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逃亡
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早紀は、コップに入った広希の血を目の前にいる千夏の顔にかけた。千夏は、小さく悲鳴を上げ、顔を覆う。時代劇で役者が刀で切られた時のように、血が周囲に飛び散った。
間髪入れず、早紀は出入り口の扉へ飛び付く。早紀の予想外の行動に対応ができなかったのだろう、茂や明日香は、唖然とした様子で、手を出さなかった。
早紀はスチール製の扉を開け、階段を駆け上がる。心臓は跳ね上がり、大して動いていないのに、呼吸は荒くなった。まるで地区大会のレース間際の時みたいだ。
早紀は、階段上部にある扉も開けることに成功した。それと同時に、階段を誰かが駆け上ってくる音がした。
茂だ。必死の形相で、こちらに追いすがろうとしている。
早紀は廊下へと出て、玄関の方へダッシュする。同じように廊下へと出た茂が、何やら背後で叫ぶ。だが無駄だ
こっちは陸上部なのだ。しかも短距離走者である。百メートルの記録は十三秒九六。高校生の女子陸上における平均ラインだが、大して運動をしていないガリ勉には、決して追い付けるはずがない。
このまま家を出て、スマートフォンを使い、警察へ通報だ。あるいは、その場で大声を出して、助けを求めてもいい。必ず誰かが寄ってくる。そうなれば、彼女達は手が出せない。広希もいずれ助かるだろう。つまり、この家を脱出すれば、こちらの勝ちなのだ。
陸上で鍛えた脚力を使い、豹のように玄関へ向かう。一般的な家屋より遥かに長い廊下だが、それでも距離はたかが知れている。すぐに木製の分厚い玄関扉が目の前に見えた。茂は案の定、追い付いていない。玄関の鍵を開けて外に出る余裕もありそうだ。
玄関のすぐ近くにある階段に差し掛かる。後一秒もあれば、玄関へ触れられるだろう。私の勝ちだ。
早紀がそう思った時、ふとある疑問が頭をよぎった。
茂の言葉だ。広希の無残な姿に気押されて、つい訊きそびれたが、不思議に思っていたことがあった。
確かこう言っていた。
『達夫と一緒に監禁を手伝った』と。
そう言えば達夫はどこにいるのだろう。広希と一番仲の良い友人でありながら、監禁の主犯格である男子生徒。
突然、階段の死角から、棒のような物が廊下へと突き出された。人の足だとすぐにわかった。
早紀は、それを飛び越すことも、寸前で止まることもできず、まともに掛かり、激しく前のめりに転倒した。
予想だにしなかった出来事だったため、まともに受身を取れなかった。したたかに額を打ち付ける。
小さく呻き声を上げ、その場で身悶えた。目の前で、世界が回っている。軽い脳震盪を起こしたかもしれない。
それでも何とか起き上がろうとするものの、背中から誰かに押さえ付けられた。胸が圧迫され、ぐうと呻き声が漏れる。スカートが捲れ、太ももが剥き出しになっているが、気にするどころではなかった。
未だ揺れる視界の中、首を曲げて、押さえ付けている犯人を見る。達夫だった。達夫はなぜか地下室ではなく、階段の陰に隠れていたのだ。
達夫は、不敵な笑みを浮かべていた。
「やったな。千夏の言った通りだ」
追い付いた茂が、そう口にする。どうやら達夫は、千夏の指示で、早紀を待ち構えていたらしい。つまり、こうなることを予測されていたのだ。
罠に掛かってしまった自分に、早紀は歯噛みした。何てことだろう。もう少し、慎重に行動すれば良かった。
床へと押さえ付けられている早紀の脳裏に、内ポケットの果物ナイフのことが浮かび上がる。転倒した拍子に飛び出したりはせず、しっかりとポケット内部に入っているようだ。
それを取り出そうと思った矢先、後ろ手に手を組まされた。そして無理矢理立たされる。これでは、取り出せない。
「痛い!」
ガッチリと強い力で、両手を後ろにホールドされており、早紀は、抗議の声を上げる。だが、達夫は聞き入れてくれなかった。そのまま引きづるようにして、元来た方向、地下室の方へと早紀を連れていく。抵抗するが、相手は男子で、体格も良い。無駄に終わった。
