アタル

自称、全国一の進学率を大々的に掲げる私立、教徳高校。


文武両道、泰然自若を校訓とし、国内全ての学校、生徒の模範として君臨していた。



その、国を代表する教徳高校のトップ、17歳にして絶対君主・藤間中流は、自らの理想を校内に敷き、思うがままに学校を作り上げていた。


生徒も教員も校長も教育委員会すらも力の及ばない彼を、人は「神の高校生」と陰で呼び、崇拝と畏敬を以て他者の干渉を悉く禁じていた。


しかし、彼の威厳が損なわれ、日本の歯車が狂った時、人々は深淵に潜む怪物を目の当たりにする。


果たして、彼は人か、神か……。
24h.ポイント 0pt
0
小説 184,459 位 / 184,459件 ミステリー 4,149 位 / 4,149件