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教会
5 女神と認めるしかないようです
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私はあまりのショックに、再度泣き出していた。
日本に帰ることが出来ないと、希望を打ち砕かれたのだから。
そこに自称女神は『異世界人の為にいる女神』と言うのだ。
この言葉に驚きを隠せず、涙がピタリと止まった。
自称女神なこけしもどきの、都合のいい言葉は信じられるのか?
異世界人の為と言うなら、まず帰る方法を作り出しているはずだ。
「信じられない」
私はポツリ、本音が口から漏れた。
「いやいや、信じましょうよ。ほら、この女神の神々しさで分かるでしょう?」
「……こけしもどきにしか見えない」
素直な気持ちが、ポロリと自然に声になる。
「こけし…ですか?ああ、貴方の世界の民族人形ですね。ここの『依り代』がこれしかなかったので、急遽入っただけですよ。本当の女神像は、もっと凄いのです。しかーし、ほら輝いているでしょう?女神の力で、光り輝いているでしょう?」
チカチカと強弱を付けながら、自称女神が迫る。
神々しさなど、全く感じられなかった。
まるでこけしの中に電飾が入っていて、それが光っているようにしか見えないのだ。
おもちゃ売り場で売っていても違和感なさげなその姿に、神を見出す事はとてもじゃないが出来なかった。
余程猜疑の目を向けていたのだろう。
こけしもどきは、痺れを切らしたようだった。
「わ、分かりました。では、私の力を先に見せましょう。本来なら、欲しい物を聞いてから行う事なのですよ。まず貴方の名前は?」
欲しい物なら「甘いもの」と答えたじゃないか。
私は本当に名前を言っていいのか悩んでいると、先に名前を呼ばれた。
「安藤あかりさんですね。なんと疑り深いのでしょうか。元々?いや、こちらの世界に来てからですか。そうですか、そうですか。では始めます」
私の返事も承諾も取らず、自称女神なこけしもどきから飛び出した光が、私を包んだ。
それは慈悲深く、心に染みる暖かい光だった。
時間にしてどれ位だろう。
一秒か十分か……ただこの世界に来て、初めての安らぎだったのかもしれない。
彼だと思っていたアルバンとの日々は、安らぎというよりただ必死だったから。
「はい、これで女神だと分かったでしょう?」
表情が変わらないこけしもどきだが、何故だかドヤッているのを感じる。
「はいはい、次行きますよ。唱えてください『ステータス確認』これで能力が表示されますよ。慣れれば心の中だけでもいいですからね」
ゲームでお馴染みのステータス。
実は、この世界に来てからこっそり言った事があった。
何にも出なくて、所詮ゲームの世界だけだよねと思ったものだ。
これで本当に表示されたら、神様だって認めないといけないのかな。
半信半疑ながら、声に出して唱えてみた。
「ステータス確認」
本当にステータスが表示された。
されたんだけど、これは何?
「これは一体何なの!?」
叫んだ声に対し、女神はすぐには答えてくれず、私は呆然とステータスを見続けた。
日本に帰ることが出来ないと、希望を打ち砕かれたのだから。
そこに自称女神は『異世界人の為にいる女神』と言うのだ。
この言葉に驚きを隠せず、涙がピタリと止まった。
自称女神なこけしもどきの、都合のいい言葉は信じられるのか?
異世界人の為と言うなら、まず帰る方法を作り出しているはずだ。
「信じられない」
私はポツリ、本音が口から漏れた。
「いやいや、信じましょうよ。ほら、この女神の神々しさで分かるでしょう?」
「……こけしもどきにしか見えない」
素直な気持ちが、ポロリと自然に声になる。
「こけし…ですか?ああ、貴方の世界の民族人形ですね。ここの『依り代』がこれしかなかったので、急遽入っただけですよ。本当の女神像は、もっと凄いのです。しかーし、ほら輝いているでしょう?女神の力で、光り輝いているでしょう?」
チカチカと強弱を付けながら、自称女神が迫る。
神々しさなど、全く感じられなかった。
まるでこけしの中に電飾が入っていて、それが光っているようにしか見えないのだ。
おもちゃ売り場で売っていても違和感なさげなその姿に、神を見出す事はとてもじゃないが出来なかった。
余程猜疑の目を向けていたのだろう。
こけしもどきは、痺れを切らしたようだった。
「わ、分かりました。では、私の力を先に見せましょう。本来なら、欲しい物を聞いてから行う事なのですよ。まず貴方の名前は?」
欲しい物なら「甘いもの」と答えたじゃないか。
私は本当に名前を言っていいのか悩んでいると、先に名前を呼ばれた。
「安藤あかりさんですね。なんと疑り深いのでしょうか。元々?いや、こちらの世界に来てからですか。そうですか、そうですか。では始めます」
私の返事も承諾も取らず、自称女神なこけしもどきから飛び出した光が、私を包んだ。
それは慈悲深く、心に染みる暖かい光だった。
時間にしてどれ位だろう。
一秒か十分か……ただこの世界に来て、初めての安らぎだったのかもしれない。
彼だと思っていたアルバンとの日々は、安らぎというよりただ必死だったから。
「はい、これで女神だと分かったでしょう?」
表情が変わらないこけしもどきだが、何故だかドヤッているのを感じる。
「はいはい、次行きますよ。唱えてください『ステータス確認』これで能力が表示されますよ。慣れれば心の中だけでもいいですからね」
ゲームでお馴染みのステータス。
実は、この世界に来てからこっそり言った事があった。
何にも出なくて、所詮ゲームの世界だけだよねと思ったものだ。
これで本当に表示されたら、神様だって認めないといけないのかな。
半信半疑ながら、声に出して唱えてみた。
「ステータス確認」
本当にステータスが表示された。
されたんだけど、これは何?
「これは一体何なの!?」
叫んだ声に対し、女神はすぐには答えてくれず、私は呆然とステータスを見続けた。
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