やがて、早紀は達夫に連れられ、地下室へと舞い戻った。ようやく脳震盪は収まったが、額は痛かった。大きなコブになりそうだ。
千夏は逃げ出す前と同じく、部屋の中にいた。顔にべったりと付着した広希の血液をハンカチで拭っている。制服にも飛び散っており、さながら交通事故にでもあったかのようだった。
こちらを確認した千夏の目の色には、怒りがこもっていた。
「ちゃんと捕まえたみたいね。達夫君」
「ああ。お前の言った通り、待機していて正解だったよ」
千夏は、早紀を凝視する。
「諸井さん、逃げ出すだけならまだしも、広希君の血をよくも無駄にしてくれたわね」
パチンと小気味良い音がして、目の前に火花が散った。右頬を叩かれたのだ。
早紀は、達夫から後ろ手に掴まれたまま、うな垂れる。このままどうなるんだろうと思う。まさか殺されはしないはずだ。千夏達は拉致監禁まではやっているが、さすがに殺人までは踏み切れるわけがない。死人はまだ出ていないはず、と思った。
おそらく、無理矢理にでも広希の血を飲ませ、仲間にするとかそんな方法を取るに違いない。あるいは説得か、下手すれば同じように監禁されるかもしれない。
「ちょっとごめんなさいね」
千夏は、早紀の制服のポケットを探った。そして、そこに入っていたスマートフォンを取り出す。
やがて千夏は、スマートフォンの電源を落とした。警察へ通報されるのを避けるためだろう。
幸い、内ポケットのナイフには気付かれなかった。元々スマートフォンの奪取が目的であり、他に危険物を持っているとは考えていなかったようだ。
千夏は、電源を落とした早紀のスマートフォンを返却することなく、自身の制服のポケットに入れると、こう言った。
「ちょっと着替えてくるから、諸井さんをお願いね」
そして地下室を出て行く。人数が一人減った。チャンスかもしれない。
早紀は、手を掴んでいる達夫に言う。
「少し広ちんと話をさせて」
達夫はしばらく思案していたが、やがて頷く。共に広希の方へと歩いていった。
広希の目の前までいくと、早紀は何とか左腕だけは離して貰った。この狭い地下室で、相手は女子なのだ。左腕を解除したくらいでは、何ともできないと判断したようだ。
早紀は、フリーになった左腕を、拘束されている広希の右頬へ当てた。体温が低いような気がする。
「広ちん大丈夫?」
早紀は訊く。だが、広希は答えない。軽く首を振っただけだった。言葉を発する気力もないようだった。
「広ちん……」
前から言おうと思っていたことがあった。
「広ちん、ごめんね」
突然の謝罪に、広希は、薄っすらと目を細めた。疑問符代わりだろう。
早紀は説明した。
「前に明日香が広ちんのフェイクの血を飲んだことがあったでしょ? 広ちんが非感染者だとバレた事件。その時、私一緒にいたんだ。今でも思っちゃう。その時、止めるべきだったって」
実際、あの瞬間、自分なら止められたはずだ。そうすれば、この監禁は避けられたかもしれない。自分の責任もあるのだ。
「だからごめんね。ずっと謝りたかった」
広希は、小さく頷くと、搾り出すような声で何かを言った。聞こえなかった。
耳を傾け、もう一度聞こうとした時、地下室の扉が開いた。千夏が入ってきたのだ。着替え終わっており、私服になっている。マーガレット柄のワンピース。
一瞬、皆の目がそちらに集まったことを早紀は、見逃さなかった。
自由になっている左腕を使い、内ポケットの果物ナイフを、広希の枕の下に隠す。このまま右腕を押さえられている状況で、ナイフを使っても、男子が二名いるのだ。到底勝ち目はなかった。かと言って、このまま持ち続けても、いずれは見付かってしまうだろう。そのため、ここに隠した方が安全だと判断した。もしかすると、広希が使うチャンスも訪れるかもしれない。
運よく、誰も今のこちらの行動には注意を払っていなかった。上手く隠せたようだ。
もう一度、広希が何か言った。今度ははっきっりと聞き取れた。
「逃げて。殺される」
ハッと千夏の方に目を向ける。千夏は、ロープを持っていた。荷造りに使うようなやつだ。
ガーリーなワンピースの裾をはためかせ、こちらに歩いてくる。
達夫が腕に力を込め、広希の方へと屈んでいた早紀を無理矢理立たせる。右腕が軋むように痛んだ。
