安曇は紫輝の安全のために将堂と手裏の戦の終結と龍鬼への差別をなくす方向を探っていく。紫輝も同じ価値観で育っているから、それが当然の方向性として受け入れられる。(先代の不破も藤王も龍鬼を助けても、根本的な龍鬼への差別をなくすという方向性にはなってない)平和と差別の否定が、300年後世界では基本的な考え方の大転換ではあったのかなと思った。
終戦の前段として不破と安曇が手裏家を壊滅させ乗っ取りに成功と、不破が金蓮を殺そうとしたとばっちりで赤穂(本来の当主資格を持つ存在)が将堂家から物理的にも心理的にも離れたことが大きいと思った。(龍鬼の紫輝が将堂家を抑えるには、今まで存在が秘匿されていた赤穂の息子と龍鬼と2段階のハンデがある)
紫輝にとっては同じ価値観で育った安曇が未来への方向性の舵を握ってくれて良かったと思う。
紫輝に関して不思議なのは、両親、特に母親の金蓮が大柄なのに、過去の世界で育って特に栄養不足でもないのに小柄。やはり、時間を遡行したハンデなのかな?
また、気づいたこととか書きます。
時系列を見て気が付いたことがあります。
藤王が失踪した時期が8年前で、天誠が未来に来たのも8年前。ということは、藤王が先代の不破の遺言?である「虐げられた龍鬼や子どもを見つけたら救ってやってほしい」をはじめて実行した相手が、天誠の可能性が高いですよね。
藤王の脳内ではその虐げられた龍鬼像がかわいい弟の堺や監禁されていた高槻みたいな小さくて可愛らしい存在だと思ったら、助けた龍鬼第1号がメチャクチャ大きく育った体格のいい愛想の悪い安曇で、アレ、思ってたのとだいぶ違う、ってなっていたので?しかも、世間の常識は知らないけど、非常に優秀で、強くて、腹を割って話せる仲ではないが、手裏家を壊滅させ仲間にするほどには信頼関係のある仲になった。その間、藤王は初めて自分が助けた龍鬼の安曇にアレコレすごく親切にしている。でも、手裏家壊滅の時に安曇がどういうわけか手裏家の子どもの羽を取り込んで、羽のない龍鬼ではない状態になったので、え?こいつ何?みたいに内心思っていたと思う。
34/159で、藤王と安曇が隠棲している月光の家に押し掛けるシーン。安曇目線で書かれているが、藤王の脳内だと、弟の幼馴染の月光。瀬来家が謀反を起こそうとして取り潰されたが、月光、元気にしているかなとか思っていたと思う。そしたら、黒髪の龍鬼の子が出てきて、しかも、その子がまともに育っている様子で、藤王は内心、月光が将堂を抜けてまで龍鬼の子を大切に育てているのだと、すごく嬉しかったと思う。(その隣で5歳の子どもを見て完全にヤバい思考の男がいるのだが)赤穂も月光も幸直も、龍鬼差別がひどくなくて、弟は幼馴染に恵まれたのだな、とほっこりしている目の前で、いきなり、金蓮が現れて龍鬼の子に刀を振り下ろして、龍鬼の子がどこかに瞬間移動。たった今、龍鬼の子が不幸になりました。みたいな光景を目の当たりにして、藤王は内心「おのれ、金蓮」みたいな状態で、非常に焦ったのだろうな。
そういえば、天誠の髪は金髪。意外と金色の羽の鳥っていないから、安曇はどの鳥の血脈だと思われていたのだろう。金の鳥と言えば「金鳥」。「金鳥」と言えば鶏。ニワトリと言えば、サリエル。道理で天誠は何でもできると、アレな連想をしました。
いつも、コメントありがとうございます。裏話ありがとうございます。
月光は問題のある親を殺してしまった子どもですよね(実際には赤穂が殺したが)
