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Mission3 お祖母様を救え!
87.爺や登場
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馬から降りたライース兄様とカルティが、必死の形相であたしのところに駆け寄ってくる。
ふたりとも……ちょっと怖いよ……。
「よしっ! ミリガン! 賢いぞ。よくやった」
「お、お嬢様――っ!」
ライース兄様に褒められたミリガンは「ぶるる」と嬉しそうに鼻を鳴らす。
ちょっと待ってください!
なぜに、ライース兄様はミリガンを褒めるのですか?
褒めるのなら、素晴らしい乗馬技術を披露したあたしの方を褒めてください!
(ミリガン! あたしの命令よりも、ライース兄様の命令に従うっていうの! この……裏切り者!)
まあ、ミリガンは牝馬だから、ライース兄様にメロメロになる理由もわからなくはない。
さすが『キミツバ』人気ナンバーワン攻略キャラだ。
女性のハートをがっちり掴んで離そうとしない。
全く動かなくなったミリガンの上でプンスカしているあたしの前に、ライース兄様とカルティが到着する。
ローマンとセンチュリーは少し離れた場所でのんびりと草をはんでいる。
馬であたしの側まで駆けつけなかったのは、ミリガンが猛然と駆け寄ってくる二頭の馬に驚いて暴走しないように、という配慮からのようだ。
カルティが素早くミリガンの手綱を握り、ライース兄様があたしの両脇に手を入れて、ひょいと抱き上げる。
「ちょ、ちょっと……ライース兄様!」
「レーシア! 手綱を離しなさい」
「やだ! まだミリガンとのおさんぽがのこっています!」
「遠乗りなど……誰が許可したというんだ!」
ライース兄様の一喝に、びっくりしたあたしは反射的に手綱を離してしまう。
そのままあたしはライース兄様に抱きかかえられてしまった。
「柵越えして、そのまま脱走など……。まだレーシアには早すぎる!」
(まだ、ということは、そのうちやってもいいんだ……)
「おい! レーシア! 聞いているのか! 勝手なことをしたらだめだろう! 怪我をしたらどうするつもりだ!」
あたしを地面に下ろすと同時に、ライース兄様の小言が炸裂した。
「ライース兄様のマネをしただけですっ」
せっかく気持ちよくミリガンに乗れていたのに、それを邪魔されて、あたしの機嫌が悪くなる。
「……おれは十六歳だ! レーシアはまだ六歳だろ!」
「カルティは、八歳です。あたしとほぼおなじです!」
カルティ! ミリガンを連れて木の陰に隠れるんじゃない!
「いや……カルティは男の子だろ! 同じであるわけがない!」
「ライース兄様! ねんれいやせいべつでサベツするのは、どうかとおもいます」
「…………はぁっ?」
あたしの反論にライース兄様の眉がぴくりと跳ね上がった。
大きく息を飲み込み、ライース兄様は呆れたような、驚いたような表情を浮かべる。
「レーシア……」
ライース兄様が次の言葉を発するために口を開く。
そのとき……。
「ライース坊ちゃま――っ!」
遠くで爺やの声が聞こえた。
幻聴ではない。
ふたりとも……ちょっと怖いよ……。
「よしっ! ミリガン! 賢いぞ。よくやった」
「お、お嬢様――っ!」
ライース兄様に褒められたミリガンは「ぶるる」と嬉しそうに鼻を鳴らす。
ちょっと待ってください!
なぜに、ライース兄様はミリガンを褒めるのですか?
褒めるのなら、素晴らしい乗馬技術を披露したあたしの方を褒めてください!
(ミリガン! あたしの命令よりも、ライース兄様の命令に従うっていうの! この……裏切り者!)
まあ、ミリガンは牝馬だから、ライース兄様にメロメロになる理由もわからなくはない。
さすが『キミツバ』人気ナンバーワン攻略キャラだ。
女性のハートをがっちり掴んで離そうとしない。
全く動かなくなったミリガンの上でプンスカしているあたしの前に、ライース兄様とカルティが到着する。
ローマンとセンチュリーは少し離れた場所でのんびりと草をはんでいる。
馬であたしの側まで駆けつけなかったのは、ミリガンが猛然と駆け寄ってくる二頭の馬に驚いて暴走しないように、という配慮からのようだ。
カルティが素早くミリガンの手綱を握り、ライース兄様があたしの両脇に手を入れて、ひょいと抱き上げる。
「ちょ、ちょっと……ライース兄様!」
「レーシア! 手綱を離しなさい」
「やだ! まだミリガンとのおさんぽがのこっています!」
「遠乗りなど……誰が許可したというんだ!」
ライース兄様の一喝に、びっくりしたあたしは反射的に手綱を離してしまう。
そのままあたしはライース兄様に抱きかかえられてしまった。
「柵越えして、そのまま脱走など……。まだレーシアには早すぎる!」
(まだ、ということは、そのうちやってもいいんだ……)
「おい! レーシア! 聞いているのか! 勝手なことをしたらだめだろう! 怪我をしたらどうするつもりだ!」
あたしを地面に下ろすと同時に、ライース兄様の小言が炸裂した。
「ライース兄様のマネをしただけですっ」
せっかく気持ちよくミリガンに乗れていたのに、それを邪魔されて、あたしの機嫌が悪くなる。
「……おれは十六歳だ! レーシアはまだ六歳だろ!」
「カルティは、八歳です。あたしとほぼおなじです!」
カルティ! ミリガンを連れて木の陰に隠れるんじゃない!
「いや……カルティは男の子だろ! 同じであるわけがない!」
「ライース兄様! ねんれいやせいべつでサベツするのは、どうかとおもいます」
「…………はぁっ?」
あたしの反論にライース兄様の眉がぴくりと跳ね上がった。
大きく息を飲み込み、ライース兄様は呆れたような、驚いたような表情を浮かべる。
「レーシア……」
ライース兄様が次の言葉を発するために口を開く。
そのとき……。
「ライース坊ちゃま――っ!」
遠くで爺やの声が聞こえた。
幻聴ではない。
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