最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します！

大会④

「よろしくお願いします！」

　俺は早速大会を楽しみ始めた。

「効果確認の為にカード見せて貰えますか？　ありがとうございます」

　とにかく試合時間を切り詰めて出来るだけ早く進行する。

　試合時間が決められていて20分以内に決着を付けないと行けないからな。

　とりあえずコスト通りに動き、初戦は最高のスタートで勝利を収める事ができた。

「...ありがとうございました」

「ありがとうございました」

　カードゲームとは言え大会ともなると礼節は大事だ。

　どんなゴミみたいな負け方をしたとしてもカードゲームは相手がいないと成り立たないゲームだからな。

　対戦してくれた事に関して礼を言うのは当然言えるだろう。

　余裕で1回戦突破した俺が紙に勝利を書いた。

　勝利者同士が戦い最後の1人になるまで続けるのがトーナメント制の大会だ。

　他にもスイスドローなんかもあるが、そちらは参加人数が50人を超えるような大規模大会にでもならなければ使用されることは無い。

　俺のデッキが決着が早い事もあってトーナメントでは無駄な体力を使わずに済むのでありがたい。

　適当に水を飲みながら次の対戦が始まるのを待っていると...。

「ぎえええ！！！」

　と言う佐藤の叫び声が聞こえてくるのだった。