先代の不破は金蓮、藤王と堺、廣伊の親を子どもを助けるために殺したけど、金蓮、藤王と堺、廣伊はどんなに虐待を受けても逆らえず、藤王も堺が本当に殺される寸前までは親殺しを考えられなかった。金蓮は虐待を受けていることに気付かず、負のループを起こして、誰ともキチンとした愛情関係を持てず、自分の産んだ龍鬼の子を殺そうと追っかけまわしていた。
そう考えると月光は冷静で冷徹に自分の状況を判断し、親殺しを決断した子どもだが、月光は赤穂とキチンとした愛情関係を築き、紫月を大切に育ててと負のループから抜け出た。多分、虐待子が子育てを通じて自分を育てなおして、自分を肯定できるようになるというような、紫月を愛することで、嫉妬に狂った親に傷つけられた自分を癒すという側面をあったのではと思った。月光にとっては、紫月は赤穂の子であり、愛しい大切な子だったのだろう。
前の感想で瀬来紫月と書いたのは、月光と赤穂の立場から考える一番穏便かつ妥当な紫月の守り方は、取り潰し決定の瀬来家への養子と思ったからです。時雨家に準じて7歳で戦場に出して実績を積ませて、揺るぎない立場を築かせる。もちろん、赤穂の子であることは月光と赤穂は墓場まで持っていく秘密。赤穂がよそで産ませた子という説明はいらないかもでした。
赤穂は金蓮が産後すぐに紫月を殺そうとしたのは龍鬼を産んだのがショックで、落ち着いたら将堂家から放り出せば殺すまではないだろうと思ってたのではと自分は思ったのです。さらに金蓮が龍鬼の藤王と関係をもっていたことを知らなかったし、金蓮が藤王と関係をもっていたことを隠すために龍鬼の息子絶対殺すマンだとは赤穂は考えつかなかったと思った。
「龍鬼の息子絶対殺すマン」に金蓮がなってなければ、紫月は7歳で戦場に立つだろう。その年に、実際に起きたのは19歳の紫輝が王になって戦争が終わるって、自分はすごい話だなと思ったのです。金蓮のせいで紫月は300年前に飛んで天誠と出会いその結果、赤穂と月光が紫月のために選ぶ「穏便な7歳から始まる血染めルート」よりも良い結果となった。前の感想はそういうことが言いたかったのです。言葉足らずですみません。
まだまだ、書きたいネタがあるのですが、よろしいですか?ずっと、連投してすません。
しかし、改めて読むと、北川様が以前コメントで書かれていたように紫輝の実父と実母の間はグチャグチャだ。二人の間に愛はないけど、体を交えるほどに情はある。自分は赤穂にとって金蓮はファム・ファタール(運命の女)だと思った。赤い糸で結ばれた相手であり、自分を破滅させる女。正確には赤い糸で結ばれたというよりは、自分たちでは断ち切れない何かでがんじがらめに縛られた相手。
赤穂には赤穂や将堂のために自分の親を告発し家を取り潰しにさせてまで寄り添ってくれる月光がいるというのに、金蓮にハートの欠片を差し出した。その結果として紫月と夏藤が生まれた。その金蓮が赤穂の子を殺そうとして赤穂の子が失踪した原因であるのに、赤穂は怒りや憎しみではなく心臓を捧げた。赤穂もどこか壊れていると思った。月光や紫月がいても赤穂は一回死ぬまでは、金蓮の弟のままだった。北川様のコメントにあるように赤穂は死ぬまでは金蓮を切れなかった。
紫輝の父親の二人の内、先に月光と安曇が会ったのは良かった。赤穂は金蓮を切れない。月光は紫月を失う原因となった金蓮を憎んでいただろうし、親や自分の家を犠牲にすることができるということは、金蓮を当主の座から引きずりおろす算段もできると思った。金蓮の弱点、女性当主が認められていない将堂家では、本当は赤穂が当主。それを月光が気づかないわけない。正統な当主への交代なら将堂家を裏切る形にならないという点でも問題が少ない。そして、赤穂と紫月のためになる。
