【BL】切なさの涙の数だけ、共に夜を越えていこう~契約結婚のススメ~

 僕は小学校まで、遊園地の好きな、何処にでも居る明るい子供だった。
 だけど両親を亡くし、あしなが基金に借金して成人した僕は、いつしか長い前髪の陰に隠れて、自信を失い、恋愛もままならないようになっていた。

 ある日、心配した姉ちゃんに無理やり申し込まれた婚活パーティで、優しくしてくれた男性(ひと)に連絡先を書いたら、何とそれは、結婚契約書だった!

 最初は誰でも良かった契約結婚。
 いつしか「好き」と「好き」が重なり、「愛してる」になる。
 幾つもの障害をを越えて結ばれた時、こぼれ落ちた切ない涙は、「愛」そのものなのだと知る。
 切なさの涙の数だけ、共に夜を越えていこう。
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