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Mission3 お祖母様を救え!
107.カルティ裏切る!
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「ライース兄様!」
憤怒の形相のライース兄様が、カルティの背後に守護神のように立っていた。
すごく怖い。
「レーシア!」
「はひぃ!」
馬も黙らせるライース兄様の一喝。
「子どものおまえが、こんな時間からなにをしようというのだ!」
「あ、え、その……」
「カルティを脅迫して、青い『バーニラーヌ』の花を捜しに行こうなど、なにを考えている!」
(ば、バレてるっ!)
「お、お祖母様のご病気を治すことを考えています!」
「わたしが言いたいのはそういうことではない! どうして、いつも、いつも、レーシアは勝手な行動をとるのだ!」
大きな雷が落ちる。
「おまえは自分の立場というものをわかっているのか! おまえは侯爵家の令嬢だ。領主の娘だ。多くの人に生かされ、将来はその者たちの献身に応えねばならぬ身となる者だ。自重しろ。自覚しろ! もっと、己の身を大切にしろ! 幼いからといって、なんでもやっていいというわけではない! いや、幼いからこそ、大人たちの言うことをきかなければならないのだぞ! なにかが起こってからでは遅いのだ!」
どうしよう。ライース兄様の説教が止まらない。
というか、ライース兄様から領主一族の心得なるものを説教されるとは思ってもいなかった。
家督を継ぐのが嫌で色々と問題行動をとっていたキャラなのに、なぜ、こんな真面目で融通がきかない子になっちゃったんだ!
運営が泣くよ!
「レーシア! 聞いているのか!」
……すみません、聞いていませんでした。
カルティ! どうして、よりにもよってライース兄様にちゃっかり見つかっているの! ドジっ子キャラじゃなかったでしょ!
「まったく、反省しているようにも見えないな。カルティに見張らせていたからよかったものの……。侯爵家の令嬢が、夜にこっそり屋敷を抜け出すなど……なにを考えているのだ!」
「ちょっと! カルティ! ライース兄様に告げ口したの!」
カルティがそっと視線を逸らす。
なんてこと!
あたしってば、カルティに裏切られたよ。
「告げ口ではない、カルティはわたしに報告しただけだ」
ライース兄様は不機嫌そうな顔で腕を組む。
あ……。そういうことか。
あたしとカルティの親密度が低かったから裏切られた。
いや、カルティとライース兄様の仲間密度が親密度以上に高かったから、ふたりは結託したのかもしれない。
しかし、ここで黙って引き下がるわけにはいかない。
お祖母様の生死がかかっているのだ。
「ライース兄様! カルティが青い『バーニラーヌ』の花が咲く場所を知っているのです!」
「いえ、お嬢様、あの場所は道に迷って偶然発見しただけで……」
「ライース兄様! 青い『バーニラーヌ』の花が、お祖母様のご病気を治すキセキのおくちゅりなのです! おねがいです。このまま見逃してください! 探しに行かせてください!」
「お嬢様、わたしが見たのは『バーニラーヌ』によく似た青い花であって……」
カルティいちいちうるさいよ。
今はわずかな可能性にもすがりたいときなんだから、ちょっと静かにしてくれないかな!
あたしとカルティの発言に、ライース兄様は溜息を吐きだす。
「ふたりとも静かにしなさい。あまり煩くすると馬たちが興奮するぞ」
「…………」
いえ、一番騒がしいのはライース兄様ですよ。
「ここで言い争っていても仕方がない。カルティ、急いで準備をするぞ」
「わかりました。ですが、本当に、よろしいのですか?」
「ああ、かまわない」
そのような会話を交わしながら、ふたりは厩の中を忙しく行き来しながら、ローマンとセンチュリーの馬装を整えていく。
憤怒の形相のライース兄様が、カルティの背後に守護神のように立っていた。
すごく怖い。
「レーシア!」
「はひぃ!」
馬も黙らせるライース兄様の一喝。
「子どものおまえが、こんな時間からなにをしようというのだ!」
「あ、え、その……」
「カルティを脅迫して、青い『バーニラーヌ』の花を捜しに行こうなど、なにを考えている!」
(ば、バレてるっ!)
「お、お祖母様のご病気を治すことを考えています!」
「わたしが言いたいのはそういうことではない! どうして、いつも、いつも、レーシアは勝手な行動をとるのだ!」
大きな雷が落ちる。
「おまえは自分の立場というものをわかっているのか! おまえは侯爵家の令嬢だ。領主の娘だ。多くの人に生かされ、将来はその者たちの献身に応えねばならぬ身となる者だ。自重しろ。自覚しろ! もっと、己の身を大切にしろ! 幼いからといって、なんでもやっていいというわけではない! いや、幼いからこそ、大人たちの言うことをきかなければならないのだぞ! なにかが起こってからでは遅いのだ!」
どうしよう。ライース兄様の説教が止まらない。
というか、ライース兄様から領主一族の心得なるものを説教されるとは思ってもいなかった。
家督を継ぐのが嫌で色々と問題行動をとっていたキャラなのに、なぜ、こんな真面目で融通がきかない子になっちゃったんだ!
運営が泣くよ!
「レーシア! 聞いているのか!」
……すみません、聞いていませんでした。
カルティ! どうして、よりにもよってライース兄様にちゃっかり見つかっているの! ドジっ子キャラじゃなかったでしょ!
「まったく、反省しているようにも見えないな。カルティに見張らせていたからよかったものの……。侯爵家の令嬢が、夜にこっそり屋敷を抜け出すなど……なにを考えているのだ!」
「ちょっと! カルティ! ライース兄様に告げ口したの!」
カルティがそっと視線を逸らす。
なんてこと!
あたしってば、カルティに裏切られたよ。
「告げ口ではない、カルティはわたしに報告しただけだ」
ライース兄様は不機嫌そうな顔で腕を組む。
あ……。そういうことか。
あたしとカルティの親密度が低かったから裏切られた。
いや、カルティとライース兄様の仲間密度が親密度以上に高かったから、ふたりは結託したのかもしれない。
しかし、ここで黙って引き下がるわけにはいかない。
お祖母様の生死がかかっているのだ。
「ライース兄様! カルティが青い『バーニラーヌ』の花が咲く場所を知っているのです!」
「いえ、お嬢様、あの場所は道に迷って偶然発見しただけで……」
「ライース兄様! 青い『バーニラーヌ』の花が、お祖母様のご病気を治すキセキのおくちゅりなのです! おねがいです。このまま見逃してください! 探しに行かせてください!」
「お嬢様、わたしが見たのは『バーニラーヌ』によく似た青い花であって……」
カルティいちいちうるさいよ。
今はわずかな可能性にもすがりたいときなんだから、ちょっと静かにしてくれないかな!
あたしとカルティの発言に、ライース兄様は溜息を吐きだす。
「ふたりとも静かにしなさい。あまり煩くすると馬たちが興奮するぞ」
「…………」
いえ、一番騒がしいのはライース兄様ですよ。
「ここで言い争っていても仕方がない。カルティ、急いで準備をするぞ」
「わかりました。ですが、本当に、よろしいのですか?」
「ああ、かまわない」
そのような会話を交わしながら、ふたりは厩の中を忙しく行き来しながら、ローマンとセンチュリーの馬装を整えていく。
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