月光の方が明らかに赤穂に対して愛があるのに、赤穂はずっと金蓮に絡めとられた状態。紫月に対する愛情って、赤穂よりも月光の方があるように見える。もし、金蓮が紫月を殺そうとしなければ、赤穂は将堂軍のNo.2であの性格なので、よそで産ませた子と言い切って、押し切れたのではと思った。赤穂がよそで産ませた子という形で、瀬来家の養子にして、月光に育てさせ、表に出すつもりだったのだろう。
紫輝が王になった年は本来なら7歳。藤王と堺が戦場に立った年だ。もし、瀬来紫月だったら、将堂の龍鬼として戦場に立つ年に戦争が終わった。年齢を数えた時にマジかよと思った。
また、読んで発見したことを書きます。書き足りない
赤穂と月光のことを気に留めながら、読んでいて気づいたことを書きます。
41・42/159のタイトルが赤穂の「心臓」。56/159のタイトルが「ハート」の片割れ。「心臓」とハートは同一のものでもある。
ハートの片割れを読んでから、赤穂の心臓を読むと、赤穂は金蓮に文字通り心臓を捧げてしまったんだと思った。その心臓を射ち砕いたのが、もう一人の金蓮の銀杏。金蓮の赤穂への恐れや悪意が金蓮の分身に乗り移って、金蓮の「弟」のハートを射ち砕いてしまったようにもとれる。結果、金蓮の「弟」の赤穂は死んでしまったのだが。そして、赤穂の分身が表に出るきっかけとなった。
金蓮の分身が金蓮を殺そうとして、金蓮をかばって赤穂が死んで、赤穂の分身が表に出る。
紫輝と夏藤は似ていない双子だから入れ替え不可能だけど、赤穂と青桐、金蓮と銀杏は入れ替え可能な双子。配役がすごい。自分はゾクッとした。
毎日、連投してすみません。昨日の感想書いていて、自分、気が付いていしまいました。
黒髪の龍鬼の子である紫月がこの世界に来る1年前に失踪したという前提で読むと、将堂軍に入ってわずか4か月で、金蓮、赤穂、月光といった将堂軍のトップ中のトップがわざわざ紫輝を見に来たのは、将堂軍に「黒髪の小さな子供の龍鬼」が入ったという情報が軍の上に到達して、赤穂と月光はもしかしてうちの子?金蓮も同様で直々に確認に来たということなんですね。
赤穂と月光は、子どもだけど、明らかにうちの子よりでかい。がっかり。でも、うちの子大きくなったら、こんな感じになるのかな的な内心だったのでは?(で、赤穂は紫輝の髪をわしゃわしゃ)
金蓮も、でかい!あの子ではない。この時、金蓮が赤穂の子を殺しに来たことで赤穂の子が失踪。赤穂と月光、金蓮の間は非常に大きな溝ができて、金蓮に危機感があって自分の身を守るために今までの柵のない龍鬼を手元に置きたかったのではと思った。
実際には、新たな龍鬼こそが問題の赤穂の子というのが、なんとも。金蓮はそこで止まってしまったけど、おとうしゃまたちはそこで止まらなかったからこそ、紫輝=紫月にたどりついたのは愛情の勝利なんだと思った。
前回の感想のコメント、ありがとうございます。そういえばそうだった、と。恥ずかしいことに、長い話だと記憶に抜け落ちが出てしまって、感想が・・・すみません。60/159 番外 側近、瀬来月光を読みなおしました。34/159の直前と直後の状況が出ていました。紫月、かわいい。月光の宝物だよ。
しかし、この時点で月光と赤穂って金蓮に対してものすごく怒りと憎しみが沸いているんだと思うんですよね。そういうことや、もし、紫月が手元にずっといたら、どう赤穂と月光は動いたのだろうとか。色々、考えてしまいます。赤穂と月光のことをまた感想で書こうと思ってます。
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