だが、その痛みは気にならなかった。千夏の動向が優先だった。
一体、千夏は何をするつもりだろう。まさか。
自分の首に、ロープが回ったことを、早紀は感じ取った。
間髪入れず、早紀は出入り口の扉へ飛び付く。早紀の予想外の行動に対応ができなかったのだろう、茂や明日香は、唖然とした様子で、手を出さなかった。
早紀はスチール製の扉を開け、階段を駆け上がる。心臓は跳ね上がり、大して動いていないのに、呼吸は荒くなった。まるで地区大会のレース間際の時みたいだ。
早紀は、階段上部にある扉も開けることに成功した。それと同時に、階段を誰かが駆け上ってくる音がした。
茂だ。必死の形相で、こちらに追いすがろうとしている。
早紀は廊下へと出て、玄関の方へダッシュする。同じように廊下へと出た茂が、何やら背後で叫ぶ。だが無駄だ
こっちは陸上部なのだ。しかも短距離走者である。百メートルの記録は十三秒九六。高校生の女子陸上における平均ラインだが、大して運動をしていないガリ勉には、決して追い付けるはずがない。
このまま家を出て、スマートフォンを使い、警察へ通報だ。あるいは、その場で大声を出して、助けを求めてもいい。必ず誰かが寄ってくる。そうなれば、彼女達は手が出せない。広希もいずれ助かるだろう。つまり、この家を脱出すれば、こちらの勝ちなのだ。
陸上で鍛えた脚力を使い、豹のように玄関へ向かう。一般的な家屋より遥かに長い廊下だが、それでも距離はたかが知れている。すぐに木製の分厚い玄関扉が目の前に見えた。茂は案の定、追い付いていない。玄関の鍵を開けて外に出る余裕もありそうだ。
玄関のすぐ近くにある階段に差し掛かる。後一秒もあれば、玄関へ触れられるだろう。私の勝ちだ。
早紀がそう思った時、ふとある疑問が頭をよぎった。
茂の言葉だ。広希の無残な姿に気押されて、つい訊きそびれたが、不思議に思っていたことがあった。
確かこう言っていた。
『達夫と一緒に監禁を手伝った』と。
そう言えば達夫はどこにいるのだろう。広希と一番仲の良い友人でありながら、監禁の主犯格である男子生徒。
突然、階段の死角から、棒のような物が廊下へと突き出された。人の足だとすぐにわかった。
早紀は、それを飛び越すことも、寸前で止まることもできず、まともに掛かり、激しく前のめりに転倒した。
予想だにしなかった出来事だったため、まともに受身を取れなかった。したたかに額を打ち付ける。
小さく呻き声を上げ、その場で身悶えた。目の前で、世界が回っている。軽い脳震盪を起こしたかもしれない。
それでも何とか起き上がろうとするものの、背中から誰かに押さえ付けられた。胸が圧迫され、ぐうと呻き声が漏れる。スカートが捲れ、太ももが剥き出しになっているが、気にするどころではなかった。
未だ揺れる視界の中、首を曲げて、押さえ付けている犯人を見る。達夫だった。達夫はなぜか地下室ではなく、階段の陰に隠れていたのだ。
達夫は、不敵な笑みを浮かべていた。
「やったな。千夏の言った通りだ」
追い付いた茂が、そう口にする。どうやら達夫は、千夏の指示で、早紀を待ち構えていたらしい。つまり、こうなることを予測されていたのだ。
罠に掛かってしまった自分に、早紀は歯噛みした。何てことだろう。もう少し、慎重に行動すれば良かった。
床へと押さえ付けられている早紀の脳裏に、内ポケットの果物ナイフのことが浮かび上がる。転倒した拍子に飛び出したりはせず、しっかりとポケット内部に入っているようだ。
それを取り出そうと思った矢先、後ろ手に手を組まされた。そして無理矢理立たされる。これでは、取り出せない。
「痛い!」
ガッチリと強い力で、両手を後ろにホールドされており、早紀は、抗議の声を上げる。だが、達夫は聞き入れてくれなかった。そのまま引きづるようにして、元来た方向、地下室の方へと早紀を連れていく。抵抗するが、相手は男子で、体格も良い。無駄に終わった。
やがて、早紀は達夫に連れられ、地下室へと舞い戻った。ようやく脳震盪は収まったが、額は痛かった。大きなコブになりそうだ。
千夏は逃げ出す前と同じく、部屋の中にいた。顔にべったりと付着した広希の血液をハンカチで拭っている。制服にも飛び散っており、さながら交通事故にでもあったかのようだった。
