転生お転婆令嬢は破滅フラグを破壊してバグの嵐を巻き起こす

のりのりの

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Mission3 お祖母様を救え!

80.お祖母様の死因

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 それから一週間後。

 暦は……九月になっていた。

 『キミツバ』の世界設定では、一週間は七日で、一応、ファンタジーっぽく、『ツキの日』『ヒの日』『ミズの日』と呼ばれている。

 『ヒノヒ』って、せめて、『ホノオノヒ』くらいにする知恵はなかったのだろうか。日曜にあたる日は『ニチノヒ』だ。
 よっぽど疲れていたのだろうか。
 たまに運営の手抜き設定がちらほらある。

 ちなみに一か月は四週間だ。二十八日で、十二か月ある。つまり、一年は三百三十六日。

 だからどうした、という情報なのだが……。

 今日は九月五日、木の日だ。

 九月ということは……秋だよね?

 もう、秋になったよね?

 避暑地の山々は一足早く、すっかり紅葉で色づいているよ?

 すっかり秋モードだよ?

 そろそろ、寒くなってきたよ?

 あたしに着せられる服が薄い布地から、厚手のものにかわってきたよ。
 ちょっと、秋にしてはもこもこすぎるような気がしてメイドに言ってみたら「ライース兄様のご指示にしたがったまでのこと」だそうだ。

 そういうライース兄様は薄着だけどね。
 すぐにジャケットを脱いでシャツだけになるから、メイド長のマイヤによく怒られているよ。

 夏が終わって、秋になったけど、『ライース・アドルミデーラ 真夏の静養地編』のエピローグの数行がまだ残っているんだけど……。

 真夏じゃなくなったよね?

 ということは……どういうことだ?

 困ったことにあたしは『カルティ・アザ 晩夏の別離編』に関しては概要しか知らない。

 それにこれは本編と切り離された限定イベント。
 なのでおまけのエピソード的なノリで、運営もそこまでしっかりと設定を作り込んでいたわけではない。

 つまるところ、イベント発生日はいい加減だし、細部まではつくりこまれてはいない。

 それどころか、死亡イベントだらけのゲームとはいえ『ライース・アドルミデーラ 真夏の静養地編』『カルティ・アザ 晩夏の別離編』……考えても、考えてもタイムスケジュール的に無理がある。

 池に落ちてあたしが死ぬ。

 ライース兄様がそのショックで放浪の旅にでる。

 そして、お祖母様も死ぬ。
 お祖母様はあたしの後を追うようにして死ぬ……と表現されていた。

 いくら前々から体調を崩していたとはいえ、お祖母様の死亡があまりにも急すぎるのだ。

 死因は自害か他殺か心臓発作か?

 ……と思いたくなるくらい突然で不自然なのだ。

 それこそもう、アドルミデーラ家が呪詛の攻撃でも受けているんじゃないかってくらい、事件が起きる間隔が短い。

 あたしが死んだり、ライース兄様の行方がわからなくなったりして、お祖母様は心労がたたってぽっくり逝ってしまう……という流れを演出したかったのかなぁ。

 死因はわからないが、お祖母様はお父様が領地に到着する前に死んでしまう。あっという間で遺言を残す間もなかった。
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