恋人だと思っていたのは私だけだったようです~転移先で女神から後付けでスキルを貰えたので、気分を切り替え何とかやっていきます

ゆうぎり

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6 ステータス

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 私のステータスが表示された。


 名前:安藤あかり
 年齢:十五歳
 種族:人族
 職業:無職
 レベル:未定

 魔法:火・水・風・土・氷・浄化・収納
 スキル:言語 文字 計算 吟遊詩人 大道芸 裁縫 料理 鑑定 大工 掃除 洗濯 栽培 

 称号:振られ人

 称号が振られ人って余計なお世話じゃぁぁ。
 このステータス、女神にツッコミ入れてもいいよね。

「称号振られ人って酷くないですか。これって消えますよね?」
「消えないでーす。愛と慈悲と豊穣を司る女神が与えた称号ですよ、ありがたがりましょうよ」

 こんな称号どうしろと?

「年齢が違うんだけど?」
「ご心配なく。見た目の年齢になっただけです」

 事も無げに言われたが、重要な事だよね。

「見た目の年齢って……私成長が終わった成人女性なんだけど」
「この世界の成人は15歳前後です。大丈夫ですよー」

 何が大丈夫なのか、よく分からない。

「歳は取るのよね?」
「……さぁ?」

 さぁ?って、そんな疑問付きで返さないでよ。

「いやいやいや、この歳からやり直すって事だよね?」
「…………多分?今まで異世界から来られた方は普通に歳を取ってましたよ。その内分かります。焦らない焦らない」

 段々ムカついてきた。
 それでも相手は女神だと、ぐっと堪えた。

「レベル未定って何?」
「今までと違う順番でステータス付与した弊害でしょうか?その内表示されますよ。大丈夫大丈夫」

 なんだろう、この安請け合いな感じ。

 魔法が使えるようになったのは、まあ正直嬉しい。
 これで、どこかのギルドに入って身分証明書が作れる。

 でもさ、あれだけ苦労した言語がスキル一発で出来る様になるなんて、何だか納得いかない。
 まだ片言だから、凄く凄ーく嬉しいんだけどモヤモヤが残るというか、この世界に来た当初にさっさと渡せというか。

 そして、不思議に思うスキルがある。

「吟遊詩人と大道芸がスキルって……。これ職業じゃなくてスキルなの?」
「レアスキルですよ。良かったですね。今後職業としたなら、そちらにも表示されますよ」

 凄く手軽に、どうでもいい様に答えられた。

「……そうなんだ。ところで異世界人という表示はないけど……」

 種族にしろ、言語や文字にしろ『異世界』の表示はない。
 こういう時って、この世界の人と区別するみたいに付くものだと思っていた。

「それは、安藤あかりさんの体が既に、この世界に馴染んじゃってますからね。転移した初期でないと異世界人の表示は出ないのです」
「そういうものなの?」

 私、そんなに馴染んでいたのだろうか?

「そうです。そしてこの魔法やスキルは、この世界で安藤あかりさんがやって来た事や試したものなどです。心当たりがあるでしょう?」

 ……あるね、確かに。
 異世界だと思ったら、魔法が使えるか誰でも試すんじゃない?
 浄化は多分あれだ、三秒ルール。まだ綺麗、綺麗なはずと落ちた食べ物を拾い上げた時かな。
 食材買いすぎた時など、収納出来たらいいなって思ったもの。
 とか、色々と心当たりを思い出した。

「女神だというのを信じてくれたでしょう。では、そろそろあなたに足りない物をプレゼント。何が欲しいですか?物以外で答えてくださいね」

 スキルの内容を詳しく見る時間も与えられず、急かされる。

「早く早くっ、まだですか~?」
「黙ってて、今考えるから」

 ありがたみも何にも湧かないのは、私が無神論者だからだろうか?



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