こちらを確認した千夏の目の色には、怒りがこもっていた。
「ちゃんと捕まえたみたいね。達夫君」
「ああ。お前の言った通り、待機していて正解だったよ」
千夏は、早紀を凝視する。
「諸井さん、逃げ出すだけならまだしも、広希君の血をよくも無駄にしてくれたわね」
パチンと小気味良い音がして、目の前に火花が散った。右頬を叩かれたのだ。
早紀は、達夫から後ろ手に掴まれたまま、うな垂れる。このままどうなるんだろうと思う。まさか殺されはしないはずだ。千夏達は拉致監禁まではやっているが、さすがに殺人までは踏み切れるわけがない。死人はまだ出ていないはず、と思った。
おそらく、無理矢理にでも広希の血を飲ませ、仲間にするとかそんな方法を取るに違いない。あるいは説得か、下手すれば同じように監禁されるかもしれない。
「ちょっとごめんなさいね」
千夏は、早紀の制服のポケットを探った。そして、そこに入っていたスマートフォンを取り出す。
やがて千夏は、スマートフォンの電源を落とした。警察へ通報されるのを避けるためだろう。
幸い、内ポケットのナイフには気付かれなかった。元々スマートフォンの奪取が目的であり、他に危険物を持っているとは考えていなかったようだ。
千夏は、電源を落とした早紀のスマートフォンを返却することなく、自身の制服のポケットに入れると、こう言った。
「ちょっと着替えてくるから、諸井さんをお願いね」
そして地下室を出て行く。人数が一人減った。チャンスかもしれない。
早紀は、手を掴んでいる達夫に言う。
「少し広ちんと話をさせて」
達夫はしばらく思案していたが、やがて頷く。共に広希の方へと歩いていった。
広希の目の前までいくと、早紀は何とか左腕だけは離して貰った。この狭い地下室で、相手は女子なのだ。左腕を解除したくらいでは、何ともできないと判断したようだ。
早紀は、フリーになった左腕を、拘束されている広希の右頬へ当てた。体温が低いような気がする。
「広ちん大丈夫?」
早紀は訊く。だが、広希は答えない。軽く首を振っただけだった。言葉を発する気力もないようだった。
「広ちん……」
前から言おうと思っていたことがあった。
「広ちん、ごめんね」
突然の謝罪に、広希は、薄っすらと目を細めた。疑問符代わりだろう。
早紀は説明した。
「前に明日香が広ちんのフェイクの血を飲んだことがあったでしょ? 広ちんが非感染者だとバレた事件。その時、私一緒にいたんだ。今でも思っちゃう。その時、止めるべきだったって」
実際、あの瞬間、自分なら止められたはずだ。そうすれば、この監禁は避けられたかもしれない。自分の責任もあるのだ。
「だからごめんね。ずっと謝りたかった」
広希は、小さく頷くと、搾り出すような声で何かを言った。聞こえなかった。
耳を傾け、もう一度聞こうとした時、地下室の扉が開いた。千夏が入ってきたのだ。着替え終わっており、私服になっている。マーガレット柄のワンピース。
一瞬、皆の目がそちらに集まったことを早紀は、見逃さなかった。
自由になっている左腕を使い、内ポケットの果物ナイフを、広希の枕の下に隠す。このまま右腕を押さえられている状況で、ナイフを使っても、男子が二名いるのだ。到底勝ち目はなかった。かと言って、このまま持ち続けても、いずれは見付かってしまうだろう。そのため、ここに隠した方が安全だと判断した。もしかすると、広希が使うチャンスも訪れるかもしれない。
運よく、誰も今のこちらの行動には注意を払っていなかった。上手く隠せたようだ。
もう一度、広希が何か言った。今度ははっきっりと聞き取れた。
「逃げて。殺される」
ハッと千夏の方に目を向ける。千夏は、ロープを持っていた。荷造りに使うようなやつだ。
ガーリーなワンピースの裾をはためかせ、こちらに歩いてくる。
達夫が腕に力を込め、広希の方へと屈んでいた早紀を無理矢理立たせる。右腕が軋むように痛んだ。
だが、その痛みは気にならなかった。千夏の動向が優先だった。
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